【SWEET ANGELS】

大阪府寝屋川市にある認定こども園 ねやがわ寝屋の森こども園の
楽しい「教育 保育の様子」を大公開!

先生からの子育てinfomation vol.65

2015-09-17 | 先生からの【子育てinformation】

こんにちは!

ぞう組(4・5歳児)担任の橋元那実です。

 

今回の子育てインフォメーションでは子どもの人間関係力についてお話しさせていただきます。

人間関係力とは、単に「誰とでも仲良くできる力」という意味ではなく、「ケンカをしても仲直りできる」「困ったときは助け合う」なども含む、人とうまく付き合っていく力のことです。

 

人間関係を築くには「相手の気持ち」を推測したり、自分の気持ちを上手に伝えたりすることが必要です。これは、保育園や幼稚園に通っている子ども、近所に年の近い友達がいる子どもは特に、友達とのおもちゃの取り合いなどのトラブルをたくさん経験することで身に付いていくものです。

兄弟がいる子どもの場合でもこのような経験をしていくことで「自分の思い通りにならない」ことや「おもちゃを取られたら悔しい」といった気持ちを身をもって学ぶことで、相手の立場に立った考え方や思いやりが育まれるのです。

 

 

人間関係力を伸ばす大人の関わり方

<0~1歳児>

大人との一対一の関係の中で、人間関係の土台となる“人を信頼する力”を学ぶ時期。この力はお家の方だけでなく、友達や身近な大人(祖父母等)などの信頼できる大人と関わることで育んでいきます。ハイハイや一人歩きができるようになると「一人遊びを見守る」ことが大切なので、「見守る」と「求めてきたら受け止める」の積み重ねが人を信頼する力を育みます。

 

<2~3歳児>

友達と関わる力がぐんぐん伸びていきます。まだ相手の気持ちを考えたりルールを守ったりするのは難しい時期なので、突然他の子のおもちゃを取ってしまうこともしばしばあるので、気持ちをうまく言葉で表現できないときは、身近な大人が必要に応じて仲立ちするようにします。

 

<4~5歳児>

人間関係力に不可欠な「相手の立場で物事を考える力」が身に付いていきます。この頃になると小さな課題やトラブルを自分たちで解決できる場面が増えます。しかし、折り合いがつかないときには見守っている大人が、子どもたちが意見を言い合う、尊重する、妥協するなどの場面を見守り、助け舟を出します。

 

 

友達と関わる時間の多い保育園では様々な経験をして人との関わり方や優しさ、心の強さを身に付けていきます。一緒に何かをすることで達成感や協調性なども育んでいきます。

自宅で育児されている方は、親子関係が人間関係の原点となっており、人間関係力に大きく関わることは、子どもの話をじっくりと聞いてあげることなので、ちゃんと子どもの話を聞いて、理解し、共感してあげてください。

親が子どもと豊かな人間関係を作ることで人間関係力は育まれていくのです。

 

そして、大きくなるにつれ、自分のトラブルだけでなく周りの友達のことを気にかけられるようになり、泣いている子がいたら話を聞きに行ったりけんかの仲裁に入ったりすることができるようになっていきます。

保育園などの集団生活の場ではたくさんの友達と一緒に過ごしているので喧嘩やトラブルが起こることもありますが、不安になることもあるかもしれませんが、子どもの成長に必要な過程と理解したうえで子どもの話に耳を傾け、不安や嫌だったことに共感してあげ、スキンシップをとる等して子どもの心の支えになってあげて下さい。

 

 

参考文献:「実践に役立つ臨床心理学」(北樹出版) 著者:塩崎尚美



最新の画像もっと見る