こんにちは りす組(0、1才児)担任の野口 千枝です
さて、今回の子育てインフォメーションのテーマは『睡眠と子どもの成長』についてお話させていただきます。
“寝る子は育つ”という言葉どおり子どもの体や脳の機能は睡眠中に作られます。
ところが、最近は大人の生活スタイルに合わせて夜更かしや朝寝坊をしてしまう子どもが増加傾向にあります。これは生活リズムの乱れに直結し、成長を妨げる問題となっています。
睡眠・覚醒リズムが乱れ、睡眠不足が続くと、脳の動きの障がい(集中力・学習能力・意欲・想像力の低下・記憶・感情コントロールの障がい、精神的ストレスの蓄積など)や、からだの発育にも支障をきたすといわれています。
特に、夜暗くなると出るホルモン"メラトニン"がいちばんよく出るのが1歳から5歳の時期。遅寝で明るい部屋にいると、このメラトニンの分泌が抑えられてしまいます。特に発達段階の赤ちゃんや子どもは、適切な時間帯に心地よく眠れる環境をつくってあげることが大切です。
メラトニンは心を落ち着かせる役割を果たすホルモンの1つです。
メラトニンは、昼と夜とでは分泌される量が1:50と1:100くらいに大きく違います。すなわち夜更かしをするとメラトニンの分泌が悪くなりますので、イライラしたり、精神的に不安定になりやすくなります。
なるべく夜更かしせずに寝ることができるようにしましょう。
早めにお布団に入っても、なかなか寝かしつけがうまくいかない時も・・・
そんな時には、寝かしつけのポイントをいくつかご紹介します。
★「これから眠るんだ」という雰囲気を子どもが感じられるように環境を整えましょう。
(就寝30分前にはテレビを消し、部屋を暗くして静かで落ち着いた雰囲気作り)
★保護者が話していたり、何か食べていたり等起きている方が楽しい雰囲気にならないようにしましょう。
★「寝ようね」等寝る前には毎回同じ言葉を掛けたり、絵本を読んだり、子守唄を唄ったり、ふれあいの時間を持ちながら入眠の習慣を作りましょう。
園生活の中でも心身のすこやかな成長の為に、日中体操や外遊び等、体を動かし適度な疲労が感じられるような活動をしたり午睡をして適度な休息をとれるように取り組んでいます、
夜寝る時間が遅いご家庭は、子どもにとって質の良い睡眠をとれるよう、出来ることから始めてみて下さい。
参考文献:乳児の睡眠と生活リズム 監修 今井和子氏