こんにちは。園長の田中惠美です。
五月も中旬になり若葉が美しい季節となりました。
さて、先日娘達がラディシュの種を蒔きました。親の思いとして何かを育てるということは娘達が思いやりの心を育むことに繋がることと信じ、1歳の幼き時より野菜の栽培を継続して行っています。
今では主人と娘たちとの恒例行事となっている夏野菜植えに加え、昨年はバケツのお米栽培にチャレンジしました。栽培する作物についても娘達と相談しつつ決めていきますので、「今年は何を育てようかな?」と娘達も毎年楽しみにしている様子です。
「今年はラディシュを育てよう!」ということになり、とても嬉しそうに「ラディシュを頑張って育てる」、「きちんと収穫できるようお世話する」と目標を立てて収穫をとても楽しみにしている様子でした。
このように自然と目標を立てることが出来たのは、数々の失敗経験(苗に水をあげすぎたり、またお世話をせず枯れてしまったりなど)を繰り返し、同じ失敗をしたくないという思いが芽生えてきたからです。長女においては1歳から10年間様々なことを経験し、その中で失敗からたくさんのことを学び、苗はどのようにお世話をすることが必要なのかという事がようやく理解できたようなのです。
とはいうものの、栽培は娘達が何から何まで準備することは難しく、栽培するための準備は親である大人が少しお手伝いすることになりますね。私は子育てにおいて親が子どもにどのようなアプローチをするのかによって、子どもをやる気にさせることもその反対にやる気を失わせてしまうこともあるのではないかと感じています。ですから私は親が子どもの少し支えとなり様々な経験をさせてあげることが重要だと思うのです。
私が最近読んだ松下幸之助さんの「親として大切なこと」にも、親としての支えのあり方について書かれていましたので紹介させていただきます。
苗木を育てるためには副木が必要です。すくすくまっすぐに育てるためには副木が必要なのです。さもなければ、苗木は自分の力では立っていられない。ほうっておけば、雨風にゆがめられてとんでもない曲りくねった姿になってしまいます。しかしやがて自分の力で伸びてゆけるようになれば、自然と副木は必要でなくなってくる、いらなくなるのであります。しつけとはこの副木のようなものであります。副木は苗木をゆがめてしまうためにあるものでなく、これを伸ばすために立てるのであります。
上記にも書かれていますが私は、親としてどれだけ必要な支えができるのか、出すぎず必要な時にしっかりと支えられるようにしたいと考えています。子育てはすぐに結果がでるわけではありませんがゆっくり、じっくり子どもに向き合いたいと改めて感じました。