ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

方針と目標

2009-02-25 | ISO外論
方針が当り前のスローガンであり、目標がいつも未達成なのになにも手が打たれてないようなら、方針や目標をすぐに撤去すべきである。
方針や目標は、ないよりある方がいいというものではない。
ある方が悪い場合が多い。このことに気付くことは大切である。
目標が単にスローガンで誰も責任を持たない場合、いつも目標未達成の気持ちを味わう。

高度成長期は外部環境が目標達成の後押しをした。何も実行しなくても成長することがあった。何をやってもうまくいった。実力以上の成果が得られた。結果のみでなく実力さえも思い違いする。バブルの実態である。
何をしてもうまくいかない時代には、目標未達成がチャレンジ精神を育てるのでなく「負け犬」をつくる。これもまた、バブルである。しかも、こんな怖いバブルはない。
組織のやる気をなくす。

わずかな進歩であっても、望ましい方向に進んでいることが実感できる場合は、人はその方向を目指そうとする。
そのような現実的で実現可能な目標をあげるべきである。
力が付いたら進んでチャレンジ目標をあげ、それを目指すべきである。

このためには、方針、目標の設定のため現状を良く見極め(現状把握)、目標が達成できる実行計画に展開されなければならない。実行計画はたえず確認されよい方向に向かうための処置がとられなければならない。成果のあがったことは評価され、よい点は水平展開することにより成果をあげることができる。このようなPDCAのプロセス全体を方針管理や目標管理という。

人は正しい道が示され、動機付けられると想像以上の力を出す。
動機付けというとすぐ教えることを考えるが、良い点を引き出し(教えられ)それを評価して、水平展開することが何よりも大切である。
組織のリーダーは動機付けの名人であって欲しい。

「実現に程遠く、困難な、はるか離れた微かな光を、情熱の炎に燃え上がらせることができる、これは疑いもなく人間の生命源泉における大きな力である」 オルテガ

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