ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

7.正しい治療のための正しい診断

2009-02-13 | 継続的改善52
8.2.2:品質マネジメントシステムが要求を満たしているか決められた間隔で監査する。

治療ができても診断ができない医者は失敗を犯す「やぶ医者」である。最近、そのような品質管理が増えたので、不良が絶えない。
力のあるもの、発言力や影響力の大きい経営トップが「やぶ医者」では、組織の健全な舵取りができない。このようなことが最近多い。
経営の結果の利益のみ追求するあまり、結果の手前のプロセスを無視することが多い。
品質は利益の原因であり、結果に至るプロセスである。
このことをいつの心にとどめておく必要がある。
その意味で品質管理、品質経営はマネジメントの基本的手法である。
景気のいい時は人を増やし、景気が悪くなると人を切る経営者は、世の中の弊害である。
そのようなことにならないように、診断能力を身につけておくことが大切である。

優れた技術があり、優れた人材がいて、その割に成果が出ないという「宝のもちぐされ」が多い。診断の技術が不足しているからである。正しい治療のためには、まず、正しい診断ができなければならない。ものづくり技術から考えるなら、治療は固有技術であり診断は管理技術である。

問題に対してとる対策は治療である。問題の原因に合う治療は役立つが、原因に合わない治療は役立たない。そればかりか過剰で無駄な対策は組織運営のじゃまになる。贅肉が付きすぎて体の動きが鈍くなる。
そのようにならないように正しく原因を診断できることが大切である。
正しく診断ができれば治療の方法は見つかる。そのため、どの原因に対してどの治療をするかが整理されてなければならない。治療の体系化ができていれば、有効に治療が活用できる。
このようなことを固有技術の標準化という。
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