ISO成功法

ISOと継続的改善を両立させよう。ISOは継続的改善のための、基盤整備に役立つ。基盤整備と継続的改善のコツを整理したい。

問題と制約(2)

2007-04-27 | ISO外論
目標と現状のギャップが問題である。その問題には自分で解決する問題と上位者に解決を依頼する制約(条件)がある。これらの問題解決を自分の責任において整然と出来る企業が組織力のある企業である。

では、組織力のない企業で問題解決する場合どうすればよいだろうか。
じっくり時間をかけて取組むなら、方針管理を導入して階層別に方針達成のための検討を繰り返すことである。
ある会社では品質管理の3年計画をたてて、1年目は方針管理、2年目は品質保証の体制整備、3年目に品質問題の組織的問題解決に取組んだ。当然のこと、外部から指導者を招き指導を受けながらすすめた。

さて、外部からの指導を受ける気もなく(自分の能力を過信していることが多いが)、組織力もない場合はどうしたらよいだろう。
ちょっと荒療法かもしれないが、優れた人材を集めて自分の権限を越えて改善を始めることである。組織のルール違反は承知の上ですすめることである。
組織が未熟な企業に限って、ルール違反にはうるさいことが多い。
ただし、目的がわかれば協力者もあらわれる。
このようなことは、硬直化した組織を柔らかくするのに良い方法である。
このようなことを、「システム破り」というそうである。
硬いシステムを柔らかい運営でカバーする技術は、ISOなどで硬くなった組織には有効であろう。

効果的な「システム破り」をすすめるなら、常日頃から優れた人材ネットワークつくりに心掛けることである。
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