仁左衛門日記

The Diary of Nizaemon

ざこ八 / 春雨や雷蔵(四代目)

2021年12月19日 | エンタメ
落語『ざこ八春雨や雷蔵(四代目)。
噺は「十年ぶりに江戸へ帰ってきた繁二郎は、兄が継いだ眼鏡屋がないので、向かいの薪屋新兵衛を訪ねた。話を聞くと、商売がうまくいった兄は表通りに移ったとのこと。一安心した繁二郎は、大店(おおだな)の雑穀商ざこ八の建物が小さく仕切られ知らない人が入っているようなんだけどと様子を聞いてみると、新兵衛に "ざこ八はお前が潰したんだよ。お前さんは酷い人だ" と言われてしまい・・・」という内容。
十年ぶりに帰ってきて、ついさっきここで草鞋を脱いだばかりなのに、いきなり「あの店を潰したのはお前だ」と言われてしまった繁二郎は、おじさんと慕っていたはずの新兵衛に食って掛かるのだが、新兵衛は冷静に説明を始める。
その話を聞いて何とも思わないようでは繁二郎はとんでもない奴だが、そこは元々近所で評判が良かったような男なのが救いだった。
さて、演者の春雨や雷蔵師匠は、八代目雷門助六(1907年~1991年)の弟子。
所属の落語芸術協会のウェブページを見ると、一体いつの撮影なのか、今と顔が全然違ってちょっと笑える。

宮戸川 / 春雨や雷蔵(四代目)

2021年11月14日 | エンタメ
落語『宮戸川春雨や雷蔵(四代目)。
噺は、「小網町の半七。将棋に夢中になって帰りが遅れ、父親に家を閉め出されてしまった。ばったり出会った幼馴染みのお花もカルタとりに夢中になって母親に家を閉め出されたという。家を閉め出された時には霊岸島の叔父さんの家に行くという半七。近くに親戚がなく、泊まる所がないというお花がついてきてしまって・・・」という内容。
あなたみたいな綺麗な人を連れていったら、勘違いされちゃいますから駄目ですよと、叔父さんの家に一緒に行くことを断り続けた半七だったが、それは "うわばみの久太" と呼ばれるほどの早呑み込みの叔父さんの性格を心配してのこと。
いい若い者なんだから将棋なんかに凝ってないで、色事で心配をかけろと言ってる人の所に綺麗な女性を連れてきたのだから、案の定、よくやったとばかりにすっかり勘違いしてしまうのも、まぁ当然の成り行きだろう。
(^。^)
さて、演者の四代目春雨や雷蔵師匠は、八代目雷門助六(1907年~1991年)師匠の弟子。
"雷蔵八百夜" と題した独演会は毎月開催されているそうだが、半分の四百回はすでに過ぎているようだ。
3,500円の会費で打ち上げにも参加出来るとのことで、何だか楽しそうな独演会である。
(^_^)