晴耕雨読とか

本読んだり、いきものを見たり。でも、ほんとうは、ずっと仕事してます。

iBats in Okutama,Tokyo 2012

2012年09月15日 | 生き物
8月に天候不順でできなかったiBatsの調査を行いました。

8月の調査の模様
iBatsのこと

iBatsとは簡単に言うと、世界的なコウモリのモニタリング調査プロジェクトで、
バット・ディテクター(コウモリ用超音波探知機)を使ったラインセンサスを行うものです。

調査方法はバット・ディテクターをiPhoneにつないで、専用アプリでコウモリの声とライン(決めた道)をGPSで記録します。
海外では歩きや自転車もあるようですが、日本では基本は車での調査になります。

昨年に設定したラインは、奥多摩湖から青梅街道を山梨県に入った柳沢峠の先まで。距離約40kmです。
これから10年は(?)、年に1度はこのラインを調査します(本当か!?)。


夕方5時ぐらいには奥多摩湖に到着。3連休初日だけあって車が多かったです。




調査は日没30分後からはじめます。



車の窓ガラスにバット・ディテクターを装着します。



車は時速25~30kmという低速で走るので、一応、サインをつけます。



iPhoneとつなぎます。
去年は、GPS専用機と録音機をつないでかなりめんどくさかったのですが、
iPhoneがあればシンプルです。データのアップロードもすぐできるし。



あとはひたすら走るのみ。

だけどね~、退屈なんですよ。
今回は外部スピーカーをつけなかったので、バット・ディテクターの音は聞こえなくて、
ただひたすら後ろから来る車におびえて(神経質なんです…)、低速で約1時間半のドライブ…。
シカとかタヌキとか出てこないかと思ったのですが、何も出ず…。

挙げ句には、もしコウモリの声が入っていても、現状ではイギリスのように種名がパッと決まるわけでもなく…。

そのまま勝沼に降りて、渋滞の中央道経由で帰宅しました。

来月も……やるかも。。。

ヒメヒミズかな?

2012年09月13日 | 生き物
櫛形山の避難小屋の前で、お宝の写真を撮っていたら、目の前の草地でなにやら音がします。

ピチピチっという感じで、草の根を切っているかのような音。草の下?

草がちろちろ揺れて、下になにかがいるみたい! 写真は難しいと思ったので動画で撮影。

たまにちらっと姿が見える。

んん、モグラ…というかヒミズ? っていうか大きさからいってヒメヒミズかな?

(以下、動画からキャプチャー)



鼻が見える。



全身見える。

動画をどうぞ。

まさに「モグラたたき」で、どっかで草が揺れると、すわっ、そっち!とカメラを向けます。
しばらく遊んでもらいました。ちょっと楽しかったです。

バードストライクとお宝

2012年09月12日 | 
櫛形山の避難小屋で、小屋の脇を抜けて水場に行こうとしたら、足元にこんなものが…。



ウソのオスですね。死んでから数日たっているようです。



山小屋の窓にはなんかあやしい痕跡がありました。
あたって死んじゃったんだねえ、かわいそうに。

と思ったら、こんなのも足元に。



もう骨になってる…。なんか茶色の羽根の鳥。ツグミぐらいの大きさ。

うーん、森の中の小屋はずいぶんと罪深いな…。



頭骨がキレイに取れたのでお持ち帰りとしました。お宝お宝。。。

そういえば、ちょうど妻がこんなのを買ってきたな。



うちの大きな三角窓は今のところバードストライクはないけれど、これ貼って事故を未然に防ぎます。
効くのかどうか知らないけど。

マルバダケブキとコテング…。

2012年09月11日 | 
さて、櫛形山といえば、残念ながらアヤメよりシカの山になってしまいました。
シカの山といえば、マルバダケブキ。



これ。

マルバダケブキといえばコテングコウモリですよね! 当然。
えっと、念のため説明すると、コテングコウモリが枯れたマルバダケブキの葉で寝る習性があるのです。



これ(2005年に入笠山で撮影)。

櫛形山でも!と思って、今回は山歩きがてら探してみました。



山小屋から櫛形山の方に向かうとけっこう群落が! ひゃっほう!!



こういうのを探すのですが、まだみんな葉っぱが元気で、ちょっと早い感じ。
日月と2日間で、20ぐらいの枯れ葉を見た気がしますが、今回は発見できず。残念…。

でも、山小屋には夜中にコウモリが来ていました。

夜中の2時過ぎに、窓をキリキリこするのような音で目が覚めました。
まぁ、そもそも7時半ぐらいから寝ているから、起きるのも当然ですが。

最初はネズミとかがいるのかと思ったのですが、シュンッと飛んでいくコウモリの姿が見えました。
ガでも狙っていたのかな?

外に出ると、頬のあたりをワワワワッって、舞うコウモリがいました。
バットディテクターも持っていかなかったので、種類はさっぱり分かりません。

三日月の夜をちょっと散歩したのですが、とくに可聴域の声も聞こえなかったので、
オヒキとかヒナとかじゃないとは思いますが。

もう10日ばかり遅く行けば、もっといいマルバダケブキ(?)があるかな。
うう、久しぶりにコテングを見たい! やっぱり入笠山に行かないとダメかな?


避暑山行 その2

2012年09月10日 | 
夜中2時半ぐらいに目が覚めて、外の明るさに誘われて小屋の外に出ました。
三日月もけっこう明るいですね。星もきれいでした。

フリースは着ていましたが、そんなに寒くはありませんでしたね。15度ぐらいとか?
フクロウもコウモリも鳴かず、シカの気配もない静かな夜でした。

もう一眠りして、隣の人がもぞもぞしているので、はっと時計を見たら5時半。
おっと寝坊寝坊。コーヒーを入れて外に出る。

快晴だ!



そそくさと朝食をすまして山頂に向かう。





ルリビがけっこういた。これはオス。
あとは、ビンズイとかアカハラとか。そいつらは夏鳥の名残り?

あっという間に山頂着。





櫛形山の山頂からは、まだまだ夏の表情の富士山が見えました。

今回は、2年前とちょっと道を変えて原生林の尾根道をいきました。



写真は撮れませんでしたが、リスが走っていきました。いいもの見ました!



クサイロハツかな?



下山は、前回と同じ北尾根を降りました。



ガスって来て、いやー、クマが出るかとちょっとびびりました。
が、ドングリもクリもヤマブドウもぜんぜんなっていなくて、クマたちは麓に行ってるんじゃないかと思いました。



ミヤマガマズミの実はなっていました。葉っぱを触ったら毛が生えていたので、たしかにミヤマです。



うーん、シンプルすぎてちょっとわからず。



結局、9時半には車に戻りました。

当然、中央道もがらがらで12時過ぎには自宅に着きました。

が……、暑すぎる!! 避暑ならもっとゆっくり帰ってくればよかった!


【今回の山行の反省】
1.タオルもウェットティッシュも歯ブラシも忘れた。汗だらだらだったのでけっこう不快。1泊でも歯磨きしたいし。
2.食事はちょっと多めに用意した方がいいな。いつもぎりぎりで、つまみとか考えたら足りない。だらりスケジュールの場合は特に。
3.アルコールコンロの燃料は、注ぎ口付きのシグボトルが微妙に漏れたので、かみさんのエバニューの0.3リットルのチタンボトルにした。注ぎ口がないと、うまく燃料を入れられない。シグの口を新調しよう。
4.シュラフ用の枕を買ってみよう。安眠度がちがうかも。いつもは雨具をタオルで巻くんだけど、タオル忘れたし、そもそも安定しないしな。
2.板の間に薄めのエアマットだと、すごく腰が痛くなる…。新しいのを買うか、腰当て(?)でも手に入れるか、なんか工夫しよう。

避暑山行 その1

2012年09月10日 | 
あんまりに暑いので、月曜日に休みを取って日月の1泊2日で山に行きました。

実際はどこに登ろうか1週間以上、週間天気予報と地図をにらめっこしていたのですが、
なんかどこも天気が悪くて、かろうじて山梨が良さそうだったので(さすが日本一の年間日照時間の県!)、
山梨の山に行ってきました。

奧秩父だなんだと探したのですが、結局避難小屋フリークのわたしは、久しぶりに櫛形山に行ってきました。
2010年の10月に登って以来です。きれいな避難小屋があって、泊まる人は少なく、動物も多い山です。
ま、2年前はクマ騒動でびびりましたが。

さて、今回も日曜日の朝遅めに出て、すいている中央道で麓まで。林道に車を置いて歩き始めます。




ツリフネソウ2種がそろい踏みでした。

登山道に入ると1時間かからずに山小屋に着きます。



森の中の気持ちのいい小屋です。管理も行き届いて快適です。管理の方に感謝です。

実際、午後一には山小屋についたので、あとはだらりと過ごす。
標高1800m。涼しい。本を読みつつ、バーボンをグビリ。

日曜日だったので、日帰り登山の人が何組か通過。



ちょっとうらやましそうでしたよ。



心配した雨も降らず、ときおり青空も顔をのぞかせる。
アカトンボが飛んで、ウソやカラ類の声が聞こえるだけ(ときおり上空を通過する飛行機の音はご愛敬)。

センチコガネが寄ってくる。おいおい、うんこ臭いのか!?



想定外で、すっかり暗くなったころに単独行の方が小屋に来られました。同じ穴の狢ですね。
その方も、日曜日の泊まりがいるなんて、さぞかしびっくりしたことでしょう。

(つづく)



今朝も出勤

2012年09月09日 | 
今朝もハキリバチがやって来ました。





羽音がするので外に出ると、すでに葉は切り終わっているのに飛んでいきません。
葉の上でお腹を前後に伸縮させて…休んでいる?

しばらくしたら一直線で家の裏の方に飛んでいきました。



コナラからヤマフジの葉に進出。。。


売ってない本。

2012年09月08日 | 



『私的標本 捕まえて食べる話』(玉置豊/自費出版)。
いつもデイリーポータルZで愛読している玉置さんの自費出版本。

玉置さんのサイトはこちら。おそらく今後、購入についても詳細が分かると思います。

それにしても捕って食べるってすばらしい。

アナジャコ、ホタルイカ、ウチダザリガニとかを捕って食べます。
この中に出てくるギンポを釣って、天ぷらにして食べるというのをしたいな。
『もやしもん』にでてくるエイの発酵食品「ホンオフェ」とかは強烈。ぜったいやらない。

この人のいい加減さというか、イージーさが好きです。
事前にあんまり調べなくて、右往左往して最初に1匹をゲットするまでがたまりません。
感覚的によく分かります。

アナジャコとか、食べないけどダンゴウオとかコテングコウモリとか、わたしもだいたいそんな感じだし。

一方、似て非なるものというか本物。



『復刻版 横井庄一のサバイバル極意書』(ビーパル10月号付録)。

いやあ、昔連載でも読んだけど、今読んでもすごいですね。
28年間ジャングルですもんね。たしかに今、付録にするのにも意味がありそう。

クリクリくん参上!

2012年09月08日 | 
植木の周りでぶんぶんハエがうるさい。なにやってんだろうと思ったら、キリキリと音がする。

あれっ? ハキリバチ?



外に出てみると、コナラの葉っぱがずいぶんとクリクリされている。以前に来たのは09年ですが、季節は若葉のころでしたね。





葉っぱも乾き気味なこんな季節にもせっせせっせと頑張ってるんですね。
あいかわらず、場所が決まれば電光石火でキリキリ・クリクリやっていきます。


海辺の街

2012年09月03日 | 生き物
いつも行く葉山の磯は、駐車場から住宅街を歩いて5分ぐらいのところにあります。

海沿いの閑静な住宅街を抜けていくのですが、夏は、マンションの階段の踊り場の上や廊下の天井に
コシアカツバメが坪状の土の巣を作っていました。

ここ数年、巣を落としてしまうようで、いつも歩く道には巣が見られませんでした。

が、昨日は、住宅街の電線にコシアカツバメが鈴なりでした!
巣立った若鳥なのでしょうか? あるいはそれも含めて、南へ帰る親たちもいっしょなのでしょうか?
何十羽も電線に留まっていました。





どこかでちゃんと繁殖しているんだねえ。

海に出たら、海岸にもいっぱい留まっていて、一斉に舞ってきれいでした。

片脚のクツワムシ

2012年09月02日 | 
通り雨がすぎ、数時間の晴れ間。
久しぶりにサボテンに水をあげるべく、鉢を持って外へ出る。

おやっ? 片脚のクツワムシが。



この夏は、アリ騒動の流れで家の外壁など補修し、外の鉢植えをずいぶんと処理した。
なので、いっときのような鉢植えの集まりのくせに雑然として、
けっこう自然度が高かったころとはまったく違う感じになっている。

クツワムシどっから来たのかな?

鉢を戻しに行ったらもういなかった。また、雨が降りはじめた。

ウミウシ的なにか

2012年09月02日 | 
今回もウミウシ的なにかをいくつか見ました。



全長12mmぐらい。これは、まあ、ナマコ的なにかでしょうか?



全長20mmぐらい。これも、あきらかにナマコ的なにかでしょう。

さぁ、問題はここからです。同じ写真が続くのはご了承ください。







全長7-8mmですが、とにかく体は細い。

最初、現地で写真を見たときは、体にミノっぽいのがあるので、ミノウミウシ的なにかかと思ったのですが、
PCでアップにしてみると、細い脚がいっぱいある?
これはゴカイ的なにか?? 体の筋も環形動物っぽい?
うーん、残念賞か。