今朝の段階では、卒業式ができるかどうかもわからないまま来週から休校になるということになったので、朝の会で6年生に対して私から今の状況を説明しました。
「卒業式もできるかどうか分からない」という話を6年生は聞いて、とっても心配そうに見えました。「今日が小学校生活最後の日になるかもしれない」不安がいっぱいの1日の始まりになりました。
昼前に「式を縮小して実施」という連絡がありました。そこで、昼休みに6年生の先生方と急遽相談する場を持ち、6年の子どもたちが残された時間で「みんなで卒業式できて、やってよかった」と思えるような式のカタチを考えました。
そして、6時間目に1時間だけですが卒業式の練習を行いました。
そんな6年生のために、急遽5年生が会場準備をしてくれました。5年生にとっては卒業式に参加できないかもわからない。そんな状況だからこそ気持ちを込めて、時間のない6年生のため、自分たちの貴重な時間を削り、準備をしてくれました。
6年生の子どもたち・6年生の担任の先生方の思いは、式では「卒業の歌を歌い切って、切らせて卒業させたい」 1時間の練習時間しかないので、歌の練習を中心に行いました。難しい合唱曲ですが、気持ちのこもった歌声に音楽の先生も指導に熱が入ります。
子どもたちの人の心を震わせる歌声に最後は担任の先生方も思わず、担任一人ひとり思いを語る時間になりました。この1年間の子どもたちと担任の絆が感じられた、2週間分くらいの練習を重ねたような濃密な1時間でした。証書の授与の練習をする予定でしたが時間がなくできませんでした。でも十分でした。子どもたちと先生方の様子を見ていて小さなことは、どうにでもなるし、練習なしでも、いい卒業式になると思える最初で最後の1時間でした。