ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

東インド会社のアッサムを飲む つまりそれは紅茶の歴史を飲むことである…将にBlack Teaをね 

2011年04月29日 | 紅茶・アッサム

今月誕生日だったのです(あれ…デジャヴ?)

それで明治屋で東インド会社の紅茶を買ってもらった
そこまではよい
これを記事にしようとして原稿を作り始めて5日
nirvana・cafeはすでに挫折しそうになっていた

この会社の歴史はいい加減には語れん…
なぜならば私の高い教養と緻密な知識が許さないのだ
それ以前にこの会社がなければ
アッサムどころじゃない
セイロンもダージリンも味わえなかった
この鬼畜な会社の功罪は計り知れないのだ
鬼畜といえばイングランドの会社なんだから仕方ない
アジアにアヘンをばらまき巨額の富を得
先の大戦では中東を密約でペテンにかけ混乱と戦火に陥らせ
んでもって謝りもせずにのうのうと紳士面
(ここらの中東話は、神崎智子『T.E.ロレンス』が詳しい。少女漫画の名著)
狂牛病作り出したのって罪に問われないんですか?
ばらまいても賠償もしないと…
たまらん黒さだ
だから紅茶をBlack Teaと言うのだ
黒歴史もいいところだ!

しかも
私はこの悪ーい国が大好きなのである(笑)
きっとね、悪いやつには魅力があるんだよ
こいつらには悪いことをしている意識がないかのようだ
「だから…何が問題なんだ?」
いや…わかんないんならいいですよ
たぶん、わかんないだろうな

どうせ大差ないのだ
そして私も


さて、ブランドだけを復活させたといういきさつから
そして現在の会社のインド人による買収という歴史的事件!
とにかく資料集めて調べるのにえらく手間がかかった
その記事が昨日の長ーい記事である
読むだけでもくたびれるぜ

その間にも着々と紅茶だけは飲みながら
だって久々の高級アッサムですよ!奥さん!
高級かどうかは飲んでみないとわかりませんけどねっ


さて
資料がなくても茶葉さえあればできる試飲の時間です

正式名称《The First Estate Assam》
125g/1890円
英語は不得意なんで意味は辞書引くしかないですが
ナンバーワンクラスの、とか、最高級…的な感じですかね
それともエステートは茶園の敷地的意味なんですかね
そうすると「最初のアッサムの征服された土地」みたいな

ですから缶が(特に蓋が)高級な缶です
缶の中には茶葉は内袋に入っている…開けてみよう
おお、久しぶりのCTCではないふつうの撚りのアッサム茶葉
しかもゴールデンチップだらけではないですか
(画像でわかりますかねぇ)
香りを嗅ぐと
強い新鮮な芳香
アッサム特有の癖のある香り
つまり赤紫蘇に似た香りがする

見た目と香りは合格です

では淹れてみよう
缶には
・3~4分浸出
・2 Tea Spoons
・24時間 飲めます
・4 in Strength
とそれぞれ書いてある
最後の4 in Strengthは不明
Full bodyってことですかね?

缶の記述通りに淹れてみる
濃い
まさにBlack Tea
香りが良い
甘く濃厚な紫蘇香がする良い茶葉だ

まずストレートで一口

甘い!
濃厚かつ、まったりした甘さがある
ちょうど良い渋みは刺激が少ないのでストレートでもいけます
茶葉が新鮮なので輪郭がはっきりしている
紫蘇の味までする(笑)
ああ、おいしいなこれは
正統的なアッサムだね

ではお楽しみのミルクで

あっと
ミルクを入れると香りが引き立つ
良いアッサム特有の現象
渋さとクセが中和されてすべてコクに変わる
やはりミルクティとして完成されている
セイロンやジャワのミルクティではなかなかたどり着けない
良いアッサムだ
それは認めよう
100g/1500円なんだから当たり前と言えば当たり前だが

久しぶりにこんなの飲んだから評価が甘くなってるかもですが
とりあえず喫茶ジゼルさんではいつも萩原のアッサムを飲んでいるので
そんなに鈍ってはいないと思うのですが…
ちなみに萩原のアッサムは100g/1350円でやはりふつうのリーフ(CTCじゃない)
やはり微妙にこれよりおいしいと思うんですがね
このクラスのを飲み比べてみないとコストパフォーマンスを語れない
誕生日のプレゼントのコスパを語らんでも良くはないか?
ちなみにヒギンスのアッサム(リーフ)は100g/1600円(実際は125g/1995円)
ランク的にはここと戦ってみるか?
ううむ…戦とは資金がかかるのう
ハロッズのNo.30にしておくか…
ここと萩原のアッサムがたぶん良い勝負で…

あっ…ダメだっ!
そんなカードは口先だけでおわらせるんだっ


やはり良い茶葉は目の毒ならぬ口の毒
自分の毒舌だけで十分なんですが…


最後にイギリス本国の東インド会社HP
http://www.theeastindiacompanyfinefood.com/

オンラインショップを見てたら
Boston Tea Party Teaというブレンドが!
飲んでみてぇ~
5.5ポンド/100g=745.59円
やはりイギリスに住もう←お茶が安ければ狂牛病で死んでも構わないらしい?







東インド会社の紅茶を飲む…つまりそれは世界史を淹れること だが!しかし?二転三転するオチの行方

2011年04月28日 | 茶話
今月誕生日なのです

そんでもって先日吾が夫に
「服か帽子でも買ってあげる♪」
という有難い申し出を頂いたのです
嬉しくて涙が出ます

だがしかし
ものを買ってもらうのに普段から慣れていない私は
申し訳ない気持ちの方が先に立つ
私のためにそんな散財は望まないのです
服などは季節毎に洗いがえがあれば事足ります
しかも帽子は季節に合うだけのものを買ってもらってしまったし

これを3秒もかからずに夫に即答
「いいえ~あなた~私は欲しいものはないのよ~」
だがしかし夫は
「何か買わせろー!」
と言うのです
いいひとだなあ

服を買うとしてもそんなお高いもの着る気も機会もありません
なにしろ掃き溜めの白鳥ですからね
もう何を着ようが充分優雅でラグジュアリーなのです

そこで私は考えた
2~3000円の服ならユニクロで終了だが
これ2~3000円の紅茶となると俄然話は変わってくる
そうです
高級茶葉ですよ奥さん!
1パック2円だの5円だのと
安いが美味いティーバッグを探し求めていた日々が
この日報われるのです!

私は3秒もかからずそこまで考え
又しても即答する

「わかった…では紅茶を買ってはくれないだろうか?」
「それで良いの?」
「ああ…それが一番素敵なプレゼントなんだ」
おお…僕はなんて男前なんだろう
りりしくそう夫に告げたのだよキミ(←誰だ?)
「ではどの紅茶を?ムジカに行く?それともルピシアにする?」
「マイスイートハニー、いきなりでなんだが元町の明治屋に行かないか?」
「おお…なんと意表を突く展開!果たしてそのわけは?」(←なんとわざとらしい導入)


実は先日BOHのゴールド・ブレンドを買いに元町まで歩いた時のこと
安さ爆発カルディでBOHとスイートサクラティーを購入したあと
その先にある高さ爆烈明治屋にうっかり入り込んでしまったのだ

ま…まずい
この店は私の洗練された嗜好と趣味をある部分満たしてしまう店なのだ
輸入食料品店の草分けである明治屋
過去に良く世話になった店である
だが時は経ち
生活は変わり
輸入食料品店もカルディに格下げ(笑)
しかもたまに行く程度になった

さて、久々に明治屋に入った私は
多少の脇目をふりながらクネクネと紅茶売り場にたどり着いた
やはり神戸の明治屋の紅茶のラインナップは気になるところである

基本は『えいこく屋』の紅茶が主軸らしい
他にも磯淵ブランドとか
明治屋ブランドセイロンとか
気になるものの多い中…

こっ…これはっ

《東インド会社紅茶》である

はーい皆さーん
世界史で必ず出てきますね
東インド会社!
…あれですよ
あの欧州による植民地支配の象徴ともいえる
誰でも知ってる「あの会社」です

前にもその紅茶の存在は知っていたが
ここで逢ったか…
明治屋のあまりのスタンダードさに感慨すら覚える
そういうわけでこの機会に私はこの紅茶を夫にプレゼントとして
買っていただいたのであった
もちろんアッサム…久々の高級アッサム!
125g/1890円

なにしろインドにおいて《アッサム種》を発見した会社だからね!
中国にしか自生していないと思われていた茶の木が
なんとインドのアッサムに生えていた
インドの原生種なのである

それを発見したのが世界の資本主義の先駆け
イギリス東インド会社だったのだ
1600年イギリス女王の肝いりで設立
ちなみに東インドとは自分ち(欧州)より東のアジアを指す
インドの東部にはあらず

アンボイナ事件後は東南アジアから手を引きインドへ着手
フランス東インド会社と戦争し勝利
そしてついにベンガルを支配
商社が太守だぜ
政治的軍事的に無能だったために
反乱や戦争が多発した
1757年以降はインドはほとんどがイギリス東インド会社が統治することとなったが
支配には向いていない政治的な無能と社員の私貿易の横行から
イギリスが会社に替わり政権を安定化し
1772年インドオタクのヘースティングズが初代ベンガル総督に就任
ここにイギリスのインドにおける支配体制が確立しはじめる

1823年東インド会社の軍人ブルース兄弟(ブルース・ブラザース(笑))が
アッサムにおいて中国種とは葉も樹高も異なる茶の原種を発見した
※チャールズブルースによるアッサム茶のレポートを発見したので参考にされたし
(http://liyn-an.com/tea_room/bruce/bruce_assam_tea-J.html)
茶樹を手に入れた東インド会社は生産を独占していた中国からある意味解放され
インドの人々は茶の生産に奴隷の如き過酷な労働を強いられたのだ
さすが海賊の末裔国家である
経緯は下記の『イギリス東インド会社の茶生産』が詳しい
http://www.o-cha.net/japan/teacha/detail_j.asp?id=65

そして有名な『セポイの反乱』…今はインド大反乱という名称になっているらしいが
それををきっかけに「商社が植民地支配は無理だろ」という判断をしたイギリス議会は、
1858年8月2日、インド統治改善法を可決し、
東インド会社が保有する全ての権限をイギリス国王に委譲させた。
250年以上にわたり、活動を展開したイギリス東インド会社の歴史はこの時点で終わりを告げた。(wiki抜粋)

ひどい話だと言いながらアッサムを飲む
アジア民族の紅茶マニアはこの桎梏により
ヨーロッパ人より多少苦い紅茶に耐えなければならない!


…あれ?
東インド会社…もう終わってるんじゃねーか
じゃあこの東インド会社は一体どこから出てきたんだ?

http://www.eastindiacompany.jp/history/
これが今の会社のホームページの会社の歴史のアドレスなんだがね
まるで1600年から地続きのように書いてあるが
実はwikiにはこう記述がある

『なお、現在でも東インド会社の名を冠した紅茶が販売されているが、
これは1978年に紅茶販売のため、紋章院の許可を得て設立された会社である。』

これは磯淵猛氏の『紅茶事典』新星出版社、2005、p.185より引用されている

というわけでブランドを買い取ったわけだ
ちなみに明治屋のオンラインショップのご説明には
『東インド会社は、エリザベス1世の勅命により設立され、イギリスに初めて紅茶を持ち込んだ由緒正しきブランド。1978年に現在の東インド会社が許可を得て、当時の紋章、トレードマークを受け継ぎました。17世紀当時の伝統的なブレンドを今に再現しています。』
と控えめにその経緯が記されている
ブランドイメージは大切ですからね!
ね~リプトンさん!(いつもの軽いイヤミ)
(もちろんリプトンはこの会社にはかんけーないっす)

さて、記事のためにあれこれと調べているうちに
私はある重大な発見をしてしまったのだ

これを見てほしい

http://cnn.com/video/?/video/business/2010/08/13/boulden.east.india.company.cnn

これはCNNのニュースである。
内容は
『2010年8月、東インド会社が生まれ変わる。インド人の実業家サジーヴ・メヘター氏、東インド会社を買収』

なんとインド人は東インド会社を買収してしまったのである!
ヒャッハー!
パッケージがリニューアルしたのもそのせいかもしれない
前よりセンスがいいかもね(笑)
元ネタは『indo. to』という日本とインドのコミュニティサイト
これが重箱の隅をつつくような私の検索に引っかかった

『…会社は1874年に解散したが、その後も『East India Company』というブランド名は存続していたことはよく知らなかった。1970年代中盤に創立し、この商標で紅茶やコーヒーを扱う会社が操業していたそうだが、これをイギリス在住のインド人企業家サジーヴ・メヘター氏がこれを買収することにより権利を取得し、ロンドンにて紅茶、コーヒー、チョコレートその他の嗜好品その他を販売する店East India Company (7-8 Conduit Street, London, W1S 2XF )を開業したのは昨年8月。
そして今年はインド、シンガポール、香港といった、往年の東インド会社の活動拠点であった国・地域に進出するのだという。商標と紋章を利用しているだけのことで、歴史上の東インド会社と縁もゆかりもないのだが、かつてインドならびにその周辺地域等の広大な地域に君臨した、伝統ある『East India Company』ブランドの会社が、インド人企業家の指揮下にあるという事実はなかなか興味深いものがある。』以上コピペ

インド人のウィットの効いた報復に多少溜飲が下がったnirvana cafeであった
(※ちなみにサジーヴ・メヘター氏は2021年現在サンジブ・メフタ(イギリスの実業家)の読み方でwikiが作成されている! 出世したなぁ…)

紅茶のレビュー…

長すぎるので次回に!
(いつの間にか3600文字も書いてる)

惜春のティーバッグ研究所・その4 葉桜も乙なものです

2011年04月19日 | ティーバッグ研究室
行く春や
鳥啼き魚の目は泪  芭蕉


とうとう桜は散りかけ
葉桜の季節です
遠くの山は所々に白い雲のような山桜
下界の花は散り行きますが
山は今や満開でしょうな…

桜と言えばソメイヨシノが今日の主流です
花時に葉は出ない
ですが山桜は花と葉が同時に出ます
色は白に近い
こちらのものがいにしえに《花》と言えば《桜》を指す
と言われていたのです

桜は葉の香りがまた良くて
漬け物になり道明寺に貼り付いてます
道明寺はいいからあれだけ食べたいと
子供心によく思いましたね


敷島の大和こころを人とはば
朝日に匂う山桜花

本居宣長の有名な歌ですが
「この先右折致します~」
って感じと
「分かるわそのビョーキ」
という感じが
私の中で同居しているのを確認致します
一方こちらは

しき島の大和心のなんとかの
うろんな事を又さくら花

おお…吾が同胞上田秋成先生のかかと落とし
宿敵宣長に痛い一発
将にそれはうろんなのよ
先生!胸キュンです
嗚呼幻想の大和心…
だがそのうろんこそが
空虚を埋めようとする熱病なのだよ諸君
エロスにすら似たそれは
我々のある部分を捉えて離さない

そう…もう認めるしかないのです
この抑圧されたナショナリズムを…!
愛と幻想のナショナリズム!(←完全にパクリかよ)


まぁそんなこんなで
…なんでこんな話になったんだ?とお嘆きの皆様に
葉桜の季節にはこれが飲みたくなる
ティーブティックの数少ない傑作
(いつも通り素直に失礼だなあ)


《スイートサクラティー・紅茶ティーバッグ》
2g×10P価格420円


なのでございます

他にも緑茶だったり
桜花の塩漬けのだったりあるんですが
私はこの紅茶バージョンが好きで
それはなぜかというと

この桜紅茶(緑茶もですが)
桜花エキスと共に
桜葉がブレンドされているのです

チェリーフレーバーという紅茶も多い中
この風味はなかなか他にない
ただし
夏にも秋にも冬にも飲みたくない紅茶
桜も八分咲きではまだ臨場感に欠ける
やはりこれは「葉桜」の季節だから良いのです

桜の花は強烈な香りではない
しかし葉の香りも芳しいところが桜が好きなわけなのである

この紅茶はその雰囲気を奇跡的に再現している
ベースがインドネシア紅茶(ジャワティー)というところも良い
風味が邪魔しないし味がしっかりしている
紅茶として美味しいかどうか?
という命題をクリアしていなければ
ただの色物でしかない…
と言いたいところなのだが
それはすべてのフレーバーティーの難関である
なにしろ「不味い・古い紅茶をいかに誤魔化して飲むか」
というのがフレーバーティーのそもそもの出発点なのである
だからフレーバーティーのベースの茶葉について
どうこう言うのは間違っていると言えばその通りなのである
茶葉が美味しいフレーバーティー
それは当たり
というしかないでしょう

まぁそこでこのスイートサクラティーは当たりなのだ
10袋は完全アルミパック
この量が良い
葉桜の時期などすぐに終わる
満開の桜が散り始める4月の半ば頃
(その年の気温で前後するが)から
八重桜が終わるゴールデンウィークの前までの2~3週間
その間に10パックを飲むのである
25も入ってたら迷惑だ

ほんのりと後口に塩味がするのは
葉っぱのせいだろうか

日本緑茶センターたまにはやるじゃん
という私の手離しの評価である!
この箱書きを心して読んでくれたまえ

『世界で初めて日本の花“さくら”を上質な紅茶とブレンドした
全く新しいフレーバーティーです。折りにふれたおもてなしに
最適な純日本の味と香りです。』

HPによると毛利さんがエンデバーに乗り込むときに
このお茶を持って行ったとのこと
乗組員みんなで飲んだんでしょうか
宇宙と桜はあまり違和感ない不思議(笑)


なぜか桜花とFIFAワールドカップだけは
私の僅かなナショナリズムが疼くのです


最後も歌で

願わくは花の下にて春死なむ
そのきさらぎの望月のころ   西行


この歌はうろんな幻想も
アイロニーも超えるのです

この世という幻想からもおさらば!
桜花のように潔く…ってね

インク臭からの劇的なる解放 簡素のティーバッグ研究室・その3 舞台はまたしてもスーパー

2011年04月15日 | ティーバッグ研究室
今のところティーバッグにおける最安値は
『業務スーパーセイロン』100パック278円(2.2g×100)
もちろんこれは「飲める」ティーバッグである

1パックあたり2.78円

当ブログの美味しい茶葉ランキング堂々の2位
“セイロンティー最安値に挑戦!”のポップと
パッケージの5面に配されたセイロンティーボード認定マークの力強さを
皆さん覚えていらっしゃることと思う


先日ご紹介したコープ神戸セイロン
50パック240円(100g/2g×50袋)

1パックあたり4.8円

業務スーパーからしたら高級茶葉
こちらもセイロンティーボード認定


さて少し方向性を変えてお送りした
例のマレーシアの幻の紅茶
BOH・キャメロニアン・ゴールドブレンド
こちらは幻だけあって
15パック/450円(1パック/2g)

1パックあたり30円

ちょっとケタが違いますよねー
電車賃もかかりますし
非常にぜいたくな一杯と言えます
しかもオール・アルミパック
カルディで売っているのだけが解せないんですが(笑)
紀伊国屋か明治屋かデパ地下のグローサリーならまだしも
ま…手に入るので有難いのですがね


この3種類のティーバッグは互いにあまり関連性はない
特に前の2つとマレーシアとは隔たりは当然であるが

なんとこの隔たりを埋めるかの如く
あのイオン・ダイエーからいろんな意味で革命的なティーバッグ紅茶が
万を持して我が家にやってきたのだ

その名も

『ベストプライスbyトップバリュ紅茶・セイロン&ジャワブレンド』

である(画像参照のこと)

元々トップバリュというブランドは
イオンが開発し持っていた廉価プライス商品ラインナップである
イオンとダイエーの合併により
ダイエー系のスーパーにもこのトップバリュ(TOPVALU)が配備され
大メーカーの消費材より常に低価格であり
カテゴリ中たいがい最安値の有難い価格を保って久しい
そのトップバリュの中でも更に廉価プライスを目指したのが
ベストプライスの商品である

これには
「安さのポイント」
という説明書きがそれぞれの商品パッケージに記載され
例えば簡易包装とか
容量の合理化など
様々なプライスダウンの工夫が施されている…らしい

オレは…イオングループの回し者なのか?
いつも思うがイオングループもしくはダイエーよ
少しくらい付け届けても良くはないか?
広報担当者はマメに自社名や主力商材名をググり
こういうWeb上のボランタリィな活動に少しは報うべきである
(それはボランタリィとは申しませぬ)


あああ~
話が逸れて逝く
戻ってこーい


何もかもが消え去りしあの晩秋のことだった
カトマンズフレグランスの最後の一杯を飲みきり
ふとキャニスター(ただの紅茶の空缶)の山をあさる
おお…
どれも見事に空だ
なんか飲みきってる
特にミルクティー用の茶葉がすっかりと消滅
エディアールブレンドも
ムジカのアフタヌーンも
ハロッズの紙箱入りNo.14も空
これはまずい(-_-;)
なにか補充せねば

とは言うもののです
正月に二人で東京の実家に帰省して
資金が尽きた(笑)
素敵です
だが紅茶がないなんて死活問題なのだ
私がインフルエンザにかかって死ぬのだ(←ただ飲みたいだけ)
業務スーパーは一駅分歩くし
うーむ…
という時期
夜遅い散歩中に自宅からそこそこ近い24時間ダイエーに入ったのだった

その時は別に紅茶を買いに行ったわけではない
だがえてしてそういう期待のキの字も無いときに
出会いは起こる

紅茶・コーヒー売り場を眺めていると
見慣れない紙箱がつんである
紅茶だ
しかもティーバッグ
50パック188円
1パックあたり3.76円

2.78円の業務スーパーセイロンティーと
4.8円のコープ神戸セイロンの
ちょうど間を取って3.76円
1円づつ差が生じている

しかもセイロン&ジャワブレンド
ジャワティーかあ
私は好きだが
しかしトップバリュだぞ
188円…ペットボトル1本140円を考えれば
賭けとしては悪くはない

ただし不味い紅茶50パックが自宅を席巻しているのは
あまり気持ちの良いものではないが!

というわけで
身受けして持ち帰る


ジャワ紅茶は安いんだな
ということがよく分かる
味ブランド化されていないものはこの世界では価値がつかないからだ
紅茶がどれだけ舌ではなく頭とイメージで飲まれているかがわかる
(だからあのくそ不味いリプト○が売れる)
だがたしかBOWティーもジャワティーだったよな(←なにもかも間違っている)
大塚のジャワティーもそこそこ美味い
クセがあるが

箱を開ける
こっ…これは…!
25パックづつ2袋のでかいアルミパックの中に
個包装を省かれたティーバッグが並んでいるじゃないか!

これは良い
例のインク臭からの劇的なる解放である
ついでに言うと包装紙自体も臭い
紙の臭いというのがあるのだ
紙パック飲料が嫌いなのも実にこの紙臭さにある

ただでさえ匂いを吸着する茶葉がこの紙と印刷の匂いを個包装で押し当てられる
アルミパックならまだしも
それが大量に並べられて密封されるのだ
ああ腹がたつJanatめ
飲めなかった茶葉の恨みは深いのだ
Janatはフランスの印刷のひどさを見せつけられた
まだ日本の印刷はマシだが
安いものはやはり臭い

だからこのコストダウンの工夫は
期せずしてティーバッグの大きな問題をクリアしているのだ
あとはジッパー付きのアルミパックに移し替える
もしくはキャニスターに密封すればよい
ゴミは減るし良いことづくめじゃないか

あとはティーバッグ自体の紙臭である
もうこれは仕方ない
ロンネフェルトのティーベロップみたいに
麻の袋を使うとかしないと…しかし贅沢且つ考え抜かれている
普通にルースリーフで淹れりゃ良いんだがね
ティーバッグは片付けの安直さにヤラレる


量を見よう
さすがベストプライスです1パック1.8g
今のところ最少量である
箱の裏に紅茶のいれ方がある
湯量は150ml
確かに…1.8gだからだろう
浸出時間2分…標準だね
カップ・ティーポットは温めろ
沸騰したての湯を使え
蓋をして蒸らせとある
よかろう
ただし浸出時間は4分でいくぞ
それではドキドキの浸出時間を待ち
蓋を開ける

色はオレンジがかった赤
ニルギリぽい色と言えば良いでしょうか
セイロンは紅ですが
ジャワはオレンジなんだろう
かなり濃厚な色ではある

香りを嗅いでみる
割りとスタンダードなセイロン
悪くない
とにかく紙の匂いがしない!
ルフナ系のまろやかなセイロンの香り
そしてジャワの青臭い垢抜けない独特の香りが混ざっている

一口頂く
濃いね~
茶葉の量からしたらかなり味がしっかりしている
軽い渋味
やはりジャワティーは田舎のお茶だな
もっさりしてて(笑)
そこが良いのですが
良い感じにセイロンのスタンダードさがベースにあるので
泥臭さも生きる仕様
少しBOHに似てる
やはりマレーシアとジャワティーは似てるのだ
間違えても仕方ないねっ!
これは3.76円にしてはかなり出来が良いブレンドと思える

ではミルクを入れよう
熱い紅茶をカップからミルクを先に入れたマグカップに一気に投入する
聞香杯のように空けたカップの香りが良い

適度な濃さがあるのでゴールデンブラウンになる
味はどうか
渋味と多少の刺激があるのでミルクに負けてないね
味が濃いからです
とにかくまったりした味になりますよ

これ…当たりじゃありませんこと?
普段飲みに最適です
「垢抜けない紅茶は飽きない」
というのが私の持論であるが
普段使いは気合い入れて飲むものではないからね
で、たまに飲むからダージリンは美味いのです

ただし垢抜けないことは粗雑で低級とは全く異なる
そこらは利休の侘び茶の感覚に少しだけ似通っているのかも知れない
大島紬はどんなに高くてもよそ行きにはならないのですよ


しかし…やるなあイオン
これは普段飲み紅茶に固定するかもしれん
とその時思った

そして今のところ3箱目をリピートしている最中
ついに業務スーパーセイロンを抜く
とうとうその日が来てしまったか

そんなヤツを私は
「インドネシアからの刺客」と呼ぶ
ティーボードマークすら偏見のない茶葉選びの枷となりうる
磨くべきは心眼である



●本日のBGM
ダウランドのリュート歌曲集('97年RCA)
『暗闇は私の歓び…』
byブライアン・アサワ(カウンターテナー)

ご近所のスーパーにおけるなぜかアイリッシュ・ブレックファスト 

2011年04月06日 | 紅茶・ブレンド
つい先日のある日のこと

職場の隣にある大安売りのスーパーの雑踏の中で
私はあらぬものを発見してしまった

見たことないトワイニングの緑色の缶である

缶には
《アイリッシュ・ブレックファスト》
とあった

え?
知らないですよ…これ
いつ発売されたんだ?
本国では普通のラインナップなのか?
しかもトワイニングなのにアイリッシュ
100g缶の《クオリティ》シリーズだ

…と天下のトワイニングなのに知らない商品が有ることに
少々悔しい気分
だがあまり出回ってはないに違いない
輸入食料品店でも見掛けたことないし
少なくともそこらのスーパーには陳列されないだろうな…


そのスーパーは普通のスーパーには珍しく
トワイニングの紙箱リーフティーがあり
あとは普通のトワイニングのティーバッグ
リプトンのイエローバッグ日東紅茶のデイリー
仕入れの誰かが多少なりとも紅茶好き?
思わず買って帰る
…しまった
給料日で気が大きくなってるぜ
久々に100g/700円の茶葉を買ってしまった
いや…先日のBOHの方が遥かに高い
30g/450円だぞ
100gに換算すると1500円だぞ
さすが幻のマレーシア紅茶
トワイニングのクオリティのラインナップが安く感じてくる


さて
アイルランドの紅茶に手を出したのは
15年くらい前に遡る
実家の近くのパルコ内の輸入雑貨店で偶然見つけた
アイルランドの某紅茶会社のブレックファストが皮切りであった
それまではあまりアイルランドの紅茶について知る由もなく
アイルランドが実は紅茶消費量が世界1位で
イギリスより多いというのは茶飲み話としては有名ではある

さすがにヨーロッパ人ではないのでね
しかも15年前の日本では
そんなには紅茶の情報が飛び交っているわけではなかった
まだ携帯がありませんでしたし
インターネットもその時代は触れ得ない領域…

しかし
いつからネットも携帯も出始めたんだっけ?
1997年頃、ツーカーの携帯を持ってた気がする
まだ画面が3行分しかなかったな
カタカナしかメールのやり取りが出来なかった
分厚くてアンテナがあって
小型トランシーバーみたいだったぞ


私がアイリッシュ・ティに遭遇したのは
その2~3年前の頃である



さて調べによると隠れたファンも多いらしい
このアイリッシュブレックファスト
アイルランド紅茶はだいたいアールグレイ以外は
ブレンドものはCTC…つまり濃く抽出出来る
つまりミルクティー用
それはアッサムがメインってことだな

缶の裏を見ると
茶葉はインド、ケニア
アッサムメイン、ケニアで色とコクの底上げと低価格化を図る
『アイルランドで好まれるタイプの紅茶でミルクとの相性は抜群です。濃厚でコクのある味わいは手鍋を使っていれるロイヤルミルクティーやチャイなどにもよくあいます。』
とある
その下に
《1杯分:茶葉3g、お湯140ml/浸出時間:約3分》
というおすすめの召し上がり方が記載されている
この書き方は丁寧だな
湯の量は大事だ
初心者がリーフティーを淹れる時に必要になる
ここでしくじると
「紅茶ってそれほど美味くないね」的な話になりうる


さて淹れてみよう
蓋を開けるとやはりCTC
内袋に入っている
では《おすすめの召し上がり方》通りに浸出してみよう

3分あまりが経過し浸出完了
当然ゴールデンルールです
が初めての茶葉は底の丸いマグカップを温め
そこに茶葉を投入し湯を分量入れる
敢えてティーポットでは淹れません
一杯分ですからね
リハの打ち合わせみたいなもんですな

さて香りです
これは中国茶式に浸出用のマグカップが聞香杯となる
おお
久々のアッサムの鋭く強い香りだ
だがアッサムだけではないな
このケニアは大変良いですよ
美味いディンブラのフラワリーな香りに似たものがあるね

ではまずストレートで

香りが良いし
渋味が極力押さえてあり
ベルベットテイスト
曰く滑らかな舌触り
ストレートでも美味しいではないか
やたら濃厚だけど…
色がギネスに近い?

これはティーポットで二杯分淹れて
3分で最初の一杯はストレートで堪能してから
後の一杯をミルクで楽しむべきだな
香りが良いからすぐにミルクを入れるのは少々もったいない
などとしばしストレートを味わう

さあ
おすすめのミルクティーだ
勿論牛乳は温めないで先にカップに入れる
その上から熱々の紅茶を注ぐと牛乳が煮える
ミルクの新鮮な香りを殺さず熱いミルクティーになるこうすると
私的な感覚としては後からミルクを入れるよりも
紅茶の香りとミルクの香りの両方が生きる
これが香り高いまろやかなミルクティーの秘訣だと
私は勝手に思うのだが…どうだろう?
ミルクを先に温めると臭みが出るしタンパク質は固まるし
よろしくないので牛乳は生・室温に限る

あぁーっとぉ
ミルクティーを語ってしまった
これ前にも言いましたっけ?
いやぁ記憶がボケ老人並みで…
良く言えば鷹揚って言うんですかね
育ちの良さがにじみ出てて

まぁだから敢えてガツガツ調べないのよね
(↑下の身分では横着者ともいうらしい)
こうやって偶然隠れた紅茶に巡り逢うのが人生の楽しみなのにぃ

そういう高貴な方はグラム単価などこだわらないってか

まあ良い
コンセプトが違うんだよ
研究だから!


話がズレた

一口頂く
甘い!
このミルクティあま~い
コクのへたらないのは美味しいミルクティーの条件として当たり前
その上に甘味は茶葉とミルク扱いの勝利
しかも茶葉のフラワリーな香りがフワッと残る
これがアッサムの仕業

赤缶のイングリッシュブレックファストより
香りが良いしコクとキレがある
セルティックの勝ちです(笑)
(値段が違うから比べても仕方ないですが)


やはりこのブレンドはティーポットに二杯出しで
ストレート分を先に頂いたあと
更に浸出すること3~4分
(湯の量は1杯分、茶葉の量はその時点で2杯分←ここ大事!)
ティーコジー必須
カップに生牛乳先入れで
一気に茶を注ぐ

これで完璧だろう


缶が緑色なのはアイルランドだからですね
いわゆる“シャムロックのグリーン”ってヤツでさあ


いずれ某アイルランド紅茶もご紹介致そう
つい先日のある日のこと
神戸のデパ地下にエディアールを探しに徘徊していると…

続く!(←それはつまり来月の給料日以降に)

BOW? BAH? 違う!怪しい記憶のティーバッグ研究室・その2 マレーシアの赤い彗星

2011年04月03日 | ティーバッグ研究室
気候が暖かくなってきたので
春らしい紅茶が飲みたくなった

ふと何年か前のことを思い出した

仕事のクライアントさんの旦那様は
個人で東南アジア・中国の食品関係のバイヤーをしていた
私のお茶好きを知っていて下さり
たまに取引のサンプルや商品のお茶を頂いた

主に中国茶が多かったが
一度だけ綺麗な紙筒に入ったあまり見ない紅茶を頂いた

グリーンの葉っぱの絵が綺麗な紙の茶筒に
いっぱいに確かCTCの茶葉が入っていた

知らないメーカーだったので
調べもせず
あまり期待もせずに頂いたら
華やかさはないが
くせはなくおとなしいが渋味の少ない
香りがヌワラエリアに少し似た青臭さが爽やかな
なんともいえないマイルドな紅茶だった

産地は東南アジアのどこかだと記憶しており
こんな美味しいお茶もあったのかと
感心した覚えがある


…そう感心したはずなのだがなあ
人の記憶は当てにならぬものだ
いやもとい
私の記憶が当てにならないものなのだ
(私の取扱い説明書に「当てにしないこと」と明記してある)
どこをどう覚えたか
いつしかそれはインドネシアになり
メーカー名はBOWになり

多分ジャワティーに味が似ていたからかとは…思う

この東南アジアいっしょくた現象
関東人が九州を
関西人が東北を
全県覚えられない(覚えていても場所は怪しい)
のと似てるような気が…


あれはなんだったのだろうと記憶をたどり
「BOW ジャワティー」で検索した
全て間違っているのが申し分なく素敵だ
だがこのたびインターネットは私の怪しい検索ワードを

「もしかして BOH ?」

と修正してくれた
トンチンカンなケースはあるものの
Google今回は素晴らしいぞ!



さてBOH teaは
海抜1500mのキャメロン・ハイランド産茶葉を100%使用した
マレーシアの誇る自社一貫生産ブランドである
まだマレーシアがイギリス領だった20世紀の初頭
ラッセルさんというイギリス人が
マレーシアのキャメロン高原に紅茶に最適な土地を発見した
とはいうものの1000ヘクタールという僅かな耕地であり
それゆえBOH teaの年間生産量はたったの4000トン
これにより幻の紅茶とまで言われ
マレーシア王室ならびに英国王室での寵愛を受けて久しい

かのオリエント急行のランチ紅茶に指定されている


…でそれの15ティーバッグがなぜかカルディに出てるのは
なぜなんだ?
(画像参照)

これはキャメロニアン ゴールドブレンドという
オリエント急行で使われているヤツ
完全アルミパック

私が頂いた葉っぱの絵の紙筒入りリーフティーは
ガーデンティーと呼ばれている
つまりエリアごとのブレンドされていない茶葉を使用している

この赤い箱のものはブレンドティーである
言わばBOH teaのハウスブレンド
ポピュラーだが最高級の茶葉を使用している
カルディでは15パック/450円(1パック/2g)で販売している
ちなみに通販には25パックも50パックのお徳用サイズもある

さてお味はというと
いつものゴールデンルールで抽出
時間は3分
水色はかなり濃い
ディンブラに近い
香りは軽めだが…残り香がなにかまったりしたような
ディンブラとジャワのブレンドしたみたいな
思ったよりスタンダードな感じである

一口飲んでみる
確かに…スムースと書いてあるのがわかる
飲み口がキーマンな感じなのだ(スモーキーさは全くないが)
あの紹興酒のような刺激のない感じ

お茶にはタンニンによる渋味の刺激がある
それはお茶のある風味となっているが
中国茶にはあまりその風味を求める向きは見られない
むしろ甘みと馥郁たる香りが評価される

それでいくとこのゴールドブレンドは中国紅茶の雰囲気が少しある
キーマン紅茶の口当たりとディンブラの香りを持っている
渋味の嫌いなかたには良いかも知れぬ

冷めてくると渋味とクセが少し出てくる
そのクセが…なぜかローストのマテの風味が少しする

改めて思った
やはりジャワティーに一番似ている!
地域的に近いしね


私が頂いたガーデンティーはもっと特徴があった
通販で見たら何種類か出ている
ちょっと飲み比べてみたくなった(それは危ない発想だ…道楽)
100g/900~1500円位
まあまあの値段だがたいがい送料がかかる


ここはガーデンティーも扱っている
http://www.anokunikonokuni.com/bohtea.htm

ひとつだけだとそこの回し者だと思われるので貼っておく
http://www.est.hi-ho.ne.jp/ytsj/

http://bohtea.shop-pro.jp/?mode=cate&cbid=851623&csid=0

う…ウザイ

では畳みかけるようにマレーシアのBOH本社
https://www.boh.com.my/shop/catalog.php?catid=5&category=BOH-Garden-Teas

ああ高貴な者の暇に飽かしたボランタリィ精神!
掃き溜めの白鳥としては
是非マレーシア政府から私にお礼とかしてほしい
ガーデンティー全種類つけ届け…とか

物をねだるのは卑しい者のすることかしら?
そこは良く分からないんですのよ

つまりはガーデンティー飲んでみたいの!

復興の街から

2011年04月02日 | 雑感・詩
皆さま

お久しぶりです


瞬く間に過ぎた3月
前回の更新記事を書いたおよそ3時間後
東北大震災が起きた

なにしろ身内は東京から北関東全域に
拡散している

栃木のいとこや伯母らが一番大変で
いまだに停電中らしい

埼玉の伯母は震災後プチうつ気味になったと思ったら
めまいで倒れひどい不整脈になり
医者からたまに心停止するからペースメーカーを
入れなさいと言われ入院

茨城にいる伯母は地震の被害は無かったものの
放射能の影響を最も受けそうな気配

そして東京の親友が震災当日
二次災害で亡くなった


とてもブログを更新する気にもなれず

またしても放置となった



この世は
無常だ



形あるものは
いつか壊れる


世界を支える大地はひび割れる
生命を産み出す海は生命をさらっていく
我々は脆く逞しく儚く
そして健気で愚かなのだろう

明日をも知れぬ命を生きていることを
こうして刻まれる
なぜ我々は生きているのかと一瞬問いかける
そして時間と共に忘れる…

今死んだとして
後悔がないか?

なにかの判断の基準のひとつは
それである


死も崩壊も究極には優しい
何が大事か
何が壊れないのか

それを知ることは
自分の本質に近づくひとつの手掛かりになりうる


機会は誰にも訪れる

平等は美しい