ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

喫茶ジゼル春の新作スイーツ! たまらんジンジャーケーキ&シナモンケーキ…そしてあの銀色の粒

2012年03月17日 | カフェ
2月4日からカフェイン中毒になり
カフェにも行けない有り様でしたが
最近、少しずつ回復しつつあります
何しろ1.5杯しか飲めなかった紅茶が2杯飲んでもめまいがしなくなり
とりあえず1日2杯飲めれば幸せ♪という身の程をわきまえた節制っぷり
とんだ自制心ですな…

しかし気づけば月に2~3回は通っていた基地に1ヶ月も行っていない!
具合悪いと知らぬまにいろいろなことが起きてますな
基地とはカフェに決まっておろう
いつもの本拠地、喫茶ジゼルさんです

前回1月末に新作スイーツを頂きまして
・シナモンケーキ
・ジンジャーケーキ
の2点です
これがまた大変美味しくて、たまらんスイーツメニュー追加そして更に充実

シナモンケーキはリンゴジャムで頂きました
ケーキは甘さ控えめのシナモンしっかりで
そこに濃厚な手作りリンゴジャムが添えてあり
別々に頂いても、一緒に頂いても大変よろしくできてます
バランス申し分のない正当王道シナモンケーキ
本当、こちらのスイーツはハズレ無しだよね
これはアッサム(ポット)のミルクティーのセットで決まりでしょう
ここのアッサムはなんと例のシソの香りがする質実剛健アッサム
どこに出しても恥ずかしくない萩原の美味しいアッサムです


さてこのたび、カフェイン中毒かなり回復記念ということで
1ヶ月ぶりのジゼルさんでしたが
この前忘れ難かったのがこのジンジャーケーキ
このジンジャーケーキにはキウイの美しいライトグリーンのジャムが添えてありまして
このジャムが美味い!
キウイのジャムってこんなあとひく味だっけ?
その上ジンジャーの風味にこんなマッチするの?
というジゼルのママさんお手製ジャムですのよ
これを春のカフェならダージリン…またはヌワラエリアで頂きたい
と、飲む紅茶まで前の日に妄想しつつ昼下がりに旦那と二人で伺った

久しぶりの邂逅に早速ママさんが
「絶対風邪引いてるか、懐が風邪引いてるか、どちらかだわ!…と思ってたっ」
と仰られ
「どちらもだいたい合ってます」と返答
めまい&貧血改善と肝臓の修復に漢方と健食とサプリに○○○○円余りつぎ込んだからね!
「しかし…紅茶5杯でそんなんなるんや…軟弱者」
と、いつものマスターの温かい激励が心地よい(ええ激励です)

というわけで
昨日から決まっていたオーダーを頼む
「ジンジャーケーキとダージリンをセットで!」
「じゃ、今月のコーヒー、カメルーン・ジャバ・ロングベリーを♪」
と、うちの旦那

…うちの旦那は最近とみにコーヒー党なんで
こちらではつい萩原企画の今月の限定コーヒーを頼んでしまう人に
このコーヒーが変わってて美味しかった
トロッとした苦味に香りがかすかにココア風味!
口当たりも良くて甘いコーヒーでしたね
だが今月の限定コーヒーには当たりとややハズレがある
(この当たりハズレを楽しく語って頂けるのもここの醍醐味)
3月は…当たりだ
カップはウェッジウッド(トップ画像参照)

さてさて、やってきましたジンジャーケーキ♪
パウンドケーキを二枚カットして隣に例のキウイジャム!
ケーキの中にはドライキウイの角切りが入っていて
断面がペリドットの象嵌細工のようできれいだ
これの食感が良い
キウイの酸味も押さえていて甘すぎないし、食べごたえがあります
ジンジャーも前回と比べて風味が増し
甘さ控えめなほんわかケーキのベースとキウイの風味を橋渡し
いい具合の輪郭をかもしだしてます
そしてここにジャム
クセのないキレのある甘酸っぱさと萌黄色が春ですねぇ
こちらも別々でも一緒にでもどちらも美味しくプロデュースされています

マスターが「4分30秒」という繊細なタイムでセットしてくれたダージリンですが
この萩原のダージリンがポットで550円はなんてお値打ちなんだろうか

ここのダージリンは置いても覚めても渋みが出ないですね
味わいの深めなセカンドフラッシュ系のダージリンですかね
香りがダージリンプラスかすかに東方美人的甘さも
それが全体的に淡いケーキと合いまして
ジャムの甘酸っぱさとダージリンの軽さがとても良いです

ケーキとダージリンはセットで800円
単品では
ジンジャーケーキ350円
ダージリン(ポット)550円
となっております
アッサムは450円なので、きっとケーキセットは700円だろう
(うっかり確認しませんで)
今月の限定コーヒーは500円

いつも得した気分で帰るNirvana・cafeと旦那でした


実は、その日なぜか『仁丹』の話に花が咲き
(話の発端はカフェイン中毒…だったはず…しかも大量に仁丹を食べる人の話が)
ジンジャーケーキの話がぶっ飛んだかに見えましたが
(ジン…までは合ってたんだがな)
盛り上がったところでマスターから
「結局記事を見たら仁丹のことしか書いてないねん…ジンジャーケーキは最後の一行でっ」
とか釘をさされたのでジンジャー方面に力技で進路を修正しつつ
ジンジャーケーキの記事を書いてますよ
なんとか森下仁丹の呪いは解けた…ようだ
がんばった…僕はがんばった
森下仁丹一色になるところだった

ところで森下仁丹とは何か?
軍服のヒゲのオッサンの商標をキミは見たか?
あの軍服は正装だそうだ
詳しくはマスターに聞いてくれ
あの仁丹の香りは一体なんの生薬の香りなのか
そしてあの銀色の原料はなんなのか?
そもそも仁丹という名前の由来はなんなんだ?
そしてタバコ屋ではまだ売っているんだろうか…?
仁丹はやはり話が尽きない

ああ~再び仁丹の呪いがぁぁぁ




名も無きジプシーはアッサムのこの価格帯の限界を見た気がした… 片岡トワイニング ゴールデン・アッサム

2012年03月13日 | 紅茶・アッサム
5年も熟成させていたライフの商品券(たった1000円)を先日満を持して使用した

購入したのは片岡トワイニングのゴールデンアッサム
85g・522円つまり、100g・614円
(と、旦那の選んだ小川珈琲有機・豆180g・498円)

本当はこの商品券で、この前やった対決企画の
片岡プリンスオブウェールズを買おうと思っていたのだが
クオリティーシリーズまである、なぜか豊富なライフの紅茶売り場の品揃えの中
なぜか普通のプリンスオブウェールズだけが無い…という外しっぷり
仕方ないので後日近くまで散歩した際に
せっかくだからあまりほかのスーパーでは売って無いこのアッサムをセレクトした
…実はほかにオーラのある茶葉があまり無かったという事情が(笑)
だからといって「こっ…これはっ」というテンションではなく
この価格帯のアッサムの実力を知る上で試金石となりうる、と判断
飲んだこと無い、と言うのが最大の理由である
なんか、正月からトワイニングの評価ばかりしているんですけど…
我ながら、しつこい性格だなぁと感心します

さて、早速中を開けてみよう
これが、茶葉である

この価格帯でCTCではないのが意外
フルリーフではないがBOPでもかなり粗い
茶葉のツヤも多少あるかな?
特筆すべきはゴールデンチップがかなり入っている
ゴールデンアッサムの名前はここから来ているのだろう

茶葉の香りは古い茶葉の香りは多少するが、比較的良い
だがフルーティとまではいかない
甘い香りはない


公式の箱書きの入れ方、というのがある
3g・3分・140ml 
大変標準的なのでそれで入れてみた
それがある意味スゴかった

香り・味・風味・喉ごし…
すべてのアッサム的合格基準をあと一歩のところですべて外してくる
この針の目を抜くような残念な仕上がり!
もうこれはアッサムのような何か、だというしかない

公式の3g・3分140mlでは評価としてお話にならなかったので、すべてのパラメータを変更
4g・5分150mlで試す
今度はどうか?
ようやくアッサムの濃さに届く
香りは茶葉の量のおかげで及第点に届く
アッサムだと言われたらそう感じる(アッサムと言われなかったらアッサムに似てるかなと言うが)
だがセレクティーのシウプル、ウィンザーのロイヤルアッサムより香りは確実にマシだとは言える
まがりなりにもゴールデンチップの効果はある
ある意味ワイルドな香りである。繊細とか濃厚とか華やかという感じではない
美味しいアッサムの紫蘇の香りとまではいかないのは、この価格では仕方有るまい

味は強い(そりゃ4gだからな)
ある意味ワイルドな味である(それしか言いようがないのかい)
しかし『強さ=濃厚さ』とは言い難い
甘味はない
舌に貼りつくように残る品のない渋み…ワイルドだから品はない
この渋みはミルクを入れるのが前提か?

じゃあミルクを入れてやろうじゃないか
ということで、アッサムだから定番のミルクティーに
今回は「ミルク先、茶を上から注ぐ」式でいった

ストレートがかなり濃く見える割には案外ゴールデンブラウンが薄く見える
飲んでみると…ストレートの渋さは消えるが、その割には腰がない
茶葉に甘味と濃厚さがないのが災いしてミルクティー的なコクがない
クセが無さ過ぎで、さっぱりあっさりした感じ
香りはミルクを入れると弱くなる
もしかしたらストレートの方が飲めるかも知れない

いま、Nirvana・cafeはカフェイン中毒で調子が悪いため
パラメータを変えて「ストレートで飲むのに、渋みが出ないで濃さを温存する淹れ方」とかを
色々やってみる気力はないので予想だけするが
4g・3分・150mlくらいでストレートの方が行けそうな予感はある

・総評
(茶葉を公式より多めにいれれば)
香りは案外良い
味は…いまいち
でした
でもこの値段ですからね
今まで飲んだ片岡トワイニング紙箱シリーズの中では
まあまあの出来かも知れません
でも肝心のミルクティーはいまいちですが

誤解を恐れず言ってみれば
「ワイルドでタフそうに見えて(ストレートの感じ)、ああん力強く抱かれてみた~い♪とか期待して
いざベッドインしてみたら(ミルク入れてみたら)、案外淡泊なプレイでちょっと欲求不満なんだけどっ」
という…(もうさっきからその比喩しか思いつかなくてさーあははは)


しかしです
アッサムの一番美味しいところは、やっぱり100g・1400円を超えたところから始まるんですかね
この600円周辺では正月に買ったえいこく屋のバナスパティ茶園アッサムが同じ価格帯である
このレビューはまた後ほどするとして
アッサムはホントに素直に価格が反映している気がする

・600円周辺(ゴールデンアッサム・バナスパティー茶園)
・1000円周辺(ムジカアッサム・ハロッズNO.30)
・1400円周辺(ルピシアカルカッタオークション・萩原珈琲アッサム・Teej)
・1800円以上(東インド会社・ハロッズオランガジュリーアッサム)

やっぱりセカンドフラッシュは高い価格帯しかないんだろうな
6~700円のコスパの良いアッサムを求めてジプシーとなり果て放浪の日々幾星霜
…とりあえずみんつさんおすすめのハプジャンパルバット(ルピシア)を今度買ってみます
昔飲んだ記憶があるんですが、味を覚えていない(いつものことですが)
その他、誰か、穴場を教えて下さい


その前にカフェイン中毒を完治させないと…
今日はいつもより飛ばしたからな
濃いアッサム2杯はフラグかもしれん