ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

子猫山准教授との共同戦線『ロンネフェルト・デカフェTB』 アトランティック・ウォールを越えろ!

2014年04月18日 | 紅茶・デカフェ
 
※アトランティック・ウォール:大西洋の壁(たいせいようのかべ、Atlantic Wall)は、
            第二次世界大戦中にイギリス本土からの連合国軍の侵攻に備えて、
            ナチス・ドイツによってヨーロッパ西部の海岸に構築された、2685kmに及ぶ広範囲な海岸防衛線。




子猫山准教授…と、そのブログ。
それは紅茶ブログにおいてのひとつの突き詰めた方法論への挑戦ともいえる。
私がその研究に出会ったのは、去年の4月であった。
今も4月である…1年後の4月である。

うおおおおおおお~!!
半年以上ブログ更新してねーじゃん!!
なにこの前回の記事の右上の2013年8月の文字?
俺、そんなに長いこと気を失ってたのか?(←急展開のアニメの常套句)
地下牢にどんだけ監禁されてたのか?(←ベルセルクのトラウマ)

みなさんすいません。ご無沙汰しております。
去年の7月から、薬局仕事の傍ら、以前からやってた自分の仕事を再開することになりました。
今も2足のわらじを履いて仕事中。さてその仕事とは? 候補は5つ。
①国境なき医師団
②ロシアのスパイ
③海外青年協力隊
④イギリスのスパイ
⑤その他

いや~気を失うにも地下牢に監禁されるにも、いろいろ事情があるんです。ええ、このとおり。

さて、月1~3で上げてた紅茶ゴシップ記事、実はこんなに体力と気力と暇が必要だったとは。
(↑知ってたよ。知ってたけどさ。これほどとは思わなかったのorz)
ストレス解消にR-18の駄文は書けても、紅茶ゴシップは書く気力がない。
つまりこれ一記事入魂の証…要するに、去年の7月までものすごくヒマだったんだよ。
やっぱよゆーの産物だよね、ストーカーって。
ノーブル且つ変態の私には優雅で閑じゃないと紅茶の記事なんて書けなかったのです。
気づくのおせーよ。

だが、このシリーズだけは完成させなければならない、という気がかりがひとつだけありまして、
それが、デカフェ・シリーズ“超臨界二酸化炭素抽出法の光と影”なのだ!!
すでにもう、キャストも落とし所も全部手中に掌握しているにもかかわらず、
気力という決定的なピースの欠落によって未完成のまま放置されてしまっていたこのデカフェ・メソッド研究。
去年の7月、夏だから♪っていうだけの理由でプールに突き落とされたディルマのデカフェ紅茶TB(クソ)。
その記事はこんな風に〆ている。

CO2法ではチェンバーに茶葉を入れる前に、蒸気で蒸して茶葉を柔らかくしてからカフェインを抽出するらしい。
そのときに浄水でなく、塩素殺菌された水道水を使ったのか?
それで果たして塩素臭がこんなふうに残留するものなんだろうか?
そして、この前評判の嘘っぷりはなんなんだ。
CO2法ってこんなもんなのか?
謎は深まるばかりである。

この現象が他でも起きているかどうか、またしても検証を続けなければならないな。
塩素臭・風味の抜けっぷり、の検証てか。なんか食指が動かねー。
美味さの検証じゃねーのな。不味さの検証って、もうやだなぁ。
しかもCO2法のデカフェはコスパ悪いんだよ。


だが、そのコスパ最悪のCO2法の検証に持って来いの、まさにどストライクなでカフェ紅茶を持って
我が闘争に駆けつけてくれた勇者が存在する。
その方こそが、今回も無駄に長いタイトルのトップと記事の文頭を飾る“子猫山准教授”、
そしてそのどストライクなデカフェ紅茶とは

ロンネフェルトである。

それは私があのいい加減な独善ジャッジで決定した『独断と偏見で語る美味い茶葉ランキング』の第3位。
『とうとう上位3位 どうせまともな記事にはなるまいと? ふふふ・・・油断は禁物だ君たち』
詳しくはググってくれ(←ウィキとかのリンクも貼らない横暴さ)。

事の起こりは、このブログに興味をもって下さった子猫山准教授の訪問から始まった。
更に、或る(人には言えない)某(悪魔的・黒歴史)論文についての討論で我々は直接の交流を持ったのだが、
子猫山准教授も紅茶のブログをお書きになられているとの情報に閲覧を試みる。
しかし私はそのブログを読んで驚愕した。
ロンネフェルトの詳細な解説ブログ…いや、これは詳細なデータ付きのカタログではないか!
それも日本では手に入らないレア物件の宝庫と言っても過言ではない。
どうやら准教授は、なんと個人輸入を行われているということが判明。これはスゴい。
それについて興味があり、質問をしてお答えいただきながらその中のデカフェの文字に気がついた。
以下、その子猫山氏のメールの一部抜粋である。

『ロンネフェルトの個人輸入ですが、某掲示板のラプサンスーチョンスレにて、その方法を知りました。
昨年中頃まで、日本で販売されているロンネフェルトの種類があまりにも少なかったので、
ロンネフェルトのファンの方の間では、個人で輸入することが一般的になっているようでした。
私はイギリスの会社
http://www.cupoftea.uk.com/
http://www.tee-kontor.net/ (ドイツ語)
に、英語でオーダーしていました。
円高時代は送料入れてもなんとか国内価格の半額程度に抑えられていましたが、
現在ポンドもユーロも円に対して高騰しておりますので、個人輸入のうまみはそれほどないというのが現状です。
日本では手に入らない、ロンネフェルトのシルバーパール、茶園ものアッサム、工夫茶、ハーブティーなどの
「珍ティー」を輸入する程度です。
ロンネフェルトにも、Ceylon Light & Lateというデカフェインティーがあります。
ただ、100g/2100円と品質の割に高価なため、おすすめはできません。
(本来、5ポンドとか6ユーロ程度で売られているものですから……)』


そこで私は思わぬ自らの穴に気がついた。
「ロンネフェルトのデカフェ事情はどうなっているんだろう?」という穴に。

なぜこのような穴が生じたのかは、私の類まれなる分析能力ですぐさま判明。さすが私。
それは“コスパが悪い高級紅茶パッカーを近年無視してたから”…orz…である。さすが私。

そう、あのドイツのパッカーなんだから当たり前にあろうはずのロンネフェルトのデカフェ。
既出の氏のメールにもあるように、《Ceylon Light & Late》というものがある。
これはUKデカフェの調査時にネット上でたまに目にしていたと後から思い出した。
そう、子猫山氏もご指摘の通り、コスパが圧倒的に悪い。
100g/650円~700円とかいうレベルをシノギを削って勝負してる私に100g/2100円は目に入らないです。
目に入れたら痛いわ(笑)。そんで爆走スルー。
で、以下ワタクシの返信。

『ロンネフェルトの個人輸入の件、ご紹介頂きありがとうございます。
5~6年前より、だんだんと通販で扱う種類が少なくなってきてましたよね。
私の好きなイングリッシュブレックファストもリーフの扱いがなくなってしまいましたが。
>現在ポンドもユーロも円に対して高騰しておりますので、個人輸入のうまみはそれほどないというのが現状です。
うむむむ。確かに安倍政権になってから急激な円安ですもんね。
しばらく国内パッカーの商品を開拓しますか…。内需拡大のために。
ただし、ロンネのデカフェは盲点でした!ご指摘いただきありがたいです。
これだけは、デカフェ道の追求上いかせていただきます。』


超臨界CO2法の問題を追求しなくてはならないこの時期において、この情報は貴重である。
そのメソッドは美味しいのか、それとも根本的にダメなのか?
それともパッカーに差があるのか?
ディルマの記事をお読みいただいた読者諸氏にはこの気持ちお分かりいただけると思う。
よし、このコスパの荒波をかぶりながら、このロンネのレビューをしてみるしかないな…と、
珍しく経費を掛けようとほんのり思い始めた時に、その奇跡は起きた。

ある春の日の午後、コスパのいいクソアッサムを飲みながらのほほんとしていると、
急電が入ったと秘書(←マイPCの中古富士通FM-V君)が連絡してきた。
以下急電内容である。

お久しぶりです。 子猫山です。
先日ロンネフェルトの個人輸入をしたときにデカフェのティーバッグを入手しましたので、
デカフェ研究の一環にと思い、今回メールを差し上げた次第です。
前回お話しした「セイロン ライト・アンド・レイト」は、私の購入した店では扱いはありませんでした。
海外製紅茶の中ではわりと飲める品物を出しているロンネフェルトですが、
数百種類ある中には、思わず壁に叩きつけたくなるような味のお茶というのも存在しておりまして、
今回のティーバッグも、もしかしたら漁港臭漂う恐怖のお品物かもしれません。
では郵便にて送ります。


ぐあーーー!! なんということだ!
奇特にも程がありますぞ子猫山准教授!!
すぐさま返信を打つ。

ロンネフェルトのデカフェTB…たぶん今、わたし的に研究対象として最もホットなデカフェ。
デカフェの聖地ドイツの本格的超臨界二酸化炭素抽出デカフェを飲める日がとうとう…
ありがとうございます。感謝にたえません。感慨無量です。
実は、超臨界二酸化炭素抽出法のデカフェで美味しいのは全部アールグレイだった
ということにふと気づきまして。
美味しいノンフレーバーのCO2法デカフェは存在しないのか?
CO2メソッドは、紅茶の風味を残すのに最も適してるというのはガセネタなのか?
…という疑問と只今格闘中なのです。
それを検証するのにこのロンネフェルト・デカフェは最高のキャスト。
もうドハマリ過ぎて、子猫山様がテレパシーでこの状況をキャッチして下さった気すらします。
黒歴史バンザイ!(←最後はイミフ)


そして、すぐさま郵便が届いた。早かった。こんな仕事できるんだ日本郵便。
そして、すぐさま開封…その中身が凄まじかった。

 

これが緩衝材って、どういうことでしょう?
ロンネフェルトのアソートTB。20個以上あった。全種類違うんですよ! これが!
紅茶、緑茶、ハーブティ、ルイボスなどとにかくTB全種じゃないんですかね。
そしてその中から現れたのが本体のデカフェ。

 

もうそのままさっそく箱を開けてみた。

  

ドイツのTBの箱って紅茶もハーブティもこういうギミック多いよね。
箱のまま置いておいて、下から抜くっていう「タワー型」パッケージ。
湿度高い日本に住む日本人としては、箱は密閉しておきたいんだけど…いいなぁ、乾いた欧州。
でも一個一個ポリ系の袋(香りを逃さない特殊フィルムらしい)にパックされているからその心配はないんですが。
このデカフェTB、ドイツの通販サイトでは25P(37.5g)4,55ユーロ(=640円)で販売。
この価格なら毎日飲んでもそんなに懐は痛まない。だが輸入されたら3倍~5倍と思われる。
(ちなみに日本のロンネフェルトの通販サイトでは、同じ25PのダージリンTBが税込1616円也)

早速もう飲んでみる。開封したら試飲一択だぜ。
期待と不安に胸踊らせて試す、初ドイツCO2法デカフェ紅茶。

箱書きには1.5gとある。葉っぱはこれ。

そしてTBの浸出時間にはあるまじき4分の文字。
本気だロンネフェルト。CO2法は風味が抜けているので、パンチを出すにはこれくらい掛けないと。
しかし1.5gってのは控えめな数字だ。でも他のアソートも全部1.5gだからこれがTBのデフォ。
1.5gだから150mlぐらいで勘弁してやるか。
というわけで、TB付き、TBなしを同時に2カップ、150ml・4分で浸出する。
さあ、ディルマの二の轍を踏むか、それともクオリティーと企業努力で持ちこたえるか?

4分を待ち、蓋を開ける。思ったよりかなり水色が濃い。ぶらっく。まるでUKご庶民紅茶。
 
さて、匂いを嗅ぐ。弱いが、紅茶の香りがある。やはりほんの少し塩素の香りがする。
これは…まさかCO2の匂いなのか?(←CO2に匂いがあるなら、自分の呼気が塩素臭いわ)
まぁ、調べても無臭とか炭酸ぽいくらししかない。塩素臭いのは塩素の匂いだろう。
だが、気になる程ではない。プールに連れていかれた気にはならない。せいぜい水道水程度。
おお、自宅の洗面所くらいなら移動してやらんこともないぞ。
まずい喫茶店の浄水器通してないお冷の方が臭い。
さて、ストレートで一口飲んでみる。

いままで飲んだノンフレーバーのCO2法のデカフェでは一番美味しい。飲みやすい。
ジクロメデカフェには味も風味も及ばないが、香りが残っているし、風味はそれなりに温存され、
温度が下がり始めると良い渋みと甘味が出てくる。
飲んでしばらくすると、後口がやけに甘い。良い葉っぱだと思う。
TB有りも無しもさほど変わらないのが嬉しい。
ほんの少しだけTB無しの方が甘さと風味が1割強になってる程度。
ドイツ人良い紙使ってるな。日本の紙クオリティ。
さすがロンネフェルト。ドイツ人の会社だねぇ。

多分セイロンとアフリカ系のブレンドだと思う。マイルドさにケニヤ臭さが若干漂う。
濃い目に淹れたらミルクティーもいけそう。でもTBは確実に2個要るな。2個で200ml。
硬水で淹れたらもっと味が変わるように思う。

ロンネ>>クリッパー>>>>ディルマ

だが、CO2法に共通する傾向は確実にある。塩素臭。これは多かれ少なかれある。
そして、茶葉の質、茶葉の種類にも問題の所在があるようだ。
というのがロンネフェルト・デカフェを飲んでわかったような。


さて、そんなこんなで、浮かれていたところ、子猫山准教授から思わぬ情報が入った。
以下、メールの抜き書きである。

私の注文するドイツの店には、日本に入ってきている「セイロン・ライト・アンド・レイト」がなかったものですから、
(その代わりイギリスの店にはあるのです……)
ティーバッグのデカフェをお送りすることとなりました。
ロンネフェルトの特徴としまして、名前が一緒のもの
(レッドベリーズ、ウインタードリーム、イングリッシュブレックファストなど)でない限りは、
ティーバッグと紙袋売りの品物の中身が違うものだそうです。
アールグレイも、紙袋売りとティーバッグでは内容が違います。
なので、デカフェのティーバッグが日本に入ってきてないこと、日本のアソートから外されていることを考えると、
もしかしたらティーバッグの方は、溶剤抽出法をとっている可能性があります。
webで検索した限りですと、セイロン・ライト・アンド・レイトの方は確実にCO2法だと言えるのですが……。
でも、Nirvana・Cafe様がCO2法に共通する問題を抱えている、とおっしゃるのだから、
おそらく今回お送りしたデカフェもCO2法であろうと思います。


…な、なんと。
もしかしたらこれ溶剤抽出かも知れぬ?
うおー、また早とちりかよ! 希望的観測が現実と混同されている例のヤツ?
それにしてはCO2メソッド臭がハンパないんだが。
ジクロメでは無いと思う。あれだけジクロメ抽出を飲みまくったら、違うことぐらいはわかる。
するとこれ…まだ見ぬ「酢酸エチル」なのか?

日本語・英語・ドイツ語のグーグルサイトをかなりの濃度で検索したが、
このTB、カフェイン抽出法についてヒットしやがらねぇ。
そして、このTBデカフェ、本気で日本には入ってきてないようだ。
日本語のサイト、ブログ、ネット通販、ひとつも引っかからない。
ドイツ、イギリスなどのヨーロッパ圏にはあるのに。
というわけで謎は深まり、また返信。

…さて、子猫山さんのおっしゃるとおり、日本向けのアソートから外されているということは
有機溶剤系の可能性が十分ありますね。
私もwebでいろいろ調べては見たんですが、このデカフェTBに関してはメソッドの情報がなく
セイロン・ライト・アンド・レイトははっきりとCO2法と書かれている状況ですよね。
ただ、ドイツは(コーヒーのデカフェのケースですが)有機溶剤はジクロメではなく酢酸エチルが主流みたいですので
味がイギリスのデカフェと違うんでしょうか。CO2法のデカフェに似てるんですが。
これも想像ですので、ことの真偽はロンネフェルトに訊かないとわからないようですね。
もう、すっかり「ロンネのデカフェは全部CO2」という先入観が…いつものことですが自分が恐ろしい!
ツッコミいただき、感謝です。
最近ニュースでよく報道されている、印刷会社の換気不足で胆管がんになったという訴訟の原因物質が
実はイギリスのデカフェの溶剤のジクロメだったりするんで。
ジクロメは低温で完全に揮発するから濃度が全然違うんで問題ない(by英国紅茶メーカー)…らしいですが、
毎日飲むとするとあまりよろしくないのでは?という昨今です。
せめて酢酸エチルのに変えたいです。けっこう切実。

今回子猫山さんのメールで知ったセイロン・ライト・アンド・レイトは、CO2法でしかもリーフのデカフェという、
私の探し求めていた理想のデカフェだということがわかったんですが
お値段高~い(笑)
しかも日本のサイトはなにをどうこじらせたのか
「酸素でカフェインを抽出」とか「真空で抽出」とかあって
あまり超臨界二酸化炭素抽出法という記述が見られないのはなぜでしょうねぇ(笑)
酸素では抽出してないし、真空はプロセス的にCO2を注入するまではチェンバーの中は真空ですが
二酸化炭素入れた時点でもうそれ真空じゃないし(笑)
子猫山さんのおかげで、いろいろとネタ的にも面白いことになってます。
“真空”の件は調べたんです。勉強になりました。ありがとうございます


だが、ここから怒涛の子猫山准教授の追撃が始まる。
以下、その序章である。

CO2メソッドにつきまして、私ももやもやしているので(笑)、
思い切ってティーバッグを購入したドイツに問い合わせてみることにしました。
ロンネフェルトは、環境や添加物に配慮した企業で、情報開示もはっきりしています。
そのあたりの事情は、ゴールドマイスターを持つ店には、あきらかにしていると思うんです。
ドイツから返事が来次第お知らせしますので、しばらくお待ちください。


なんという勇者! あのレオパルト2を率いるドイツ連邦軍と一戦交えてくださるとっ!
外国語音痴で、読み解きこそすれ、コミュニケーションは勘弁して下さいという私のようなヘタレを
子猫山氏が援護射撃ではなく最前線突入してくれるという…なんという特攻野郎Tea-TEAM!
みかんさん、無謀な人が一人増えちゃったよ…(え? 仕方ないですか。ではあとで役どころを確認しましょう)
こうしてドイツ戦線の火蓋は切って落とされた。

そうこう言ってるうちに、その最前線から電報が送られてくる。

先ほどドイツから電信受信。

Unfortunately we can not answer your request promptly.
We will inform us in the coming week and you will promptly reply to your question.
(不運にも、私たちはあなたのリクエストに速やかに答えることができません。
私たちは次週に私たちに通知するでしょう。また、速やかに質問に答えるでしょう。←エキサイト翻訳)

今週内に結論は出ず。
先方も調査中。待たれよ。


子猫山大尉(やはりここはH・M・マードック大尉だろう。俺ハンニバルだし)、
見事、夜戦にて先制攻撃に成功! しかも暗号文で作戦が漏れないようになっている。
きょうび、暗号文もエキサイト暗号翻訳という素敵なサイトのおかげで解読は自由自在。
ドイツの店ならドイツのロンネフェルト事情にも詳しいだろう。

と、その日の作戦行動は予定以上の成果で終了。
だが翌日、事態は急展開を迎える!

ドイツ軍急襲だ。
予想を越える速さで、子猫山大尉からの急電が入ってきた。

急告。ドイツから返答アリ。

Today we would like an answer to your question.
The Teavelope Decaffeinated tea is made with the CO2 method.
(今日は、あなたの質問への答えをしたいと思います。
Teavelopeカフェイン抜きお茶は、CO2排出の方法で作られています。←グーグル翻訳)

ロンネフェルトのティーベロップは超臨界二酸化炭素抽出法にてカフェイン除去が確定。
これにてドイツ戦線においての作戦行動を終了する。


キタ━━━━(゜∀゜)━━━━!!

やはり、CO2法だった! こんなに早く情報が入手できるとは!
メール画面を何度も読み返しながら、子猫山大尉の狙撃の手腕にしばし感慨にふけった。
さながら海を越える紅茶ストーカー。私の上を行くこの執念の追撃にはかすかな敗北感さえ覚える。
そして、防戦から一転して速攻に転じるその速さはさすが合理的なゲルマン人。
敵ながら天晴れな応酬だった。ドイツ軍ならではの統制の取れた命令系統。
暗号解読機をエキサイトからグーグル翻訳に変えての俺様の英断も見逃せない。

そしてやはり、この独特の風味は思ったとおりCO2メソッドだった。

そして、あることに思い至る。
もしやこれ、1面スクープなんじゃね?
だってありとあらゆる思いつく限りの検索掛けて(たぶん私だけじゃなく子猫山准教授もweb調査してくれたと思う)、
日本語サイト・海外サイト、どこ見てもこのTBのカフェイン抽出法の明確な説明が一切ない。
つまり見た限りではこれってお初の情報なんだよね。
ああ~! とうとう世界初、来たかも~!?
するってーと、もしかして海外からの調査でこのブログがヒットするってこともあるんだよね?
ここにしか無い情報じゃんそれってば。

ここに至り、そんなことを考えて、これはぜひ英語で検索に引っかかるようにしておかねば…
というわけで以下、このTBが手に入る諸外国の皆さんのために英語で記載する。

Ronnefeldt Teavelope Decaffeinated tea is made with the CO2 method.
Ronnefeldt Teavelope Decaffeinated tea is made with the supercritical carbon dioxide extraction method.

ヒャッハー!!

…とかなんとか浮かれてる場合かよ。
これって子猫山准教授のお手柄だよね?
これ横取りしていいんですか、いいんですか、ほんとにいいんですか? という私に、
「この記事を書き上げ、そして本土に拡散するのが君の役目ではないのか?」
というお言葉を私に投げ、そしてゴシッパーが唯一勇者になれる舞台を用意して去っていくって…
子猫山准教授~!! どんだけ男前なんすか~!

だが、その発揚のお言葉も虚しく、運命のいたずらかはたまた紅茶業界の陰謀か、
このやり取りをしていたそのまさに7月のとある日に、新たなミッションへと向かわねばならなくなったのだった。


監禁か、隔離病棟でも入れられたか、月日は流れ…
4月じゃん。なう。


というわけで、このたび草稿のままずぅぅぅぅぅぅっと気になってたこの記事を完成させようと思い立つ。
なぜかというと、ヒマができたから。という単純明快な理由。
つまり、ノーブルで繊細な僕の心に、このプロジェクトを完成させようという余裕が出来たのだ。
これも神の采配と言えよう。

とにかく、完成が遅れたことは快く戦果を譲って頂いた子猫山氏には平謝りせねばなるまい。
あれだけ浮かれまくってこのザマかよ…まあ、確実に俺様クオリティではあるんだが。

…ごめんなさい。早く完走しますorz。



だがこのあと、われわれを第二次ドイツ戦線が待ち受けているとは、
この時点で誰一人予想だにしなかったのである!

つづく~っ!?



P.S.
日本には一切輸入されていないと思ってたこのロンネフェルトデカフェTB。
実は今回のリサーチで、まるふ商店という通販サイトで唯一扱ってたことを発見。
でも“只今品切れ中”。1458円也。