ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

近況…っていってもひたすら安いアッサムのレビューに終始してるだけなんだが…

2013年08月25日 | 紅茶・アッサム
暑すぎて、まとまった記事を書く気力もなくなったいつものNirvana・cafeですこんにちは。
なぜか真心ブラザースのSUMMER NUDEを山Pがカヴァーしてる今年の酷夏。
せっかくなんで桜井さんじゃない山下くんのをYoutubeで聴いたりしてます。
最初は「うう…下手過ぎて可愛いくらいだね」とか思ってたんですが
もともと好きなCHOKKAKUのすげぇ編曲とかのせいか、だんだん「これもアリか…」とか洗脳されてます。
いや、どうせ桜井さんも上手いタイプのボーカルじゃないしな。
この曲の入ってるアルバム買ったのってもう15年も前の事だっつーのが驚く。
『I will Survive』っていうんですけどね。いいアルバムなんだこれが。
一番好きなのは『メトロノーム』っていう曲なんすけどね。
私には大いなる存在に呼ばれて独り道(タオ)を行く前にいままでありがとうな歌に聞こえてならない(←イミフ)。
泣けるね。
歌詞なんか載せたらじゃすらくさんが来ちゃうんで載せません。

さて15年前って何してたっけ?って思うんですが、1998年の私はモスクワに行ったりしてましたな。
んで、ロモノーソフの茶器セットとかモスクワから東京に運んでましたな。
このころなんの紅茶飲んでたかもうすでに覚えてません。
これより前のことはおぼえてるんだがなぁ…


さて、近況といえば、デカフェしか飲んでるわけではなく、フツーの紅茶を飲んでるんですが
最近、本気で安いもんしか飲まなくなってきてて。
もうね、気持ち的に「普通飲みは100g/400円以下の茶葉で十分」
…っていう。
去年1年かけて、UKのご庶民ティーに突っ込んで飲んできて思った。

イギリスの茶っぱは本当に安い。クソ安い。

庶民の紅茶はグラム1~2円が妥当なんだと思い知る。
オレ様は生まれつきノーブルでも現在掃き溜めの鶴庶民だし。
やっすい茶葉でも上手くブレンドすれば、欠点をカヴァーして有り余る美味しさになるわけで。
掃き溜めに降臨したおかげでブレンドの技術が向上。捨てたもんじゃねーな。
それからイングランド地元では激安のUKご庶民ティーを有難がって4倍の値段で飲むのも飽きた。
正味その値段で飲む価値のある紅茶ではない。飲んでわかった。
だってクソ安い茶葉でも適当に自分でブレンドして飲めば、UK紅茶並みに安くて自分好みで美味いもん飲めるし。
山Pのサマーヌードに慣れてしまうオレ様のいい加減な感性はここでも健在。

そんな昨今のアッサム・ジプシーの軌跡を暑いから適当にご紹介するっていう適当な企画です。
でも情報量は案外詰め込んでるぜ。


▼成城石井PBアッサムOP
そうそう、今年の夏はゆえあって成城石井のPB紅茶買ってます。
阪急夙川駅で乗り換えるのが敗因だろうと思われる。ホームに店舗作るなよ。迷惑だ。
アッサムがわりと良かった。店頭値段は130g/629円=100g/483円…いいお値段だ。でもうちでは上級茶葉の部類(笑)
通販ではこれを725円で販売。特価でも525円送料で持ってかれる。これでは元は取れんのう。店頭価格が勝利!

撚りが固くて、茶葉が重い。フルリーフのOP。故に抽出は必ず長めの5分がおすすめ。
3gで160mlではストレートはまあいいが、ミルクでは残念ながらちょっと薄目なので、ミルクにするなら4gが良いだろう。
香りは多少垢抜けないが、アッサムらしいわずかな紫蘇風味と今流行りのモルティーぽい感じが折衷している。
ミルクにしても香りがヘタらないからこの値段にしては上出来。
味は甘みもコクもあって、クセがない。喉越しもいい。普段飲みの値段の割に、軽いおもてなしも出来る頑張りを見せてる。
成城石井PBならではのコスパを感じるね。


▼バナスパティー茶園 アッサムOP


そう言えば、ずいぶん前に飲んだえいこく屋のバナスパティ茶園のレビューが原稿のメモの中から出てきた。
バナスパティ茶園はマカイバリと同じでバイオダイナミック農法を採用している。有機紅茶の中では安い。
80gで630円。以前のコスパだったらこれで十分だと思った。あの頃が懐かしいぜ。
まとめる気合がないから、ここに貼っとくわ。
では以下レビュー。

香りはカカオに似たマッタリとした香り。中に赤シソの香りがまぎれてる。
ほんのりタバコのトルコ葉の香りがする…多少スモーキー。ゴロワーズ系
フルーティというよりチーク材を思わせる重めのウッディな香り。

香りに比べてすっきりした味。少し酸味、渋みは少ない
ほんのり甘く、しっかりしている。喉越しがよく、ストレートでもイケる。
ミルクを入れるとカカオ風味がチョコレートキャラメルっぽくなる
甘さが出てくる。わずかにリキュールが香るような揮発性の香り
ミルクは入れすぎない方がいい。コスパの良い、個性のある良品。


▼フルーティヤ アッサムFOP&CTC
アッサムの安い奴はなんだかかれこれレビューもせずにけっこう飲んでる。
フルーティヤっつードライフルーツの会社。ドライフルーツが好きすぎてお茶はおまけで購入したら、それなりに飲めた。
100g/300円のアッサムFOPは値段以上だと思う。
アッサムってわかるし。それ…大事ですよね。
巷には、け…けにや? とか、せっ…セイロン?この野郎! というアッサムはかなりある。
フルーティヤのCTCはケニヤ寄りのアッサムだったね。青臭いやつ。安いのにありがちな。
で、くそ真面目にはるか昔にレビュー書いてたのをまたしても発見。
以下レビュー(ここは古代遺跡の発掘現場かよ)。

・アッサムCTC

香り
グリニッシュ 。モルティでも赤シソでもない
ケニアに近い。

渋み→酸味→渋み。かすかに甘くボディはストロング。
冷めれば冷めるほど渋みが増す。
ストレートには向かない。

ミルクを入れる。
ボディのあるミルクティー香りはあまりないがイギリス庶民紅茶みたい
青くささ。渋みがまるごとコクに。コッテリした脂肪の多いミルクティーに感じる。
甘味も香りもそれほどないわりにミルクが異常に映える。
ジャージー乳入れたみたい。
茶殻にかすかにシソの香りを感じるのでアッサムではある。
が、立ち位置はケニアにかなり近い。

せっかくなんで、FOPもレビューすっか。こっちのほうがお勧めです。
普段飲みのアッサムとしては大変いいコスパ。

・アッサムTGFOP1…!!→Tippy Golden Flowery Orange Pekoeだぜ!!!

香り
モルティーな重い木調の香りの中に、華やかさのあるかすかな赤紫蘇っぽい香りがブレンドされ
100g/300円とは思えない香りではある。全体的にそれらが劣化した感じである。
そこが100g/300円なんだろうが、それはそれでいいと思える。
場末のスナックに、え~まさかの割とイケてる色っぽいねーちゃんがいた…の感じ。
(なんつー比喩だよ。)

ストレートで飲んでも華やかさがあるアッサムの味がする、もう満足だ、君は頑張った。
100g/300円でこれはないというほどの頑張りだ。ゴールデンはやはりゴールデンだ。
渋味があるが、気になる程ではない。ミルク用に3gで160ml、5分置いたからだろう。まったりくる。
ストレートで飲みたかったら4分にすればいい。
だが、3分は足りない。値段通りのアッサムに似た茶葉になるので負け。

ミルクを入れると、コクの中にやはり香りの華やかさが残る。
渋味がマッタリに変わって水っぽさは欠片もない。
甘みまで感じる。モルティーな感じはカルアミルク的な風味を若干添加。
だからといって上品な華やかさじゃなくて、庶民的なやつね。
クラシックじゃなくてジャズとか。能じゃなくて歌舞伎とか梅沢富美男(←ねーちゃんですらないが)。
絶対君を100g800円のとかと比べたりしないから安心して。
でも、成城石井のと比べても、それなりに不味いわけじゃない。雰囲気の違い。


日東紅茶 ロイヤルミルクティーブレンド


さて、来たよ。日東の謎のCTCアッサム。
間違っちゃいけない。例の粉末インスタント紅茶風飲料じゃないからね。袋が違うでしょ?
なにが謎かって、公式のHPに商品の影も形もない。
そして初めて見たその店は関西スーパー。略して関スー。
またしてもスーパーの紅茶買っちまったぜ。
っつーか、これが誕生日のプレゼントだった…って以前アーマッドのデカフェの記事で書いた。
値段は150g/398円というお値打ち品。

これがさ…最初に購入したロットはお値段以上に美味かったんだけどね。
リピートしたらお値段通りになってた。
賞味期限が違うので、違うロットなんだろうが、初めて買った時のが大変おいしかったので
「あーもーめんどーだから、これでアッサムジプシーやめよーかなー」とか思ったんだが、
さっくり無くなって、いそいそとリピしたら最新ロット→「え…中身違うくね?」という(笑)

茶葉の新鮮さも違うし、CTCのカールも少し違うような?(←がっかりした勢いで見た目も違って見える)
低級アッサムにありがちな若干の古びた埃臭さ&ケニア様の匂い。
あのフルーティーで新鮮で甘い系の香りはいずこに?
円安でランク落としたのか日東。最初に買った時の感動を返せ。
淹れた時のパンチは「ロイヤルミルクティーブレンド」って言ってるだけにそんなに変わらないが、
でももっと香りが良かったんだよ。へぇ~ってくらい。

まあそれでも不味いっていうアッサムでも無いので、普段飲みにはこれで十分です。
フルーティヤのCTCよりは美味しい。まあ、好みがあるでしょうが。

この紅茶、袋の横に「美味しい淹れ方」が書いてあるんだが、
珍しく、4g・160ml・4分…という日東のスタッフの気合の入れよう。
これでかなり濃厚になる。ロイヤルミルクティーブレンドだから当たり前だが。

その通りにいれると、酸味、甘み、渋味がバランス良く、ミルクで頂くと濃厚でコクのある風味になる。
いま流行の「モルティでキャラメル風」の路線。煮出してチャイにしたら申し分ないだろう。
香りに青臭さが無いので飽きないで飲めるし、気負いがない。
濃く入れてもモタっとしないのが舌が飽きないのかな。

まあ、関スーに行ったら見てやって下さい。関東の人ごめん。
ちなみにググっても、ほとんど情報は出て来ません。
前はセブンネット系やイトーヨーカドーの通販サイトでも見かけたのに、
今はリンクのモグナビのクチコミサイト及び、ブログ記事1件、以上2件で終わりです。
俺様が記事アップしたので、これが一番詳しい記事になること請け合い。
またマイナーな茶葉をレビューしてしまった…(こう、五右ェ門が斬鉄剣でヘリコプター切ったみたいな感じでヨロ)
だがこのアッサム記事いったい誰得!?





名も無きジプシーはアッサムのこの価格帯の限界を見た気がした… 片岡トワイニング ゴールデン・アッサム

2012年03月13日 | 紅茶・アッサム
5年も熟成させていたライフの商品券(たった1000円)を先日満を持して使用した

購入したのは片岡トワイニングのゴールデンアッサム
85g・522円つまり、100g・614円
(と、旦那の選んだ小川珈琲有機・豆180g・498円)

本当はこの商品券で、この前やった対決企画の
片岡プリンスオブウェールズを買おうと思っていたのだが
クオリティーシリーズまである、なぜか豊富なライフの紅茶売り場の品揃えの中
なぜか普通のプリンスオブウェールズだけが無い…という外しっぷり
仕方ないので後日近くまで散歩した際に
せっかくだからあまりほかのスーパーでは売って無いこのアッサムをセレクトした
…実はほかにオーラのある茶葉があまり無かったという事情が(笑)
だからといって「こっ…これはっ」というテンションではなく
この価格帯のアッサムの実力を知る上で試金石となりうる、と判断
飲んだこと無い、と言うのが最大の理由である
なんか、正月からトワイニングの評価ばかりしているんですけど…
我ながら、しつこい性格だなぁと感心します

さて、早速中を開けてみよう
これが、茶葉である

この価格帯でCTCではないのが意外
フルリーフではないがBOPでもかなり粗い
茶葉のツヤも多少あるかな?
特筆すべきはゴールデンチップがかなり入っている
ゴールデンアッサムの名前はここから来ているのだろう

茶葉の香りは古い茶葉の香りは多少するが、比較的良い
だがフルーティとまではいかない
甘い香りはない


公式の箱書きの入れ方、というのがある
3g・3分・140ml 
大変標準的なのでそれで入れてみた
それがある意味スゴかった

香り・味・風味・喉ごし…
すべてのアッサム的合格基準をあと一歩のところですべて外してくる
この針の目を抜くような残念な仕上がり!
もうこれはアッサムのような何か、だというしかない

公式の3g・3分140mlでは評価としてお話にならなかったので、すべてのパラメータを変更
4g・5分150mlで試す
今度はどうか?
ようやくアッサムの濃さに届く
香りは茶葉の量のおかげで及第点に届く
アッサムだと言われたらそう感じる(アッサムと言われなかったらアッサムに似てるかなと言うが)
だがセレクティーのシウプル、ウィンザーのロイヤルアッサムより香りは確実にマシだとは言える
まがりなりにもゴールデンチップの効果はある
ある意味ワイルドな香りである。繊細とか濃厚とか華やかという感じではない
美味しいアッサムの紫蘇の香りとまではいかないのは、この価格では仕方有るまい

味は強い(そりゃ4gだからな)
ある意味ワイルドな味である(それしか言いようがないのかい)
しかし『強さ=濃厚さ』とは言い難い
甘味はない
舌に貼りつくように残る品のない渋み…ワイルドだから品はない
この渋みはミルクを入れるのが前提か?

じゃあミルクを入れてやろうじゃないか
ということで、アッサムだから定番のミルクティーに
今回は「ミルク先、茶を上から注ぐ」式でいった

ストレートがかなり濃く見える割には案外ゴールデンブラウンが薄く見える
飲んでみると…ストレートの渋さは消えるが、その割には腰がない
茶葉に甘味と濃厚さがないのが災いしてミルクティー的なコクがない
クセが無さ過ぎで、さっぱりあっさりした感じ
香りはミルクを入れると弱くなる
もしかしたらストレートの方が飲めるかも知れない

いま、Nirvana・cafeはカフェイン中毒で調子が悪いため
パラメータを変えて「ストレートで飲むのに、渋みが出ないで濃さを温存する淹れ方」とかを
色々やってみる気力はないので予想だけするが
4g・3分・150mlくらいでストレートの方が行けそうな予感はある

・総評
(茶葉を公式より多めにいれれば)
香りは案外良い
味は…いまいち
でした
でもこの値段ですからね
今まで飲んだ片岡トワイニング紙箱シリーズの中では
まあまあの出来かも知れません
でも肝心のミルクティーはいまいちですが

誤解を恐れず言ってみれば
「ワイルドでタフそうに見えて(ストレートの感じ)、ああん力強く抱かれてみた~い♪とか期待して
いざベッドインしてみたら(ミルク入れてみたら)、案外淡泊なプレイでちょっと欲求不満なんだけどっ」
という…(もうさっきからその比喩しか思いつかなくてさーあははは)


しかしです
アッサムの一番美味しいところは、やっぱり100g・1400円を超えたところから始まるんですかね
この600円周辺では正月に買ったえいこく屋のバナスパティ茶園アッサムが同じ価格帯である
このレビューはまた後ほどするとして
アッサムはホントに素直に価格が反映している気がする

・600円周辺(ゴールデンアッサム・バナスパティー茶園)
・1000円周辺(ムジカアッサム・ハロッズNO.30)
・1400円周辺(ルピシアカルカッタオークション・萩原珈琲アッサム・Teej)
・1800円以上(東インド会社・ハロッズオランガジュリーアッサム)

やっぱりセカンドフラッシュは高い価格帯しかないんだろうな
6~700円のコスパの良いアッサムを求めてジプシーとなり果て放浪の日々幾星霜
…とりあえずみんつさんおすすめのハプジャンパルバット(ルピシア)を今度買ってみます
昔飲んだ記憶があるんですが、味を覚えていない(いつものことですが)
その他、誰か、穴場を教えて下さい


その前にカフェイン中毒を完治させないと…
今日はいつもより飛ばしたからな
濃いアッサム2杯はフラグかもしれん






怪奇!ウィンザー城の亡霊…じゃない、いや、やっぱ亡霊かも Darvilles of Windsor ロイヤルティーアッサム

2011年12月31日 | 紅茶・アッサム

三ノ宮のさんちかの輸入食料品店「サンジルシ」に行ったのは
秋まだ半ばのオータムセール中のことだった
紅茶を買いに行ったのではなく
アララというイギリスのミューズリーを激安購入するためであった
たしか11月…秋と言うには日差しの強い午後
そんな陽も暮れていない明るい秋の昼下がりに
三ノ宮の雑踏で、まさか古城の亡霊に出会うとは…


ことの原因は“コスパの良いアッサムはどこにあるのか?”
という永遠の課題を常に考え追求している姿勢そのものに他ならない
そのころは紅茶インフレの後半戦半ばもいいとこ
この期に及んで新しい紅茶なんか買う訳無いじゃん
…と自分にタカをくくっていたところが笑止千万である

サンジルシは明治屋とかカルディとか紀伊国屋のような輸入食料品店である
さんちかの他では見たことが無い
WEBで検索しても同名の味噌屋とさんちか店しかヒットしない
ここで先日秋の大セールが開催されていた
モノによってはかなり安くなっているし期間も長い
アララのミューズリーは故有って、最近我が家の朝ご飯なので
これが激安なのは大変助かるのである

そこには当然紅茶のコーナーがある
トワイニング、リプトン青缶、マリアージュフレール、フォション、神戸紅茶…など
それなりの紅茶が所狭しと並んでいる
そして当然そこもセール中だった

ついつい足を止める
ふとそこに、見慣れぬ缶が並んでいるのを発見した
Darvilles of Windsor
ウィンザー城のオリジナル紅茶である

ウィンザー城とは】
イングランドの都市ウィンザーにある城
ロンドンから日帰りで十分行ける距離にあり、毎年多くの観光客が訪れている
イギリス王室の所有で、エリザベス2世が週末に過ごす場所でもある
およそ45,000平方メートルの床面積を持ち、現存する城で人が住むものとしては最大のものである
…いつものwikiコピペである

wikiがあまり詳しくないので
ロイヤル・コレクションの記事をリンクしておく
http://www.royalcollection.org.uk/default.asp?action=article&ID=463


イングランドの古城ではつとに有名
現在使われている現役の城としては最大にして最古の歴史有る有名な城である

そこのウインザー城前にあるティーハウスのみでしか売っていないというこの紅茶
(WEBで調査中に知った…なんでサンジルシにあるんだ?)
もちろん英国王室御用達である
1860年創業、150年の永い伝統を誇るダーヴィルズ・オブ・ウィンザー
1946年にはキングジョージ6世により英国王室御用達に選ばれたという
ウィンザー城専属のブレンダー、ダーヴィルス

ダージリン、イングリッシュブレックファストなど4種類の中に
《Royalty Blend》なるものがあった
これはなんだと思ったらロイヤルティー“アッサム”ブレンドなのである
最高級のアッサムをふんだんにブレンドした他にない逸品
という…

それが125g/800円でセール中だった
元値は1260円
安い

かなり迷ったが購入した
あのとき背中からウィンザー城の亡霊が囁いたのである
(珍しい缶だな…王室御用達だぞ…迷うなら味見すればいいじゃないか…セール中だからな…)

それが画像の缶である

家に帰るといつものようにいそいそと包みを開けた
水をくみ湯を沸かす
いつものとおりの展開だ
缶を開ける
そこにはツヤのある大振りのリーフティーが香り立って…いなかった
え?…これは…ずいぶん細かいCTCだなぁ
しかもこの香り
忘れもしないあのセレクティーのシウプル茶園アッサムに似た香り
つまり経年変化のせいか香りがアッサムか何か不明な、ツヤのない、大コケのあれ…

皆さんに茶葉を公開しよう

これである
じっくり嗅ぐと古い緑茶に良くある海苔に似た香りすらしてくる
あわてて缶の裏を見る
2013.5.13
賞味期限は2年後だ
じゃあこの経年臭はどっからしてくるんだ…?

がんばって気持ちをリセットしつつ淹れてみる
3gに150mlで4分
いつもの標準浸出でいく

マグカップの蓋を開ける
…う…わぁ…
アッサムの香りがしないよ
どうなってるんだ
古い紅茶のあのホコリ臭い感じが鼻腔に

とりあえず飲む

…orz

やっぱりアッサムの味がしない
ってか、なんの紅茶かわからない
クセはない…?
いや…渋い
舌に張り付く渋み
コク…というか渋い
僅かな甘み
だが喉に渋みの刺激が来る

仕方なくミルクを入れる
だが…味に腰がないので渋い割に淡泊なミルクティーに…
色はゴールデンブラウンなのに
アッサムのブレンドの意味があるのか?
当然ミルクで香りが立つなんてことはない
これは「古城の紅茶」ではなく
紅茶の古城…?

そのとき背後で古城の亡霊の哄笑が聞こえた…ような気がした
「土産もんに美味いモノなしだ!わーははははは!」


この紅茶
検索してもあまりヒットしないわ、納得いくレビューはないわ
調べてもあまり益の少ない紅茶である
オークションでは出物があるが、
唯一取り扱っているのがPotential Aromaというオンラインショップ
詳しくはリンクを見て下さい
別にこの方と知り合いじゃないからね

唯一紅茶レビューぽいのがあったが(関心空間)
前半の世間の紅茶事情についての嘆かわしい現実については大変共感するのだが
この紅茶のレビューに関しては納得出来ねぇ
だがikariにあるらしい
だが今年の夏頃から置かなくなったらしい
…三ノ宮のikariよく行くけど
あったっけ?
もうなかったよね

いや、“ダービラス”オブウインザーでググったら80000件ヒットしたわ(笑)
すみません
山ほど売ってます
さっき紹介した「日本で唯一取り扱ってます」のサイトは「公式に」ってことですかねえ


土産物の売れ残りを日本に持ってくるルートがあるんだよ
というのがうちの旦那さんの憶測です
当然、裏の賞味期限は貼り替えてありますってかい?

それでもこの鬼畜(だがあながち間違いでもないかも)な憶測はまだ状況としては最悪ではない
最悪な想像は「このクオリティーで王室御用達」なことである
まだうまい紅茶が古くなったのを売りつけられているほうが夢がある
いづれロンドンに遊びに行ったとき
「こっ…これが本当のダーヴィルズ オブ ウインザー…」
とかウィンザー城の前のティールームで呟けるというもんだ


とりあえずハロッズのNO.30とブレンドして飲むと
お互いの弱点を補い合って良いです
シウプルもブレンドしたら良くなった気がするし
すべてが悪い訳でもないのがこの世の良いところですね

でもいろいろとびっくりしたNirvana・cafeではあった


『季節(とき)が流れる、城寨(おしろ)が見える、
  無疵(むきず)な魂(お茶)なぞ何処にあらう? 』

            アルチュール・ランボー



では皆様良いお年を…













残暑厳しき折り、判断力低下の結果…ハロッズ No.30 ASSAM がなぜここに?

2011年09月14日 | 紅茶・アッサム

先日、暑い中、所用で三ノ宮にくりだす
買い物を終え、あんまり暑いので、喫茶店へ

まあ、お決まりの神戸MUSICAなんですが
最近ご無沙汰でした
久々にキーマンを頂き堪能する
1杯目のストレートはもちろんだが
2杯目からのミルクティーが絶品
相棒はマサラチャイと名物クレームブリュレを注文
いつものオーダーではありますが…

いや…神戸ムジカってほんと評価分かれるよね
紅茶好きのブログとかでよく見る
堂島よりポットが小さいとか
ケーキがド素人とか
冷たいミルクが出た…って
温めたミルクのミルクティーは「くっそ不味い」じゃないですか
おめえの好みだろ
単に(すいません…たまに満身の力を込めて毒づかないと死んでしまうんです)

あそこは完全に“男店”だからね
あの粗雑さは男の紅茶飲みのサンクチュアリだと思うのだが
女店(マヒシャ系列とかマリアージュフレールとか)好きなかたには
正直「入らない方がお互いのため」だと思うもん
私はどっちも好きだけどね(←節操がないところが魅力)

ですが確かにケーキにはあまり期待しない方がいい(笑)
チーズケーキとクレームブリュレはほんとおすすめだけど
不味い訳じゃないですよ
普通においしいだけ

で、あろうことか相棒は会計時にラプサンスーチョン(80g/750円)をお買いあげ



まあ、多少中毒気味なんで仕方ないですが
茶葉が…茶葉が…ふ…増えた


そういえば、ムジカの奥のカオスな陳列棚に
キリンの例の《パンジェンシー》が置いてありましたよ
会計の時店長に感想を聞いた
「どうでした?」
「いやあ~茶葉がもったいないですよね~」
「やっぱりですか」
「売るんなら、茶葉だけ売って欲しいです(笑)」

貴重なネタを頂き、悦にいるnirvana・cafeであった



問題はそのカオスな陳列棚に
でっかいテイラーズ オブ ハロゲイトの木箱がつんであって
相棒に説明しているうちに
大丸の紅茶売り場見に行こう!という恐ろしい企画が
あそこはルピシアの隣にハロッズという魔界なんだけど…

暑いので危機意識に問題があったことはいうまでもない

いきがかりでハロッズのNo.30のサンプルの蓋を取り
香りを嗅いでしまったのが運の尽き

ううう…この濃厚な刺激的な紫蘇臭
香りの中の甘さ
そしてフルリーフ
しかもシングルガーデン



ほんとに125g/1365円てか

というわけで…気づいたときには
茶葉が…茶葉が…増えてる

残暑は恐ろしいね

なぜかいま目の前に箱があります←いや、買ったんだからあるって
とりあえず…飲みます

香りは重い木調、と紫蘇が混ざっている
箱の裏に英語でdeepなmahoganyがどうのこうのmalty flavour
マホガニー調(の水色?)で麦芽風味
確かに爽やかではない、まったりフルボディーな風味である
独特のクセだ

味もまろやかであまり渋くない
甘みというより味がしっかり
味は香りに比べて案外クセが無くあっさりしてるかもね
舌に残った味がかすかにカラメル(べっこう飴)の風味

当然ミルクを入れて2杯目

不思議だ
なぜミルクを入れると爽やかに?
なんだろね、この透明感は
まったりするのかと思いきや
あっさりしましたよ
結構濃いめにいれたんだけどなあ
お湯300mlでティースプーン山盛り2杯
ポットで浸出4分

再度挑戦
カップに直接茶葉3g、150ml熱湯

ああっ
変わりません
爽やかな軽めのミルクティーに
やはり後味に残るカラメル風味

不思議なアッサムだねえ

ストロングなドスッと来るアッサムならではのミルクティーを期待すると
物足りないかも知れないが
私はこれはこれで美味しいと思う
アッサムのファーストフラッシュ的な?
ストレートでいくかな
しかし、缶の蓋を開けたときの茶葉はとても幸せな香りだ


この紅茶に合うBGM:まったりとそして軽く
《Bill Evans and Jim Hall - Angel Face》








東インド会社のアッサムを飲む つまりそれは紅茶の歴史を飲むことである…将にBlack Teaをね 

2011年04月29日 | 紅茶・アッサム

今月誕生日だったのです(あれ…デジャヴ?)

それで明治屋で東インド会社の紅茶を買ってもらった
そこまではよい
これを記事にしようとして原稿を作り始めて5日
nirvana・cafeはすでに挫折しそうになっていた

この会社の歴史はいい加減には語れん…
なぜならば私の高い教養と緻密な知識が許さないのだ
それ以前にこの会社がなければ
アッサムどころじゃない
セイロンもダージリンも味わえなかった
この鬼畜な会社の功罪は計り知れないのだ
鬼畜といえばイングランドの会社なんだから仕方ない
アジアにアヘンをばらまき巨額の富を得
先の大戦では中東を密約でペテンにかけ混乱と戦火に陥らせ
んでもって謝りもせずにのうのうと紳士面
(ここらの中東話は、神崎智子『T.E.ロレンス』が詳しい。少女漫画の名著)
狂牛病作り出したのって罪に問われないんですか?
ばらまいても賠償もしないと…
たまらん黒さだ
だから紅茶をBlack Teaと言うのだ
黒歴史もいいところだ!

しかも
私はこの悪ーい国が大好きなのである(笑)
きっとね、悪いやつには魅力があるんだよ
こいつらには悪いことをしている意識がないかのようだ
「だから…何が問題なんだ?」
いや…わかんないんならいいですよ
たぶん、わかんないだろうな

どうせ大差ないのだ
そして私も


さて、ブランドだけを復活させたといういきさつから
そして現在の会社のインド人による買収という歴史的事件!
とにかく資料集めて調べるのにえらく手間がかかった
その記事が昨日の長ーい記事である
読むだけでもくたびれるぜ

その間にも着々と紅茶だけは飲みながら
だって久々の高級アッサムですよ!奥さん!
高級かどうかは飲んでみないとわかりませんけどねっ


さて
資料がなくても茶葉さえあればできる試飲の時間です

正式名称《The First Estate Assam》
125g/1890円
英語は不得意なんで意味は辞書引くしかないですが
ナンバーワンクラスの、とか、最高級…的な感じですかね
それともエステートは茶園の敷地的意味なんですかね
そうすると「最初のアッサムの征服された土地」みたいな

ですから缶が(特に蓋が)高級な缶です
缶の中には茶葉は内袋に入っている…開けてみよう
おお、久しぶりのCTCではないふつうの撚りのアッサム茶葉
しかもゴールデンチップだらけではないですか
(画像でわかりますかねぇ)
香りを嗅ぐと
強い新鮮な芳香
アッサム特有の癖のある香り
つまり赤紫蘇に似た香りがする

見た目と香りは合格です

では淹れてみよう
缶には
・3~4分浸出
・2 Tea Spoons
・24時間 飲めます
・4 in Strength
とそれぞれ書いてある
最後の4 in Strengthは不明
Full bodyってことですかね?

缶の記述通りに淹れてみる
濃い
まさにBlack Tea
香りが良い
甘く濃厚な紫蘇香がする良い茶葉だ

まずストレートで一口

甘い!
濃厚かつ、まったりした甘さがある
ちょうど良い渋みは刺激が少ないのでストレートでもいけます
茶葉が新鮮なので輪郭がはっきりしている
紫蘇の味までする(笑)
ああ、おいしいなこれは
正統的なアッサムだね

ではお楽しみのミルクで

あっと
ミルクを入れると香りが引き立つ
良いアッサム特有の現象
渋さとクセが中和されてすべてコクに変わる
やはりミルクティとして完成されている
セイロンやジャワのミルクティではなかなかたどり着けない
良いアッサムだ
それは認めよう
100g/1500円なんだから当たり前と言えば当たり前だが

久しぶりにこんなの飲んだから評価が甘くなってるかもですが
とりあえず喫茶ジゼルさんではいつも萩原のアッサムを飲んでいるので
そんなに鈍ってはいないと思うのですが…
ちなみに萩原のアッサムは100g/1350円でやはりふつうのリーフ(CTCじゃない)
やはり微妙にこれよりおいしいと思うんですがね
このクラスのを飲み比べてみないとコストパフォーマンスを語れない
誕生日のプレゼントのコスパを語らんでも良くはないか?
ちなみにヒギンスのアッサム(リーフ)は100g/1600円(実際は125g/1995円)
ランク的にはここと戦ってみるか?
ううむ…戦とは資金がかかるのう
ハロッズのNo.30にしておくか…
ここと萩原のアッサムがたぶん良い勝負で…

あっ…ダメだっ!
そんなカードは口先だけでおわらせるんだっ


やはり良い茶葉は目の毒ならぬ口の毒
自分の毒舌だけで十分なんですが…


最後にイギリス本国の東インド会社HP
http://www.theeastindiacompanyfinefood.com/

オンラインショップを見てたら
Boston Tea Party Teaというブレンドが!
飲んでみてぇ~
5.5ポンド/100g=745.59円
やはりイギリスに住もう←お茶が安ければ狂牛病で死んでも構わないらしい?