ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

読書と変容による紅茶ランキング 第6位 快楽のフレンチフレーバーティ

2010年08月28日 | 独断と偏見で語る美味い紅茶ランキング
前回の反省を込め
今回はまずBGMを厳選

アファナシエフのショパンで
ノクターン

…変態めっ

仕方ないのです今日は澁澤なんぞを読みながら
暑いさなかにジャン・ジュネ論

…うむ、それはしかたない
大目に見よう


ニルヴァーナ・カフェは
10代後半に澁澤龍彦なんぞ読んで
意味人間から無為cafeに変容した経緯があるが
いまさらもうそんな青いお年頃でもなく
問題はフランス人が変態だからだ

しかしこの『エロス的人間』は
ナルシシズムと死の関係を論じていて
これはなかなか示唆的

『…なろうとする(当為の)欲求は、在ること(存在)の満足のうちに吸収されるであろう』

いいね
20年ぶりの斜め読み


さて変態フランス文学にフランス紅茶
これはフレーバーティ語る上では
どうしても通らなければならない道である

香水の国のフランス人は紅茶に
実に多くのフレーバーのバリエーションをもたらした
マリアージュフレールの驚異的ラインナップ
フォションのアップルティとか

フレーバーティの元祖は中国で
1000年も前から着香したお茶を飲んでいたらしい
現在ではジャスミンティや玫瑰紅茶(ローズコングー)が有名


さて、いろいろ有名ブランドはあるものの
私のおすすめは
真っ赤な缶でおなじみの


第6位 HEDIARD エディアール エディアール・ブレンド


である
このブランドは香りも茶葉もともにレベルが高いが
その中で、自分のブランド名を背負わせているのが
このエディアールブレンドである
ベルガモット&オレンジ&レモンの三大柑橘系をさりげなく
着香が自然なのはナチュラル・フレーバーだからだろうか
良い意味で上品過ぎず作ってある
この“上品過ぎず”が毎日でも飲めてしまう秘訣なのよ

毎日飲めるもうひとつの理由は
キーマンベースであること
キーマンは胃にやさしい
ストレートでもミルクでもその日の気分でいける
ミルクティで物足りないときは、安いセイロンを少し足す
香りはへたりません

こちら50g/800円
毎日飲めるが…毎日飲むのは100g/500円前後でないと
でもこのブレンドは飽きないね。


せっかくだから
BGMをフランスの作曲家に変えて

ラヴェルの『クープランの墓~プレリュード』



ここからなぜか
怒涛のフレーバーティ攻勢

ランクに意味があるのか?




3次元で抑圧されている暴力性がウェブ上で開放される件 紅茶ランキング 第7位

2010年08月26日 | 独断と偏見で語る美味い紅茶ランキング
筋肉少女帯の『蜘蛛の糸』など聴きながら
麦茶を飲んでいる
誰にでも経験のある
平均的な夏休みの1ページだ

暑い

飽きたと言ったろうが…!

しかし飽きても続くこの酷暑
飽きた!と言うのに続いているということは
きっと拷問か
もしくは修行のひとつ
なんだろうな

選択の余地が無い

頭が煮えている
ただいま室温34.7℃
ついでに普段は心の中だけででほざいている悪態が
匿名性をいいことにウェブ上に漏洩
3次元で大変良い人として生活しているノーブルなnirvana・cafeは
2次元では悪魔のような罵詈讒謗を嬉々として吐きまくり
自分の毒に当てられて自家中毒を起こして寝込む

わーはははははは!
炎上だ!
乙女のロマンじゃ~
BURNING!
ブログよ燃えるのだあああああああっ!


うん、わかっている
そうだ
蜘蛛の糸が悪いのだ


さてBGMをマイルス・デイビスの『Tune Up』にして
ノーブルな乙女のロマンを語ろうではないか
(いやそこはせめてショパンだろう?)


茶葉ランキング 第7位 ヒギンス アフタヌーン

高い茶葉は悔しいが、う、美味い
…というスタンダードな理解を思い出させてくれたぜ
英国王室御用達の優良メーカーです
もともとはコーヒーの御用達だったのだが
1987年から紅茶のオリジナルブレンドを扱い始める
日本では恵比寿と神戸でしか扱っていないが
(平成22年3月19日から恵比寿三越でも取り扱い始めたらしい)
銀座店がいつの間にか消えてた

高けりゃそれなりにうまいんだよ、の法則
125g/1995円(袋入り←缶入りは高い…2520円って缶代525円!)
それでもF&Mよりは安いか
さすがに香りも味も絶品です
ストレート系だな
ダージリンベースだし
ダージリンとキーマンだろう
軽さとコク
当たり前だが冷めても渋くなりませんよ
濃い目に淹れたらミルクでもいける
縒りの強いがっさりしたリーフなので
ティスプーンに大盛りで量るべし

本店のイギリスでもDuke streetに一軒だけ
ある意味隠れた名店といったところ

レア度で7位
きっとイギリスではもっと安い
調べたら
本店のHPで
£3.84 per 125g
今のレートが英ポンド131円(強えぇ)なので
…ご、ごひゃくえん

orz

今後イギリスに住むことも視野に入れよう
おお!ヒースクリフ!
いっつみぃキャシィ!
(古っ)

毒舌と変態・・・じゃなかった 独断と偏見による紅茶ランキング 第8位 紅茶ナショナリズム

2010年08月25日 | 独断と偏見で語る美味い紅茶ランキング
最近の紅茶業界について


リプトンのイエローバッグ&フレーバーティと紙パック紅茶が崩壊した
つまり廉価で手に入りやすい紅茶の入り口が決壊したのだ

そうだ!
きっとあれはイギリス人のいつものウィットなのだ
つまり

「日本人はどれだけまずい紅茶をブランドだけで買い続けることができるか?」

という賭けをしているに違いない

なんという好意的な解釈だ
私って優しい(←うっとり)


ただしチルドカップ入りの
「Extra shot 深煎ミルクティ」だけは何でだか飲める
不思議だ
これだけだ飲めるのは
うまい…んじゃない
最後まで飲むことができる、ということだ
素晴らしい

ぜひとも変な賭けをやめて
以前のクオリティに戻ってもらいたいものである
一紅茶ファンとして切に願うぞ

ちなみにブルックボンドがリプトン同様
ユニリーバの傘下になっていた

びっくり
いつの間に~?



さて
日本人の舌、好み、日本の水質…
どれもイギリスとはかけ離れている
特に水は決定的だろう
イギリス人はこんな軟水で紅茶を入れることはない
やはり自国の事情を熟知している日東紅茶の安定感は
紅茶飲みにとってはずすことはできない

第8位 日東紅茶 Dairy club

だってコンビニか100均ショップに行けば
とりあえずこれかLiptonは置いてあるんだぜ
(リプトンのイエローバッグしかないときは…ご愁傷様です)
10パック100円(定価は120円)
それで、合格ラインのセイロンが飲めればよいではないか
正確にはミルクに合うようにアッサムもブレンドしてある
日東は色が良い
セイロンのルビー色がよく出ている
コクもあるし
夜中の1時に紅茶が切れても、コンビニ行ってデイリークラブを買えるのだ
夜中の1時に紅茶が切れることはまず無いが!

ただしDay&Dayと間違えてはいけない
残念ながら合格ラインを割っている

しかしこれがハロッズより上位って…
あたしはナショナリストかい

なかなか進まない茶葉ランキング 第9位 アッサムに開眼したゆかりのブランド

2010年08月24日 | 独断と偏見で語る美味い紅茶ランキング
基本的には
「高くて美味いは当たり前」
という考え方があって
小さいころから飲んでいた100g/1000円の緑茶は
お客様に出すお茶感覚ではあった

それでもそのお茶は
誰に出しても「美味しい~」と言ってくれる狭山茶で
ほかの銘柄ではこの値段でこの味と香りは出せないと思っている
所沢在住の親戚が中元・歳暮に送ってくれたのが始まりらしいが
この人が美味いものに詳しく煎茶を習っていたのが現在の間違いの元である

実際、ひとんちではたいしてお茶の味にこだわっているわけではなく
これはその家庭の趣味の問題なんだなと気づく

舌が肥えるというのは良い面と悪い面があって
味がわかるのは才能になるし楽しめるが
不味いものが決定的に不味く感じるし金がかかる
これもあの家に生まれた運命というしかない



さて今日は珍しく高いお茶の話である

茶葉ランキング第9位

ハロッズ オランガジュリーアッサム

125g/2625円也


普段は買わない高級茶をうっかりお祝いの返礼で貰ってしまった、
そしてうっかり飲んでしまったパターン。
うーまーすーぎー。
調べたら125g/2625円。
当たり前だ。高けりゃそれなりにうまいのだ。

アッサムには珍しくリーフがCTCでない
そうそう、うまいアッサムはね、赤紫蘇の香りがするんだよ。
誰も言わないが…(なぜだ)。
アッサム地方は土壌に鉄分が多いのか? 
あーあ。高い紅茶は舌の毒?。
安いのが飲めなくなるわ(笑)。

熱中症にはスイカの皮 だがスイカフレーバーの紅茶ってどうよmade in ドイツ

2010年08月20日 | 紅茶・フレーバー
暑い

あんまり長いと…飽きるぞ

というニルヴァーナ・カフェは
多少熱中症気味

熱中症の解消には

スイカの白いところ

が実に良く効く
頭痛も吐き気もすぐ治る
これは漢方の先生が教えてくれた
中国4000年の秘儀である
赤いところは美味しいが効かない

ちなみにメロンも効く
夏にスイカやメロンが食べたくなるのは
こういうことなんだろう

熱中症のスイカの効率的な摂り方は
スイカ6分の1カットの赤いところは美味しく頂き
白いところを緑の皮がついたままざく切りして
1ℓの水から20分煮る
途中沸騰したら弱火にする

出来上がったら実をこして
3分の1ぐらいずつ分けて1日3回飲む
お試しあれ

なにしろ今年は熱中症の死亡者が激増している
「熱中症の搬送3万人突破 死者132人、最悪ペース」 
というのは、共同通信のニュースより(8/17)



前によく行っていた自家焙煎珈琲豆屋で
そこの紅茶はF&Mのダージリンだったので
紅茶:珈琲=4:1の割合でオーダーしていたが
ある日そこのマスターから
「知り合いからドイツ土産でもらったフレーバーティが
あまりにも香料がキツイのであげるから飲んでくれ~」
と言われ
二箱ゲットして帰った

ひとつはストロベリー
そしてもうひとつは

…ウォーターメロン

スイカである

スイカのハーブティとかでは決してない
スイカフレーバー…

ただ、箱の英語の部分を苦労して読むと
ドライ・スイカの破片がブレンドしてあるようだ
変な律儀さがドイツ人らしい…
って言ってる場合じゃないよ
このウィズユー・スイカソーダのような強烈な香料
どうにかならないか?

とはいえ
飲んでみる
ティーバッグがやけに大きい
2~3人分に違いない
きっとドイツではガラスのティポットにでも入れて
どばーとワンパックで一気に作るに違いない
…これを3杯飲めと
ひー

味は悪くないが
香りがきついなー
きっとアイスティにでもすればいいんだろうが
ガムシロ入れて甘くして夏に

アイスティは飲まないんだってば

パーティとかで
ある意味“ネタ”的に
スイカの角切りとこれでゼリー作ってフルーツポンチ
夏季限定紅茶だな

などと考えながら
友人にいやがらせで出してやるかぁ?
とか思いつくニルヴァーナ・カフェであった


ちなみにストロベリーにも
ドライ・ストロベリーの破片がブレンドされていた
こちらはイチゴポッキー並みのニセいちごフレーバー
破片を入れる意味がわからん!!


黒執事Ⅱ第7話でドルイット子爵が紅茶の感想をスルーしたので替わりに解説する

2010年08月20日 | 茶話
…しかし
だんだんタイトルが長くなっているのにお気づきだろうか?
なんだか夕刊ゲンダイの見出しを書いている記者の気持ちがわかってきた
ような気がするニルヴァーナ・カフェである



私が高校のころは
「腐女子」やBLなどと言う言葉はなく
ただ『アラン』とか『月光』とか『JUNE』とか
『真夜中の天使』とか『摩利と新吾』とか『トーマの心臓』とか
『日出処の天子』とか『風と木の唄』とか『眠れる森の美男』とか…
つまり、今の腐女子・BLブームの土台が出来上がったころで
私も歴史的視点に立てば
そういう少数の草分けの一人であったといえる

極度にマイナーな世界だったのだよ
今、日本における腐女子人口ってどれくらいいるんだろう?


ってなことで
ふとしたいきがかりで、流行の「腐アニメ」の評価も高い
“黒執事Ⅱ”を鑑賞している
ハマるわけではないが閉鎖的なわが世界における
社会科見学的な要素ではあるが
耽美系が趣味だったため←根がノーブルなもんでね
のすたるじーだね
つい観ちゃうね


さて
いつものように話がそれた

紅茶の話をしようではないか

黒執事Ⅱの第7話で
セバスチャンとクロードが三時のお茶対決をするが
クロードはマリアージュフレールの「Eros」
セバスチャンは安徽省の「特級祁門」
であった


クロードの選んだ「エロス」は
マリアージュフレールでは定番のフレーバーティである
ハイビスカスとモーブ(マロウのこと)
黒い缶を開けると
ブラックティの中に赤い花びらと紫の花弁が見え隠れして綺麗だ
味はハイビスカスのため酸味があり
モーブによって甘みがついてくる

私的には酸味が気になって体調次第では選ばないが
甘くして飲めば美味しい
100g/2520円
高い茶だ…

マリアージュフレール社はフランスでは老舗である
マリアージュ家は17世紀からフランスの紅茶の交易にたずさり
1854年マリアージュフレール社を設立
以来、フランス紅茶文化の一端を担う


一方セバスチャンの選んだのは“清の安徽省より取り寄せた”特級祁門

キーマン紅茶は8つの等級に区分されている
①国礼級品 ②特級品 ③一級品 ④二級品 ⑤三級品 ⑥四級品 ⑦五級品 ⑧六級品
ちなみに特級は今なら100g/2500円ぐらいのお茶
(一応作者は両家の茶葉の値段を揃えてきてることがわかる…GJ)
エリザベス女王が誕生日にお飲みになるお茶

スモーキーで蘭の香り
それこそ特級ならね
トワイニングのプリンスオブウェールズでは蘭とまではいかないが
そこらでトワイニングのアソートを買えば
黒いパッケージで必ず入ってる
一番手に入りやすいキーマン紅茶という位置はあなどれない

イギリス人はきっとスモーキーなフレーバーに弱いのだろう
でなければ
ラプサンスーチョンやらキームン(セバスチャンは敢えてキームンと言った)が
あんなに流行りはしない
タバコもスコッチウイスキーもあれだけ好きなのは
きっと燻製くさいからだ


昔飲んだ、キーマンジャパンの3級くらいのキーマンは美味かったな
ふわっとしていて水色が薄いのに味が深い
キーマンは赤ワインに似ている
味がじゃなくて
味や香りの表現がなぜか共通してしまうのだが
なぜですかね
まあそれが「紅茶のブルゴーニュ酒」と呼ばれるゆえんなんだろうけど



私なら
選ぶまもなく特級祁門

だがスイーツはブラックチョコがあまりたくさん食べられないので
ピュイ・ダムール…ラズベリーが良い



しかしドルイット

…仕事しろ!

猛暑日、あえてマサラチャイだよ人生は←なんだそりゃ

2010年08月18日 | 紅茶・その他
暑い…
立秋過ぎてこの猛暑
日が暮れても熱風が吹いてくるぜ
映画の『2012』がリアルに感じる今日この頃
皆さんいかがお過ごしか

こんな日はインド人のように
あっついマサラチャイを少し甘くして飲む

朝シャワーを浴びて
熱~いお茶でも飲めば
日中の暑いさなかでも、扇風機一台でさほど苦もなく過ごせる
まあどのみち私は冷たいものは一年中ほぼ飲まないのだが


夏に冷えた飲料を飲み
長くクーラーの聞いた部屋に居ると
あっという間に夏バテする

なぜかというと
夏に体感温度を下げるため
体は胃腸に熱を集め
体表を冷やしている

冷たいものを飲むと
胃腸の熱が皮膚表面に移動
体が火照ってくる
そしてぶわっと汗が噴出し
不快指数が一気に増大!
体感温度も上昇するため
更に冷たいものが飲みたくなる

重ねて噴出し続ける汗を冷やそうとクーラーの中へ

胃腸が冷えたところにもって
体表も冷える
そしてクーラーの冷気は下に溜まっている
サンダル履きの素足はあっという間に冷やされる
行き場のない熱は
物理法則に従って上方へ…

つまり我々人類の形態でいうところの
頭部へと熱が上昇

そして古来から言われている
《頭寒足熱》とは真逆の事態へと突入

頭はボー
胃腸は冷えて食欲はなく
汗をかきすぎたため体力が消耗し全身がだる~
クーラーと外気の熱気で自律神経は失調し
完璧な夏バテ人間が出来上がる

もうこうなると冷房なしではいられない
冷飲・冷房中毒の悪循環ループにハマる
たった3日でこうなれるのに対し
中毒から回復するには1週間かかる

彼岸過ぎて外気が冷えるまでバテバテは続く

インド人も中国人も
夏に冷たいものなど摂らない
夏バテするのを知っているからだ
もちろん一年中温かいものを飲んでいる
伝統医学の智恵がちゃんと生きている



さて
先ほど余った牛乳が傷まないうちにと
チャイをマグカップに2杯!
一人で飲む分量ではないらしい500mlの牛乳がチャイに変身を遂げた

シナモンはパウダーではなく
漢方薬局で購入した肉桂を3~4㎜大に細かく砕いたものを使用
これは、喫茶ジゼルのママさんに教えてもらった
これを100ml前後の水からまず煮出す
時間は煮立ってから5分弱火~中火で
本日はガチのインド式なので
S&Bのガラムマサラ
これには・コショウ
    ・コリアンダー
    ・クミン
    ・カルダモン
    ・カイエンペッパー
    ・シナモン
    ・クローブ
の以上7種が混合されている
カレー用に買ったヤツの残り(『カレー屋さんのかくし味』シリーズ…つまり辛め)を少々
(チャイ初心者にはこのガラムマサラはおすすめしない
ムジカのチャイ専用スパイスを使うとよい←美味しいのよ)
そこに手持ちのクローブとターメリックとカルダモンを加え
煮詰めにかかった砕いたシナモン煎液に投入

私はよく沸かした牛乳を吹きこぼすことで有名なため
最近はミルクパンでなく
「圧力鍋」でチャイを作ることにしている
これはチャイの作成時にはいろいろ便利で
スパイスの抽出も時間短縮
そして風味も濃厚に
パッキンで密閉できるので香気が飛ばないのも良い

さて
圧力鍋のふたを開け
スパイスを煎じた中にチャイ用にブレンドした茶葉を投入する

以前は
スパイスと茶葉を一緒に煮出すレシピを使っていたが
試行錯誤の結果
煎じたスパイス液の火を止めた瞬間に茶葉を投入して鍋のふたをし
3分蒸らす方法に落ち着いた
当然茶葉が十分開く煎液の量
…今回はだいたい150mlぐらい

さて茶葉のブレンドだが
基本オリジナルで作る
・アッサム 2
・セイロン 1
・ダージリン 0.5
(数字はテイースプーンに山盛の杯数)

なぜダージリンか?
というと
香りと、敢えて渋みを出す…ちょっとだけ

茶葉を投入したら
すぐにふたをして3分蒸らす
茶葉が十分開いたところで
満を持して牛乳を投入
成分無調整3.7牛乳がおすすめ
んで、再度強火で加熱!
圧力鍋なので吹きこぼれる心配なし
おもりがしゅっしゅいうのは加熱しすぎなので
ロックピンが上がって(沸騰の目安)2分くらいで火を止め
圧力鍋を水で冷やす
安全弁が落ちたら出来上がり

圧力鍋を使わないときは
牛乳が沸騰したら吹きこぼれないように弱火で2~3分煮て出来上がり


甘めで頂く
いつもは紅茶にはほとんど砂糖は入れないが
チャイは入れる


これがチャイから紅茶にはまった25年の
集大成ともいえるレシピ
スパイスに負けない茶葉の香りと味わい
加熱に負けないパンチの効いたスパイスの織り成す濃厚な風味
ぜひお試しあれ~


いつもはこれに生のショウガが入るが
今日のスパイスのブレンドはいつもとは少々違う
体調で入れるものを変える
実際入れたいものがその日によって変わる
体の要求に従うのである
それが“体の知性”というものだ
それは宇宙の叡智と呼応している
そしていずれの後にわれわれはそれらがひとつであることを理解する

キッチンは宇宙と連動しているのである

独断と偏見で語る美味しい紅茶ランキング  第10位

2010年08月11日 | 独断と偏見で語る美味い紅茶ランキング
以前、紅茶ランキングを作成した
…という記事を以前書いた
(『そういえば…茶葉ランキング そしてバカ妄想』参照)

『独断と偏見で語る美味い紅茶ランキング』
というシロモノである

独断も偏見もナチュラルで自覚が生まれるのに苦労したし
口が悪いのは生まれつきだしもう仕方ない
自分を棚に上げるのは優れた才能のひとつである

久しぶりにここで紹介するにあたって
その数限りない悪態と罵詈讒謗に我ながら脱帽した

なぜかアドレスが役に立たないようで
貼り付けて検索しても見に行けないことが判明
折角のランキングも無駄となっているし
どうせならこちらで見てもらおう
と思い立ち
本日から再び
一向に役に立たない“共感なき紅茶ランキング”を始めることにする

しかも今回は前回の轍を踏まぬように10位から!
若干の情報の修正と新たなコメントを加筆した
珍しく過去に学ぶ姿勢がマブしい
きっと簡単なAIがこの半年くらいの間に搭載されたに違いない
めでたいことだ…


さてそれでは第10位から
いってみよう


第10位 トワイニング セイロン・オレンジペコ 


《理由および評価》
一応香りがある。
ティーバッグがスーパーに置いてある。
200g缶ならカルディなどで安売りで600~700円台で買える。
これはいわゆる輸入品ってやつ。
手に入りやすい。
どこでも自転車で店舗買いできるのは重要。
通販の送料はバカにならない。
決してすごいわけではないが、
この味と香りはいわば紅茶の合格ライン
紅茶ドランカーにとってはワンカップ大関のノリではある。
(毎日飲むからね。茶葉はケチるのはいやだし)。
定価で買わないこと(損した気分になる)。

トワイニング200g缶は個人的に、缶の形状と色が好き。
最後の方の茶葉が取り出しやすい。
これは案外大事なところ。
(普通の形状の紅茶缶の最後の茶葉をスマートに取り出す方法を
誰か教えてくれないだろうか?) 
でも箱売りの方が良いよな。
空き缶は溜まるし、捨てるのがもったいない。
で、結局缶だらけ。
缶マニアではない。
しかしこのシリーズの「レディ・グレイ」の200g青缶は…
文句なしにステキだ。
だがレディ・グレイを茶葉が古くなる前に200g飲み切る自信はない!


JAZZで紅茶 

2010年08月08日 | 音楽
カフェのBGMは
クラシックか
ジャズ
でないと落ち着かない

ジャズは“コーヒーにタバコ”なんだろうが
コーヒーにタバコ、…の中でジャズを聴きながら紅茶なのである
真空管のアンプでLPなら最高である
とりわけ
バド・パウエル
ビル・エヴァンス
は波長が合うせいか
サマディにわけなく突入
まさに至福のアーナンダ・カフェになる


ジャズとのつきあいは
小学生のある日から始まる

NHKでチック・コリア&ゲーリー・バートンのライブを観てハマッた
曲は『セニョール・マウス(Senor Mouse)』

チックコリアの独特の和音とスピード感
ゲーリー・バートンの超絶ビブラフォン
キャッチーで口ずさめるようなテーマがいくつもあり
それが繰り返される
クライマックスへの盛り上がりのスリルとはじけるサビのテーマ
そして一転して静寂へ
二人の音の透明感が冴え渡る
ラストの力強いユニゾンで終わるカタルシス…
小学生でも
かっけぇぇ~!って思ったね!

ピアノから入ったからか
結局皆ピアニストばかり
やはりいつも通り趣味も性格も偏っている
ただデクスター・ゴードンはサックス吹きだが好きだ
チーズケーキを食べながら“Cheese Cake”が聴きたい
甘くなさそうなチーズケーキだが


最近はyoutubeという便利なものがあり
なんとそのテレビ放映された1978-TOKYO LIVEを発見してしまったため
貼り付けます

懐かしすぎて感動的
BGMに是非どうぞ←押し付け


そういえば
チック・コリア&上原ひとみの『Spain』というものを見つけた!
上原頑張ってるな~大御所相手に…音のツヤが違いすぎるが…
テクは素晴らしい
ドライなタッチが持ち味とは言える
年取っていくのが楽しみではある

ちょっと脱線

では私は矢野顕子と清水ミチコのピアノ講座を観にいってきま~す

ついでに萩原のFTGFOPダージリンを淹れるんだ

…ではまた♪




Chick Corea & Gary Burton "Senor Mouse".



ジョージア缶入りミルクティをキミはおぼえているか?

2010年08月06日 | 紅茶・その他
いきなりグレンラガンのサブタイトルのような長い題名ですまぬ
(しかもキミって…)

知らないうちに時が思いっっきり過ぎ去っているのに
はたと気づく

特に閉店した店の話をするのに
記憶を辿っていると…
うはっ
○年前だと~?!
ってな驚愕の事実

一向に成長しない精神年齢と
ムダに取った歳のギャップが素敵だ
25年前?…まだ幼稚園にも行ってなかったですぅ
とか言ってた青二才の頃がなつかし…くもないわ
だって昔っていう感覚が無けりゃ
懐かしくも感じんだろう?

いつの間に過ぎたんだ?
時間なんてただの概念だな

アドヴァイタな私としては時空の概念を打破したいお年頃なのであった


ということで←どういうことだ
その四半世紀前の話をしよう

高校一年の夏
そう、世間にはまだ“午後の紅茶”も発売されていなかった頃だ
(おお…これで歳がバレたぜ)

缶入り液体紅茶飲料の歴史は
ポッカから始まる
缶入りの紅茶飲料は1973年(S48年)ポッカコーポレーションが
缶入りレモンティ
を初めて投入
1984年ごろから大手ドリンクメーカーが参入
しかし、ラインナップはレモンティとミルクティ
ストレートティの缶入り化は1987年の午後の紅茶の発売を待たねばならない

そんな中
1985年、コカコーラから
ジョージア ミルクティが発売になる
賢明な皆さんなら1985+25=2010となることはもうご承知のことだろう

このジョージアミルクティは
なぜかいつもホットのベンダーに入っていた
冷たい飲料とコーヒーがあまり得意ではなかった私は
ホットで飲める自販機ドリンクがこの頃は缶コーヒーばかりで
夏に近くてもホットのミルクティが飲めるコカコーラの自販機を
学校の近くでチェックしていたのである

その頃は紅茶のブームからも程遠く
私が紅茶の美味しさを知ったのは(いわばブレイク・ポイントは)
その次の年の夏ごろだった
…その話は次回にでも預けるとして

このコカコーラのミルクティは香料が少なく
茶葉の味、ミルクの濃さがあり
それなりに美味しかった
缶はジョージアのコーヒーミルク(茶色の模様が懐かしいアレ)の模様が
ワインレッドになっただけのデザイン
しかしこれはよく飲んだ

*この飲み口は後年紅茶花伝に受け継がれる
 缶入り紅茶はそんなに好きではないが
 選べといわれたら
 伊藤園のミルクティか
 大塚ジャワティ
 そしてちょっと前の紅茶花伝
 最近の紅茶花伝はロイヤルミルクティとなり
 クリームが入りこの味がダメで美味しくない…残念だ
 1.5ℓ入りのマイルドミルクティが前のものなんだろうが
 冷たいペットボトルのミルクティを1.5ℓ…飲みたくねー


そうそう
サントリーの“Tess”って覚えてる?