ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

いきなり茶器ランキング 第3位

2010年06月30日 | 茶器
ずっとシンプルでシックなデザインを好み
基本、機能美優先
…という趣味であったのだが
だんだんと認識が変わってきた

というのも

あの~
カップをお客に合わせて選んでくれるカフェって
あるじゃないですか
私はいつもわりと服も全体の雰囲気もモノトーンで
身長もあるし
自分では少なくとも“カワイイ系”では決してない
という自負(笑)がある
んで、カフェでは当然そういうデザインのカップが選ばれると思いきや
ほぼ99%

花柄
なのだ

あまりにも鉄板の事象に
ある日喫茶好きの知人と一緒に行ったカフェで
ヘレンドのウィーンのバラを前に
なんとなしに聞いてみた
回答「あなたにはシックなイメージはない」
更に「背が高かったっけ?」


その後もあまりにも花柄やら
ファンシー系のカップが運ばれてくるので
いつの間にか自分の中に
“ファンシー系”のカテゴリーが出来てしまった


その中で一番好きなのが

第3位 ジノリ イタリアン・フルーツ

定番ですね
お高いですが

あの紫のプラムが好きなんですよ
ゴールドのラインも好み
シンプルすぎないデコレイト感がいい
いろんな面に違ったフルーツが描いてあるのが
眺めていて楽しい
カップの重さがちょうど良い
結局内側のゴールド・ブルー・白の配色は好みを逸脱していない
ということに気づく(笑)

悔しかったのは
仕事の研修でフィレンツェに行ったのに
本店が定休日だったこと
買わないまでも見せてくれてもいいじゃん!
人生できっと一度のチャンスだぜ(泣)
替わりにサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂みてきました
壮麗だった…

『茶経』から 茶葉の効用

2010年06月26日 | 茶話
陸羽の著した『茶経』には
このようにある

茶は漢方で言うところの寒性の食物で
効用はすばらしいものである
精行・倹徳の人にもっともふさわしい飲み物である
発熱、喉の渇き、肩凝り、むかつき、頭痛、かすみ目、倦怠、関節の痛みなどに効き
四、五口も飲むと醍醐や甘露のように五臓六腑に染み渡る

茶之為用、味至寒、為飲最宜、精行儉之人。
若熱渴、凝悶、腦疼、目澀、四肢煩、百節不舒、
聊四五啜、与醍醐、甘露抗衡也。


寒性ということは
漢方でいうところの
「熱・温・平・涼・寒」の寒だから
かなり冷やす薬効がある
冷え性の方は飲み過ぎないように
苦みのある食物は
たいがい「涼・寒」的性質がある
ウコンなどもそうだ
ニガウリも涼

一般的なお茶は体を冷やすと言われているのに対して
『本草綱目』には、武夷岩茶は「温」であることが書かれている
プーアル茶や紅茶なども体を温める作用があるそうだ

知っての通り
紅茶はタンニンが多いので
胃には負担がかかる
空腹でダージリンなどは
胃の弱い私には結構こたえる
一日に何杯も飲むと
だんだん胃のあたりが重苦しくなってくる

なにごともほどほどに…ということである
なにしろ倹徳とはほど遠いわたくしめ
精行・倹徳とは耳慣れない言葉だが

『精行は行に精しということで、一々の動作に心がこもるの意。
倹徳はささやかなものに宿る広大無辺なる、自然の力を観じ、生かされて生きる、
「知足安分」の境地』

と、茶文化と切っても切り離せない禅宗の茶経解釈はそうなっている

美味しいからといってがぶがぶ飲むと胃に来るよ
気をつけたまえ
足るを知れ
ということだろうな

確かにそういう境地でないと
お茶のほどほどは難しい!

無為cafe

2010年06月25日 | 雑感・詩

『無為cafe』


なにをするということなしに
ただここにいる

食べるのも飲むのも
別にここでしなくともよいはずなのに
なぜかこの空間にいる。

無駄な場所、無為、それらは無駄な私も無為な私も許容する
たった一杯の紅茶と引き替えに

無意味に耐えうる場所
それがcafe
あまり意味の無い場所
だから、人はくつろぐ

生の意味と目的から
一杯の珈琲もしくは紅茶と(そして多少の甘味と)引き替えで
生の意味と目的を休憩する

たとえ無意識にでも休憩しなければ
魂はどこで休めば良い?


独断による茶器ランキング 2位 ロモノーソフ

2010年06月23日 | 茶器
以前、モスクワに旅したことがある
あまりの楽しさに卒倒しかけるくらいの至福の旅だった
たまらんほど深くて美術館のようにゴージャスな彫像やブロンズ像で飾られた地下鉄
ロシア正教教会の荘厳さ
露天には壺売りのペリメニや赤カブとにしんの酢漬けやチーズなどが並び
その間をばあさんが木のカゴで山盛りのパンを売り歩く
このパンが異常に安くめちゃくちゃ美味い

ロシアは紅茶消費国の上位ランカー
朝、ホテルのでかいサモアールのコックを開いてモーニングティを頂く
水はまずい

実は「ロシアンティ」は
ジャムをなめながら紅茶を飲む、のであって
紅茶にジャムを入れてはいけないのだ
みんな!
紅茶にジャム入れて美味しいと思ったことあるか?
ロシア人で紅茶にジャム入れて飲むやつはいないのだよ…

“日本人は間違えて定着してるのよね”
とロシア人の美人の通訳さんに訂正をされた…
ピロシキにはるさめとシイタケを入れたのはハルピンの中国人のせい
ピロシキを揚げちゃったのはアメリカ人のせいだが!
ピロシキはロシアでは焼きます
パンだし


そしてついに出会ってしまったのだ


お待たせしました。前口上長すぎ

2位 ロモノーソフ コバルトネット

グム百貨店(日本で言えば日本橋高島屋とか新宿伊勢丹てなとこ)を
土産探してうろうろしていた
通訳さんに「ロシアの焼き物といえばなに?」とか質問をして
「そうですね~グジェーリ焼きでしょう」などなど

「これこれ」ウィンドゥ・ディスプレイを指さす通訳さん
…いまから思えばこの通訳さんはあまり焼き物に詳しくなかったんだな
そこには白地にロイヤルブルーの細かい模様の入った金縁のカップ
(画像見て)
おお~!
初めて見るぞこのデザイン
洗練された優雅さと
そして好みの色合わせ

「これがグジェリですか?」
「そうですよ、モスクワ市民の誇りです」←ま・ち・がっ・て・る

うーん実は今回画像を探すまで
このガイドさんの知識を丸飲みにしていたのだが
グジェーリ焼きで検索しても全然このデザインがヒットしなかったんで
ロシアの磁器で再検索したら…

ロモノーソフはロシアの古都サンクトペテルブルグにある、約260年の歴史を誇る名磁器窯。ロシアの皇室で使用されていたもので、ロシアでは非常に高価な逸品です。そのなかでも、最も有名なのがコバルトネットのシリーズです。絵付けはすべて手書きで、金は22カラットを使用しております。白地にコバルトの上品で清々しいデザインは、世界中の陶器コレクターに愛されております

…なんだと?

ちがうじゃないかっ!
ソーニャさん!

というわけで
かれこれ10年近くもロモノーソフをグジェリ焼きと勘違いしていた
というまぬけなお話(地元のガイドさんの話なのに(泣))
紅茶にジャム入れてもいい?

ところはイズマイロボ公園の泥棒市場
グムでソーニャさんに言われて
つまり土産を百貨店なんかで買うなって←これはまちがってない
卸値でいこうとやってきた!

で、そこはルーブルが使えないときている
んでドル換金して(今はどうか知りませんが10数年前はそうだったの)
さっそく探索
まあいろいろ欲しいものもありでみてると

あった!
コバルトネット!
カップ&ソーサー6客組+ティーポット+シュガーポット+ケーキ皿6枚組+クリーマー
そして大ケーキ皿1枚
ぜんぶセットじゃなきゃ売らないよ、と露天のおばちゃんは言う
えーいくら?
○○ドルだよ!
ひえ~

安い

買えるじゃん
コレ持って帰るの…死ねと
いいや! 茶飲みの沽券にかけて持って帰る!

んで(だんだん疲れてきた…)
その上サモアールも手に入れて日本に帰還
10年前はそんなにロモノーソフは知られていなかったが
とある人に
「池袋のマリアージュ・フレールにあなたの持ってたカップ1客10000円で飾ってあったよ」
と報告が
後に買い物ついでに立ち寄ってみたらほんとに10000円だった
ポットもあった…26000円…ははは

ソーニャさん
グジェリとロモノーソフの間違いは
あれをあの価格で購入できたことで
完全相殺!
いや、おつりがくるよ
ありがとう!



いきなり茶器ランキング~やっぱり茶器にもこだわって頂く

2010年06月19日 | 茶器
中身さえ良ければいい
ということもありますのですが

焼き物好きのニルヴァーナ・カフェとしては
やはり器でもたんのうしたいという欲望が…
茶道楽で身上潰すとは実にリアルなお言葉
肝に銘じておきましょう


では
独断と偏見の茶器MY best5
いってみよー

1位 大倉陶苑 ブルーローズ

言わずと知れた世界に誇る“Okura-white”。大倉の白磁より白いBone chinaはない! 
恐るべし日本の焼成技術。
その白地に高貴な金の縁取り、そして幻想的な青い薔薇…た、たまらーん。
私の好みが「白・金・ロイヤルブルー(青)」の組み合わせなので、あくまでも“マイ・ベスト”であーる。
形もいろいろあり、私的には足つきのエレガントなのが好きですが、
でかいモーニング・カップもよろし。
皇室御用達になるのもうなずけるクオリティ。
今はノリタケに吸収合併した。ノリタケもいいけどね…
プロフ画像がこれです。


次回2位
マイナーな路線なので
写真でも探さないと!
 

快楽Cafe案内 ~くぐつ草(吉祥寺)

2010年06月18日 | カフェ

私の親戚がここのスタッフさんと友達で
小さい頃から親とよく飲みに連れて行かれた

cafeマニアならご存じのはず
吉祥寺の名店「くぐつ草」
結城座という江戸時代から続く糸操り人形の一座が経営している
変わった店
名前も内装も変わってる
くぐつ=傀儡=操り人形のこと

チェリーナードの雑貨屋大中の地下1F
潜水艦のドアのようなものすごく重い鉄のドアが店の入り口
暗くて広い坑道のようなドーム型の天井
テーブル、椅子、メニューからディスプレイに至るまで
アングラな雰囲気に卒がない
店の一番奥に小さな中庭がある!
地下なのに…

コクテル堂系の豆
珈琲はフレンチで濃厚
特筆すべきはココア
友人は“飲むチョコレート・ケーキ”と言った
カレーがうまい


こんなマニアックな店に小学生の頃から通えば
すぐに快楽に目覚める(笑)
私のcafe病の感染源
…だと思うな
私のcafe史を語るときにははずせない


BGMはもちろんjazzで
お値段はちと高め
その値打ちはある
吉祥寺ではすでに観光名所化してるむき
確かにね…
コンセプト的にひとつのアトラクションとして確立してるからな
アングラ系だけど
さすが芝居人
内装・コンセプトなどは劇団の当時の舞台美術のかたが手がけたそうだし

はじめまして!

2010年06月16日 | はじめまして
人生もう趣味がカフェの快楽しかない
ニルヴァーナ・カフェです

良い店や
旨い茶葉
美味しい珈琲豆
など
そしてJazz・Classicなどの
cafeには欠かせないBGMも
独断で語ります

よろしく~

と今聴いているのは
バド・パウエルのチュニジアの夜
ですだ

おうちカフェです
(自宅設備使用中→自宅はカフェではない)
さてトワイニングのオレンジ・ペコでも
淹れますかね…
安くてそれなり
は大事
200g/¥678
でこのグレードなら合格です
リーフだし~