ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

クリッパーのデカフェはどのように“Natural,Fair&Delisious”なのか? オーガニック・デカフェの現在 

2012年09月24日 | 紅茶・デカフェ
怒涛のごときデカフェ&UK紅茶のレビューが始まる…はずだったが
いろいろ書かなきゃいけない◯◯や××があって(口にも出来ないのかよ!)
ようやくここに辿り着いた

CLIPPER(クリッパー) オーガニック紅茶 アッサム ブレンド カフェインレス
40bags(125g)・1350円=100g・1080円
*UK現地価格:40 bags £ 2.39(1ポンド126円)=日本円換算125g・301円=100g・240円!(CLIPPERのUK公式サイト)
良い商売してんな

ええ、この会社も話すと長くなるんだよなぁ…
気力が続かないので、コピペとリンクでお茶を濁します(お茶だけに)

『クリッパーは、イギリス市場にオーガニックの紅茶を最初に紹介した会社の一つ
1994年には、世界で初めてフェアトレードの紅茶を紹介した
数々の国際的な賞や称賛を受けてきたクリッパーは、高級スーパーやグルメストアにおいて
オーガニックティーのトップブランドになる
特別な味と品質を第一に考えるクリッパーの姿勢は、世界の一流レストランや
五つ星ホテル、航空会社のファーストクラスなどの特別な場において選ばれている』

『クリッパーは、主にインド、スリランカやアフリカの最高の茶園で作られ
その多くがオーガニックでフェアトレードの美味しい紅茶のブレンドに特化している
よってクリッパーの紅茶をご利用のお客様は、地球環境や茶葉の生産者を犠牲にすることなく
また味に妥協することもなく、本当にナチュラルな商品の恩恵にあやかることができる』


きました
デカフェにおける初オーガニックです
しかも、アッサム。ブレンドじゃないのがすごい。

色々書きたいことはありますが、気力が尽きる前に身も蓋もないことを言いますと
「オーガニックは安全だが、美味いものと不味いものの玉石混交市場である」
ということです

これは、もともと私がブームの遥か前から生協運動やら、ホリスティック医学の研究やらを
ライフワークにしていた頃からのそういう食品や雑貨のヘビーユーザーだった歴史のなかで
経験として培っちゃった事、であります
もう、良いものは感動するほど美味しい
でも「安全なら不味くても我慢しろってか?」という製品もあるのがこの業界
なので、基本的に私は「オーガニック」と書いてあっても味見するまで信用はしないことにしてます

紅茶のオーガニックや有機農法はほんとにピンキリの世界
そこにこの英国の大手パッカーのクリッパー
『…地球環境や茶葉の生産者を犠牲にすることなく、また味に妥協することもなく…』という
この自信、良いですね~
…本気にしますよ?

ということで、またしても普通のブレンドからじゃなく、デカフェから入るという外道なレビューに
あとからちゃんと飲みますので許してください


さて、では外装の紹介から

 

初めてですよね、アルミパック入り
さすが高いだけある
UKのTB紅茶は箱に直接入ってるのが普通です
(PG、Tetley、ヨークシャー、みな直接TBは紙箱に詰まってる)

右の写真は箱の裏側
色々書いてある
特筆すべきはここ
“A fine organic Assam tea,specially selected to retain a full flavour after decaffeination”
(Google翻訳:特別に保持するために選択された微細な有機アッサム茶、カフェイン除去後の本格的な風味)
(意訳:選び抜かれた高品質のオーガニックアッサム紅茶で、デカフェ後もちゃんと十分な風味が残っている)

ほう、それは楽しみだ!(意地悪いかなぁ、いやそうでもないよね~)

さて、では少しずつ核心へ向かおう
次はティーバッグ。
伝統的なスクエア型(ヨークシャーティーと同じ長方形)

 

…紙の色が濃い(嫌な予感)
もしかして、無漂白?
思わずいつも通りTBをくんくんしてみる
orz…いままでで、一番濃い風味のいりこ出汁パックだ…
漂白しろー!! でなきゃ日本から無漂白紙を輸入しろ!!
もうやだ、また漁港に連れてこられた…こんどはもう漁船に乗せられた気分
選び抜かれた高品質のアッサムを最低品質のティーバッグにぐああああ
戦いは終わらないのかくそ~くそ~くそ~!

そんで、このクソTBから解放した茶葉が右の画像
細かい細かいCTC茶葉
実際は写真より少し黒い
香りを嗅ぐと、TBの臭いが移っていて悲惨
だが仕方ない
TBで抽出してレビュー、袋から出して再度レビューするしかない

では、淹れるとしますか
いつものUKのTB、125gを40Pに分けてあるので、だいたい3.1g
箱書は「熱湯で2~4分」なので、3分・170ml・マグカップでいきます



いつものようにUK紅茶のデフォ“ブラック・ティー”と化した
コーヒーと言われてもわからんだろう
では、香りを確かめる

う…
これはひどい
ティーバッグのいつもに増して強烈な魚臭さ!
やっぱり無漂白なんだろうが…かんべんしてくれお願いだ
アッサムの香り…かは分からないが、紙の臭いと結構濃厚にフラワリーな香りがブレンドされてて
えもいわれぬ匂いとなっている。良い匂いか悪いのかどっちつかずがイラッとする
…紅茶だとはわかる
アッサムというよりむしろディンブラみたいな花系
アッサムとはわからない
では、味は

…味がない?
アッサム?
いりこの風味に持ってかれた…?
なんなんだこれは
のどごしはなめらかで素朴、クセなし、見かけよりサッパリした感じ
だが甘さやクセが無さ過ぎて、アッサムであることの意味がわからない
ブレンドならストレートでは真価はわからないUK紅茶だとわかる
だがアッサムだぞ?
“高品質のオーガニックアッサム紅茶で、デカフェ後もちゃんと十分な風味が残っている”
んじゃないのか?

ミルクを入れてみる(入れなきゃ始まりません)



うう…出汁パックの味が前に出たよ~
これは厳しいな
味は意外とあっさりしてるのはオーガニックだからでしょうかね
Tetleyやヨークシャーのようなコクのあるミルクティーではない
ミルクを入れると茶葉の香りが立つのがあるが、そういうのもない
ミルクを入れてもあまり甘さがない
無個性(紙の個性は出てる)であっさりしていて、喉ごしだけは大変良い
ああ、これ、風味が豆乳紅茶ラテっぽいね
でもこれはないわ。この紙はないわ

というわけで、TB破いて茶葉だけで淹れてみる
それが、あまり芳しくない

紙の味は比較的うちばになったが、紙がなくなっても特に新たな何かが出てくるわけじゃなく
アッサムかどうかは不明の、香りはディンブラに似てるクセのないマイルドであっさりした紅茶
カフェインと共に、何かが抜けてしまったのか?
それともアッサムはデカフェにすると腰が抜けてしまうのだろうか?
ミルクを入れてもアッサムの独特のコクがなく、ミルクに負けてる
だが、紙の風味が全面には出ないので、ストレスは多少減る
しかし茶葉が紙の風味を吸っていて、完全に抜けるわけじゃない
安全で健康的とはいえ、残念ながら、このデカフェはリピートはないな
あとでちゃんと普通のクリッパーを飲んでレビューしなきゃね
でもこのTBはキツい


デカフェ・オーガニック・フェアトレード
これって紅茶にとって三重苦なのかもしれないな
とかしみじみ思ってしまう今日この頃である
ぜいたくな話なんですがね…





あの地平線を目指せ! UKからの紅茶直送便3種類 PGtips・CLIPPERデカフェ・M&Sデカフェ

2012年09月10日 | 茶話
《第6章 UK直輸入紅茶通販新規開拓の件》

※なんでいきなり《第6章》なのかは、こちらを参照されたし

「ロンドンの一般人はTetleyかPG tipsかYorkshire teaをスーパーで買う」
というUK在住のレポート情報に従い、

・ヨークシャーティー リーフタイプ(Yorkshire Tea Traditional)250g 1780円
・ヨークシャーデカフェティー 80bags(250g) 1480円
・PG tips デカフェ 40bags(125g) 930円
・テトレー紅茶 デカフェ80bags(250g) 1480円

を律儀に購入してレビューしてきた
予告にもあった通り、次はデカフェじゃないオリジナルのPGtipsが気になる
なぜならPGのデカフェがあの中で一番美味しかったからだ

そしてこうなってみると、UKご庶民デカフェ紅茶をいろいろと試したくなるのがマニアというもの
2回利用したエリズコーヒーも品揃えは豊富だが、入数やメーカーの種類、送料との兼ね合いから
他の通販サイトもうまく使い分けたい、という魂胆で選んだのがここ

イギリス雑貨と紅茶とハーブのティーのお店 English Specialities

見ていただけると分かるが、このサイトは「イギリスからこんにちは!」なのである
店長日記などサイトからリンクしてあるので、興味のある方はどうぞ
納品書の住所からグーグルマップで検索したら、ローストフトという海岸線の田舎町だった

ここは扱っている紅茶のブランドの種類が多い

テトレー・トワイニング・クリッパー・ウィッタード・PG・タイフー・ヨークシャーティー
マーク&スペンサー・ジョンルイス・セインズベリー・アスダ…

さすが地元民。最後の方なんかは私もよく知らない(←当たり前です)
だが、入り数が多い箱が多く(80~160Pとか、英国人の飲む量は半端無い)
味見がしたい私には、ものによってはエリズコーヒーのほうが便利だったりするが
今回は上手く、このEnglish Specialitiesがニーズにハマってくれた

○今回の注文
・PGtips 40bags(125g) 1000円
・クリッパー・オーガニックデカフェ 40bags(125g) 1350円
・マークス&スペンサー(M&S) フェアトレードデカフェ80bags(250g) 1790円

以上4140円のお買い物。
3000円以上で送料無料となるのがここのオイシイところ
前払いでゆうちょ銀行でカード振込すれば、手数料もかからない
茶葉の総量が今回は500g(0.5kg!)なので、コスパは100g=828円
まずまずの出来だ

ただし、発注してからすぐに届くわけではない
通常で1週間前後、遅くて2~3週間かかることもある
なので、すぐ届くエリズコーヒーで先にテトレーを注文し、後からUK直送便を発注
ゆっくりと待つことにした
テトレー到着から1週間後、8月半ばにそれは届いた。案外早かった



折しも、時はロンドン五輪の真っ最中
中を開けてみると…

 

楽し~!
超楽しいぜ!
養生の詰め物にUKの新聞紙だ♪
しかも英国のタブロイド紙で有名なあの“The Sun”が入ってる!
もう、オリンピック一色で笑っちゃうほどである
しかも今日のTV欄には我が愛するジョン&ダンのお二人の写真が!
どうやら、8月5日の夜8時から映画『ブルースブラザーズ』の放映らしい。評価は星5つの満点
やはりBBCでモンティ・パイソンやっちゃうお国柄なんだからでしょうなぁ…アメリカ映画だけど
…ロンドンにも紅茶にも関係ねーぜ
ええ、モンティ・パイソンもブルースブラザースもコメディー好きならぜひ観るよろし!

…話が永遠に脱線しそうなので修正する

さて、このEnglish Specialitiesにはもうひとつ特典がある



Thank you for your order.
そう!注文してくださったお礼に、奥様の大好物「試供品」のおまけなんですわよ!
しかも何ということだろうか。デカフェじゃないテトレーのティーバッグが入ってるじゃないか!
比較したくてウズウズしていたところだった。買う手間と経費がざっくり節減♪
(テトレーのデカフェも入ってたけどね…変な形の発明ティーバッグで)
あとは本国のUKトワイニングが出した新作アールグレイのTB。ベルガモット&レモンのフレーバー
噂には聞いていたんだが、ここで頂けるとはね
なかなか良いサービスにほくほくしましたね


そんなこんなで、次回以降、これらのレビューに入る
気力があれば9月中には記事を上げたい
じゃないとデカフェいつの間にか無くなっちゃうし…











バースデーに“ママのえらんだ”元町ケーキ このカフェのコスパはちょっと類を見ない…かも?

2012年09月01日 | カフェ

久々にカフェのレポート

先日、スイーツ好きの我が旦那の誕生日に三宮へ行く
遅い昼飯はサヴォイでカレー食べて満足し
で、元町までブラブラ歩いて、お茶しようということに

いつものようにいつもの如く、旦那の霊感の赴くままにある店へ…
『元町ケーキ』…?
白を基調とした、とても明るい小ぎれいな店内、カフェ併設
お互い初めて入る店だが、なんの躊躇もなく直感で旦那が選ぶ店は
確実に美味しいというジンクスがある
この旦那搭載の機能には「美味いモノGPS」という別名がついている
しかも、コスパ判定機能付き
妥協がなさすぎて30分以上歩かされたりする
便利か不便かは使う人による(笑)

で、元町ケーキでお茶ってことになった

ベーカリーカフェ風でセルフサービスである
ケーキは200円~300円が主流
そして、ドリンクは200円台
それって、二人でケーキセットしても1000円でお釣りが来るんじゃ?

ショーケース見ながら、旦那はラムケーキ(260円)、私はレアチーズケーキ(280円)を選択
ドリンクコーナーは別で、ショーケースの隣にある
私は当たり前に紅茶、旦那はカフェ・ラテを選ぶ。共に200円
旦那は焼き菓子を物色し始める
もともとスイーツ工場で働いていたこともあり、作り方から、素材のことまで(裏事情も込で)
うるさいくらい詳しいので、私は旦那にお任せで楽をしている

「洋菓子屋で美味しいかどうか見るには、焼き菓子…特にクッキーを食すべし!」
「なぜクッキーなのか?」
「これが美味しければいい小麦粉、いいバターを使ってるのがわかる。シュークリームは
生クリームのグレードが分かる。試食には安いものがいい。だからクッキーとシュークリーム。
これが不味かったら、その店でケーキを買わないほうがいい」

試食にもコスパ優先という徹底ぶり
不味いものを食べたくないという思いの深さにはいつも驚かされる
クッキーとパウンドケーキ、ガレット、マドレーヌ(これは私がマドレーヌ好きのため)
これはお持ち帰り用にする

しかし、この店では試食なしのいきなりケーキトライだ
これって結構彼にしては珍しいことなんで

ドリンクをもらい席につく
ホットの紅茶は1種類、もちろんカップで、ティーバッグ
だが、ナイロンTBにCTCの茶葉。自分でソーサーで蓋して待つこと3分
香りはB級のアッサム。香りが微妙に飛んでるが、まあまあだ
飲んでみると、クセはなく、ひどい味ではない。少し古いかな…いやこのレベルなら文句はない
CTCの割に濃くないのは、きっと淹れる温度が微妙に低かったのかも知れない
ミルクティーというチョイスもあったが、牛乳ではなくポーションだったので却下した

さて、ケーキである
長方形のレアチーズケーキ、レモン風味だそうで(これに惹かれた)
上にはブルーベリーが1粒、半分にカットしたラズベリー、生クリームが飾られている
フォークで切ると、ムースとかホイップのように柔らかい
底に敷いてあるクッキー台は硬い。硬い台好きだなぁ
では一口
おお、変な香料の風味が一切しないピュアな味だ
軽い。大変に軽い。これなら1個食べれるぜ
甘さもまあまあ控えめ。甘党なのに甘すぎるものは食べられないので甘みのレベルは大事
酸味も控えめなクリームチーズ系の味だが、このふわっとした食感はなかなかです
台とチーズムースの間にレモンのクリームの層があり
酸味が爽やかに後から混ざってきて、この時間差が飽きない
総合的に大変美味しく、後味のいいレアチーズケーキだった

旦那のカフェ・ラテも、それなりの味で、ブレンドも酸味の少ない苦味系で美味しかった
フォームしたミルクも加工乳の味のしない良い牛乳使ってる
そのミルクを紅茶に分けて欲しいんですけど

旦那の選んだラムケーキはこれ

 

これがすごかった
ラムに漬け込んだケーキみたいで、洋酒好きな人にはたまんないんじゃないかな?
私は下戸なので、これだけで酔いそうでチョイスできませんけどね
挟んであるのは美味しいバタークリーム
植物油バタークリームは頂けないが、これはフレッシュバターを使用しているらしく美味しい
冷やしてあるのでクリームがかっちりしていて塩分もあって美味しい
旦那は大絶賛
追加で2個お持ち帰りする
誕生日だから許そう…

このラムケーキには絶対ラプサンスーチョンが合う
というわけで、帰りに神戸ムジカに寄り、切れていたラプサンスーチョンを購入

 

ルピシアより我々はこっちのほうが好みだ
ラプサンスーチョンはもっぱら旦那が飲む
旦那が去年からハマってしまい、こればかり飲むはめに(笑)
男はスモーキーなものが好きだよね
スコッチにタバコの好きな英国人がハマるわけだよな

家に帰って、再びティータイム
ラプサンスーチョンでラムケーキ。男子にはたまらん組み合わせだろう!
誕生日だから許すが…

後から知りましたが神戸では老舗の有名店なんですな
1946年創業だそうです
2008年に改装して今の綺麗な店になったらしい
コスパが素晴らしかったのでご報告
でも知らなかったのは神戸では私だけなんだろーな(笑)

元町ケーキ
住所/神戸市中央区元町5-5-1
電話/078ー341-6983
営業時間/8時30分~19時(売切れ次第終了)
定休日/水曜日(祝日の場合は営業)