ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

怪奇!ウィンザー城の亡霊…じゃない、いや、やっぱ亡霊かも Darvilles of Windsor ロイヤルティーアッサム

2011年12月31日 | 紅茶・アッサム

三ノ宮のさんちかの輸入食料品店「サンジルシ」に行ったのは
秋まだ半ばのオータムセール中のことだった
紅茶を買いに行ったのではなく
アララというイギリスのミューズリーを激安購入するためであった
たしか11月…秋と言うには日差しの強い午後
そんな陽も暮れていない明るい秋の昼下がりに
三ノ宮の雑踏で、まさか古城の亡霊に出会うとは…


ことの原因は“コスパの良いアッサムはどこにあるのか?”
という永遠の課題を常に考え追求している姿勢そのものに他ならない
そのころは紅茶インフレの後半戦半ばもいいとこ
この期に及んで新しい紅茶なんか買う訳無いじゃん
…と自分にタカをくくっていたところが笑止千万である

サンジルシは明治屋とかカルディとか紀伊国屋のような輸入食料品店である
さんちかの他では見たことが無い
WEBで検索しても同名の味噌屋とさんちか店しかヒットしない
ここで先日秋の大セールが開催されていた
モノによってはかなり安くなっているし期間も長い
アララのミューズリーは故有って、最近我が家の朝ご飯なので
これが激安なのは大変助かるのである

そこには当然紅茶のコーナーがある
トワイニング、リプトン青缶、マリアージュフレール、フォション、神戸紅茶…など
それなりの紅茶が所狭しと並んでいる
そして当然そこもセール中だった

ついつい足を止める
ふとそこに、見慣れぬ缶が並んでいるのを発見した
Darvilles of Windsor
ウィンザー城のオリジナル紅茶である

ウィンザー城とは】
イングランドの都市ウィンザーにある城
ロンドンから日帰りで十分行ける距離にあり、毎年多くの観光客が訪れている
イギリス王室の所有で、エリザベス2世が週末に過ごす場所でもある
およそ45,000平方メートルの床面積を持ち、現存する城で人が住むものとしては最大のものである
…いつものwikiコピペである

wikiがあまり詳しくないので
ロイヤル・コレクションの記事をリンクしておく
http://www.royalcollection.org.uk/default.asp?action=article&ID=463


イングランドの古城ではつとに有名
現在使われている現役の城としては最大にして最古の歴史有る有名な城である

そこのウインザー城前にあるティーハウスのみでしか売っていないというこの紅茶
(WEBで調査中に知った…なんでサンジルシにあるんだ?)
もちろん英国王室御用達である
1860年創業、150年の永い伝統を誇るダーヴィルズ・オブ・ウィンザー
1946年にはキングジョージ6世により英国王室御用達に選ばれたという
ウィンザー城専属のブレンダー、ダーヴィルス

ダージリン、イングリッシュブレックファストなど4種類の中に
《Royalty Blend》なるものがあった
これはなんだと思ったらロイヤルティー“アッサム”ブレンドなのである
最高級のアッサムをふんだんにブレンドした他にない逸品
という…

それが125g/800円でセール中だった
元値は1260円
安い

かなり迷ったが購入した
あのとき背中からウィンザー城の亡霊が囁いたのである
(珍しい缶だな…王室御用達だぞ…迷うなら味見すればいいじゃないか…セール中だからな…)

それが画像の缶である

家に帰るといつものようにいそいそと包みを開けた
水をくみ湯を沸かす
いつものとおりの展開だ
缶を開ける
そこにはツヤのある大振りのリーフティーが香り立って…いなかった
え?…これは…ずいぶん細かいCTCだなぁ
しかもこの香り
忘れもしないあのセレクティーのシウプル茶園アッサムに似た香り
つまり経年変化のせいか香りがアッサムか何か不明な、ツヤのない、大コケのあれ…

皆さんに茶葉を公開しよう

これである
じっくり嗅ぐと古い緑茶に良くある海苔に似た香りすらしてくる
あわてて缶の裏を見る
2013.5.13
賞味期限は2年後だ
じゃあこの経年臭はどっからしてくるんだ…?

がんばって気持ちをリセットしつつ淹れてみる
3gに150mlで4分
いつもの標準浸出でいく

マグカップの蓋を開ける
…う…わぁ…
アッサムの香りがしないよ
どうなってるんだ
古い紅茶のあのホコリ臭い感じが鼻腔に

とりあえず飲む

…orz

やっぱりアッサムの味がしない
ってか、なんの紅茶かわからない
クセはない…?
いや…渋い
舌に張り付く渋み
コク…というか渋い
僅かな甘み
だが喉に渋みの刺激が来る

仕方なくミルクを入れる
だが…味に腰がないので渋い割に淡泊なミルクティーに…
色はゴールデンブラウンなのに
アッサムのブレンドの意味があるのか?
当然ミルクで香りが立つなんてことはない
これは「古城の紅茶」ではなく
紅茶の古城…?

そのとき背後で古城の亡霊の哄笑が聞こえた…ような気がした
「土産もんに美味いモノなしだ!わーははははは!」


この紅茶
検索してもあまりヒットしないわ、納得いくレビューはないわ
調べてもあまり益の少ない紅茶である
オークションでは出物があるが、
唯一取り扱っているのがPotential Aromaというオンラインショップ
詳しくはリンクを見て下さい
別にこの方と知り合いじゃないからね

唯一紅茶レビューぽいのがあったが(関心空間)
前半の世間の紅茶事情についての嘆かわしい現実については大変共感するのだが
この紅茶のレビューに関しては納得出来ねぇ
だがikariにあるらしい
だが今年の夏頃から置かなくなったらしい
…三ノ宮のikariよく行くけど
あったっけ?
もうなかったよね

いや、“ダービラス”オブウインザーでググったら80000件ヒットしたわ(笑)
すみません
山ほど売ってます
さっき紹介した「日本で唯一取り扱ってます」のサイトは「公式に」ってことですかねえ


土産物の売れ残りを日本に持ってくるルートがあるんだよ
というのがうちの旦那さんの憶測です
当然、裏の賞味期限は貼り替えてありますってかい?

それでもこの鬼畜(だがあながち間違いでもないかも)な憶測はまだ状況としては最悪ではない
最悪な想像は「このクオリティーで王室御用達」なことである
まだうまい紅茶が古くなったのを売りつけられているほうが夢がある
いづれロンドンに遊びに行ったとき
「こっ…これが本当のダーヴィルズ オブ ウインザー…」
とかウィンザー城の前のティールームで呟けるというもんだ


とりあえずハロッズのNO.30とブレンドして飲むと
お互いの弱点を補い合って良いです
シウプルもブレンドしたら良くなった気がするし
すべてが悪い訳でもないのがこの世の良いところですね

でもいろいろとびっくりしたNirvana・cafeではあった


『季節(とき)が流れる、城寨(おしろ)が見える、
  無疵(むきず)な魂(お茶)なぞ何処にあらう? 』

            アルチュール・ランボー



では皆様良いお年を…













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5 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
風の城ならぬ (花鑢)
2012-01-01 13:10:58
風邪の紅茶であったか…
切ない。

レイさんのこのブログのおかげで、少しは紅茶の味が分かってきた旧年でしたよ。
初春ですな。
今年もよろしくお願いしたく。

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うまいな (Nirvana・cafe)
2012-01-01 18:28:30
あけましておめでとう!
新春大喜利だなっ
「風邪の紅茶」に座布団1枚(笑)
確かにWind・sorだ

まあキミは舌が良いからねぇ
多分飲む機会が増えたのが原因だろう
おいらのせいじゃないぞ

正月と言えばルピシアの福袋買っちゃいそうです
問題はそこだ…

こちらこそよろしく♪
(結構良いんですよあれ←すでに前科が)
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