ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

『雪見Cafe』

2013年02月17日 | 雑感・詩
ひんやりと唐突に
思考の空白に雪が降る

ちらちらと切片が
冷たさかあたたかさか
判別のない夕暮れの空気に
まぎれ、消える

やまない…やまない…

静かに降り積もりながら
僕を囲み封じ込んで
いつの間にか
守られたような安全な部屋

中は暖かい
少し赤い指先
滲んでいる涙と
詰まりかけた鼻
夜が進むのに
暗闇を明るんで雪明り
街頭がいつもより
幻想にまかれて煙る

そうだね
甘い香りがいい
バニラとか
桃とか
紅茶の中に溶かしたい虚無とか
絶望とか
いいね
五感しか頼れない今夜
雪を見ている
厚い木のテーブルに寄り添って







復興の街から

2011年04月02日 | 雑感・詩
皆さま

お久しぶりです


瞬く間に過ぎた3月
前回の更新記事を書いたおよそ3時間後
東北大震災が起きた

なにしろ身内は東京から北関東全域に
拡散している

栃木のいとこや伯母らが一番大変で
いまだに停電中らしい

埼玉の伯母は震災後プチうつ気味になったと思ったら
めまいで倒れひどい不整脈になり
医者からたまに心停止するからペースメーカーを
入れなさいと言われ入院

茨城にいる伯母は地震の被害は無かったものの
放射能の影響を最も受けそうな気配

そして東京の親友が震災当日
二次災害で亡くなった


とてもブログを更新する気にもなれず

またしても放置となった



この世は
無常だ



形あるものは
いつか壊れる


世界を支える大地はひび割れる
生命を産み出す海は生命をさらっていく
我々は脆く逞しく儚く
そして健気で愚かなのだろう

明日をも知れぬ命を生きていることを
こうして刻まれる
なぜ我々は生きているのかと一瞬問いかける
そして時間と共に忘れる…

今死んだとして
後悔がないか?

なにかの判断の基準のひとつは
それである


死も崩壊も究極には優しい
何が大事か
何が壊れないのか

それを知ることは
自分の本質に近づくひとつの手掛かりになりうる


機会は誰にも訪れる

平等は美しい

HDD今年3度目のクラッシュ! 携帯からちまちま投稿だぜ

2010年09月15日 | 雑感・詩
あ~

やられました
うちのPCがクラッシュです
相棒と共用なのですが
今年に入りなんと3回目のHDDご臨終
いやはや呆然でございます

というわけで
コツコツ携帯から記事アップします
ええ、記事は書きますよ
親指が腱鞘炎にならないように気をつけて下さいね

うう…既に風邪引いてるのに
腱鞘炎はいやだなぁ


お茶飲んで寝よ



今日はそんなわけで
テンション低いですよ
瞑想しても雑念の嵐だし


こんなクソ記事を読んでいる皆様に

神の恩寵あれ!


せめてそれくらいのサービスはつけなけれヴァ

Level 5  唐突に来る死のイメージ

2010年09月01日 | 雑感・詩

『Level 5 ー唐突に来る死のイメージ』

完全なクローズな
それでいて密やかさのかけらも無いレシピ
意味不明の分量
ああ
だが正確に記載してある
確かめよ
恐れを超えて
それを投入せよ
君の知らない味と香りを
完全で独自の美が立ち現れるから

本当の意味の未来はそこに
過去という死んだ成分のない
本当の未来がそこに

底の無い船に乗れと黒い川でアーカーシャ・ガルバがいざなう
溺れますよ、と君は躊躇する
大丈夫、溺れて死ぬ物はもともと死んでいる
水にも濡れず、火にも焼かれないものが…君だ
…いいさ、そのうち親切な人が突き落としてくれる
遅かれ早かれ
君は君の完全さを知るんだ

笑うアーカーシャ・ガルバ
黒い川はますます黒く
背後に誰かの気配を感じている




                 ◆





たまには創作
宋の文人のように
お茶しながら仙境


今日のお茶:ラプサンスーチョン
今日の音楽:Bill Evans Trio - Gloria's Step


なんだか知らないが在る

2010年07月13日 | 雑感・詩
禅と茶

とは
切っても切り離せない関係にある
茶礼という習慣はいつはじまったのかは寡聞にして知らないが

一方茶は仙人の飲み物という

禅にしろ仙人にしろ
何ゆえ茶が日常を超越して
静寂や至福に在るのかはわからぬが

ただ
そうなることはわかる
なんの理由もなく突然にやってくる至福の感覚

それが私の場合カフェでよく起こる
(今はあまり場所を選ばない)

ドトールでも
はたまたモスバーガーでも
それは起こる


生きてることの意味から
一息つく

以前「無為カフェ」と言ったが
実際は「無意味カフェ」なのである

生を休む
意味をなくす
刹那の死
そこに静寂と至福が在る

そんな時お茶は
御供えもののように
甘味と共に目の前のテーブルに並んでる

人間到る処に青山有り…

私の墓は喫茶にある
…なんだか知らないが



生きてるふりは
ちょっと疲れるんだよ



無為cafe

2010年06月25日 | 雑感・詩

『無為cafe』


なにをするということなしに
ただここにいる

食べるのも飲むのも
別にここでしなくともよいはずなのに
なぜかこの空間にいる。

無駄な場所、無為、それらは無駄な私も無為な私も許容する
たった一杯の紅茶と引き替えに

無意味に耐えうる場所
それがcafe
あまり意味の無い場所
だから、人はくつろぐ

生の意味と目的から
一杯の珈琲もしくは紅茶と(そして多少の甘味と)引き替えで
生の意味と目的を休憩する

たとえ無意識にでも休憩しなければ
魂はどこで休めば良い?