ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

懸案のマグカップ、決定打がとうとう出現! NARUMIの兵庫県立美術館オリジナルマグ

2013年05月13日 | 茶器
久々に茶器の話ですこんにちは♪
お茶のレビューもせずに入れ物かよ…と仰りたいのもわかりますが
実は、普段飲みのお気に入りのマグカップが今年の1月にバーストしまして。
もう、かれこれ7~8年以上使ってたんじゃないですかね?
物持ちが良いほうなんで、気づいてみればそんな長い付き合いだったという…
たしか、東京に居るときにグランデュオの立川中華街の中にある「悟空」で買ったんだが
蓋付き、陶製の深い茶こし付き、白無地のシンプルな作りで800円くらいだった

ちなみに悟空は横浜中華街の中国茶の店です。
けっこう有名なんでお茶好きならご存知でしょう。
横浜中華街行ったら、ここと天仁(テンレン)は必ず行きます

おお…いつの間にか立川中華街閉店してる(笑) 2年前かぁ
悟空もグランデュオ撤退してるし…無常じゃのぉ

これがその悟空のバーストしたマグ。茶こしの深いのが気に入ってた
茶こしはもうかなり前からヒビがいってたけど、
さすがに本体のヒビから茶が滴るのはちょっとね
茶が漏るようになるまで、ヒビいっても飲んでましたがね
 


蓋だけ生き残っている。エラい。まだ頑張ってもらいますよ



…というわけで、お茶が漏るようになりましたんで、新しいのを探してたんですが
どれも決定打に欠ける。決まらない。
ローソン&たらみのコラボレーションで出ていた「ミッフィーマグ&ミックスゼリー」398円を使って凌いでいたが
 
これがデカすぎて使いづらい(←驚きの420ml)
やはりマグは300~350くらいが適当だよね…と容量欲求不満のまま(ミッフィーはかわええ)5月に突入

そんで昨日、ふとしたことで何故か近所に、これ↓を観に行った

 

いや~兵庫県立美術館、いつかは行こうと思ってたんだがね…
兵庫県立美術館とは『安藤忠雄氏設計により平成14年HAT神戸に開館した西日本最大級の美術館。
魅力ある特別展はもちろん、兵庫ゆかりの作家を中心とした8,000点以上に及ぶ所蔵作品も順次常設展示。
無料で楽しめる多彩なイベントも開催』というデカいインフラです
しかし、まさかお初がこのチケット貰っちゃうとはね…

『超・大河原邦男展-レジェンド・オブ・メカデザイン展』!!

大河原邦男(おおかわら・くにお) 昭和22(1947)年、東京都生まれ、65歳。
東京造形大学卒業後、大手アパレルメーカーを経て47年、タツノコプロに入社。
「科学忍者隊ガッチャマン」で初めてメカのデザインを担当し以後、メカデザイン専門に。
昭和53(1978)年、フリーとなり、「機動戦士ガンダム」で手掛けたガンダムやザクなどの
モビルスーツは空前の人気を集めるとともに、プラモデルなど商品化されて大ヒット。
メカニカルデザイナーという職業を確立した。その業績が「前人未到の偉業」と評価され、
昨年12月、文化庁メディア芸術祭功労賞を受賞。
本人曰く「頭の中にCADソフトがある」。平面図を見ると瞬時に脳内で立体図に変換されるらしい。

でも、アニメ世代ではあるんで、懐かしいのから新しいのまでけっこう面白かったですよ
ダイターン3懐かしかったな…これも大河原先生だったなんて知りませんでした
会期終了が迫ってたせいか、人がものすごい出てた。順路に並んだ列が動かねぇ(笑)
チケット売り場に人が列になって並んでるし!上野の国立美術館の正倉院展かっ!
後日ネットで情報収集したら、5月初めで来場者5万人ですと。すごいな。
図録が完売してた。オリジナルのガンプラも売り切れ。マニアの購買力ぱねぇ

特別展のチケットは、常設展の会場も入場できるから、お得です
もちろん常設展行きましたよ。人がいなくてゆっくり見れた
ミロのブロンズがあったな。上村松園の掛け軸が一枚。小磯良平も見れた。
コレクション展の池田治三郎という明治の神戸の画家の薔薇の絵が良かった…欲しい



さて、美術館にはミュージアムショップというのがありまして
美術館好きにはたまらないスポットなんですが
ここのショップにもオリジナルグッズがあり、いろいろ魅力的なんですけど
そうそう、わたしの狂愛するヒエロニムス・ボスの『快楽の園』の不気味キャラのフィギュアが!



これ、オランダのサイトで見て、強烈に欲しかったんだよね
人食ってるカエルだか鳥だかの化物(両足が口から出てる)、有名な卵の殻男…その他たくさん
なんせ小学生時代からの熱狂的なファンですからね
まさか徒歩圏内のご近所で売ってるなんて…マジ興奮したわ~

そのなかにあった、そうです県立美術館オリジナル・マグカップ!
(長い前置きでした。ようやく辿り着きました。一時は辿りつけないかと…)
一目見て「こ・れ・だ!」と購入決定を心に誓うNirvana・cafe
シンプルな寸胴の白い地に、美術館のマークが入っていて、このマークが結構おしゃれ
裏には、設計者の安藤忠雄御大直筆の県立美術館のラフ・スケッチがサイン入りでプリントされ
なんと、OEMはナルミじゃないかっ!

サンプルを手にしてみると、日に透けるくらいの薄さで軽い。とにかく軽い
持ち手は大きく指が入れやすい。縁は軽く反っていて、口当たりも良さげ
定価580円だが、値下げしてて525円。特別展の半券を見せれば、そこから5%引き!
ということでお会計税込499円のワンコイン以下で購入。ラッキー♪

で、お持ち帰りしたのがこちら。ナルミです間違いないぞ

   

このマーク…昭和30~40年代のレトロ・アンティーク系の旧NARUMIマークなんだが
素敵です。裏のスケッチはこれ。せっかくなんでバルコニーで撮影会

  

右下に“Ando”とサインの入ってるのが見えるでしょうか?

思ったとおり飲みくちは当たりがいい
薄いので、保温性は低いが、猫舌の私にはいい

では、お茶注いだ感じをお披露目

  

身が薄いので、光に透けるとお茶の入ってるラインがマグの外側からでも見えてます

中身は久々に友人から分けてもらったハロッズNo.14
今、改めて飲むと、ミルク入れるとダージリンの風味がどーんと全面に出るなこれ
UKスタディ後初めてのNo.14…あんがいあっさりしてるがこの香りは高いだけのことはある
塩入れるとボディがしっかりするね。渋みも抑えられるし
やっぱり硬水のお茶だな…当たり前なんだけどね


その後、このマグカップの他のブログなんかの記事をつらつらググっていたら
開店当初はどうやら800円だったらしい
その後、680円という時代があり、今は525円
これはいまが買い時だよ
ヘタすると廃盤になるかもな(笑)
いまのうちに買い占めるか…







決してイッタラでもアラビアでもないが、条件をクリアした北欧風お値打ちティーポット by○イ○○!

2011年09月07日 | 茶器

久々に茶器を語ろうかね、諸君?←初っぱなからとばしてます

いや~
かわいいね
画像のポット(逆光だが…)
このいかにも「さあ茶葉よ、好きにジャンピングするんだ!」
と言わんばかりの丸さ
容量はカップ3杯強といったところか

一見粉引き風の本体に
ちょっと見に漆塗りの木の蓋?と思わせるようなつやつやレッドのふた
いま流行りのスカンジナビア風なヴィヴィッド&シンプルなデザイン
もしくはモダン・フレンチ小物風
(なんかジャック・タチの『ぼくの伯父さん』の食卓に出てきそうなデザイン)

10年…以上も前か
茶こし網付きの急須が出回るようになってから
ティーポットもそのたぐいが増えてしまって
注ぎ口の本体とのつなぎ目に昔ながらの陶製のアミが作られていないポットが多い

ティーストレーナーがあるからいいじゃないか…というわけにもいかない
ここにアミが無いと、BOPの茶葉などは茶こしにうずたかく盛り上がり
ポットの中から半分以上茶葉が流出してしまうこともある
迷惑なフルヘッヘンドである
フルリーフだと注ぎ口の途中に詰まったりする

茶こし付きのポットは問題外だな
茶葉は広がらないし、ジャンピングはしないし
フレーバーティーは金網に香りがしつこく残るし
だいたい、植物は金気に弱いんだ
五行の相剋で言えば『金剋木』なのだ
(詳しくはこちらへ『陰陽五行説』)

そんなこんなで、私はティーポットを探すときは必ず蓋を開けて
この部分に陶製のアミがついているかどうか必ず見る
ここの条件をクリア出来なければ永遠にそのポットとは縁はない
最近、ほんとーに少なくなったね
デザインにこだわるとか出来ないね
困った風潮である

だがこれは



おお…
ちゃんと仕込んである
これは素晴らしい!
いったいどこのメーカーの製品だ?

と、とある9月の神戸のダイソーの片隅で
nirvana・cafeはポットの蓋を片っ端から開けて中を覗いていたってわけ
犬も歩けば棒に当たる、とはこのこと
ポットを買いに行ったわけではないが
食器のあるところに行くと自然に茶器を見てしまうクセが…
だが、形といい、アミといい、まさかダイソーにこんな出物があるとはね
さすがにこのポットは100円ではなく、315円だったが


使用感と容量を知るべく実際に紅茶を淹れてみた
満タンで大体525ml
300mlの水位(ティーカップ2杯分)の目安をつけるべく
メジャーで300ml計ってポットに投入する
アミの一番下の穴の下端が300ml強
わかりやすい

注いでみる
勢いよく注げばこの値段にしては、注ぎ口からしずくがあまり下にまわらない
(注:勢いが弱いとその限りではない…勢いよく注げ)
アミがかなり上についているので2杯淹れの湯量で1杯目なら
茶こしが無くてもBOPの茶殻がカップに入らないという出来の良さ
2杯目すらラスト近くまで茶こしの必要なし!
そこまでは予想していなかった
縦長気味なのが勝因か

蓋にはストッパはついていない
そこから欠けるということもないけど
空気穴もないがすりあわせがゆるいのでお茶が出なくなることもない
ふたの隙間から中身が漏れることもない
優秀だなぁ(←あくまで100均レベルで)

洗うときにはどうか?

…ほう
粉引き風が功を奏して摩擦係数が低いからか
茶葉が内側に張り付かず、すんなり流れ出てくるね
ふたに茶葉が乗ってないね
2回ゆすげばOK
フレーバーティーの香りも残っていない
乾くのも早い
これは粉引き風の恩恵…かも


ちなみにこれは


これは…ノリタケの…
ではなく
CAN・DOの100円ティーポット

最近、普通のカフェやレストランでこれを平気で使っている
白無地で業務用に見えるからでしょうな(笑)
これは密閉性がたまに高くてなあ
お茶が出てこないことがあるね
宜興の紫砂茶壺のようアルね
でもそれは空気穴ふさいでそうなるのよね
これは空気穴ないのよね

こらぁ!
出てきやがれ!
と傾けると
ゴフッっと蓋の隙間から茶が流れ出してくるのだった
お湯の量を多く入れてはいけなかったのだった

しかしこれも



この部分が及第点なのだ
だから我が家にあるのだ
これはしずくがザブザブまわるよ~
工夫茶みたいに卓上びしょびしょ
茶盤が欲しくなるぜ
これは100円だけのことはある
だが昔ならこれが100円はちょっと考えられないよね

我が家は“ほぼ漢方”みたいな色も匂いも強い生薬やハーブを
自家製でブレンドして飲む習慣があり、香りがポットに残ったりするので
急須を分けなければという需要があることはあった
このたび新たなスタッフ加入で、このキャンドゥ・ポットは薬草茶専属になった


コスパ、ここに極まれり
という一件であった←またか

ブランドが嫌いなわけではない
だがブランドだから上質、という等式は成り立たない
そして100均が好きなわけでもない…(←本当です)
だが100均にもマシなものはたまに置いてある

偏見と先入観は目利きの毒
とだけ言っておこう


…などと言いながら本日はラ・バニーユをダイソー・ポットで頂く
秋の爽やかな風と残暑の日差しにバニラの香りがよい
1杯目はストレート
2杯目はミルクで




BGMは気候とバニラとポットのデザイン上こうなる
(なぜクレモンティーヌ?とか言わないように)










さていきなり茶器ランキングも最後…第5位はやはり英国で

2010年07月31日 | 茶器
普通、ランキングって
下位から発表していって
1位を最後に発表するものだったよね…


今更ながらに気づいたニルヴァーナ・カフェであったが

だいたいカップにランキングしたことがない

だから一番のお気に入りから紹介しちゃったという
単純な思考回路であった


そういえば
結局なんだか
ロイヤルコペンハーゲンも
ウェッジウッドもでないまま
ランキングが終わろうとしている
自分の偏向度合いとひねくれ度合いに唖然
(案外わかってなかったのか?)
好みって…ブランドとはほんとに関係がない
だが、真のブランドは良い仕事をする

というわけで

もう5位ともなると
かなり「あれも良い、これも良い」
の段階になってくる
ミントンのハドンホールはうちのパン皿で採用されているし
ヘレンドのウイーンの薔薇もいいなと思う

いろいろウェブの写真を見ながらカップとそこの喫茶店を思い出す
そして…カップのお値段にちょっと驚きながら
(一万円越えがかなり…)
お店で良い茶器揃えるのって大変!
というあらぬ方向の感慨が


そんな中
どこで出して頂いたかちっとも覚えていないが
これは素敵だった、というのがラストを飾るにふさわしいこちらだ


第5位 ロイヤルクラウンダービー ロンバディ(廃盤品)

1750年、イギリスのダービー州で最初に磁器が作られる。
その高い品質により、王室に認められ、
1775年、国王ジョージ三世に「クラウン」の使用を
1890年にビクトリア女王に「ロイヤル」の称号を賜る。
ダービー社は、英国でも稀な二つの称号を持つ
「ロイヤル・クラウン・ダービー社」となる

品がある
しかもロンバディは飾りすぎていない
カップは薄手で波打つシェイプが良い

やはり金彩のライン
紅茶の水色が鮮やかに見える白磁は落ち着いたクリームホワイト
スカイブルーのドットがこの白にとてもよく合う
水色というところが、このカップに普遍性を与えている
きっと毎日見ても飽きないだろう
このブルーは聖母マリアのベールを彷彿とさせる色で
私の夢の中に出てくるお気に入りのカフェのカーテンの色である
(結局最後まで、白・金・ブルーの路線は変わらなかった…)

なーぜー廃盤にー?
理由がちょっとわからない
アントワネットより全然良いじゃないか
主軸を張れるラインだと思うが…私だけか?

私は骨董趣味はない
アンティークにはさらに興味ない
でもこれは…良いな~
お値段も(笑)



             *



結論

1位 大倉 ブルーローズ
2位 ロマノーソフ コバルトネット
3位 ジノリ イタリアンフルーツ
4位 ナルミ 星の王子様 王子とキツネ (王子の狐じゃないよ)
5位 ロイヤルクラウンダービー ロンバディ

…趣味がノーブルすぎて困っちゃう(←いえ、誰も困りません)
みんな皇室・王室御用達なんですものぉ
4位に至ってはもうデザイン自体が王子様
気品がだだもれですことよ
おーほほほほ
執事がいないから自分で紅茶を淹れましょ~
CAN・DOの100円均一ポットで!
(結構使えます)

orz

カップも100均だった

掃き溜めの鶴って言いたかったのにぃぃぃ
これでは土瓶のツルではないかっ!

いきなり茶器ランキング …思わぬ第4位

2010年07月14日 | 茶器
「さようなら」と王子様は言った。

「さようなら」とキツネは言った。

「じゃ秘密を教えてあげる。なに、なんでもないことだよ。
心で見なくちゃ、ものごとはよく見えないってことさ。
かんじんなことは、目に見えないんだよ」

「肝心なことは目に見えない」と 
王子様は忘れないように繰り返しました。



                   サン・テクジュペリ『星の王子様』





4位 ナルミ 星の王子様 王子とキツネ


-L'essentiel est invisible pour les yeux.

『本質は目には見えないのだ』

いきなり茶器ランキング 第3位

2010年06月30日 | 茶器
ずっとシンプルでシックなデザインを好み
基本、機能美優先
…という趣味であったのだが
だんだんと認識が変わってきた

というのも

あの~
カップをお客に合わせて選んでくれるカフェって
あるじゃないですか
私はいつもわりと服も全体の雰囲気もモノトーンで
身長もあるし
自分では少なくとも“カワイイ系”では決してない
という自負(笑)がある
んで、カフェでは当然そういうデザインのカップが選ばれると思いきや
ほぼ99%

花柄
なのだ

あまりにも鉄板の事象に
ある日喫茶好きの知人と一緒に行ったカフェで
ヘレンドのウィーンのバラを前に
なんとなしに聞いてみた
回答「あなたにはシックなイメージはない」
更に「背が高かったっけ?」


その後もあまりにも花柄やら
ファンシー系のカップが運ばれてくるので
いつの間にか自分の中に
“ファンシー系”のカテゴリーが出来てしまった


その中で一番好きなのが

第3位 ジノリ イタリアン・フルーツ

定番ですね
お高いですが

あの紫のプラムが好きなんですよ
ゴールドのラインも好み
シンプルすぎないデコレイト感がいい
いろんな面に違ったフルーツが描いてあるのが
眺めていて楽しい
カップの重さがちょうど良い
結局内側のゴールド・ブルー・白の配色は好みを逸脱していない
ということに気づく(笑)

悔しかったのは
仕事の研修でフィレンツェに行ったのに
本店が定休日だったこと
買わないまでも見せてくれてもいいじゃん!
人生できっと一度のチャンスだぜ(泣)
替わりにサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂みてきました
壮麗だった…

独断による茶器ランキング 2位 ロモノーソフ

2010年06月23日 | 茶器
以前、モスクワに旅したことがある
あまりの楽しさに卒倒しかけるくらいの至福の旅だった
たまらんほど深くて美術館のようにゴージャスな彫像やブロンズ像で飾られた地下鉄
ロシア正教教会の荘厳さ
露天には壺売りのペリメニや赤カブとにしんの酢漬けやチーズなどが並び
その間をばあさんが木のカゴで山盛りのパンを売り歩く
このパンが異常に安くめちゃくちゃ美味い

ロシアは紅茶消費国の上位ランカー
朝、ホテルのでかいサモアールのコックを開いてモーニングティを頂く
水はまずい

実は「ロシアンティ」は
ジャムをなめながら紅茶を飲む、のであって
紅茶にジャムを入れてはいけないのだ
みんな!
紅茶にジャム入れて美味しいと思ったことあるか?
ロシア人で紅茶にジャム入れて飲むやつはいないのだよ…

“日本人は間違えて定着してるのよね”
とロシア人の美人の通訳さんに訂正をされた…
ピロシキにはるさめとシイタケを入れたのはハルピンの中国人のせい
ピロシキを揚げちゃったのはアメリカ人のせいだが!
ピロシキはロシアでは焼きます
パンだし


そしてついに出会ってしまったのだ


お待たせしました。前口上長すぎ

2位 ロモノーソフ コバルトネット

グム百貨店(日本で言えば日本橋高島屋とか新宿伊勢丹てなとこ)を
土産探してうろうろしていた
通訳さんに「ロシアの焼き物といえばなに?」とか質問をして
「そうですね~グジェーリ焼きでしょう」などなど

「これこれ」ウィンドゥ・ディスプレイを指さす通訳さん
…いまから思えばこの通訳さんはあまり焼き物に詳しくなかったんだな
そこには白地にロイヤルブルーの細かい模様の入った金縁のカップ
(画像見て)
おお~!
初めて見るぞこのデザイン
洗練された優雅さと
そして好みの色合わせ

「これがグジェリですか?」
「そうですよ、モスクワ市民の誇りです」←ま・ち・がっ・て・る

うーん実は今回画像を探すまで
このガイドさんの知識を丸飲みにしていたのだが
グジェーリ焼きで検索しても全然このデザインがヒットしなかったんで
ロシアの磁器で再検索したら…

ロモノーソフはロシアの古都サンクトペテルブルグにある、約260年の歴史を誇る名磁器窯。ロシアの皇室で使用されていたもので、ロシアでは非常に高価な逸品です。そのなかでも、最も有名なのがコバルトネットのシリーズです。絵付けはすべて手書きで、金は22カラットを使用しております。白地にコバルトの上品で清々しいデザインは、世界中の陶器コレクターに愛されております

…なんだと?

ちがうじゃないかっ!
ソーニャさん!

というわけで
かれこれ10年近くもロモノーソフをグジェリ焼きと勘違いしていた
というまぬけなお話(地元のガイドさんの話なのに(泣))
紅茶にジャム入れてもいい?

ところはイズマイロボ公園の泥棒市場
グムでソーニャさんに言われて
つまり土産を百貨店なんかで買うなって←これはまちがってない
卸値でいこうとやってきた!

で、そこはルーブルが使えないときている
んでドル換金して(今はどうか知りませんが10数年前はそうだったの)
さっそく探索
まあいろいろ欲しいものもありでみてると

あった!
コバルトネット!
カップ&ソーサー6客組+ティーポット+シュガーポット+ケーキ皿6枚組+クリーマー
そして大ケーキ皿1枚
ぜんぶセットじゃなきゃ売らないよ、と露天のおばちゃんは言う
えーいくら?
○○ドルだよ!
ひえ~

安い

買えるじゃん
コレ持って帰るの…死ねと
いいや! 茶飲みの沽券にかけて持って帰る!

んで(だんだん疲れてきた…)
その上サモアールも手に入れて日本に帰還
10年前はそんなにロモノーソフは知られていなかったが
とある人に
「池袋のマリアージュ・フレールにあなたの持ってたカップ1客10000円で飾ってあったよ」
と報告が
後に買い物ついでに立ち寄ってみたらほんとに10000円だった
ポットもあった…26000円…ははは

ソーニャさん
グジェリとロモノーソフの間違いは
あれをあの価格で購入できたことで
完全相殺!
いや、おつりがくるよ
ありがとう!



いきなり茶器ランキング~やっぱり茶器にもこだわって頂く

2010年06月19日 | 茶器
中身さえ良ければいい
ということもありますのですが

焼き物好きのニルヴァーナ・カフェとしては
やはり器でもたんのうしたいという欲望が…
茶道楽で身上潰すとは実にリアルなお言葉
肝に銘じておきましょう


では
独断と偏見の茶器MY best5
いってみよー

1位 大倉陶苑 ブルーローズ

言わずと知れた世界に誇る“Okura-white”。大倉の白磁より白いBone chinaはない! 
恐るべし日本の焼成技術。
その白地に高貴な金の縁取り、そして幻想的な青い薔薇…た、たまらーん。
私の好みが「白・金・ロイヤルブルー(青)」の組み合わせなので、あくまでも“マイ・ベスト”であーる。
形もいろいろあり、私的には足つきのエレガントなのが好きですが、
でかいモーニング・カップもよろし。
皇室御用達になるのもうなずけるクオリティ。
今はノリタケに吸収合併した。ノリタケもいいけどね…
プロフ画像がこれです。


次回2位
マイナーな路線なので
写真でも探さないと!