ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

業務スーパーセイロン紅茶TB、見事に復活を遂げる!

2013年03月06日 | ティーバッグ研究室
ことは、この一通のコメントに遡る

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『インク臭からの劇的なる解放 簡素のティーバッグ研究室・その3 舞台はまたしてもスーパー』

よいものをご紹介して頂きました (ihatov)  2011-11-26 23:03:02

業務スーパー/ティーバックのキーワードでお邪魔しました。私も安くてもそれなりに味のする業務スーパーのティーバックが好きだったのですが、つい先日購入した同商品は・・・パッケージが微妙に変わっています。紅茶の色は全く変わりました(濃い赤)。そして肝心の香りと味ですが・・・全くしません。何があったのか全く飲めたものではありません。90パック近くを破棄するのは大した事では無いにしろ、次は何を買えばいいのだろうと困っておりました所、こちらの記事を拝見し即購入・今飲んでおります。記事通りの商品で大変満足しています。ジャワティー自身も元々好きでしたのでこれは本当に良い物を教えていただいたと思いコメント差し上げました。それこそティーバック難民になる所でした。これで一安心です。どうもありがとうございました。

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それはそれはよござんした!
お役に立ててなによりです♪
…って、それで済ませるつもりかっ!!
なんてこったい
業務スーパーセイロンTBが崩壊してるって?

マジか…?


一体なにが起きているのかを確かめるべく、業務スーパーにセイロンTBを買いに走った
そして、開封し飲んでみた…

うがあああああっ!
なんじゃこれは?
舌が痺れるような変な味がするぞ
これはない
紅茶の味はする
だが、飲めたもんじゃない、の意味がはっきりわかるこの味
この金属味はいったいなんなんだ?

驚いた

ここまで味が変わるってのは前代未聞
この金属の味、どう見ても、糸を止めてあるホチキス以外考えられない
それで、ホチキスの芯だけを取り、それを滲出してみた

まちがいなくこの味
では、ホチキスさえ取れば飲めるのか?
もちろん取って淹れてみた

おーっと!
ダメです!
紙から茶葉にまで金属味が回ってる!
これは壊滅的だなぁ…

それで、この元の記事『PCいまだ復活せず それでも第2位…風邪にはハチミツ入りミント紅茶 』
(紅茶ランキングの2位だからねこのお茶は!)
米印を付けて注意書きをした

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※後日詳しく報告致しますが、この記事の業務スーパーセイロンは
 2012年2月24日現在問題ありです。お薦めしません。
 たぶんティーバッグのホチキスの味です。実際にホチキスだけ浸出して確かめましたがひどい味です。
 合金がステンレスじゃない可能性有り。前と変わってます。舌が金属味で痺れます。
 感じているのは私だけでない証拠に、トップバリュのティーバッグの記事に
 こんなコメントを入れてくれた方がいらっしゃいます。下記をご参照下さい。

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下記…には、冒頭のihatovさんのコメントを記載した
こんな味のものを、このレビューを読んで買った人が居るかと思うと
大変申し訳なく思った
とりあえず、旦那のススメもあり、カスタマーセンターに連絡した
とにかく、速やかに改善していただくということで
話はかたがついた
「味が戻ったら、また購入させてもらいます
こちらの紅茶は安くて美味しいので、ファンのかたも多いんですよ」
と、クレーマーではないというアピールもしつつ(笑)

業務スーパーの対応は迅速で、商品を回収し、後日クッキーと返金と手紙が送られてきた
それが、1年前の2012年3月5日…うわー、気持ち悪いなぁ
ちょうど昨日じゃないか!





返金…88円の紅茶に返金してもらうというのも…なんだか申し訳ないような
しかも100円の返金
神戸物産さん、おつり返すよ…とか言いたくなる丁寧さであった

とりあえず、半年位したらまた様子を見ようと思いつつ
一年が経過していたorz

またしても、ihatovさんのコメントで気がついた


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戻っている様に思います。 (ihatov)

2013-03-02 21:39:33

nirvana-cafeさま
 ずいぶんご無沙汰しております。nirvana-cafeさまが
業務スーパーに連絡された(?)おかげか、現在業務スーパーのティーバックの味、色は元に戻っております。再び買った100袋が無くなりました。その「アトガマ」として先日旅行先で入ったスーパーで「JAFTEA GoldenCeylon」と言う100袋298円の紅茶を見つけ飛びついて買っておいたのですが、これが業務スーパーを超える味、色でした。私には、インク臭とかホチキス臭がよくわからないのでnirvana-cafeさまの口には合わないかもしれませんが、安いので、試す価値はあると思います。Webで検索すると100袋100円で買ったと言う人もおり、その安さに驚くばかりです。しかし、追加購入しようにも再び旅行するわけにはゆかず、行った所で売っているかもわからず、結局また業務スーパーに戻りそうです。このティーバッグがこちらで取り上げられているかなと思い検索して再び書き込み致しました。 散漫な内容にて失礼致しました。


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さて、この連絡を受けて、ハッとした
味見してレポートせねば!
しかし、味が戻ったら連絡下さいって神戸物産に言ったのに…
奥ゆかしいのか、商売ッ気がないのか
この記事、たまに誰かが見てるんだぞ
たまに…だけどさ

というわけで、本日業務スーパーにて25P入りのものを購入した
価格はちょっと値上がりして、97円だった
内容量は変わらず、55g=2.2g×25P…97円
100gで170円!
最安値はそれでも変わらずである


さて、早速飲んでみた

おおっ!
まったくホチキスの味がしない
そして、ちゃんと香る、このディンブラ風の香り
この値段でこの香りが出るところに惚れたんだよね
まあ、味はそんなにパンチはない
150ml・3分抽出では、香りはあるがボディーが軽くて、物足りないが
5分~6分ほったらかしておくと、渋みが出始めて、それなりの風味が出てくる
多少の甘みもある、それでも渋すぎない(渋すぎるほどのボディじゃないし)
マグカップにティーバッグ入れっぱなしで飲むのがベスト(笑)
それでもそんなに渋くならないからそれでベストとかぬかせる

これだよこれ!
祝・業務スーパーセイロンTB復活!

ちゃんと対応してくれたんですね
神戸物産さん、感謝します

復活するんだなぁ…
なんか感慨深い
面倒だったが、クレーム入れて良かったです
向こうさんも大変だったでしょうが
もう少し早く飲んでみればよかったなぁと、多少後悔
でも、教えてくれって言ったのにぃ(←まだ言う)

奇しくもちょうど一年後の改善レポートとなりました
関係者の皆様、この場を借りて、御礼申し上げます
特にキッカケをくださったihatovさんに、感謝!


※今朝、朝ごはんのミルクティーにこれをTB外して
 450mlにTB×4=8.8gで淹れてみたら、
 オーソドックスなセイロンの香りに混じって
 ほんのり発酵の浅いハイグロウンの香りがした
 ヌワラエリアよりもダージリン的な香りだったね…
 やっぱりお茶は1杯分淹れるより、2人前以上入れると美味いですな
 (3月7日朝)




執念のティーバッグ研究室 香らぬなら香らせてみようマスカテル…約束のセブンイレブンダージリン+α

2012年08月08日 | ティーバッグ研究室
残暑お見舞い申し上げます

早いもので8月8日、昨日は立秋でございます。
去年ほどではございませんが、今年も長々とお暑うございます
ハッと気がつけば、7月に1回も記事上げてねーことに気づきました
6月に燃え尽きた魂の休養とでも申し上げましょうか…
(燃え尽きてるのは今に始まったことではないが!)


さて、世間様では「タルボ」とか「マーガレッツホープ」とか「キャッスルトン」とかが
いえ、戦艦とか戦闘機の名称では無く、ですね
そう、それは茶園物のダージリン
紅茶好き&マニアの間でシーズナルが次々とレビューされ、香りと風味と価格を競い合う昨今でございます

いやー、たまにそーゆー茶園ダージリン飲みてーなー(見た目通りの棒読みで)
いえ、ほんとに、味忘れちゃうのよ。お金も飛んでっちゃうけど♪
昔は茶園物飲みまくった時期もあったんですが、今や懐かしい思い出です

だが、そんな美味しくて高いダージリンがマスカテるのは当然のこと
問題は、どこまで粗ダージリンをマスカテらせることが出来るか?ということなのだ諸君

というわけで、前々回の激しいトライアル
『出来心のティーバッグ研究室 ダージリン到る処にマスカテルあり? コープVS日東 有機ダージリン対決!』
が意を決してレポートされたのだが
その記事に頂いたコメントの一つがみんつさんのこれであった

 ますかてらない… (みんつ)
 2012-06-18 21:59:27

 「思わず帰りのコンビニで買っちゃいました。
 セブンプレミアムのダージリン20TB198円。
 これも三井ですが…安い…有機って書いてない…
 これは違うものなんですかねえ。
 1分半~2分って書いてあるし。
 ぬるめで八分おいても渋くはないし普通ですがマスカテルわかりませんでした…
 (中略)
 また茶葉を増やしてしまった。」

そちらへの私のレス

 ますかてりませんか… (Nirvana・Cafe)
 2012-06-18 23:23:54
 
 みんつさん
 いつもコメント頂きありがとうございます♪

 おおお~セブンイレブン良い気分にプレミアムなダージリンがあったとは!
 確かに記事の有機系と比べると100円~150円くらい安いですね
 このレベルのダージリンでこの差は大きいかもしれません
 1700円と1800円の100円差ではないですからね(笑)
 (中略)
 では、私もいっちょ、茶葉増やしますか~?
 (待ってろよセブンプレミアム・ダージリン)



ますかてらない

このダージリン用語をみんつさんからご提供頂き
Nirvana・cafeの頭の中はもう楽しくて楽しくてたまりません!
この言葉をマスターすれば、今後の紅茶人生がすこぶる楽しくなること請け合いです
さあ、皆さんも明日から是非、マスカテる五段活用を駆使して素晴らしいダージリン生活を!
《マスカテる五段活用》
・マスカテる
・マスカテらない
・マスカテれば
・マスカテるとき
・マスカテろ!


ええ…終わっちゃいそうだった(笑)

そこも大事だが、もうひとつの大きなトピックは
その「セブンプレミアムのダージリン20TB198円」というシロモノのついてである
以前からコンビニにおける紅茶事情に目を光らせていた私メであったが
私の自宅近くのセブンイレブンにもPBのダージリンがあったのか!と
みづからの無明を恥じていたのだが、これが実は置いていなかったことがリサーチにより判明。
しかも職場近くのセブンにもなぜか置いていないのである
みんつさんのコメントのレスに「では、私もいっちょ、茶葉増やしますか~?」と勇ましく言ったのに
これはどうしたことだ…?

 2012-07-20 01:02:19
 近くの7イレブンいい気分には2軒とも例のプレミアム・ダージリンの気配すらなく
 しまいには誰かが持ってきた職場の置き紅茶の片岡トワイニングの5アソートTBのクソダージリンを
 間違えてうっかりマスカテらせる始末…低い温度バンザイ

…しまった
うかつにもほかのクソダージリンに手を出してしまったじゃないか



これは、学生時代にバイトで勤めていたカフェレストランでデフォだった紅茶である
前の記事でもどっかに書いてあるはずだが、どう淹れてもうまく淹れられないお茶だった
渋くなくて薄い、を取るか、渋くて濃い、を取るかの二択の狭間が狭すぎて
「もーやだー、この紅茶やめましょうよー」と本気で店長に茶葉のチェンジを求めたもんだ

時は経ち、私も紅茶的に老成してしまった
この片岡トワイニングダージリンTBを、うっかりマスカテらせてしまうなんて…
そうだ、熱湯がすべて障壁だった
ゴールデンルール?クソ食らえ!
勝因は例の温度、時間だ
曰く、80℃・8分
この薄紫のパッケージのダージリンがマスカテり、しかも渋みがなくほのかに甘さまで味わうのは
長い人生で初めての経験だった
人生はまんざらでもない
ちなみに、ローソンにはこれの20Pが置いてある


さて、先日違う用事で自宅近くのセブンイレブンに再び足を運んだのだが
最近、セブンイレブンは自社ブランドがどんどん増えて、この店もかなり商品が入れ替わっていた

そしてついに発見する
トップ画像のものがそれである
《セブンプレミアムのダージリン20TB198円》
こちらも紅茶のOEMを一手に引き受けているかの如き三井農林謹製である
結局日東のダージリンってことだが…

以下お決まりのHPのコピペ
「ダージリンを100%使用。ダージリンの旬の時期の茶葉「セカンドフラッシュ(二番摘み)」を
多く配合することで、フルーティーな香りと芳醇な味わいに仕上げました。
保存性にすぐれた5パックずつの防湿包装です。」

100%ピュアなセカンドフラッーシュ!(そこを伸ばすと必殺技みたいね)
逆にそれでマスカテらないとはこの茶葉、どんな魔女の呪いがかかってるんだ(笑)
ではお楽しみの、茶葉鑑賞といこう

   

そう、このパックとタグに魔女の呪いの呪文の一つが記されていた
いつもの通りではある
「抽出時間目安 1分半~2分」
熱湯というもうひとつの呪文はなかった…傷は浅いぞ
だが、箱書きの「おいしい いれ方」には今回不思議な工夫がしてある

①温めたカップまたはティーポットに熱湯を注ぎます(略)
②杯数分のTBをお湯の中にいれ、ふたをして蒸らす(略)
③蒸らし時間は1分半~2分ぐらい(略)

TB後入れ方式だ
熱湯をティーバッグにぶっかけるよりは少しマシな風味になるといえよう
でもこんなかすかな工夫と、2分という時間では、この値段のダージリンはマスカテらないのだ
80℃・8分…煎茶の温度である
しかしみんつさんのコメントには、ぬるめで8分でもマスカテらないとある
そうか、パラメータを変えよう
茶葉の中にはシルバーチップのような物が見えるので、頑張れば行けるんじゃないか

今回は70℃前後・10分・160mlで行きます
玉露かよ

さて、煎茶のテクです
①ポットのお湯をマグに入れ、マグが熱くなるまで待つ。湯温が95~98℃から70~75℃に下がる。
(今は夏で、節電している室温30℃の部屋に居るので、多分90℃前後くらい)
②これを別のマグでもう2回繰り返し、湯冷まし完了(70℃前後)
③マグに入れたTBにそのお湯をぶっかけて、10分蒸らす。

それがこれです



セカンドフラッシュぽいオレンジ色の水色
香りは…ほんのり。これはマスカテルではない。湯温が低すぎて香ってこない
では一口飲んでみよう

わずかなダージリンらしい渋み
甘みはないが、セカンドフラッシュとか言ってる意味は微妙だがしっかり系の味がある
そして口の中で鼻に抜ける時に…
香った…マスカテらせた!
うーん…かろうじて、かろうじてマスカ…テってます…ダージリンです(笑)
しかし、ぬるい。温度がぬるい。冬は冷めるの早いだろーな
そーゆー意味では夏向きかもしれぬ
冷めても元がぬるいからタンニンが出ないので、あまり渋みがキツくならないのはよい
ああ!でもこれが限界だすまない…バタッ

さあ、もうダージリンの味と香りがするから、これで良しとしよう
この値段では、この程度だ、それは仕方ない
このレベルのダージリンをこの値段でコンビニに置く意図だけがわからないけど
この育ちでそれ以上の要求はかわいそうです、いじめです
でも、育ちいっぱいの最高レベルを引き出しすのも、紅茶飲みとしての仁義といえよう
どんな紅茶にも全力で戯れるのが茶葉とのコミュニケーションというものだ


というわけで、お約束のブツはかろうじてレポート出来ました
みんつさん、すいません。ネタにしました
ヒマで物好きな人はどうぞ(←こんなブログ読んでらっしゃる時点で物好きはほぼ確定ですが)
ついでにセブンイレブンのもうひとつの謎
日東デイリークラブ・セレクトと普通のデイリークラブの違いなど
いつかレビューしてみたいとかいう野望はあります
いざコンビニ紅茶制覇!(勢いだけはいつも大風呂敷←企画は下らない!)













出来心のティーバッグ研究室 ダージリン到る処にマスカテルあり? コープVS日東 有機ダージリン対決!

2012年06月14日 | ティーバッグ研究室
人間到る処青山あり (じんかん、いたるところせいざんあり)

意味:人はどこにだって骨を埋める地があるものだ。
   また、そうであるから故郷を離れ世界に雄飛するのに躊躇してはいけないということ。


紅茶と悪口雑言のお好きな皆様、こんにちは!
最近調子に乗って、中身の無い記事を濫造しているNirvana・Cafeです
一気にPGtipsとヨークシャーティのデカフェVSをでっちあげようと予定していたのですが
なんでここでティーバッグ研究室なんだよ!
と、お怒りの諸兄・諸姉さまがたにはもう慣れっこでしたわよね

気力が続かんのじゃ
なんせ中身の無い記事を濫造しているからな!
(それでも威張りくさることは忘れませんよ。ええ)


うちの仕事場の控え室には、休憩用のティーバッグという備品がありましてね(いきなり本題かよ)
入れ替わり立ち替わり、お昼休憩にみんな弁当だのパンだの食べながらお茶を飲むんですが
そのお茶、誰が買うのか切れることが無いのですよ奇っ怪な話だが
日本茶とかハーブティとか紅茶なんですがね
結構アールグレイ率が高いんですなぜか
ほっと一息気分転換にベルガモットの香りが癒されるんでしょう
なんせ緊張感のある医薬系職場なもんですからね
でも誰が補填しているのか聞いていないので、遠慮してそのお茶は敢えて飲まず
いつもは自分専用ティーバッグをアルミ蒸着シールパック(DHCのカルシウムとか入ってた空袋)を持参しそれを飲んでいたが
せっかく安くて美味しい398円のトワイニングの平行輸入英国ブレンドアールグレイ50TBとか見つけたんで
クソまずい片岡トワイニングアールグレイが切れたころに並べておいたら
…1ヶ月しないうちに全部なくなった(笑)
リプトンのアールグレイは3ヶ月以上前からおいてあるのに、ある時期から誰も飲まなくなっちゃったし
みんな美味しいもの好きなんだね~

だからといって2回も同じものを買うのはつまんないので
先月の半ばに神戸コープに買い物に行ったついでに、紅茶売り場でふと出来心

《COOP有機ダージリンティーバッグ 2g・20P by三井農林株式会社》288円である

さすが有機ダージリンです
1P=14.4円!
去年レポしたコープ神戸セイロンTBは1P=4.8円
先ほどの並行輸入トワイニングアールグレーが1P=7.9円
そして終売したリプトンのブリスクは1P=5~7円
日東DAYLY CLUBは100均で買うと10P=100円(←100均だけに)つまり1P=10円
ちなみに東インド会社セイロンは1P=52.5円である(おおお)
だいたいのTB相場わかっていただけました?

さて、箱から出すとこんな感じです


しけないように5Pセットでポリ袋にパックされている
そしてタグにはこんなことが丁寧に書かれている


ほう…そうか…
ではぜひそんな風に淹れてやろうじゃないか

と、ドSなノリがにじみでてきたあたりで浸出開始!です

蓋付きマグカップでいつものとおり150mlの新鮮沸騰水をドバッと投入
すぐに蓋をして待つこと90秒
ティーバッグを取り出し、まず香りをかいでみる…

…ダージリンには違いない
だが、浅い…薄い…うう
いいか、2g/14円の茶葉だぞ
TBは割高になるからしかたないが、もうちょっとがんばってもいいんじゃないか?

その流れですでにがっかりしつつ、ひと口飲む
予想通りだ…やはり香りの薄いダージリンは飲んでも感動がない
ダージリンは風味込みの味、香気を飲んでいるといってもよい
だがそれがなんとも煮えきらない希薄さが痛い仕上がり
渋みはあまりないので、素直な茶葉だとはいえる
それは有機のなせる業なんだが、甘味はない、ボディーがない、薄い番茶に近い
あまりけなしたくはないが、久々にこのクラスのを飲んでちょっとがっかり
しかしこれはただのコープのティーバッグ、ルピシアやシルバーポットではないんだよ
有機とついたお茶にはご用心の分野のはずを、出来心で買ってしまったオレの負けだなベイベー

なんかわかってた崖からすべった感じすらした爽やかな5月の午後だった…

…と、普通はここで話が終わるんだが
そうはイカの金玉でございますわ
ここからが始まりなのだ!

がっかりのコープ有機ダージリンを仕方なく職場に寄付
そうマズいわけではないが、煮えきらない香る番茶のようなもんで
とりあえず会社で適当に飲んでお茶を濁そうと思っていた

職場のお湯事情はお茶には最悪である
まず、浄水器があるのに、面倒だからとなぜかペットボトル入りのミネラルウォーターを使う
電気ポットは象印だかタイガーの電気ポットがこれまたなぜかいつも90℃の設定で保温
フロアの責任者が朝出社してきて、このようにセットする
私はパートなので、それから1時間後に出社し、いつもこの状態である
昼休みには私は紅茶のためにそれを再沸騰させ、オールド・ボイルド・ウォーターで紅茶を淹れる
まあ、あわただしいなかで飲むお茶だから、とりあえずお茶っぽければそれでいい
期待無しで飲むので、とくにストレスはないのだ

その日は特に仕事が忙しく、スタッフ同士の休憩の交代にも気を遣い
調理パンなどかじりながらお茶を淹れていた
蓋付きのマイカップが職場に置いてあって、再沸騰もさせない90℃のお湯を
カップも温めず、例のコープダージリンにぶっかけて蓋をした
携帯でニュースなんか見ながらパニーニをもぐもぐ…ふと気づくと

うわー、うっかりダージリン忘れてたわー!
しまった…なんか10分くらい経ってないか?
まあ、いいや、猫舌だし、どうせあの味だし~と
蓋を開けかなり濃厚なオレンジ色のお茶からティーバッグを引き出す
気にもせず、携帯のニュースに戻りながらひと口飲んだ瞬間

マ…マスカテル…

ふわーって、ふわーってなんだこりゃあ?
もうニュースどころじゃない
こっちのほうがニュースだってば!
試飲ではまったくシラケていた香りがそれなりのダージリンらしいマスカテルに
しかもボディーのコクも合格基準越え
こんなに置き忘れても軽い渋みでそれがまた良い
しかも甘い
なにが「熱湯で90秒」だとぉ?
冗談じゃない!
タグのとおりに淹れた2袋分返せ!
この値段でこのダージリンなら許すわ…いや文句無いわ

だがふと冷静に思い返す
いや、これ知ってたよな…
基本、発酵の浅い紅茶は日本茶に準じて淹れる方が香りが良いって
このブログにもどっかに書いてたよな…どこだっけ(思い出せません)
ダージリンだからマカイバリですかね?


『軽いダージリンは95℃
ゴールデンルールは香りを出すには良い
沸騰した湯で淹れると香りが立つ
だが低い温度で淹れると甘味が出る

刻んだ葉か、撚りの強い大きな葉か
はたまた発酵の度合い
旨味をどう出すか
タンニンの量
当然茶の種類
これらの条件により湯の温度は変えるべきだろう
ルールを遵守し身に付け
その後にそれを破る時がやってくるのである
茶は道である
タオである
守・破・離 などと昔からいうではないか?

えーらそー』

あーあーありました、やっぱりマカイバリ(独断と偏見で語る美味い紅茶ランキング1位)
ありましたが…このコープダージリン、高い温度は香り飛んじゃうの
BOPだからかね?
よりのしっかりした茶葉は高温で淹れても良いかもしれないけど
低級品ほど90℃くらいで淹れた方が美味しいんじゃないかな
でも高級品も90℃~85℃くらいでもよかった気がするんだが
文山包種のような軽発酵の青茶なんかは高級でも90℃~85℃くらいで淹れるしなぁ
ま…そういうところは楽しく固定観念を排除しながら試行錯誤だよね

というわけで、期待しない姿勢が思わぬ福を呼んだというお話


だがしかし、話はまだ終わらない

( ̄▽ ̄;)

まだあんの?
ああ、まだ続くんだ!


話は仕事場に戻る(そこに戻るのかよ!)
同僚のAさんとは同期で仲がいい
アロマセラピーの勉強してたり、香りにはとても敏感でサイキックなところも魅力的だ

そんなAさんに、控え室で私がいそいそとトワイニングを置いていたのを見咎められ
そんなボランタリイなことしてくれてるの、申し訳ないよ~とか言ってくれたのですが
私の趣味を妨げるな!とか本気で本音を申し上げたのですが、真に受けてくれず
「次は私が買ってくるからねっ」
「そんな~まだ試したいティーバッグあるのにぃ」
と、押し問答
そして、トワイニングアールグレイが尽きる寸前にいち早くコープダージリンを買ったのをまた見つかって
「わかった、それが美味しいのね。私もそれ買っておくからね!」
と申された
いや、この次はトワイニングの並行輸入ダージリン英国ブレンド買う予定なんだけど…
とかいってるうちに、義理堅いAさんはすぐにあるものを用意してお持ちになった

《日東紅茶 有機ダージリン 2g20TB》371円である

三井農林とは日東紅茶のことなのだ(ご存知とは思いますが)
三井紅茶だった商標を日東紅茶に変更したのは昭和5年
日本初の国産紅茶の製造・販売を手がけた会社である

つまり、三井農林がCOOPの紅茶をOEMで手がけたってことで
もしかしてこのコープ有機ダージリンと日東有機ダージリンは中身同じなんじゃないのか?

Aさん曰く「これだよね?」
私「違うけど…ほとんど一緒かな」
Aさん「えっ?違ったの?」
私(内心ほくそえみながら)「いや~ありがと~これ飲んだことないんで~」
Aさん「あーこれ、ピーコックで360円だったんだけどね」
私「Aさん、これ1パック(5個)もらっていいかなぁ」
Aさん「あ~、いいよいいよ、もってって」

飲・み・比・べ・だ!

あ~ん♪
こんな馬鹿げた楽しい企画はなかなかないわ♪
AさんGJですわ!

さて、中身はこんな感じ


そしてやはり


タグめ…
分単位か秒単位の違いだが、蒸らし時間は一緒です
熱湯をぶちこめと書いていないだけ良心的なのか
しかしこの時間指定では良心的もくそもないわな

それでは、恒例の茶葉鑑賞と参りましょうか
 

左:日東             右:COOP

光の加減で少し右の茶葉が黒いが、見た目にはほとんど同じ
ただ、同じ2gだが、COOPが若干多く感じるのは気のせいでしょうか

さあ、鑑賞の次は味見だ
両方を90℃・4分で同時に浸出した

…これが、ぜんぜんたいしたことないんだよなあああああ!
やはり予想どおり、COOPと日東、両方飲み比べてさほど変わらない
ほんの少し茶葉が多く見えるCOOPの方が、若干キレがあるかな?程度
多分おおざっぱにいって、ほとんど変わらない
そして、熱湯・90秒よりはマシだし香りがあるが
職場でいい加減に淹れたあの素晴らしい風味はどちらも再現されず
香りは多少あるが、職場で飲んだマスカテルまではいかず
甘味は多少あるが、くせがなく、丸いだけ

これはどういうことだ?…と考えたところ

温めないカップに90℃のお湯を入れて
果てしなく忘れ去り、ティーバッグ放置プレイしたことを思い出す
なんてこった…90℃・4分なんてナメたことしてる場合じゃないのかもしれない
つまり、やってたことを総合して分析すると
80℃・8分
煎茶の温度でハーブティでも淹れるような変な設定(笑)

さて、日東有機ダージリンをもう1Pその設定で蓋付きマグカップの中に放置する
Aさんに1パックもらっておいてよかった
本気で忘れそうなころに出来上がる
バッグを引き出し、香りを嗅ぐと…

おおお!これだ!見事再現したぞ!
あの時のCOOPと同じこのマスカテル
さすがにフラワリーとまではいかないが、ダージリンのデフォの香りを標準クリア
そして甘さと少々の渋みを兼ね備えた軽いがしっかりしたボディ
この風味があったら私はなにも文句は言わないぞ
ティーバッグの手軽さだけが消滅した感は否めないですが
まあ、それはそれ
いままでマズい!と烙印を押した安物ダージリンを
淹れ方変えてもう一度チャレンジしてみたいくらいだ
(例えば以前コメントの中でみかんさんと話した国太楼(アバンス)の安さ爆発ダージリンとか)

最初にご紹介した『人間到る処青山あり』を頂いて
『ダージリン到る処にマスカテルあり』とお題にしたのはこんないきさつでありんした

意味:ダージリンはどんな茶葉だって淹れる方法があるものだ。
   また、そうであるから高級茶を離れ世俗の低級ダージリンをお試しするのに躊躇してはいけないということ。

みかんさん、やりましたよ!ダージリンのティーバッグ研究室!
転んでもただじゃ起きませんでしたよ、ええ、この二転三転の逆転劇
まるで推理小説みたいじゃありませんか?


さて
これで話が終わるかと思っていた終盤のことである
さきほど90℃・4分で淹れたダージリンの残りが少し冷えてきていた
飲んでみると当然ながら渋みが出てきている
冷めたところの香りをクセでなんとなく嗅いでみる

…え?…このかすかな香り
サリチル酸の香りがする…

はああああ?
なんだとおおお?

かすかだがウバの香りがするのだ
もしや…と思い、茶殻を嗅いでみた
すると、浸出液より少し強いウバの香りがふわっと香ってくる!
しかもCOOP・日東ともに…だ

え?え?え?これ100%ダージリンだよね
なんでダージリンにウバの香りが付いてくんの?
スリランカでダージリン作ってるの?
それとも?

ちょっと意味がわからない事態になってる
いや、一瞬で意味が分かった気がしたが、あまり考えたく無いな
メーカーサイド?
生産者サイド?

またしても業界の深淵をかいまみたのかな
熱湯で90秒だったらわからないのかなこの香り飛んじゃうから
私の舌の精度の問題ならいいのにな
旦那に味見させよう…おーい…来て来て
「わかるわかる~ウバの香りがほのかにする~」

( ̄▽ ̄;)

この物語はハッピーエンドの推理小説じゃなかったのかよ
エルム街の悪夢みたいなホラー仕立て?

このエンディングは予想の斜め上だわ…
ただの勘違いでありますように祈ります
美味しければ…いいんです







実家で紅茶難民化する! 起死回生のティーバッグ研究室…救援物資はハロッズNo.16 

2011年11月06日 | ティーバッグ研究室
以前書いたが
実家はとにかくコーヒー党である
ヤカンに湯を沸かし豆を挽くのが父の朝の楽しみである
家族は紅茶も好きなので
私が淹れればおかわりして飲むが
なぜか私がいないと紅茶は無いも同然となる

先月、久しぶりに法事で実家に帰った
2泊3日の初日到着すぐの夕方から紅茶を探すが
唯一まともな茶葉は
うちの母がたまたま買った
ルピシアのダージリン・ファーストフラッシュのティーバッグ
それも最後の一個
長旅の疲れを癒すダージリン
…このティーバッグ
確か1年以上前からあるよね
つまりそれから一切更新が無いのだった

このティーバッグを最後に
私は自分の実家で見事紅茶難民と相なった


その日は私の東京の仕事を引き継いでくれた偉い後輩が
久しぶりなので会いたいと実家に来てくれて
一緒に夕食を食べようという企画
後輩は実家の両親とも交流があり
家も近いので仲良くしてもらっている
後輩なのに世話になってるという
こちらのダメダメはどこにいても変わらない

そんな彼女は
なんと私と同じかそれ以上の紅茶マニアなのである
これは出会ってからかなり後に知った事実で
それ以来お互い紅茶をやり取りしてきた
類は友を呼ぶとは将にこの事である

さて久々の再会に旧交を温めつつ
食事は和やかに終わり
食後にお茶でも飲むか~というところで

…ろくな紅茶が無い

仕方ないのでほうじ茶を淹れて飲む
このほうじ茶は実家御用達の茎茶のほうじ茶で
加賀棒茶に近い味わいの狭山茶である
美味しいから良いのだが
後輩も加賀棒茶好きだから良いのだが

さて、状況は更に進む
我々の共通の友人であるヨガ行者が
この会合に参加するべく
こちらに向かっていると彼女の電話に連絡が来る
彼女とそのヨガ行者は職場の同僚で
また沖ヨガのインストラクター仲間として知り合ったと聞いている
その後私の仕事関係で二人と出会ったという経緯


そして彼はやって来た
お土産にウエストのリーフパイを携え…

ぐおーっ!
紅茶は無いのかーっ!
ウエストのリーフパイだぞ!

その時だった
「私、家から持ってきますよ紅茶!」
彼女の鶴の一声だった
この遭難に近い状況で
遠慮するなどという殊勝な私ではない
自転車で5分以内のお宅ということもあり
紅茶マニア同志の心意気とパイのためだ
彼女の持ってくる茶葉に間違いは無い!
「いいの?いいの?やった!頼む!」
鬼畜にもためらいの気持ちもなく送り出す
有り難いのは同好の徒である

そして戻ってきた彼女が
紙袋いっぱいに持って来てくれた
その中のひとつが画像のそれ

《ハロッズ No.16》である
彼女はこの缶をドンと置いて
「これ、中身がもう少ししかないので、どうぞ差し上げますよ」

うおーっ!
なんという幸運だろう
しかもハロッズのセイロンだぜ
これで後の2日実家で過ごせる!
地獄に仏
難民に救援物資
またしても世話してもらっているダメダメなNirvana・cafeであった


《ハロッズ No.16》

セイロンの王道ディンブラのクオリティシーズンをシングルで使用
2月と8月の2シーズン
ハイグロウンとミドルグロウンをブレンド
元々のディンブラ生産地域の茶葉で
甘味の中にもほのかな渋みが美味しいセイロンブレンドである
(↑缶の後ろの英語をいい加減に意訳)

リーフなら125g/1050円
お手頃なセイロンである
今回はシンガポール経由の缶いりティーバッグというもの
125g/50P=2.5g/1Pである
中はかなり細かいBOP


早速レビューを以下に記す

●ティーバッグ有り
・香り
多少控えめだがオーソドックスなディンブラ
フラワリーな柔らかい香り
茶葉とティーバッグの紙質が良いので
香りがちゃんとティーバッグを越えて
こちらに来てくれている

・味
濃厚でなめらか(メルロー系)
最初はまったく渋みがない
クセが無いが後味が良い
口の中に香りが残る

冷めると次第に渋みが出て来る
それもアクセントとしては良いと感じる

●ティーバッグ無し

・紙の味見
酸味の少ない紙だ
ほのかな昆布風味(笑)
多少な酸臭で匂いが都こんぶに似てくる
(なぜイギリスのティーバッグはどれも海産物風味に?)
だがディンブラのフラワリーな香りが紙に染み付いている
これはバッグごと浸出しないと
香りがしない残念なパターンかも知れない

・香り
やはり
吸われた分返せ!と言いたくなるが
それでも茶葉が良質なせいか
比べなければ多分分かりにくいぐらいのレベル
がっかりはしない

・味
ティーバッグよりクセが出ている
鋭い感じが添加され
よりパンチの効いた味に
後味により甘味が強く残る
渋みがアクセントに


●ミルクティー
濃厚な水色はミルクできれいなゴールデン・ブラウンに
ミルクの臭みのない
美味しい濃厚なミルクティーになる
クセはないがパンチはある

●総評
飽きのこない普段飲みに適した感じ
ストレートでもミルクでもいけるが
個人的好みではミルクが美味しいかな?
紙のティーバッグだがハロッズは優秀だ
さすがである


…というわけで難民はめでたく救助された
さて、だがしかし
ウエストのリーフパイのために淹れた紅茶は
実はこれではない
(な…なんだと?)

彼女の抱えてきた紙袋の中には
この変人3人組の再会を祝うべく
実は大変なレア物が隠されていたのである

それは次回にレビューするとしよう…
(引っ張りますね最近)






ラストを飾るセイロン・ブレンド 混迷のティーバッグ研究室 東インド会社再び登場の巻

2011年10月22日 | ティーバッグ研究室

というわけで
阪急英国フェア紅茶地獄巡りの旅も
ラストを迎えることに

豪儀な(錯乱した…ともいう)花鑢さんのおかげで
月2ぐらいのUPでお茶を濁していたNirvana・cafeは
久々の連投とお初の嵐に
10月前半は大変興奮しましたよ
加えてゴージャスな気分ってやつを味わう
このラインナップを家でただで味見できるってそうそう無いよな
と花鑢のシダ植物的錯乱と破壊的人の良さに感謝しつつ


おかげで実家に帰っても紅茶の禁断症状が出る始末(lol)
久しぶりに2泊3日の長期滞在
私が住んでいた時と違って
まともな茶が一つもない有様
5年前のトワイニングのダージリン…思わず捨てる前に飲んだよ
しっかり2次発酵していたね
プーアル茶と東方美人の合いの子みたいな味だったね
ダージリン?誰それ?的な

しかし、救いの手は奇跡的にも伸びていた
…その話は次号を待て、ということで


ようやく辿り着いた…やっぱりスリランカは遠かった

《Sir Anthony Oliphant's Ceylon Bags》



ティーバッグ研究室は今回の一連の英国フェア紅茶レビューで
ティーバッグの紙質についての貴重な考察を得た
レビューには当然それが反映されてしかるべきである
永遠に反映されることになるであろう
俺はしつこいんだ
食い物の恨みは恐ろしいんだぞ聞いてるのか?
ドーセットを魚の出汁袋に入れたヤツ!お前だ!イギリス人!

好意的に言えば“科学的”とも言う
研究だからね
研究者は粘着質じゃないとね

つまり
・ティーバッグ付き
・ティーバッグ無し
この2点をレビューする


残りのティーバッグは3個
慎重に運用せねばならない

いつものようにマグカップで淹れる
このたびは同じカップを2個
条件をそろえるべく
同じ湯量、同じ抽出時間

今回のセイロンはティーバッグにしては破格の2.5g入り
だがとりあえず150mlで普通に行こう

《香り》
・ティーバッグの方
普通のセイロンティーの香り
つまり、ウバやヌワラエリア的ではない
ディンブラ・ルフナ系の香り
ある意味ものすごくオーソドックスなセイロン
トワイニングのオレンジペコよりオーソドックス

…なにか前出の『無銘のセイロン』すら彷彿とさせる
多少酸臭があるのが特徴か

・ティーバッグ無しの方
…酸味臭が消えた
もしやこの酸味はティーバッグの匂いか?
パルプは総じて酸っぱいからな

これではますます無銘のセイロン

しかも酸味とともに他の芳香まで減衰している気がする…
これではティーバッグ付きの方が香りとしては上ではないか?
むむむむむ
ドーセットのような劇的な香りの復活がない
思わず剥いたティーバッグをくんくんしてみる

なんか茶葉の香りを吸ってるぞ
そしてティーバッグを封印していた紙の密封パックも
…茶葉の香りがする

これはやられた感があるな
トップノートを紙が吸っていて
ティーバッグをはがすとトップノートごと逝ってしまう
つまり、ティーバッグの紙ごと抽出してやらないと全貌がつかめない仕様に!

ひょー

これはまいったね~
ドーセットと逆
ティーバッグの方が香りが良い!
確かにティーバッグの紙質はドーセットより格段に上
だが、紙の味は紙の味だ

リンクした東インド会社のサイトにティーバッグの説明がある

『密閉タイプですので香りが抜けません、湿気を完全に防ぎます。
ストリング(糸)とティーバッグの繋ぎには留め金を使用していません。』

ここはここで一応気を遣ったティーバッグの作りをしている
確かに香りは抜けない
だが紙臭もしっかり閉じこめられる
茶葉は2つの紙の臭いを吸いこみ
2つの紙には茶葉のトップノートが吸われた
アルミパックの良さがここでクローズアップされる
少なくとも紙が一枚減る

…というわけで
変なねじれ現象に混迷の様相を呈してきた吾がティーバッグ研究室だが
味見しなきゃ

《味》
・ティーバッグ有り
大変スタンダードなセイロンティー
BOP2.5gなので大変濃い
当然コクがある
クセ無く、渋みもない、素性はよい、素直な風味
折角だからもう少し個性的でもよろしいんじゃないかな?
とはいえ、ここのセイロンの看板ティーだからこれで良いのか
普通に美味しいが
これは値段と釣り合うかなあ
英国のサイトにはかなりの種類の美味しそうなセイロンがある
個人輸入したい欲望に駆られる…安いし
このコクならストレートよりミルクの方がいけるかも
紙の酸味がするのは仕方ない

・ティーバッグ無し
なぜか香りとともに味も微妙に抜けているのはなぜ…?
あまり美味しくないよー
ティーバッグ有りに比べて少しコクが足りない気がする
だが、飲んだあと口に残る風味は良い
酸味がないのは良いが
全部に渡りひと味劣る

《ミルクティー》
これはすべてをカバーするミルクの妙味
紙有り・紙無し
両方美味しい
ミルクを入れると香りも味も引き立つ
ルフナが多いのかなあ
濃厚なまったりとしたミルクティーになるね
カラメル的な風味


《総評》
香りでなく味のお茶
缶入りのリーフティーを飲まないと実力が分からない結果に…
ミルクは良いね
ストレートだと150mlでは濃すぎるかも知れない
180mlがよいがストレートよりミルクがおすすめです
でもちょっとコスパはティーバッグでは不満かもね
価格:525円/10P
つまり1P=52.5円である

と、もらった紅茶のコストパフォーマンスを語る鬼畜なNirvana・cafeであった
すいません花鑢さん
でもドーセットが一押しの理由がわかったです


ナイロン・ティーバッグが採用される理由が良く分かる
でもそうすると単価が高くなるよね
『8P袋約 - - その価格の約四分の一費用通常のバッグと比較して、
彼らは25袋のための£ 1.97かかります。』前回のgoogle翻訳から抜粋
イギリスでは通常のティーバッグに比べ4倍の経費がかかるとある
1.97ポンドっていくらよ?
本日の外国為替相場で1£=121.64円
1.97ポンド=約240円
それが25袋の値段ということは1袋=9.6円
業務スーパーのティーバッグより高い(笑)
ロンネフェルトの麻製のティーベロップはもっと高いだろうなぁ

日本のナイロンティーバッグは業者のサイトを見ると
内容量2gのもので1枚3円15銭…日本製の方が安いな
それでもやはり業務スーパーのティーバッグより高い(笑)

ちなみに現在『ソイロン』という生分解するタイプもある
JINGのはこれだろう
ちなみにこのリンク先の山中産業さんがこの生分解性ティーバッグを
世界で最初に開発したらしい

ティーバッグの歴史は古く
最初、イギリスでティースプーン1杯の紅茶をガーゼで包み
4隅を糸で縛ったものが1896年に特許を得たのに始まるとされているそうな

ガーゼは一番良いような気がする
化繊は人体にはどうなんだろう?
などと言いつつも
普段はふつーにティーバッグで茶を飲むわけだ

だが最近はティーバッグ率低めではある
なぜなら中国人式に蓋椀に茶葉をぶっ込んで飲んでいるからだ
ミルクもこの上から気にせず注ぐ
一番美味しいんだよこれが
無精なのだ
無精は突き詰めれば本質的にもなりうる(あくまで可能性としてね)


紅茶のレビューからかなり逸脱しつつ
阪急英国フェアは幕を閉じる

でも調べれば勉強になるわけで
まそれもいっか、と
研究室長は思うわけですよ
研究ですからね!

小ネタ、大ネタ振ってくれた花鑢さんに
心から感謝を捧げる

美味しい紅茶をくれる人は良い人だ…



















逆襲のティーバッグ研究室 ドーセットティー 阪急英国フェア第2弾…その紙を剥げ!

2011年10月07日 | ティーバッグ研究室

思わぬところから(ナイスサポート生き霊花鑢さん)
JING Teaの若きイケメン社長、エドワード・アイズラー氏の出自が判明して
吾が意を得たりとほくそ笑むNirvana・cafeです

ユダヤ大富豪オンライン・ネットワーク!
最強の商人だってことですよ、奥さん!
(詳しくは前回『哀愁のティーバッグ研究室 友人は死地から紅茶を…阪急百貨店英国フェアは紅茶地獄における友情』
…タイトル長いわっ…のコメント欄参照。原文ソースはここから『THE JEWISH CHRONICLE ONLINE』)
グーグルの自動翻訳で素敵な時間を…



さて、ティーバッグ研究室、阪急英国フェア第2弾である
前回Jingを調べていてそれだけで力尽きてしまったNirvana・cafe
今回は反省も含め2種類のレビューに望みたい
(最後までこの気力が持つのか?)


だがしかし!
ここにきて吾がティーバッグ研究室がいつも嘆いている事態に
またしても遭遇する羽目になろうとは…

それはドーセットにおいて起きた事件である


花鑢氏が送ってくれた“涙の紅茶詰め合わせセット”
この中でも《ドーセットティーTB 250g》は沢山入れてくれた(12パックありがとう)
でも1箱250gの買ったのか…すごいな。80パック入り/1050円
3g/13円はなかなかのコスパである

これもいまだ見たことも聞いたこともない紅茶屋の名前で
気になったので送ってくれる前から軽く調査を開始
ドーセット”でググると…

つまりこれはイギリスの地名である
『ドーセット (Dorset) は、イングランド南西部の地域で
ドーセット州 (the county of Dorset、Dorset county) とも呼ばれる…』
いつも通りのwikiからのコピペである
んでもって、更に今回調査を進めると
此処がなんと《世界自然遺産 ジュラシック・コースト》である事が判明
なぜかドーセットのwikiには一切触れられていない
更新状況なし(少なくとも2001年以降)
正確にはドーセットと東デヴォンの海岸なのだが
中生代にあたる三畳紀、ジュラ紀、白亜紀の断崖で構成されており
恐竜が生きていた2億5000万年もの前の地層が露出している所…なんだそうで
詳しくはリンクからかっ飛んでくだしぇ~

いろいろ断崖の写真を見たが
私の夢に出てくるのと同じだ
イギリスにはやたら海岸線に断崖があるが
不思議とこの景色には妙な郷愁がある

おいといて(こういう余計なことをやっているから途中で力尽きるんだよ)


さてドーセットは田舎のリゾート地であるらしい
リンゴとクロテッドクリームが名物
勢い紅茶のおかずには事欠かないことだろう
旅行記のWEB画像が異常に美味そう
ああー!アップルパイ!スコーン!

今回貰った紅茶のお店のサイトはここ
http://www.dorsettea.co.uk/node/1

1934年にKeith Spicerという人が創業
この方は今や結構大きい紅茶と珈琲のサプライヤーであるという
ドーセットティーはそのカテゴリーの一つらしい
Spicer氏がもともとドーセットでこの商売を始めたので
このブランドはその起源にあたる
紅茶を自宅でブレンドして肉屋の自転車で近所にお届けしていたらしい


で中身はこれである


ヒモもないマチもないこの麦茶のようなシンプルなパック
好感度高い
なぜならこれポットに照準あててるし

ブレンドはケニアとインドとセイロンとのこと
来たその日に早速飲んでみた
夕食のあとのお茶にするので
3パックをポットにいれ熱湯450ml注いで待つこと3分弱
花鑢氏もご推薦である
期待高まる中カップへ…

うにゃ?
香りがあまりしないのだが…
どういうことだ
じっと嗅いでいると
それなりにセイロンの香りはしてくる…が…

では味の方
これはデイリーユースな味だね
日東デイリークラブ系
もっとクセがないまろやかな感じ
渋みが少ない
コクはまあまあ有り
アクセントにほのかに酸味
味は良いのに
ちょっと喉の方に雑味がくる
むむむ…なんかお茶じゃない味
はっ
もしかしてこれ…紙の味?
この鼻に抜ける香り…いや匂い
紙の匂い?

やおら新しいティーバッグを破いて
中身をカップに空ける
残ったティーバッグの紙をくんくんしてみる

うわ
これはなかなかの紙風味
再生紙トイレットペーパーのにほひがぁぁ
紙を噛んでみるとこれもなかなかのお味
トレペ臭に加え少し魚臭い…ドーセット港町だから?
これらがそれなりに美味いはずの浸出液に瀰漫している

…英国紙めっ!
安いのはありがたいがこのティーバッグのクオリティは茶葉に釣り合わん

カップに空けた茶葉でもう一度トライ
中の茶葉はこんな感じ


今度は1パック分なので150ml3分弱で

…うわー
あの紙どれだけ紅茶の匂い吸って紙臭吐きだしてたんだ?
これは美味い!
香りは湯を差した蒸らす前から香ってくるし
素性の良いディンブラの華やかな香りじゃん
少しまったりとしたアンダーな香りはアッサムとケニアの連合だろう
甘みも増し
コクも増した
だが茶葉が良いせいか渋みは上品な修飾程度に
ティーテイスト仕様だから茶葉入ったままなのに
入れっぱなしで20分
ぬるくなったのに差し湯するほどの渋みはない

ミルクいってみる
ほう…これでチャイ作ると美味しいかも
という質実剛健なミルクティ
まったりとしてかすかな蜂蜜風味
この感じ…トワイニングのアイリッシュブレックファストに似てる
アイリッシュブレックファストはアッサムとケニアだけだが
ドーセットはセイロンが入っていて
そのために、アイリッシュブレックファストより香りが良いと言える
(コクと味はむろんアイリッシュブレックファストの方が良いが)


以前JANATのティーバッグで
フランスの印刷臭の苦渋(将に苦渋だ)を舐めたことを思い出す
かなりな毒舌をどこかに書いてたはず
(『インク臭からの劇的なる解放 ティーバッグ研究室・その3 舞台はまたしてもスーパー』)
今度はイギリスの製紙臭の苦渋
臥薪嘗胆とはこのことか(←いいえ違います)

今日試しに1パックで浸出してみた
パック3個分より紙の匂いが少ない
だが香りがかなり吸われ味もコクが足りなくて
本領発揮には遠い
パック3個はほんとに香りが相殺されていた
3gは紅茶が応戦できてもあの紙が3組だと9gで負ける


ティーバッグ研究室はここに一つのレポートを提出したい
研究室ですからね
ただの味見同好会じゃないんだってところを少し見せる


『ナイロンティーバッグは、カップの勝者になるのでしょう?』

BREWはファンシー?
ナイロン袋は、より多くの味を介して浸透できるようにと言われている
お茶を飲むの伝統はまだピラミッド型の袋の到着と折り合うことがあります。

しかし、今それらのための店で大きな衝撃がある。
おなじみのねっとりティーバッグのために
革命的なナイロンメッシュバージョン~にお株を奪われるされています。

アズダは、ビールのその高級な範囲のナイロンバージョン有孔ティッシュペーパーから作られた
古いスタイルのバッグを代わろうとしています。

新しい袋のチャンピオンは、それがより多くの味がお湯のカップに浸透することができると言う。
ある専門家最後の夜は、ナイロン袋は、従来の袋から"キャベツの水"と比較して
"クラレット"のようであると述べた。

ナイロンバッグは特殊な茶の店で利用されているが、
それは彼らが主流の店で販売されてしまったのは初めてです。

アズダはイングリッシュブレックファースト、アールグレイ、
アッサム、ダージリン、有機緑茶などの
独自のレーベルエクストラスペシャルナイロンの範囲を、開始した。

8P袋約 - - その価格の約四分の一費用通常のバッグと比較して、
彼らは25袋のための£ 1.97かかります。

しかし、お茶の愛好家は、コストが新鮮な一杯のコーヒーよりも
はるかに低いと言う。

セインズベリーはまた、ナイロンメッシュの袋に
高級フルーツティーの範囲を仕入れています。

彼らは涙しないようにナイロン袋の利点は、
余分な強度を含む、彼らは全体の茶葉は、袋を損傷することなく広げることができる、
彼らはお茶の"紙"の味を与えていないと
大きな穴は、より風味が流出することができます。

マーティンIsark、スーパーマーケット自社ブランドガイドの飲み物の専門家と著者は、言った
"これらのナイロンメッシュのティーバッグは
ティーポットで醸造された全体の葉の隣にある最高のものである
うまくいけば、バッグのこのタイプが主流になります。

"他のティーバッグと比較すると、これらは、
最初の成長クラレットの複雑さを持っていますが、
ティーバッグのこの範囲を味わったてきたし、
味の品質を競うスーパーマーケットの棚に何もない。"

エドワードアイスラー、テイスターと輸入ジン茶のためのバイヤーは、言った
"ナイロンバッグはティーバッグの市場の未来です。"

2007年 10月7日
The Daily Mail(デイリー・メール)Mail Onlineより

翻訳:素敵なGoogle翻訳

*1896年創刊のイギリスでもっとも古いタブロイド紙。
 Mail OnlineはそのWEB版
原文:http://www.dailymail.co.uk/news/article-492123/Will-nylon-teabag-cup-winner.html


この前飲んだJINGのアッサムがなぜナイロンバッグに入っていたのか
…ということだ
製紙先進国の日本の紙は優秀だが
それでもパルプの風味はでるものだ
イギリスのティーバッグは紙じゃない方が良い
(『おなじみのねっとりティーバッグ』には笑った。“soggy”の訳)


しかし気持ち悪いのはこの2007年の記事が
偶然今日の日付と同じってこと
引用してちょっとぞくっとしたね

これはアイズラー調査関連で出てきた記事だったが
トピックにはまったので全文掲載しておく
素敵なGoogle翻訳も堪能して頂きたいし



…というわけで
本日もここで力尽きる(バタッ←倒れた)

東インド会社セイロン…
セイロンまで何マイル?
ロウソク灯して行けるかな?
足が速くて軽ければ
ロウソク灯して行けるとも…(なんだか全部間違ってる)

最後は結局うわごとで終わる
(しかもネタバレ無しで)


うあ~
PCハングアップするし!
(全文消えるとこだった)





哀愁のティーバッグ研究室 友人は死地から紅茶を…阪急百貨店英国フェアは紅茶地獄における友情 

2011年10月05日 | ティーバッグ研究室

前略、花鑢
キミが逝ってもう1週間になる
月日の経つのは早いものだ
先日キミが送ってくれた数種類の紅茶を毎日飲んでいる
本当はキミが飲み尽くすはずだったこのアッサム
キミは本当にアッサムが好きだったな…



…初っぱなから不穏な感じですみません
ええ…素敵に『死』が見え隠れ♪
花鑢さんは立派に散っていったのだ
いつも通り見た目は元気そうでなによりですよ
私に紅茶を送ってくれる気力があるんだから
ゾンビだろうが生き霊だろうが死霊だろうがバンパイヤだろうが
いい人です…ええ、破滅的に


そんなこんなで前回は例の『知覧やぶきた紅茶』を送ってくれた花鑢
今回はなんと死地に赴く道中、通りがかりで迷い込んだ《阪急百貨店 英国フェア 2011》
…あああ~オレ逝かなくて良かった
恐ろしや紅茶地獄ではないか
万札が飛ぶわ(笑)

この方にとってはそこが死地だったわけじゃないんですけどね(←猛獣の檻に入れられた)
まあ、それは個人的な変態趣味の領域なので
サクッとスルーしまして(←お前に言われたくないと言われそう)
話題の中心は紅茶地獄の方です(←どのみちそんな運命)


酒で大荒れの胃袋にやたら多い(らしい)アールグレイの試飲に次ぐ試飲
というのがレポートの皮切りだったが
その後次々と送られてくるレポートに
「東インド会社」セイロンなんか登場
そして最終レポートがこれ
・ルピシア キャメロンハイランドFOP 50g
・ハロッズ オランガジュリーアッサム 125g
・JING アッサムブレックファーストTB 37.5g
・東インド会社 セイロンTB 25g
・ドーセットティーTB 250g
以上購入…と
(詳しくは花鑢本宅FC2ブログ『蛮勇に再び挑む』を読まれたし!)

そしてそれらを背負って呆然と帰宅したティークリッパー花鑢の目の前に
出掛けた隙にご母堂のご購入した知覧紅茶が100g自宅待機…
花鑢家にワイマール共和国のごとき紅茶のハイパーインフレーションが襲う
再度茫然とした吾が友人はSNSに告知をうつ
『あの…紅茶いりませんか。母が知覧紅茶100g買っとった!! 』
コメ返『おお~!玉突き衝突!スイートだよママ!くれ~!』
その返信『ありがとう…(涙)各種詰め合わせ味見セット送るわー』

紅茶をくれるのにありがとうと言うヤツがあるかっ
ひたすら人の良い…ええ、破滅的に


そういうわけでいま上記の5種類の紅茶にプラス
ルピシアのラプサンスーチョンと知覧紅茶の
計7種類が私の手元にあるのである


さて、なぜこれがティーバッグ研究室の一環として記事に上がるかというと
この涙の詰め合わせセットにはティーバッグが3種類入っている

しかもお初ばかり
しかもそのうち2つは名前も聞いたことのないメーカー
しかもそのうち2つは高級茶葉
きっちりレビューせねば沽券に関わる←そんな大層なものありません
つまりもう口には入らないかも知れない…という方が正しい


ではご紹介していこう

《JING Tea(ジン・ティー)》

お初目にお目に掛かります
全く未知のイギリスの紅茶屋
詳しくはリンクでごらん頂ければ幸いである

「…2004年にエドワード・アイズラーによって設立された
ロンドンと香港に拠点を置く英国のティー・カンパニーで
「JING」とは、北京語で「欠かす事のできない基礎」「本質的な基盤」などを意味する」
(以上コピペ)

JINGの引用された漢字がどこにも載ってないのが残念です
金?経?京?精?
誰か知ってます?


さてこのジン・ティーのアッサムブレックファーストである


「アッサムのみを使用した深いこくと甘みの絶妙なブレンドをお楽しみください。
朝食の定番です。 生分解性のティーバッグ入り。」

当然CTCではない
ツヤのある漆黒のリーフである
なるほどこのティーバッグはただのナイロン三角バッグ
ではないんだな

さて、いつものように、150mlの新鮮な熱湯で淹れる
カップに直入れして蓋をする
待つこと4分

さあ入りました
カップから立ち上るのは正統派のアッサムの香りだ
オーソドックスで豊かな赤紫蘇の香り
クセがないね
教科書的ともいえるような素直さ

ストレートでまず一口
味は渋みの抑えられたシンプルで屈折のない
爽やかな感じ
濃厚というタイプではないが
しっかりとしたコクがある
美味しいのでそのまま半分飲む
あ…ミルク入れなきゃ(笑)

ミルクを入れると素性の良さがマイルドに発揮される
ミルクの甘みにコクが加わりなめらかな舌触りに
ミルクも紅茶も特性が減衰しないところが優秀


“素直な良い子に育ったよね、お隣の息子さんもう大学生ですって”
“そうそう国立のいいとこ入ったみたいよ”
とお隣の大学生の坊ちゃんに道端で明るく挨拶された主婦2名の会話

…このアッサムは、その歪み無く育った某有名国立大(決して私立ではない)
の大学生の爽やかイケメンめがね男子である
良い意味で苦労をしていない素直さと伸びやかさ
(花鑢曰く“お育ちの良い感じ”)
だが良家のご子息じゃない、普通の中流階級家庭の…である
(しまった…擬人化してもうた)

そういう意味「安心のアッサム」である
基本のアッサムを一切裏切らない仕様
そのかわりあまり個性的という作りにはなっていない
そういうコンセプトなんだろうな
15バッグ/1050円
1パック/70円…研究室史上最高値か?

値段はともかく
JINGとは「欠かす事のできない基礎」の意味が
伺える一杯と言えよう


しかし…むむむ…
すげーな
このエドワード・アイズラーって男(英語のサイトとか調べたよ)
1979年生まれだって
若いなー
まだ32歳かよ
8歳から紅茶を飲み
プラハのティーハウスで美味い中国茶を飲み16歳で覚醒
ウィンチェスター大学とロンドン大学で学び…ビジネス学科か?
19歳で中国に渡航し3ヶ月雲南やらなんやらウロウロする
漢方なんか大学で勉強してるのか

それで会社名がJINGなわけね

しかしこのフリッカーの写真(リンク先…リンク出来なかった、残念)
まさに歪み無く育った中流の大学生そのまんま
社長の雰囲気がきっと商品の特性に反映されてんだろーな



ここまできて今日は力尽きた
続きは後日…(ええぇ~)

だって寒いし雨もふってるしぃ


近いうちに残りの2つをレビューしたい
かなりな希望的観測を述べ

寝るか…









追悼のティーバッグ研究室 その5 名将BRISK 散る 

2011年05月19日 | ティーバッグ研究室

基本的にはLiptonにとって
我が家は近年アウェーである

クソ不味い紅茶をそのブランド力で広める
ただでさえ美味しい紅茶をわかる人は少ないのに…である
何年か前までは紅茶の味はしたはずだ
しかしこの数年、なにか経営の方針が転換されたに違いない

まだ味覚糖の純露のほうがマシだ

紙パック紅茶の件については以前語ったように思う
あれはイギリス人のウィットであると

しかしユニリーバは英国とオランダの統合会社なので
きっとオランダ人も辛辣なジョークが好きで
きっと日本人など紅茶の味もわからぬ
金のある黄色いサルとしか思っていないに違いない(これはジョークではなく本気で思ってるな)
いつこの紅茶に似ても似つかない合成香料と砂糖と雑草を煮出した茶色い甘い水を
「これって…もしかして紅茶じゃなくね?」
とコンビニの駐車場かなんかで若いカップルが言ってくれるのを
本社工作員は生け垣の間からそっと隠しビデオを撮りながら待ってくれているのだ!
早く本国へ帰してあげたいものである

だからといって午後の紅茶のほうが美味しいですねっ
とかいう寝言…もとい…うわごとを言うつもりは一切ない
あれはまたLiptonとは違った意味で破壊力がある
あの香料は…吐くために入れてるのかね
食品じゃなくて医薬品(1類)に分類しておいてはくれないだろうか
なんで紅茶の香りに海苔とか海産物のような風味をブレンドするんだろう?
Liptonもだが午後の紅茶もなぜ完飲させない工夫をするのか
意味がわからぬ


さてしかしこれから語る物語はなんとも曰く言い難い物語である

先日、東京にいたときの友人が大阪に滞在するので会いましょう
と言う話になった
当然カフェでお茶をして軽食でランチ

夕方まで話し込んでさて解散というときに
我が友人が「そんな紅茶マニアには渡しづらいお土産なんだけど…」
と鞄から出してくれたのがなんと

LiptonのBRISK であった

ひょー
セルティックのサイドに迷い込んだイングランドファンみたいではないか
完全なアウェーである
友人もブリスクも可哀想

しかし考えてみればもうこの10年以上
ブリスクを飲んだことあったかな…
イ草くさい、紅茶の葉っぱではない疑惑のあるイエローラベルは
あまりにも蔓延し過ぎていて世間では回避しようがないことが多いが
ブリスクはなぜかファミレスのドリンクバーにすら置いていない

だが、これは紅茶飲みの直感に近いモノではあるが
なぜかこのブリスクは値段以上に飲めるのではないかという予感のようなものをおぼえた

早速友人が帰った後
試飲してみることにした


それがさ…
なんと紅茶の香りがするんだよね
紙の臭いは取れないけど
イエローラベルは紅茶じゃない「イ草」の臭いがするのに
(畳替えじゃないんだから…いやきっとムシロの臭いだ)
紙包装には『Orange Pekoe & Pecoe cut black tea』と書いてある
味もコクもあるし
紅茶の味がするのだ
イエローラベルは紅茶じゃない何かの葉っぱの味がするのに

紙の臭いさえ無ければこの値段ではまずまず(1箱は100個入り・500~700円)
コクから言えばミルクティーにもできる
コスパでのし上がってきたリプトンの崩壊した伝統がこの底辺でまだ息をしている
バッグを2個使って少し濃いめに淹れれば良い
味は確実に業務スーパーセイロンを上回っている
なぜ価格でいえば2倍もするイエローラベルより美味しいのだろうか?


これはこの部門を上層部が「スルー」したことを意味する
つまり“無視”
主軸のイエローラベルは企画会議に乗るたびに
コスト削減とイメージ戦略の(レインフォレスト・アライアンスとかね)往復ビンタを
繰り返された
それがあの茶に似た雑草を用いるという荒技に

だがこのブリスクは最低価格部門
経費を掛けてリニューアルするするにはすでにのびの見込めないライン(←異常に勝手な推測)
このままほっとけや
ってことで品質も価格もデザインも据え置きのままスルー

このスルーがしばらく前までの
「それなりに飲めたリプトン」を遺跡のように温存する結果となった

皮肉な話だが産業界にはこのような逆転現象はしばしば起きる
会社のお歴々がたが関わるとろくなことにならない


さて老将ブリスクへの賛辞を惜しみなく楽しんでいるところに
資料として参照していたリプトンのHPを見て愕然とした
WebショップのBRISKのページ

終売

の文字が…!


そうか
老兵は去るのみ
据え置きスルーの意味は
ただの製造終了だったのか

あっ
つまりあれか?
あのこの前からちらほら見てるあの怪しい新製品

リプトン ピュア&シンプルティー

これがブリスクの後続商品か
個包装をなくすことでエコで便利に
100バッグ/498円
確かにブリスクより安い
それはBRISKの短所である包装紙臭を軽減してくれるとはいえるが
トップバリュのセイロンジャワみたいなコンセプトに
しかも茶葉もインド・インドネシアとなっている
 
この後輩…がんばれるのか…新兵?
見届ける意味でもこのティーバッグのレビューをせねばならんのだが

だが…
もしこれがイエローラベルのようにくそまずかったら

このリプトンの呪いのようなものが100バッグも茶箱を占領するのかと思うと
耐えきれるかどうか自分に自信がないnirvana cafeであった


くそっ!
工作員めっ(←他人のせいになっている)



惜春のティーバッグ研究所・その4 葉桜も乙なものです

2011年04月19日 | ティーバッグ研究室
行く春や
鳥啼き魚の目は泪  芭蕉


とうとう桜は散りかけ
葉桜の季節です
遠くの山は所々に白い雲のような山桜
下界の花は散り行きますが
山は今や満開でしょうな…

桜と言えばソメイヨシノが今日の主流です
花時に葉は出ない
ですが山桜は花と葉が同時に出ます
色は白に近い
こちらのものがいにしえに《花》と言えば《桜》を指す
と言われていたのです

桜は葉の香りがまた良くて
漬け物になり道明寺に貼り付いてます
道明寺はいいからあれだけ食べたいと
子供心によく思いましたね


敷島の大和こころを人とはば
朝日に匂う山桜花

本居宣長の有名な歌ですが
「この先右折致します~」
って感じと
「分かるわそのビョーキ」
という感じが
私の中で同居しているのを確認致します
一方こちらは

しき島の大和心のなんとかの
うろんな事を又さくら花

おお…吾が同胞上田秋成先生のかかと落とし
宿敵宣長に痛い一発
将にそれはうろんなのよ
先生!胸キュンです
嗚呼幻想の大和心…
だがそのうろんこそが
空虚を埋めようとする熱病なのだよ諸君
エロスにすら似たそれは
我々のある部分を捉えて離さない

そう…もう認めるしかないのです
この抑圧されたナショナリズムを…!
愛と幻想のナショナリズム!(←完全にパクリかよ)


まぁそんなこんなで
…なんでこんな話になったんだ?とお嘆きの皆様に
葉桜の季節にはこれが飲みたくなる
ティーブティックの数少ない傑作
(いつも通り素直に失礼だなあ)


《スイートサクラティー・紅茶ティーバッグ》
2g×10P価格420円


なのでございます

他にも緑茶だったり
桜花の塩漬けのだったりあるんですが
私はこの紅茶バージョンが好きで
それはなぜかというと

この桜紅茶(緑茶もですが)
桜花エキスと共に
桜葉がブレンドされているのです

チェリーフレーバーという紅茶も多い中
この風味はなかなか他にない
ただし
夏にも秋にも冬にも飲みたくない紅茶
桜も八分咲きではまだ臨場感に欠ける
やはりこれは「葉桜」の季節だから良いのです

桜の花は強烈な香りではない
しかし葉の香りも芳しいところが桜が好きなわけなのである

この紅茶はその雰囲気を奇跡的に再現している
ベースがインドネシア紅茶(ジャワティー)というところも良い
風味が邪魔しないし味がしっかりしている
紅茶として美味しいかどうか?
という命題をクリアしていなければ
ただの色物でしかない…
と言いたいところなのだが
それはすべてのフレーバーティーの難関である
なにしろ「不味い・古い紅茶をいかに誤魔化して飲むか」
というのがフレーバーティーのそもそもの出発点なのである
だからフレーバーティーのベースの茶葉について
どうこう言うのは間違っていると言えばその通りなのである
茶葉が美味しいフレーバーティー
それは当たり
というしかないでしょう

まぁそこでこのスイートサクラティーは当たりなのだ
10袋は完全アルミパック
この量が良い
葉桜の時期などすぐに終わる
満開の桜が散り始める4月の半ば頃
(その年の気温で前後するが)から
八重桜が終わるゴールデンウィークの前までの2~3週間
その間に10パックを飲むのである
25も入ってたら迷惑だ

ほんのりと後口に塩味がするのは
葉っぱのせいだろうか

日本緑茶センターたまにはやるじゃん
という私の手離しの評価である!
この箱書きを心して読んでくれたまえ

『世界で初めて日本の花“さくら”を上質な紅茶とブレンドした
全く新しいフレーバーティーです。折りにふれたおもてなしに
最適な純日本の味と香りです。』

HPによると毛利さんがエンデバーに乗り込むときに
このお茶を持って行ったとのこと
乗組員みんなで飲んだんでしょうか
宇宙と桜はあまり違和感ない不思議(笑)


なぜか桜花とFIFAワールドカップだけは
私の僅かなナショナリズムが疼くのです


最後も歌で

願わくは花の下にて春死なむ
そのきさらぎの望月のころ   西行


この歌はうろんな幻想も
アイロニーも超えるのです

この世という幻想からもおさらば!
桜花のように潔く…ってね

インク臭からの劇的なる解放 簡素のティーバッグ研究室・その3 舞台はまたしてもスーパー

2011年04月15日 | ティーバッグ研究室
今のところティーバッグにおける最安値は
『業務スーパーセイロン』100パック278円(2.2g×100)
もちろんこれは「飲める」ティーバッグである

1パックあたり2.78円

当ブログの美味しい茶葉ランキング堂々の2位
“セイロンティー最安値に挑戦!”のポップと
パッケージの5面に配されたセイロンティーボード認定マークの力強さを
皆さん覚えていらっしゃることと思う


先日ご紹介したコープ神戸セイロン
50パック240円(100g/2g×50袋)

1パックあたり4.8円

業務スーパーからしたら高級茶葉
こちらもセイロンティーボード認定


さて少し方向性を変えてお送りした
例のマレーシアの幻の紅茶
BOH・キャメロニアン・ゴールドブレンド
こちらは幻だけあって
15パック/450円(1パック/2g)

1パックあたり30円

ちょっとケタが違いますよねー
電車賃もかかりますし
非常にぜいたくな一杯と言えます
しかもオール・アルミパック
カルディで売っているのだけが解せないんですが(笑)
紀伊国屋か明治屋かデパ地下のグローサリーならまだしも
ま…手に入るので有難いのですがね


この3種類のティーバッグは互いにあまり関連性はない
特に前の2つとマレーシアとは隔たりは当然であるが

なんとこの隔たりを埋めるかの如く
あのイオン・ダイエーからいろんな意味で革命的なティーバッグ紅茶が
万を持して我が家にやってきたのだ

その名も

『ベストプライスbyトップバリュ紅茶・セイロン&ジャワブレンド』

である(画像参照のこと)

元々トップバリュというブランドは
イオンが開発し持っていた廉価プライス商品ラインナップである
イオンとダイエーの合併により
ダイエー系のスーパーにもこのトップバリュ(TOPVALU)が配備され
大メーカーの消費材より常に低価格であり
カテゴリ中たいがい最安値の有難い価格を保って久しい
そのトップバリュの中でも更に廉価プライスを目指したのが
ベストプライスの商品である

これには
「安さのポイント」
という説明書きがそれぞれの商品パッケージに記載され
例えば簡易包装とか
容量の合理化など
様々なプライスダウンの工夫が施されている…らしい

オレは…イオングループの回し者なのか?
いつも思うがイオングループもしくはダイエーよ
少しくらい付け届けても良くはないか?
広報担当者はマメに自社名や主力商材名をググり
こういうWeb上のボランタリィな活動に少しは報うべきである
(それはボランタリィとは申しませぬ)


あああ~
話が逸れて逝く
戻ってこーい


何もかもが消え去りしあの晩秋のことだった
カトマンズフレグランスの最後の一杯を飲みきり
ふとキャニスター(ただの紅茶の空缶)の山をあさる
おお…
どれも見事に空だ
なんか飲みきってる
特にミルクティー用の茶葉がすっかりと消滅
エディアールブレンドも
ムジカのアフタヌーンも
ハロッズの紙箱入りNo.14も空
これはまずい(-_-;)
なにか補充せねば

とは言うもののです
正月に二人で東京の実家に帰省して
資金が尽きた(笑)
素敵です
だが紅茶がないなんて死活問題なのだ
私がインフルエンザにかかって死ぬのだ(←ただ飲みたいだけ)
業務スーパーは一駅分歩くし
うーむ…
という時期
夜遅い散歩中に自宅からそこそこ近い24時間ダイエーに入ったのだった

その時は別に紅茶を買いに行ったわけではない
だがえてしてそういう期待のキの字も無いときに
出会いは起こる

紅茶・コーヒー売り場を眺めていると
見慣れない紙箱がつんである
紅茶だ
しかもティーバッグ
50パック188円
1パックあたり3.76円

2.78円の業務スーパーセイロンティーと
4.8円のコープ神戸セイロンの
ちょうど間を取って3.76円
1円づつ差が生じている

しかもセイロン&ジャワブレンド
ジャワティーかあ
私は好きだが
しかしトップバリュだぞ
188円…ペットボトル1本140円を考えれば
賭けとしては悪くはない

ただし不味い紅茶50パックが自宅を席巻しているのは
あまり気持ちの良いものではないが!

というわけで
身受けして持ち帰る


ジャワ紅茶は安いんだな
ということがよく分かる
味ブランド化されていないものはこの世界では価値がつかないからだ
紅茶がどれだけ舌ではなく頭とイメージで飲まれているかがわかる
(だからあのくそ不味いリプト○が売れる)
だがたしかBOWティーもジャワティーだったよな(←なにもかも間違っている)
大塚のジャワティーもそこそこ美味い
クセがあるが

箱を開ける
こっ…これは…!
25パックづつ2袋のでかいアルミパックの中に
個包装を省かれたティーバッグが並んでいるじゃないか!

これは良い
例のインク臭からの劇的なる解放である
ついでに言うと包装紙自体も臭い
紙の臭いというのがあるのだ
紙パック飲料が嫌いなのも実にこの紙臭さにある

ただでさえ匂いを吸着する茶葉がこの紙と印刷の匂いを個包装で押し当てられる
アルミパックならまだしも
それが大量に並べられて密封されるのだ
ああ腹がたつJanatめ
飲めなかった茶葉の恨みは深いのだ
Janatはフランスの印刷のひどさを見せつけられた
まだ日本の印刷はマシだが
安いものはやはり臭い

だからこのコストダウンの工夫は
期せずしてティーバッグの大きな問題をクリアしているのだ
あとはジッパー付きのアルミパックに移し替える
もしくはキャニスターに密封すればよい
ゴミは減るし良いことづくめじゃないか

あとはティーバッグ自体の紙臭である
もうこれは仕方ない
ロンネフェルトのティーベロップみたいに
麻の袋を使うとかしないと…しかし贅沢且つ考え抜かれている
普通にルースリーフで淹れりゃ良いんだがね
ティーバッグは片付けの安直さにヤラレる


量を見よう
さすがベストプライスです1パック1.8g
今のところ最少量である
箱の裏に紅茶のいれ方がある
湯量は150ml
確かに…1.8gだからだろう
浸出時間2分…標準だね
カップ・ティーポットは温めろ
沸騰したての湯を使え
蓋をして蒸らせとある
よかろう
ただし浸出時間は4分でいくぞ
それではドキドキの浸出時間を待ち
蓋を開ける

色はオレンジがかった赤
ニルギリぽい色と言えば良いでしょうか
セイロンは紅ですが
ジャワはオレンジなんだろう
かなり濃厚な色ではある

香りを嗅いでみる
割りとスタンダードなセイロン
悪くない
とにかく紙の匂いがしない!
ルフナ系のまろやかなセイロンの香り
そしてジャワの青臭い垢抜けない独特の香りが混ざっている

一口頂く
濃いね~
茶葉の量からしたらかなり味がしっかりしている
軽い渋味
やはりジャワティーは田舎のお茶だな
もっさりしてて(笑)
そこが良いのですが
良い感じにセイロンのスタンダードさがベースにあるので
泥臭さも生きる仕様
少しBOHに似てる
やはりマレーシアとジャワティーは似てるのだ
間違えても仕方ないねっ!
これは3.76円にしてはかなり出来が良いブレンドと思える

ではミルクを入れよう
熱い紅茶をカップからミルクを先に入れたマグカップに一気に投入する
聞香杯のように空けたカップの香りが良い

適度な濃さがあるのでゴールデンブラウンになる
味はどうか
渋味と多少の刺激があるのでミルクに負けてないね
味が濃いからです
とにかくまったりした味になりますよ

これ…当たりじゃありませんこと?
普段飲みに最適です
「垢抜けない紅茶は飽きない」
というのが私の持論であるが
普段使いは気合い入れて飲むものではないからね
で、たまに飲むからダージリンは美味いのです

ただし垢抜けないことは粗雑で低級とは全く異なる
そこらは利休の侘び茶の感覚に少しだけ似通っているのかも知れない
大島紬はどんなに高くてもよそ行きにはならないのですよ


しかし…やるなあイオン
これは普段飲み紅茶に固定するかもしれん
とその時思った

そして今のところ3箱目をリピートしている最中
ついに業務スーパーセイロンを抜く
とうとうその日が来てしまったか

そんなヤツを私は
「インドネシアからの刺客」と呼ぶ
ティーボードマークすら偏見のない茶葉選びの枷となりうる
磨くべきは心眼である



●本日のBGM
ダウランドのリュート歌曲集('97年RCA)
『暗闇は私の歓び…』
byブライアン・アサワ(カウンターテナー)