ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

ラストを飾るセイロン・ブレンド 混迷のティーバッグ研究室 東インド会社再び登場の巻

2011年10月22日 | ティーバッグ研究室

というわけで
阪急英国フェア紅茶地獄巡りの旅も
ラストを迎えることに

豪儀な(錯乱した…ともいう)花鑢さんのおかげで
月2ぐらいのUPでお茶を濁していたNirvana・cafeは
久々の連投とお初の嵐に
10月前半は大変興奮しましたよ
加えてゴージャスな気分ってやつを味わう
このラインナップを家でただで味見できるってそうそう無いよな
と花鑢のシダ植物的錯乱と破壊的人の良さに感謝しつつ


おかげで実家に帰っても紅茶の禁断症状が出る始末(lol)
久しぶりに2泊3日の長期滞在
私が住んでいた時と違って
まともな茶が一つもない有様
5年前のトワイニングのダージリン…思わず捨てる前に飲んだよ
しっかり2次発酵していたね
プーアル茶と東方美人の合いの子みたいな味だったね
ダージリン?誰それ?的な

しかし、救いの手は奇跡的にも伸びていた
…その話は次号を待て、ということで


ようやく辿り着いた…やっぱりスリランカは遠かった

《Sir Anthony Oliphant's Ceylon Bags》



ティーバッグ研究室は今回の一連の英国フェア紅茶レビューで
ティーバッグの紙質についての貴重な考察を得た
レビューには当然それが反映されてしかるべきである
永遠に反映されることになるであろう
俺はしつこいんだ
食い物の恨みは恐ろしいんだぞ聞いてるのか?
ドーセットを魚の出汁袋に入れたヤツ!お前だ!イギリス人!

好意的に言えば“科学的”とも言う
研究だからね
研究者は粘着質じゃないとね

つまり
・ティーバッグ付き
・ティーバッグ無し
この2点をレビューする


残りのティーバッグは3個
慎重に運用せねばならない

いつものようにマグカップで淹れる
このたびは同じカップを2個
条件をそろえるべく
同じ湯量、同じ抽出時間

今回のセイロンはティーバッグにしては破格の2.5g入り
だがとりあえず150mlで普通に行こう

《香り》
・ティーバッグの方
普通のセイロンティーの香り
つまり、ウバやヌワラエリア的ではない
ディンブラ・ルフナ系の香り
ある意味ものすごくオーソドックスなセイロン
トワイニングのオレンジペコよりオーソドックス

…なにか前出の『無銘のセイロン』すら彷彿とさせる
多少酸臭があるのが特徴か

・ティーバッグ無しの方
…酸味臭が消えた
もしやこの酸味はティーバッグの匂いか?
パルプは総じて酸っぱいからな

これではますます無銘のセイロン

しかも酸味とともに他の芳香まで減衰している気がする…
これではティーバッグ付きの方が香りとしては上ではないか?
むむむむむ
ドーセットのような劇的な香りの復活がない
思わず剥いたティーバッグをくんくんしてみる

なんか茶葉の香りを吸ってるぞ
そしてティーバッグを封印していた紙の密封パックも
…茶葉の香りがする

これはやられた感があるな
トップノートを紙が吸っていて
ティーバッグをはがすとトップノートごと逝ってしまう
つまり、ティーバッグの紙ごと抽出してやらないと全貌がつかめない仕様に!

ひょー

これはまいったね~
ドーセットと逆
ティーバッグの方が香りが良い!
確かにティーバッグの紙質はドーセットより格段に上
だが、紙の味は紙の味だ

リンクした東インド会社のサイトにティーバッグの説明がある

『密閉タイプですので香りが抜けません、湿気を完全に防ぎます。
ストリング(糸)とティーバッグの繋ぎには留め金を使用していません。』

ここはここで一応気を遣ったティーバッグの作りをしている
確かに香りは抜けない
だが紙臭もしっかり閉じこめられる
茶葉は2つの紙の臭いを吸いこみ
2つの紙には茶葉のトップノートが吸われた
アルミパックの良さがここでクローズアップされる
少なくとも紙が一枚減る

…というわけで
変なねじれ現象に混迷の様相を呈してきた吾がティーバッグ研究室だが
味見しなきゃ

《味》
・ティーバッグ有り
大変スタンダードなセイロンティー
BOP2.5gなので大変濃い
当然コクがある
クセ無く、渋みもない、素性はよい、素直な風味
折角だからもう少し個性的でもよろしいんじゃないかな?
とはいえ、ここのセイロンの看板ティーだからこれで良いのか
普通に美味しいが
これは値段と釣り合うかなあ
英国のサイトにはかなりの種類の美味しそうなセイロンがある
個人輸入したい欲望に駆られる…安いし
このコクならストレートよりミルクの方がいけるかも
紙の酸味がするのは仕方ない

・ティーバッグ無し
なぜか香りとともに味も微妙に抜けているのはなぜ…?
あまり美味しくないよー
ティーバッグ有りに比べて少しコクが足りない気がする
だが、飲んだあと口に残る風味は良い
酸味がないのは良いが
全部に渡りひと味劣る

《ミルクティー》
これはすべてをカバーするミルクの妙味
紙有り・紙無し
両方美味しい
ミルクを入れると香りも味も引き立つ
ルフナが多いのかなあ
濃厚なまったりとしたミルクティーになるね
カラメル的な風味


《総評》
香りでなく味のお茶
缶入りのリーフティーを飲まないと実力が分からない結果に…
ミルクは良いね
ストレートだと150mlでは濃すぎるかも知れない
180mlがよいがストレートよりミルクがおすすめです
でもちょっとコスパはティーバッグでは不満かもね
価格:525円/10P
つまり1P=52.5円である

と、もらった紅茶のコストパフォーマンスを語る鬼畜なNirvana・cafeであった
すいません花鑢さん
でもドーセットが一押しの理由がわかったです


ナイロン・ティーバッグが採用される理由が良く分かる
でもそうすると単価が高くなるよね
『8P袋約 - - その価格の約四分の一費用通常のバッグと比較して、
彼らは25袋のための£ 1.97かかります。』前回のgoogle翻訳から抜粋
イギリスでは通常のティーバッグに比べ4倍の経費がかかるとある
1.97ポンドっていくらよ?
本日の外国為替相場で1£=121.64円
1.97ポンド=約240円
それが25袋の値段ということは1袋=9.6円
業務スーパーのティーバッグより高い(笑)
ロンネフェルトの麻製のティーベロップはもっと高いだろうなぁ

日本のナイロンティーバッグは業者のサイトを見ると
内容量2gのもので1枚3円15銭…日本製の方が安いな
それでもやはり業務スーパーのティーバッグより高い(笑)

ちなみに現在『ソイロン』という生分解するタイプもある
JINGのはこれだろう
ちなみにこのリンク先の山中産業さんがこの生分解性ティーバッグを
世界で最初に開発したらしい

ティーバッグの歴史は古く
最初、イギリスでティースプーン1杯の紅茶をガーゼで包み
4隅を糸で縛ったものが1896年に特許を得たのに始まるとされているそうな

ガーゼは一番良いような気がする
化繊は人体にはどうなんだろう?
などと言いつつも
普段はふつーにティーバッグで茶を飲むわけだ

だが最近はティーバッグ率低めではある
なぜなら中国人式に蓋椀に茶葉をぶっ込んで飲んでいるからだ
ミルクもこの上から気にせず注ぐ
一番美味しいんだよこれが
無精なのだ
無精は突き詰めれば本質的にもなりうる(あくまで可能性としてね)


紅茶のレビューからかなり逸脱しつつ
阪急英国フェアは幕を閉じる

でも調べれば勉強になるわけで
まそれもいっか、と
研究室長は思うわけですよ
研究ですからね!

小ネタ、大ネタ振ってくれた花鑢さんに
心から感謝を捧げる

美味しい紅茶をくれる人は良い人だ…



















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2 コメント

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ええ… (花鑢)
2011-10-23 16:28:29
竜頭蛇尾つうか
尻すぼみな結果でなんつうか申し訳ない…
このオチがない感じ。切ない。
FOPの香りはドキドキだったんだけどなあ。
ティーバッグは…普通、だよね…

今日カルディでBOH Cameronian Gold blendのティーバッグを買った。
今飲んでる。あまーい。ルピシアよりはっきりだね。どっちもうまいけど。
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いえいえとんでもない (Nirvana・cafe)
2011-10-24 01:10:50
楽しゅうございました♪
ミルクティーがとても美味しかったね
ティーバッグの素材3連発という
ティーバッグ研究室としては大変興味深いアイテムを頂きましたよ

キャメロニアン・ゴールドはハイランドではなく
ミドルの味の濃い目の辺りを使用してると思う
どちらも個性があり美味しかった

50個188円のトップバリュー・ジャワ&セイロンを
今日改めて飲んだが…普段はこれで十分だと再認識(笑)
やはりジャワはうまいしマレーシアに似てる

でもさっぱりしたのが飲みたくなると
今のところキミのくれたキャメロン・ハイランドを淹れてるな

だが東インド会社セイロンのFOP…
気になるじゃないか~
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