ANANDA・Cafe

独善的偏向偏執的毒舌紅茶&カフェのブログ 真実は香り高く甘くそして…渋い 良い紅茶のようにね

追悼のティーバッグ研究室 その5 名将BRISK 散る 

2011年05月19日 | ティーバッグ研究室

基本的にはLiptonにとって
我が家は近年アウェーである

クソ不味い紅茶をそのブランド力で広める
ただでさえ美味しい紅茶をわかる人は少ないのに…である
何年か前までは紅茶の味はしたはずだ
しかしこの数年、なにか経営の方針が転換されたに違いない

まだ味覚糖の純露のほうがマシだ

紙パック紅茶の件については以前語ったように思う
あれはイギリス人のウィットであると

しかしユニリーバは英国とオランダの統合会社なので
きっとオランダ人も辛辣なジョークが好きで
きっと日本人など紅茶の味もわからぬ
金のある黄色いサルとしか思っていないに違いない(これはジョークではなく本気で思ってるな)
いつこの紅茶に似ても似つかない合成香料と砂糖と雑草を煮出した茶色い甘い水を
「これって…もしかして紅茶じゃなくね?」
とコンビニの駐車場かなんかで若いカップルが言ってくれるのを
本社工作員は生け垣の間からそっと隠しビデオを撮りながら待ってくれているのだ!
早く本国へ帰してあげたいものである

だからといって午後の紅茶のほうが美味しいですねっ
とかいう寝言…もとい…うわごとを言うつもりは一切ない
あれはまたLiptonとは違った意味で破壊力がある
あの香料は…吐くために入れてるのかね
食品じゃなくて医薬品(1類)に分類しておいてはくれないだろうか
なんで紅茶の香りに海苔とか海産物のような風味をブレンドするんだろう?
Liptonもだが午後の紅茶もなぜ完飲させない工夫をするのか
意味がわからぬ


さてしかしこれから語る物語はなんとも曰く言い難い物語である

先日、東京にいたときの友人が大阪に滞在するので会いましょう
と言う話になった
当然カフェでお茶をして軽食でランチ

夕方まで話し込んでさて解散というときに
我が友人が「そんな紅茶マニアには渡しづらいお土産なんだけど…」
と鞄から出してくれたのがなんと

LiptonのBRISK であった

ひょー
セルティックのサイドに迷い込んだイングランドファンみたいではないか
完全なアウェーである
友人もブリスクも可哀想

しかし考えてみればもうこの10年以上
ブリスクを飲んだことあったかな…
イ草くさい、紅茶の葉っぱではない疑惑のあるイエローラベルは
あまりにも蔓延し過ぎていて世間では回避しようがないことが多いが
ブリスクはなぜかファミレスのドリンクバーにすら置いていない

だが、これは紅茶飲みの直感に近いモノではあるが
なぜかこのブリスクは値段以上に飲めるのではないかという予感のようなものをおぼえた

早速友人が帰った後
試飲してみることにした


それがさ…
なんと紅茶の香りがするんだよね
紙の臭いは取れないけど
イエローラベルは紅茶じゃない「イ草」の臭いがするのに
(畳替えじゃないんだから…いやきっとムシロの臭いだ)
紙包装には『Orange Pekoe & Pecoe cut black tea』と書いてある
味もコクもあるし
紅茶の味がするのだ
イエローラベルは紅茶じゃない何かの葉っぱの味がするのに

紙の臭いさえ無ければこの値段ではまずまず(1箱は100個入り・500~700円)
コクから言えばミルクティーにもできる
コスパでのし上がってきたリプトンの崩壊した伝統がこの底辺でまだ息をしている
バッグを2個使って少し濃いめに淹れれば良い
味は確実に業務スーパーセイロンを上回っている
なぜ価格でいえば2倍もするイエローラベルより美味しいのだろうか?


これはこの部門を上層部が「スルー」したことを意味する
つまり“無視”
主軸のイエローラベルは企画会議に乗るたびに
コスト削減とイメージ戦略の(レインフォレスト・アライアンスとかね)往復ビンタを
繰り返された
それがあの茶に似た雑草を用いるという荒技に

だがこのブリスクは最低価格部門
経費を掛けてリニューアルするするにはすでにのびの見込めないライン(←異常に勝手な推測)
このままほっとけや
ってことで品質も価格もデザインも据え置きのままスルー

このスルーがしばらく前までの
「それなりに飲めたリプトン」を遺跡のように温存する結果となった

皮肉な話だが産業界にはこのような逆転現象はしばしば起きる
会社のお歴々がたが関わるとろくなことにならない


さて老将ブリスクへの賛辞を惜しみなく楽しんでいるところに
資料として参照していたリプトンのHPを見て愕然とした
WebショップのBRISKのページ

終売

の文字が…!


そうか
老兵は去るのみ
据え置きスルーの意味は
ただの製造終了だったのか

あっ
つまりあれか?
あのこの前からちらほら見てるあの怪しい新製品

リプトン ピュア&シンプルティー

これがブリスクの後続商品か
個包装をなくすことでエコで便利に
100バッグ/498円
確かにブリスクより安い
それはBRISKの短所である包装紙臭を軽減してくれるとはいえるが
トップバリュのセイロンジャワみたいなコンセプトに
しかも茶葉もインド・インドネシアとなっている
 
この後輩…がんばれるのか…新兵?
見届ける意味でもこのティーバッグのレビューをせねばならんのだが

だが…
もしこれがイエローラベルのようにくそまずかったら

このリプトンの呪いのようなものが100バッグも茶箱を占領するのかと思うと
耐えきれるかどうか自分に自信がないnirvana cafeであった


くそっ!
工作員めっ(←他人のせいになっている)



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2 コメント

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ちょっ!! (花鑢)
2011-05-19 20:39:33
前記事のレビューはどうしたっ。
家は今日届いたぞ。ストラスペイ茶園ディンブラとアッサム。胃の痛みに耐えどちらも死因じゃねえ、試飲してあなたのレビュー記事のネタにしようと・・(あたしってなんて健気)


ところで記事からはちょい外れたただの愚痴なんだが、
先日忘れもせぬリプトン白湯を600円で出しやがったあのカフェ。
今日前を通ったらカプチーノ講座なるイベント告知が。バリスタ常駐のカフェなんだと・・

まじか・・
この間のはなんかの間違いだったのかとリベンジし・・
・・・くそおおっ

私の舌が異次元なだけなんだ。きっと。
工作員よ。早く本国へ帰りたいならあの店に行け!
返信する
実はなぁ… (Nirvana・cafe)
2011-05-20 10:19:44
キミよりかなり前に注文したはずの俺のところに茶葉が届いたのが昨日…つまり5/19。同時到着だったのだ

そのわけは

支払い方法をコンビニ決済にしたので、注文内容確認メールの後に『支払い番号のお知らせメール』というものが来るはずだった。それが5/11。
だが、なんの手違いだかそのメールが2日待っても3日待っても来ない。仕方なく5/16、こちらから確認お願いメールを送信する。
翌日5/17、セレクティーからようやく返信がある。あちらのミスだったらしい。
なぜなら、通常届いていた場合の支払期限が、なんとその翌日だったからだ(笑)。さすがに期限内に支払いが難しいときには連絡してくれとの旨が書かれていた。早く送って欲しかったのでその日に入金し、19日ようやく手元に到着した。

本来なら怒ってるところだが、実は俺はいま勤めている薬局で、将にその通販オンラインショップの発注確認&出荷も担当しているのだ!
つまりかなりの手作業。つまりかなりの小規模企業…うちと同じくらいじゃないのか?(店舗・バックヤード合わせて4~5人体制)
期間限定キャンペーン中のゴタゴタした中でのうっかりミス。通常とは価格も違うしな。通販の決済方法が多ければ多いほど手数はうっとうしいほど掛かる。小規模店舗の通販部門は《代引き》のみで対応したほうが楽だ。
とまあ、下手すると「明日は我が身」的状況。ちょっと同情する(笑)謝罪メールのサンプル一個ゲットだぜ。

だが、届いたその日に全部試飲したぞ!
キミの体を張った努力に報いるべく、これから記事を書くことにする。
ああ…胃が痛い。

追伸
バリスタに紅茶飲みはいないぞ!
そこではエスプレッソを飲むべきだ。
イタリアで飲んだ紅茶…不味かったなー
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