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マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

マレーシアマイセカンドホームプログラムの2014年4か月間の新規参加者数を分析

2014年07月14日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホーム当局はごく最近、マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を認められた2014年4か月間の新規参加者数と国別トップ10など及びこれまでの累計から成る、プログラム参加者数統計を発表しました

注記:当記事で用いる数字は全て、観光省翼下のマレーシアマイセカンドホーム当局または観光省がそれぞれの公式サイトで発表する公式統計からの出典です。
また当ブログで詳細に説明しているプログラム参加の条件と規則は、全てマレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトの基準ページである英語ページまたはプログラム当局が発行している英語文書類またはマレーシアマイセカンドホームセンター職員による口頭説明を基にしています(他の言語による翻訳ページ、日本語の二次情報などは一切関知しません)。

マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける2014年4か月間の特徴 

  • 日本人の参加者数は対前年同期比で 32%減少した。
  • 中国からの参加者数が全体の過半数を占める傾向が年初から続いている。

【2014年1月から4月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラムの新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことを言う。

A. 日本の新規参加者数 -月別統計
1月 49人、2月 52人、3月 35人、4月 26人、5月 人、6月 人
4月までの計:162人

参考までに過去2年間の新規参加者数を月別に示します:
2013年:1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
    7月 44人、8月 58人、9月 68人、10月 70人、11月 13人、12月 153人、

2012年:1月 42人、2月 83人、3月 99人、4月 49人、5月 47人、6月 69人、
    7月 65人、8月 104人、9月 69人、10月 84人、11月 70人、12月 35人、

従って2014年4か月間は、昨年同期間の合計 238人より76人少なく、減少率 32%である。下記に示した2014年4か月間の全世界の新規参加者数は 40%増加しているので、日本は減少が目立つことになる。

B. 国別の4か月間の新規参加者数
1位:中国 734人、 2位:日本 162人、3位:バングラデシュ:119人、4位:韓国 44人、5位:英国 43人、 
6位:台湾 37人、7位:シンガポール 29人、7位 パキスタン 29人、9位以下はごく少ない人数です。

C. 世界中からの新規参加者数合計
世界各国からの 2014年4か月間の新規参加者数の合計 1401人、 
比較として 2013年4か月間の合計は 999人。従って2014年は対前年同期比で 402人多く、40%も増加している。


【イントラアジアの分析とコメント】
当ブログにまだ馴染みのない方はあらかじめ、2014年3月20日付け記事『改定:マレーシアマイセカンドホームプログラムの2013年の新規参加者数を分析 - 日本は 739人』に目を通されることをお勧めします。

1.日本の新規参加者数の小計は、過去2年のそれと比べると明らかに減少している。4か月間の小計をみると、2012年が273人、2013年が238人です。つまり対前年同期比で 32%減です。日本の今年2か月間の小計時点では16%減だったので、減少度が増えている。

1か月平均の参加者数が 40人であることを見れば、中国を除く他国より依然としてずっと多いが、日本の過去2年の1か月平均参加者数との比較ではかなり減少していると言える。
2012年と2013年の2年間は日本にとって参加者数が相当多い年であった、本来は今年2014年ぐらいのペースが自然なことかもしれない。
とはいえ、まだ1年の3分1が経過した数字です。今後参加者数ペースが増えるかもしれません、残り8か月間に期待したいところです。

2. 中国は月平均183人もの参加者数であり、対前年同期比で実に 2.4倍強と驚異的に増えている。2012年、2013年の年間順位は、中国が1位、日本が2位、バングラデシュが3位なので、2014年4か月時点でも順位傾向は変わっていないが、その中身は大いに変化している。

3. 世界各国からの新規参加者数合計が昨年同時期比で40%も増加したといっても、その中身は中国が上記のように2.4倍強も増えたからです。中国1か国で世界中からの新規参加者数の 52%も占めている。

4. 2013年1年間の統計では中国が突出した1位であり、全体の36%も占める現象は際立つ、とイントラアジアは今年3月に掲載した記事の中で書いた。しかしもはや、中国からの新規参加者数は突出を超えてマレーシアマイセカンドホームプログラムを独占している。

中国だからということではなく(仮に日本が独占国の場合でも)、ある1か国からの参加者が全体の過半数を占めるという状況は、プログラムにとって不健康な状況であり、プログラムが持つ理念を逸脱させてしまっている。
中国からの新規参加者がこれほどまでに他国を圧倒している状況は、中国人申請者を扱うプログラム代理業者と中国人参加者を主対象として不動産開発を進める不動産デベロッパーとその代理業者が喜ぶだけですね。

こういう見方と分析は、『マレーシアマイセカンドホームプログラムの2014年2か月間の新規参加者数を分析』-2014年5月26日付け記事で既に表明していますので、その記事をご覧ください。

【マレーシアをお勧めします、でも説得はしません】
最後に、プログラム全体を論じるという観点とは離れて述べましょう。

イントラアジアは1990年代初期以来20数年間マレーシアに強く関わってきました。といってマレーシア1国主義者ではなく、約40年に渡ってヨーロッパ、東南アジア、米国、アフリカ、オセアニアなど世界各地を訪れてきたまたは滞在してきた人間です。

こうしたことを背景にして、シニア世代の方々にマレーシアで住んでみるのはなかなか良いですよ、とずっとお勧めしています。しかし是非マレーシアを選んだ方がいいと説得することはありませんし、当ブログはそういう場ではありません。

”日本人の海外移住先 No1の人気国”といったような宣伝文句はしょせん泡沫(うたかた)の文句ですから、イントラアジアにはどうでもいいです。当ブログが時々強調しているように 「”マスコミや業者が創り出している海外ロングステイのイメイージにこだわらない人” を応援します。」 なのです。

年金額月10万円でも工夫と意識の持ちようでマレーシアでちゃんと暮らせます。
参考: 『月額10万円に満たない年金でもマレーシアロングステイはできる』 - 画面左にあるカテゴリー ”総論と分析と考察から” に載せている。
泡沫の文句に捉われない、できるならばマレーシアに住んでみたい、そんな人たちに向けて、当ブログは発信しています。



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