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マレーシア マイセカンドホーム  -シニア世代の海外ロングステイ-

マレーシアにロングステイする”マレーシアマイセカンドホームプログラム”の情報と解説のブログ。最新更新 2017年4月

クアラルンプール圏の新しい電車路線 MRT の2017年開通が近づき、新駅周辺で進む開発の様子の一例

2016年03月03日 | マレーシアの住居知識と情報

まず始めに 『クアラルンプール圏で建設中の新しいMRT電車路線及びLRT電車の路線延長によって居住選択範囲が大いに広がる』 記事をクリックして、必ずお読みください。以前お読みになった方ももう一度ご覧ください。  今回の記事は、その記事の内容が前提になっているからです。

マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加したい、参加を考えている、大いに興味がある、という方々の中で、その際にはクアラルンプール圏に住むつもりだという方であれば、その多くは公共交通路線網を考慮されることでしょう。

【現在最も注目される”新電車路線 MRTスンガイブロ - カジャン路線”】

現在のクアラルンプール圏の公共交通網における、もっとも注目すべき路線は”新電車路線 MRTスンガイブロ - カジャン路線”であると断言しても、決して言い過ぎではないでしょう。
全く新しく建設しているこのMRT路線は、KL圏の南部に位置するカジャン市からクアラルンプール中心部を経由して、KL圏の北部にある新興発展地区を通り、スンガイブロ地区まで50数km の高架路線と地下路線からなり、その路線沿線に大きな変化を生んでいます。

具体的には、新設駅を核にして新興タウンが既にできたまたはできつつある、つまり新設駅を核にしてコンドミニアムやリンクハウス、ショッピングセンターや商業施設が既に建ったまたは建ちつつあるのです。

MRTスンガイブロ - カジャン路線で北端に位置する、始発終着駅であるスンガイブロ駅から数駅手前の Kota Damansara 駅一帯は、MRT路線が建設される前から、既に新興発展地区としてよく知られた地区でした。2016年初め頃の時点で Kota Damansara 駅は既に完成しており、駅の周囲に広がる住商業地区にビジネスビルが続々と建ち、さらに高等教育機関もある、というクアラルンプール圏有数の発展するアップタウンとなっている。
Kota Damansara地区及びその近辺にはこれまで電車路線がまったくなかったために、2017年のMRT路線開通は、公共交通の便を飛躍的に向上させます。

このように2017年の運航開始が予定されているMRTスンガイブロ - カジャン路線は、主要駅周辺と一部路線沿線に開発の波を引き起こしている。

そこで今回の記事ではその例として、MRTスンガイブロ - カジャン路線の南部区間にあたる2つの地区に焦点を当てます。それは、クアラルンプール中心部に隣接した Cochrane駅と Maluri駅周辺地区です。この両駅がある区間はクアラルンプール中心部にごく近いために地下鉄となっている。MRTでは、クアラルンプール中心部を走行する区間を含めた 9.5㎞ほどは地下路線です。

【注記】 当ブログは時々強調しているように、 ”マスコミや業者が創り出している海外ロングステイのイメイージにこだわらない人、捉われたくない人 を応援します”。従ってマスコミや業者が取り上げている地区である、地区でないといったことは、当ブログの一切関知するところではありません。

Maluri 地区は1990年代後半から高架電車LRT が通っており Maluri 駅がある。同地区はLRT 建設以前から開発が進んでいる、既発展地区であり、Aeonショッピングセンターはこの地区の目印ともなっている。
Maluri 地区の地下を通る MRTスンガイブロ - カジャン路線の地下駅と高架電車LRTの Maluri 駅が連絡することで、交通面では大変便利になる。

都心に近く、電車交通もバス交通も便利という利点を有することから、Maluri 地区は開発がさらに増すことは当然でしょう。現在(2016年2月)新たに複数のコンドミニアムとショッピングセンターの建設がかなり進行中です。道路から眺める限り、その多くは2016年末頃か2017年早期に完成するように見える。

一方 Maluri 地区に隣り合っている Cochrane地区は、つい数年前までは、民有地は別として、広大な国有地には数少ない建物があるだけで、空き地が非常に目立つ風景でした。つまり未開発の地区だった。なお Maluri 駅と Cochrane駅間は日本人なら徒歩で行き来できる距離です。

この風景は MRTスンガイブロ - カジャン路線の建設が進行するにつれて劇的に変化しました。地下区間の Cochrane駅はまだ完成してないようですが(工事現場は立ち入り禁止)、その駅を核にした周辺ではコンドミニアム、大規模商業施設が既に完成したかまたは建設中です。下記に掲載した写真で Cochrane地区の発展をある程度感じられると思います、Cochrane地区の風景は、数年前に比してまさに一変しました。


【 Cochrane駅と Maluri駅周辺地区に見る、新電車路線MRTが起こしている開発ブーム】

下記に載せる写真とその位置を示す地図は、当サイトで掲載している 『クアラルンプール圏/ ペナン州の住宅写真と地図の連載』シリーズで採用しているPicasa ウエブアルバムを利用します。

【Picasa ウエブアルバムの閲覧にあたって】

閲覧のための説明です:

  • 当ブログの記事内にPicasa ウエブアルバムの都市写真シリーズへのリンクを示します。
  • そのタイトル(写真と地図、シリーズ何回)をクリックすると別ページで開きます。
  • Picasaのメンバーに登録していなくても、もちろん閲覧できる。
  • 写真を1枚づつクリックすると、その地理位置がGoogle 地図でわかる。
  • 地図は閲覧者が拡大したり位置を移動することができますので、読者の見やすい形でご覧になれます。
  • 写真をスライドショーにして連続してみることもできる。
  • 全ての写真には短い説明を付けました。
  • 詳しいことは、ウエブ上で Picasa のヘルプをクリックして知ることもできる。
  • 『クアラルンプール圏の住宅写真と地図の連載シリーズ』は閲覧だけなら特に細かな Picasa操作知識は要りませんので、誰でも容易に閲覧できます。

注意点

  1. Picasa ウエブアルバムでは閲覧者のOSまたはブラウザーの種類を判断して、自動的にカタカナが一部表示される仕組みになっている。これは非常におせっかいな機能です。カタカナ読みは間違いが多いので一切無視してください。(おそらく何語であれ一律に英語読みするプログラムになっていることから、マレーシアにおける発音とかけ離れている)
  2. Goole マップは決して最新地図情報を示していません。クアラルンプール圏だけを見ても比較的最近の情報と思える地域部分もあれば、5年以上前ではなかろうかと思えるような地域部分も一杯あります。ペナン島も同様です。最近の新興開発地・施設はほとんど表示されていないと考えておいた方が無難です。

この点を踏まえた上で、Googleマップは大いに有用な場所知識を与えてくれます。

 

クアラルンプール圏の住宅写真と地図 -シリーズ付録



ここに掲載した写真は、Cochrane駅地区とその周辺で建設中のコンドミニアムとショッピングセンターの内、目立つものを撮ったものであり、網羅したものではありません。例えば、Ikea の道路を挟んだ対面にはコンドミニアムの工事が始まっていました。ただまだ基礎工事の段階です。
なお2015年12月頃にオープンした Ikea はクアラルンプールの中心部に近接した場所に初の出店です。Ikea といえば、クアラルンプールの近郊都市ペタリンジャヤの新興地区に10年以上前からある大型店が有名です。

地下駅である Cochrane駅の建設現場は地下鉄建設も兼ねていることから広い面積に渡って囲われており、Cochrane 通りだけでなく他の通りに面している。ですから掲載写真の Cochrane駅工事現場入り口は、Cochrane 通りに交わる路地に設けられています。

読者の皆さんに感じていただきたいのは、この場で紹介したように、Cochrane 駅地区で進行している、商業施設とコンドミニアムの両分野における大型建物の建築ブームです。
新電車路線 MRTスンガイブロ - カジャン路線の建設に伴って、大なり小なり開発が進行している駅周辺地区が少なからずあることに気がつきます。

マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加されたい方、興味ある方には、このように街が変化しつつある情報を知っておかれることをお勧めします。そうすれば住居選択の幅が広がることでしょう。

【 Intraasia から2016年8月末のお知らせ】

Google が Picasa ウェブ アルバム利用者に次のようなお知らせ(抜粋)を送ってきました。
2016 年 5 月 1 日をもって、Picasa ウェブ アルバムはサービスを終了します。
ご利用いただけなくなるリンク
・ウェブサイトに埋め込まれたスライドショー。
・ウェブサイトに埋め込まれた Picasa ウェブ アルバムのアルバムや写真

Picasa ウェブ アルバムのサービス終了後は、以下の機能をご利用ください。
・あらゆるアルバムやメタデータはアルバム アーカイブからご覧いただけます。

ということで、当ブログで掲載している『クアラルンプール圏/ ペナン島の住宅写真と地図の連載シリーズ』でリンクしている Picasa ウェブ アルバム は全て無効となりました。写真の説明、Googleマップ上への位置表示などのデータは全て抹消されたようで、もう見ることができません。

唯一残されたデータは、アルバム アーカイブに自動移行された住宅の写真だけです。つまり『住宅写真と地図の連載シリーズ』における情報は全ての住宅写真が閲覧できるが、説明もマップもありません。

 Picasa ウェブ アルバムは何年か前に、Googleが買収して翼下に収めました。その数年後 Googleは廃止を決めた。Web サービスの存廃や変更は頻繁であることが知られているように、提供元企業の恣意的判断下にあるということを示す一例ですね。



マレーシアマイセカンドホームプログラムの2015年11か月間の新規参加者数を分析

2016年01月16日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホーム当局は最近(2016年1月中旬)になって、マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を認められた2015年11か月間の新規参加者数と国別トップ10など及びこれまでの累計から成る、プログラム参加者数統計を発表しました。

注記:当記事で用いる数字は全て、観光省翼下のマレーシアマイセカンドホーム当局が公式サイトで発表する公式統計からの出典です。
また当ブログで詳細に説明しているプログラム参加の条件と規則は、全てマレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトの基準ページである英語ページまたはプログラム当局が発行している英語文書類またはマレーシアマイセカンドホームセンター職員によるマレーシア語口頭説明を基にしています。他の言語による翻訳ページ、日本語の二次情報などは一切関知しません。

マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける2015年11か月間の特徴 

・日本人の参加者数は対前年同期間の 74%です、つまり2014年11か月間に比してほぼ4分の3に減った。
・全世界からの参加者数が昨年同期間(2014年11か月間)の約 72%である。
・参加者数で日本だけが減少したわけでなく、圧倒的1位の中国が大幅減少したことに加えて、国別トップ10に入っている国々の多くも減少した。

【2015年1月から11月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことをいう。

A. 日本の新規参加者数 -月別統計
1月 12人、2月 13人、3月 18人、4月 47人、5月 23人、6月 34人
7月 10人、8月 18人、9月 34人、10月 40人、11月 11人、12月 人
11月までの計:260人

参考までに過去2年間の新規参加者数を月別に示します:
2014年:1月 47人、2月 51人、3月 29人、4月 26人、5月 41人、6月 16人
    7月 15人、8月 15人、9月 57人、10月 20人、11月 34人、12月 77人、年間合計 428人
2013年:1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
    7月 44人、8月 58人、9月 68人、10月 70人、11月 13人、12月 153人、年間合計 739人

従って2015年11か月間は、2014年同期間の合計 351人より91人少なく、減少率 26%である。

B. 国別の2015年11か月間の新規参加者数
1位:中国 594人、2位:日本 260人、3位:バングラデシュ 171人、4位:韓国 100人、5位:英国 71人、
6位:台湾 61人、6位:オーストラリア 61人、8位: シンガポール 59人、9位: インド 41人、 9位: 米国 41人、以下はその他として国別表示なし。

C. 世界中からの新規参加者数
世界各国からの 2015年11か月間の新規参加者数の合計 1855人、 
比較として 2014年11か月間の合計は 2593人です。従って2015年は前年同期間に比べて 28.5% 減少したわけです。

注:月毎のプログラム参加申請者数が即その月の申請承認数ということにはならない。当然時間差が生まれる。例えばある月に申請してその承認が翌翌月にずれ込むことはあり得る。
従って個々の月の申請承認数に注目するのではなく、あるまとまった期間で何人承認されたかに注目すべきです。


【イントラアジアの分析とコメント】
当ブログにまだ馴染みのない方はあらかじめ、画面左に表示されているカテゴリー欄の『参加者数の統計と解説』をクリックして、数編の記事にまず目を通されることをお勧めします。

1.日本の新規参加者数の11か月間小計をみると、2012年が 781人、2013年が 586人、2014年は 351人、2015年 260人ですから、4年連続して目に見えて減っている。しかし既に何回か言及したように、2012年と2013年の2年間は日本として異常に多人数の新規参加者数を記録した年と言えるので、その2年間は比較の対象外とします。
そうしたことを前提にして、12月分が含まれていない現時点での公表数字から言えることは、2015年の年間参加者数は2014年に比して間違いなく減少したと評せます。

2.ただ2015年に限って言えば、上記に示した2015年11か月間の世界中からの新規参加者数は対前年同期間比で 28.5%減の減少率なので、日本の減少率 26%は世界中から合計新規参加者数の減少率とほぼ同じ調子であるといえそうです。

3. 中国は2015年11月間で 594人、2014年同期間は 1156人だったので約半分に減った。世界中からの新規参加者数における中国が占める比率は 2014年11か月間が 44.5%、2015年11か月間が 32%である。
この数年中国による寡占状態が続いていたので、この比率減少はマレーシアマイセカンドホームプログラムにとって好ましいことといえる。もっとも国別比率にはほとんど言及することなく参加者総数だけに注目するマレーシア当局にとっては、好ましくないでしょう。

4.2015年11か月間の世界からの新規参加者数合計が昨年同期間比でかなり減少した主因は、何といっても1位の中国が大幅減少したこと(48%減)です。次いで日本(26%減)とバングラデシュ(15%減)も前年同期に比べて減少した。上位3か国がこれだけ減少した以上、世界中からの新規参加者数合計もかなり減少したことはいわば当然でしょう。

5. 2015年は11か月間を眺めた時点で、上位10か国の大多数の国が対2014年同期間比で減少している。恐らく1年間の傾向としても同じようになることでしょう。なお年間参加者数が数十人の国の中には対前年比で数十パーセント増えた国があるが、全体の合計参加者数には全く影響はない。
マレーシアマイセカンドホームプログラムの傾向を調べると、上位5か国、とりわけ過去3年は上位3か国、の増減が全体の参加者数合計に圧倒的影響力を示している。

6. 日本はこの数年減少傾向にあり、2015年11か月間の時点でも対前年同期比で減っている。「その理由を推測すれば、定年後・引退後の海外長期滞在の候補地としてのマレーシアブームが落ち着いたまたは以前ほどの熱はなくなった言えそうではないだろうか。」と昨年数回書いた点をあらためて再確認しておきます。


【Intraasia のひとこと】

2015年は9月頃から外為市場で通貨マレーシアリンギットが対米ドルで下落した。円対米ドルの為替レートはほとんど動かなかった。そのためリンギットは対日本円で切り下がることになった。こうして2015年の第4四半期は 大体3.4から3.5位のレートを付けていた。つまり現金 1万円を両替するとRM 340から 350 を入手するということです。

21世紀になって、リンギット対円の為替レートで 4.0 というような時期が一時期あったが、それは例外的な時期と言えるので、2015年第4四半期から現在の2016年第1四半期に続く 3.5 為替レートは一般日本人にとって近年ではかなり良いレートと捉えるべきでしょう。
国際的原油安のため、産油国マレーシアは2016年は歳入減になる。そこで通貨リンギットの弱化が2016年は続きそうだとの観測が強い。

国際通貨市場である国の通貨がかなりの幅で切り上がる、切り下がるのはごく普通のことですから、リンギットが次第に反発する、切り上がることもあるでしょうし、また弱化した状態がさらに続くこともありえる。

マレーシアマイセカンドホームプログラムに興味ある方、参加したいとお考え中の方にとって、円対リンギットの為替レートは確かに気になることでしょう。といっても為替レートが参加を決める鍵にはならないのではないでしょうか。
たまたま今年2016年前半の参加申請になれば、比較的好為替レートの恩恵がありそうですね(2016年後半までは見通せない)。

参照:以前に書いた 『円安時代に月予算額として1人なら10万円、夫婦なら15万円で暮らす、マレーシアマイセカンドホーム生活』 記事もご覧ください。

 


2016年新年のあいさつ

2016年01月01日 | 総論と分析と考察

 

1月も7日を過ぎましたので、新年あいさつの画像は小さなサムネイルに変更しました。 サムネイルはクリックすれば大きくなります。


マレーシアマイセカンドホームプログラムの2015年8か月間の新規参加者数を分析

2015年11月19日 | 参加者数の統計と解説

観光省翼下にあるマレーシアマイセカンドホーム当局はようやく最近(2015年11月上旬)になって、マレーシアマイセカンドホームプログラムに参加を認められた2015年8か月間の新規参加者数と国別トップ10など及びこれまでの累計から成る、プログラム参加者数統計を発表しました。

注記:当記事で用いる数字は全て、観光省翼下のマレーシアマイセカンドホーム当局が公式サイトで発表する公式統計からの出典です。
また当ブログで詳細に説明しているプログラム参加の条件と規則は、全てマレーシアマイセカンドホームプログラム公式サイトの基準ページである英語ページまたはプログラム当局が発行している英語文書類またはマレーシアマイセカンドホームセンター職員によるマレーシア語口頭説明を基にしています。他の言語による翻訳ページ、日本語の二次情報などは一切関知しません。

マレーシアマイセカンドホームプログラムにおける2015年8か月間の特徴 

・日本人の参加者数は対前年同期間の約 73%です、つまり2014年8か月間に比してほぼ4分の3に減った。
・全世界からの参加者数が昨年同期間(2014年8か月間)の約 62%である。
・参加者数で日本だけが減少したわけでなく、中国を筆頭にほとんどの国がかなり減少した。

【2015年1月から8月までの、マレーシアマイセカンドホームプログラム新規参加者数】
新規参加者とは、マレーシアマイセカンドホームプログラム当局に参加の申請をして、承認が下りた人のことをいう。

A. 日本の新規参加者数 -月別統計
1月 12人、2月 13人、3月 18人、4月 47人、5月 23人、6月 34人
7月 10人、8月 18人、9月 人、10月 人、11月 人、12月 人
8月までの計:175人

参考までに過去2年間の新規参加者数を月別に示します:
2014年:1月 47人、2月 51人、3月 29人、4月 26人、5月 41人、6月 16人
    7月 15人、8月 15人、9月 57人、10月 20人、11月 34人、12月 77人、年間合計:428人
2013年:1月 78人、2月 42人、3月 59人、4月 59人、5月 48人、6月 47人
    7月 44人、8月 58人、9月 68人、10月 70人、11月 13人、12月 153人、年間合計 739人

従って2015年8か月間は、昨年同期間の合計 240人より65人少なく、減少率 27%である。

B. 国別の2015年8か月間の新規参加者数
1位:中国 373人、 2位:日本 175人、3位:バングラデシュ:92人、4位:韓国 57人、5位:英国 48人、
6位:台湾 39人、7位:オーストラリア 37人、8位 シンガポール 33人、9位 インド 28人、10位 米国 26人、以下はその他として国別表示なし。

C. 世界中からの新規参加者数
世界各国からの 2015年8か月間の新規参加者数の合計 1136人、 
比較として 2014年8か月間の合計は 1831人です。従って2015年は前年同期に比べて 38.0% も減少したわけです。

注:月毎のプログラム参加申請者数が即その月の申請承認数ということにはならない。当然時間差が生まれる。例えばある月に申請してその承認が翌翌月にずれ込むことはあり得る。
従って個々の月の申請承認数に注目するのではなく、あるまとまった期間で何人承認されたかに注目すべきです。


【イントラアジアの分析とコメント】
当ブログにまだ馴染みのない方はあらかじめ、画面左に表示されているカテゴリー欄の『参加者数の統計と解説』をクリックして、数編の記事にまず目を通されることをお勧めします。
ここで書くことは今回(2015年11月上旬)発表された数値を基にしているので、仮に数値修正が施されれば、内容に齟齬をきたすことは当然ありえる。マレーシアマイセカンドホーム当局が後日、一度発表した数字を修正することがこれまでにも複数回起きている。

1.日本の新規参加者数の8か月間小計をみると、2012年が 558人、2013年が 376人、2014年は 240人ですから、3年連続して目に見えて減っている。しかし既に何回か言及したように、2012年と2013年の2年間は日本として異常に多人数の新規参加者数を記録した年と言えるので、その2年間は比較の対象外とします。
そうしたことを前提にして、現時点で今年は2014年に比して依然として減っていると評せます。

2.しかしながら上記に示した2015年8か月間の世界中からの新規参加者数は対前年同期間比で 38%減の減少率なので、日本の減少率 27%は世界中から合計新規参加者数の減少率に比べれば、多少ましであるといえそうです。

3. 中国は今年8月間で 373人、2014年同期間は 882人だったので約4割に減った。世界からの新規参加者数における中国が占める比率は 2014年8か月間が 48%、2015年8か月間が 33%である。
この数年中国による寡占状態が続いていたので、この比率減少はマレーシアマイセカンドホームプログラムにとって好ましいことといえる。もっとも国別比率にはほとんど言及することなく参加者総数だけに注目するマレーシア当局にとっては、好ましくないでしょう。

4.今年8か月間の世界からの新規参加者数合計が昨年同期間比で大幅減少した主因は、1位の中国が大幅減少したこと(58%減)、次いで日本(27%減)とバングラデシュ(34%減)も前年同期に比べてかなり減少した。上位3か国がこれだけ減少した以上、世界中からの新規参加者数合計も大幅に減少したことはいわば当然でしょう。

5. 2015年は8か月間を眺めた限りでは、上位10か国の大多数の国が対2014年同期比で減少している。年間参加者数1桁人数の国の中に対前年比で数十パーセント増えた国があっても、全体の合計参加者数には全く影響はない。
マレーシアマイセカンドホームプログラムの傾向を調べると、上位5か国、とりわけ過去3年は上位3か国、の増減が全体の参加者数合計に圧倒的影響力を示している。

6. 日本はこの数年減少傾向にあり、今年8か月間の時点でも対前年同期比で減っている。「その理由を推測すれば、定年後・引退後の海外長期滞在の候補地としてのマレーシアブームが落ち着いたまたは以前ほどの熱はなくなった言えそうではないだろうか。」と前回書いた点を今回は再確認することになった。


当ブログの特徴の1つ
”日本人の海外移住先 No1の人気国”といったような宣伝文句はしょせん泡沫(うたかた)の文句ですから、イントラアジアにはどうでもいいことだ、と以前書きました。この数年の日本人新規参加者数の減少は、まさにその泡沫さが示されている。

当ブログは、時々強調しているように、 マスコミや業者が創り出している海外ロングステイのイメイージにこだわらない人たち、ブームや商売臭に満ちた宣伝に捉われずにご自分が(加えて配偶者も)マレーシアに興味あるまたはできればマレーシアに住んでみたいという方々、を応援します。

参考:年金額月10万円でも工夫と意識の持ちようでマレーシアでちゃんと暮らせます。
『月額10万円に満たない年金でもマレーシアロングステイはできる』 - 画面左にあるカテゴリー ”総論と分析と考察から”に載せています。



マレーシアで醸造して販売されているビールに関するうんちく

2015年10月27日 | マレーシア生活の案内と知識

マレーシアマイセカンドホームプログラムについて調べている際またはマレーシア一般について情報を探している際に、酒関連のことばを検索言葉の1つにして当ブログに到達される方が結構いらっしゃることが、Gooブログが時々提供する情報からわかっています。

しばらく前ですが、『マレーシアの酒にまつわるお話 -ビール、椰子酒など 』 という記事を2011年に掲載しました。クリックすると別ページで開きます。

今回は、当時とは別の情報と観点からのマレーシアにおけるビールに関するうんちくです。といっても前にも書いたように、 Intraasia はマレーシアを専門とするのであってもアルコール類はなんであれ飲まないので、ビールそのものに関する知識は少ないし味の好みは持ち合わせていません。
当記事を書く際に参照したのは、2015年10月17日付け The Star 紙に載った Michael Cheang というマレーシア人の書いた記事です。記して感謝しておきます。

以下はそれから抜粋して訳してあります。

【国内で商業的に大量製造しているビール醸造会社は2社ある】

マレーシアにおける大量生産のビール醸造者は合法的に醸造できる認可を受けた2社に限られている:Guinness Anchor Berhad と Carlsberg Brewery Malaysia Berhad
Intraasia注:Berhad (ブルハットと発音)とは一般に、マレーシア証券取引所(Bursa Malaysiaという呼称) に上場している企業を示す。

マレーシアビール醸造会社連合の公式サイトが公表している統計によれば、国内のラガービールと黒ビール市場においてこの2社が(量の面で)95%のシェアを占めている。
Intraasia 注:外国からの輸入ビールも売られているので、そういうビールもいくらかのシェアを占めるのでしょう。

主流を離れた店を除いて、ほとんどのパブやバーでは Guinness Anchor 社またはCarlsberg社から排他的に生ビールの供給を受ける旨の供給契約を結んでいます。

何年か前にはマレーシア市場に他のビール醸造会社もありました。Napex という謎に包まれた会社が2007年に Jas Beer銘柄で市場に現れた。同社はさらに Starker ビール銘柄もあるパブチェーンに供給していた。両ビールともドイツ風ラガービールを歌っていたが、実際はマレーシアで醸造していました。
残念ながらこれらのビールは今一つであった。そのビール醸造会社は謎に包まれた中で消えてしまいました。

Intraasia 注:上記の『『マレーシアの酒にまつわるお話 -ビール、椰子酒など 』の中で、このビール醸造会社のことを紹介しましたね。

【一番最初にマレーシアで醸造された銘柄はTiger ビールである】

国内で醸造された最初のビール銘柄は Tiger ビールです。1932年に シンガポール基盤のMalayan Breweries Limited が醸造した。この会社はHineken と 大手飲料会社 F & N の合併によってできた。

今日 Guinness Anchor 社がTiger ビールを醸造している。
他にもよく知られた複数の外国ブランドビールがマレーシアの地で醸造されています。Guinness Anchor 社は先日、マレーシアでのGuinness 醸造50周年を祝いました。
Guinness Anchor 社はスランゴール州ペタリンジャヤにある工場で Kilkenny も醸造している。

Carlsberg社がマレーシアに醸造会社を設立したのは1969年です。Carlsberg社は同社の主要銘柄である Green Label ビールの他にも、数種の外国ブランドビールをスランゴール州シャーラムにあるマレーシア工場で醸造しています: Kronenbourg, Asahi.
Intraasia 注: Asahi ビールの銘柄はスーパードライのようですが、それをライセンス生産しているということですね。

【マレーシアがビールに課す税金(物品税)は世界で2番目に高い】

マレーシアビール醸造会社連合による発表によれば、1リットルにつきRM 7.40です、これに加えて15%の従価税が課される。 このためマレーシアは、ビールに課される税金で、ノルウエーに次ぐ世界で2番目に高い国となっている。

現在はさらに物品とサービス税(GST)の6%が掛かります。
おまけにパブやバーでは何らかの上乗せ料金があることで、マレーシアで飲むビールはこんなにも高いのです。
Intrasia注:ここでいうバーとは日本で使われているホステスのいる飲み屋ではなく、一般的な酒場の意味です。

【マレーシアにも地ビールが登場している】

主流の市販ビール以外には地ビールがあります。市販の大量生産ラガービールと黒ビールが国内ビール市場の圧倒的多数を占めるけれど、近年は地ビールがゆっくりとしかし確実に伸びています。

マレーシアはまだ、地ビールを提供するバー数は可哀そうなほどに少ないといえる。それでもそういったバーでは、既に100種を超えるタイプと銘柄の地ビールが選べます。
現時点でクアラルンプールには地ビールを注文できるバーが5か所ある:Taps Beer Bar, Ales And Lagers, The Great Beer Bar, Messrs Barley, Malt and Hops,

【ビールは必ずしも冷えている必要はない】

確かにラガービールは十分冷たい方が味が良い、そして冷たさがさめてしまったらまずくなる。

ラガーとは異なるタイプのビール、例えば黒ビールや多くの地ビールも冷やした方が味がずっと良い、とはいえ冷やし過ぎはよくない。
実際、ある種のビールはグラスに注いで時間をおいて多少ぬるくなった方が味が良いのです。

冷えたビールのことを言うのであれば、ビールグラスを冷やすのも悪くはない。そうすることは必ずしも必要ではないが、まずビールグラスを冷やしてそれからビールを注ぐのは確かに悪いことではない。

マレーシアの独特なビール飲み方の1つに、スノウビール(雪ビール)がある。これはビールグラスとビールを一定の低温度まで十分冷やすことで、ビールをグラスに注いだ時にグラスの中に雪のような効果を作ります。

【マレーシアでも熟成したビールは飲める】

ある種のビールは熟成して年月を重ねることができる、例えばオランダの地ビールメーカーDe Molen の作るビール。 そういったビールは数年経った方が味が良くなる。もっともワインと同じで、ビールは暗所で適切な環境下に置いておく必要がある。
(Intraasia 注:本当ですか? ビール飲みではないIntraasia はこういう知識は全くない)

以上抜粋訳から

特定のパブ・バーで地ビールが提供されているということは、個人でビールを醸造している人がいるということなんでしょう。この辺りの詳しい情報は書いてないし、これまでにもメディアで読んだ記憶がないので知りません。

市販の缶ビールは有名スーパーの棚に並んでいます。 非ムスリム地域にあるコンビニ・ミニマートには缶ビールを販売している店もある。 従って都市部でビールを買うことは、銘柄にこだわらない限り、容易であると言えますね。

マレーシア人は一般にかなり冷えたビールを好むことが観察からいえる。カラオケ、ナイトクラブなどでは、氷をたくさん入れたビール用バケツにビール瓶を突っ込んでテーブルに置くのが普通です。またはキューブアイスを容器にいれてビール瓶と一緒に供する場合も珍しくないし、客がそれを要求していることもある。

場末の大衆食堂でビールを注文している人たちの中には、アイスキューブをビールグラスに入れてビールを注ぐ人もいます。ビール瓶が全く冷やされていないからでしょう。

それぞれの国または民族によって食の趣向が違うように、ビール味の好みもそれなりに異なるのではないでしょうか。

参考:あるスーパーの棚に並んでいる缶ビール、320ml / 325ml、の価格

Carlsberg Beer  RM 6.25、 Tiger Beer  RM 7.75,  Asahi Super Dry  RM 7.65,
Anchor Beer  RM 6.70,  Heineken Beer  RM 9.75,