気持ち良い仕事

今日もご覧いただきありがとうございます！


先日、テーブルに載せる卓上ガラスの注文がありました。
特殊な形をしたテーブルなので、型紙をとり、
しっかりと打ち合わせをした・・・つもりでした。


いざ工場長の弟と二人で納品したとき、お客様の最初の言葉が


『え～、打ち合わせと違うんじゃない～？ショックだわー。
こんなになるなんて思ってなかった。楽しみにしてたのに・・・』


ガラスは打ち合わせ通りに出来上がっています。
こちらとしては打ち合わせ通りのものを製作しているので
なんとも返答につまりました。


お客様は何度もイメージはこうだった、と言われましたがその度に
『打ち合わせはこうなっておりましたので・・・』と私・・・。
現場には気まずい雰囲気が・・・。


何度かそのやり取りを続けるうちに、このテーブルには
今まで私が気づかなかった特別な深い思い入れがあることがわかってきました。


だけどやっぱり作り直しはあきらめようかとなりかけていたその時、
弟が突然こう切り出しました。


『作り直しましょう！ これから永く使われるものですし、
ずっと後悔するのは私たちも一緒です。お互いに気持ち良くいきませんか？』


その言葉を聞いた瞬間、自分の中に引っかかっていた何かが

スッポーン！

と外れ、せきを切ったように言葉が出てきました。

『うん、作り直しましょう！ 私が仕上がりのイメージを伝えきれなかったのが原因です。
お金のことは気にせんでください。 私も気持ち良く使っていただきたいですから・・・』


この言葉を口にした途端、どんよりしたものが一気に
ブワ～ッと晴れて行くのを感じました。


お客様は、せっかく作ってもらったのにそれは悪いから、、、
とおっしゃってくださいましたが
工場長（弟）がすでに油性マジックでガラスに型を取り始めていたため
作り直し強制決定。
ナイス工場長！！



・・・
こんなことが続けば会社は潰れてしまいます。
だけどもう少しのところで、もっと大きな過ちを
犯してしまうところでした。
これからは、二度とこんなことにならないように、
もっと自分のチカラをあげていきます！


大事なことに気づかせてくれたとても貴重な経験でした。

最後に。
作り直しをさせてしまうことになった工場長（弟）に、ゴメンナサイ。



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おかげさまでガラス一筋98年！有限会社新田建商
新田健太郎