オカ姉のためいき日記

人生色々、ためいき色々。今日はどんなためいきつくのやら・・・?

WOWOW「夜がどれほど暗くても」〜最終話

2020-12-17 23:54:00 | 上川さん
アッという間に12月も半ばを過ぎてしまいました。

世界中、まだまだ不穏。
このドラマのタイトルのように、暗い夜の先の光が早くみえますように・・・

隆友さんがツイッターに「最終話が録画されていない」と発信してくれたおかげで
最終話再放送録画に間に合った〜 いつも助けられるわ。皆さんは大丈夫だったかな?

先週末に原作を読み終えた。「どんでん返し」はあまりにもあっけないものでミステリー、
サスペンスというより社会派系の内容になっていた。
だからなのか殺人事件の真相への経過は、あまり・・・というかほとんど描かれていない。
けれど映像化するには、さすがにこのままではな〜と!ドラマとなれば事件を着地させないといけない訳だし。
原作を映像化するにあたっての、抽出力とプラスの要素のバランスをとるのも大変な作業なんだなと改めて思えた。

エンドロールの内容を表しているような映像と、不穏な空気を感じさせる音楽に毎回グッときた。
最終話では穏やかな曲調になっていて、細やかさにちょっと感動!

橋本一監督の1話と2話は、ただただ辛く重苦しさが容赦ない展開で、否が応にも身につまされる。
志賀を襲う「絶望」はさまざまな形で描かれたが、私は早見とのシーンの志賀を見るのが一番辛かった。
羽根を全てもぎ取られていく志賀の心情が、横顔のみのカメラワークでヒシヒシと伝わってきた。

後半の3話、4話は谷口正晃監督。3話の後半あたりから雰囲気が微妙に変わったように感じた。
全体的にヒリヒリ感ザラザラ感が薄まったような・・・?
ま、後半はエンドロールの映像の夜明けに近づいていく辺りになったからだろうけど。
ただ志賀に一瞬「刑事」の顔がよぎってしまったのは私だけかな〜(苦笑)

憎悪を溜め込んでいた奈々美が「憎みたい・・・でももう誰に怒りをぶつければいいのか…」と
気持ちの変化に戸惑いながら、徐々に憎悪が氷解する過程にも一捻りほしかった。
後一話くらいあればな~と・・・

重箱の隅をつつけば・・・
志賀をあんなにはしらせてはいけない(走る隆也さんは好きだけど)
消防車が遅すぎる~!
ゼミ仲間の証言?のようなもの・・・ここで言う?もっと早くおっしゃい(怒)
放火の動機は?「証拠隠滅」は他者による「空き巣」で使われちゃったし・・・て、ゆーか殺人の動機も薄い。
心まで貧しくなってしまった犯人への長澤刑事の一喝がほしかった〜

健輔と来た釣り場でのラストシーン。
志賀と健輔の関係はこれから濃厚になるという切なさにググッときた。
隆也さんの潤んだ瞳に更にグッ・・・というところで、3人で楽しそうに食事って〜〜

・・・・余韻が断ち切られてしまった!!!

佇む鞠子と奈々美の姿を捉えるだけでよかったのにな〜と、超個人的感想!
最終話は詰め込み過ぎだったのかな?

でもキャスト全員、ストレスフリーだった。隆也さんはたっくさん引き出しを持っている。
ちょっとよじれてて、突き放すような「冷」とか慟哭する姿が好き。
だから前半の志賀をもう少し見ていたかった。

加藤シゲアキさんは「金八先生」の時を思い出す。
当時の年齢にしてはイケメンであったのは勿論、とにかく声が印象的だった。文才もあるんですね!
羽田美智子さんは妻役として一番しっくりくるの。個人的に好きだし!
高嶋さんがメッチャかっこよかった〜

鈴木浩介さんはズルい!インパクト大で、ある意味・・・持っていかれた感あり。
くやしいほど上手い!

原作を読んでも志賀と奈々美が主役。
隆也さんと堂々と渡り合った岡田結実さんの演技に本当に引き込まれた。

皆様、厳しい状況下でのドラマ制作有難う!でした。



「幸せな人間の親切は、不幸な人間を更に追い詰める」って・・・
そんなことがあっていいはずがない。
幸せであっても、仮に不幸であっても、人の辛さを我が身に置き換えて考えられること、
思いやれることのできる人が、いかに大切であるか!だ。

そんな人達がいなくなったなら、そして必要とされなくなったら、この世の終わり。

温かい人はたくさんいる。


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