隆也のお部屋
「ぷっすま」で無邪気に笑っていた隆也さんと
「ルパンの消息」の渋くてスタイリッシュな溝呂木が
同一人物と思えない。 「兄と弟」のような・・・・・
役という媒体によって「上川隆也」が消えるのが快感。
で も前回のドラマでは、珍しく私の中で、それが 揺らいでしまって「現代物」にモヤモヤ感があった。
でもそれは「ウーマン・・・」で、そして今回の「ルパン・・・」で
払拭されてしまった。 安堵、安堵。
隆也さんが出ていれば何でもいい!って訳じゃない。
彼自身は「お声をかけていただければ・・・・」という姿勢
だけれど、やはり作品の濃度みたいなものが
気になってしまうんだなぁ。
「ルパンの消息」での隆也さんについては
思ったより出演シーンも多くなく、役の位置から
しても、どちらかといえば「静」だったし、
正直、「主役」としては、物足りなさを感じ得ない。
でも2時間、アッという間だった。
原作を読まなかったのが、かえってよかったのかも。
キャストが個性派揃いで、その力量のバランスも
いい。 良くも悪くも、隆也さんが「うく」のが
一番気になっちゃうもの。
何より全員の役に、きちんと「息」が吹き込まれていて、
誰ひとり欠けても成り立たない作り方がいいな。
結果的には、隆也さんに感じた物足りなさも
その点が埋めてくれたかも。
途中、鑑識の倉田に指摘されるシーンでは少々
カクッとなったり、「タレコミ」の主が実は・・・・にも
「エッ」と思わなくもなかったけど~
その佐藤めぐみさんは、凛とした雰囲気で
将来、床嶋佳子さんのようないい女優さんに
なりそう。
「震度0」にしても、今回の「ルパンの消息」にしても
「ラストが始まり」のような課題をつきつけられる。
横山作品の特徴かな?
「震度0」のラストは、関わった者達の「これから」を思うと
やりきれない気持ちにさせられた。
今回も、あの5人が15年、背負ってきたものは
時効になったけれど、やはり 「これから・・」を
感じさせるラストだったもの。
46歳の溝呂木の渋さと、落ち着きを
見事に感じさせてくれたけれど・・・・
ステキ過ぎます!
こんな刑事さんがいたら、ハイハイと
何でも自供してしまうでしょ!
じ
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