ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

宇治川の鵜飼 ~幽玄・華麗なる夏の風物詩

2015-08-13 | その他イベント
 宇治川の鵜飼 ~幽玄・華麗なる夏の風物詩

              

 宇治の夏の風物詩、「鵜飼」は毎年6月から、9月まで開催されている。
暑い暑い夏の夕暮れ時、川面を渡る風に涼しさを僅かに感じ始めたころ、昔ながらの衣装を着た鵜匠さんを乗せ、鵜舟が静かに川を下っていく。

               

 中の島に停泊していた鵜飼鑑賞用の乗合船にも、赤い提灯が灯り、鵜舟を追うように滑り出す。

               

 鵜船では本番前のウォーミングアップが始まっていた。
 宇治では、現在3人の鵜匠が活躍しているが、そのうち2人は女性。

               

               

 観光客から「お久しぶり!」と声がかかる。
 「えっ!?」と鵜匠の澤木さん。
 「テレビで拝見しました!」
 そういえば、テレビで何回か、お目にかかったことがある。

               

               

               

               

辺りが闇に包まれ始めると、いよいよ漁が始まる。

船頭さんと鵜匠さんの 「ホウホウ」という掛け声と、舟を櫂でコンコンと叩く音が、川に響き、風情たっぷり。
鵜の声を真似たような掛け声は、鵜を励まし、舟をドンドンと叩くのは鵜をけしかけるためだとか。
鵜たちはそんな音に誘われるように、水に潜り、鮎を喉元まで飲み込んでは、また水面に戻ってくる。

               

               

               

平安時代に藤原道綱の母が書いた『蜻蛉日記』に、宇治川の鵜飼を見た様子が描かれている。
 効率的だとは、とても言い難いが松明の篝火のもと、幽玄かつ華麗なる伝統漁法は、芸術的ですらある。

               

                

               

               

               

               
              
               

               

               

               

 動画1・クリック         

 動画2・クリック


 実際に見るまでは「鵜飼とは鵜を搾取するような人間のエゴ剥き出しの漁法」と思っていたのだが、鵜匠と鵜の深い信頼関係と愛情や絆を感じられて、いっぺんに鵜飼が好きになった。

 鵜匠、澤木さんのブログクリック  「宇治川の鵜飼」
 


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