ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

ピカソ ・青の時代と「ゲルニカ」の時代 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ㉓

2025-03-27 | 大塚国際美術館

ピカソ ・青の時代と「ゲルニカ」の時代 ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ㉓

   

   パブロ・ピカソ「ゲルニカ」


 「ゲルニカ」は、スペイン市民戦争に介入したナチスドイツやイタリア軍が、スペイン・バスク地方にある村ゲルニカの無差別爆撃した出来事 を主題とした1937年の作品。
 最も力強い反戦絵画の1つとして評価されており、戦争による暴力や混沌に巻き込まれて苦しむ人々の姿を描いている。

 今も「ゲルニカ」の時代は続いている。

  

  作品内で際立っているのは、血相を変えた馬、牛、火の表現で白と黒と灰色のみの一面モノクロームとなっている。

   

 パブロ・ピカソは20歳の頃、悲しみを抱えた貧しい人々を見つめ、青の絵具を用いて絵画にその姿を捉えた。

 このころのピカソを「青の時代」といわれており、実験的なキュビスムの探究、さらに円熟期から晩年に至るまで、91年の生涯を通して旺盛な制作意欲を絶やすことはなかった。

  

  パブロ・ピカソ「招魂(カサジェマスの埋葬)」    パブロ・ピカソ「海辺の貧しい人々(悲劇)」

                 

                    パブロ・ピカソ「自画像」

  

  パブロ・ピカソ「ダンス」                   パブロ・ピカソ「窓辺に座る女」 

                 

                   パブロ・ピカソ「裸婦とパイプの男」

                 

                  パブロ・ピカソ「玉乗りの少女」

    

           パブロ・ピカソ「遊ぶクロードとパロマ」

   

   パブロ・ピカソ「マンドリンとギター」

            亡くなる直前90歳の自画像。

 

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シャガールの時代・20世紀へ ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ㉒

2025-03-24 | 大塚国際美術館

シャガールの時代・20世紀へ ~大塚国際美術館・陶板名画の旅 ㉒

  

   大塚国際美術館の地上階部分は現代絵画から始まる。

    マルク・シャガールは、1887年7月7日、当時ロシア帝国領だったベラルーシの村に、ユダヤ系の家庭の長男として生を受けた。

 幼少期から芸術に興味を抱き、サンクトペテルブルクの美術学校へ進学し、ロシアでの本格的な芸術教育を受けることとなる。

 そして、1910年、シャガールは芸術の都パリへ移り住む。

 エコール・ド・パリの画家たちと交流し、さまざまな芸術様式を吸収しながら、現実と非現実が交錯する独自の表現スタイルを確立していった。

 二つの大戦を挟み、ロシア、ドイツ、フランス、アメリカ、そして、再び、フランスへと彷徨を重ね、ロシア革命、ユダヤ人迫害など数奇な運命に翻弄されながらも明暗の時代を駆け抜けて、97歳で没するまで数々の作品を手掛けた。

   生涯、3度の結婚をするが作品の多くには若くして病死した最初の妻ベラのイメージがみられるという。

  

 マルク・シャガール「彼女をめぐりて」

 

 マルク・シャガール「イカロスの墜落」

 

 マルク・シャガール 「詩人:三時半」

 

 マルク・シャガール「殉教者」

 

 マルク・シャガール「農夫の生活(ロシアの村)」

 

 ジョルジョ・デ・キリコ「予言者の報酬」

 

 ジョルジョ・デ・キリコ「不安がらせる女神たち」

 

 ポール・デルヴォー「ローマへの道」

 

 フランツ・マルク「黄色い牝牛」

                   

 アメデオ・モディリアーニ「若い小間使い」

                                             

  アメデオ・モディリアーニ  「座る裸婦」

 

  アメデオ・モディリアーニ  「ポンパドゥール夫人の肖像」

 

 ジョルジュ・ルオー「老いた王」

 

 レジェ・フェルナン「トランプ遊びをする人々」

 

 レジェ・フェルナン・レジェ「読書する人」

   

 

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本願寺伝導院と西本願寺、興正寺から泉涌寺・逍遥

2025-03-21 | 京都の旅

本願寺伝導院と西本願寺、興正寺から泉涌寺・逍遥

 

 仏具店が並ぶ西本願寺・門前町エリアにイスラム寺院のようなイギリスの建物のような奇想天外な建物があり、以前から気になっていた。

 チャリで来たものだから、この機会にと建物の近くに行ってみた。

 案内板に「本願寺伝道院」とあり、謂れが書かれていた。

 生命保険会社の社屋として明治45年(1912)に建築され、銀行や診療所などを経て、現在は僧侶の教育施設の場になっている。

 設計は東京帝国大学の教授・伊東忠太によるもので、赤レンガ造りで、インドのイスラム様式のドーム、イギリスの建物をイメージしたレンガ壁など、さまざまな建築様式を取り入れつつ、千鳥破風を石造りした日本建築の意匠も見られるという。

 東西文化が融合した不思議な建物だと改めて思った。

  

  

 

 

 浄土真宗本願寺派の本山「西本願寺」は272年(文永9)宗祖・親鸞聖人の末娘覚信尼が京都の東山大谷に建立した廟堂に始まり、第8代蓮如上人の尽力により大教団に発展した。

 御影堂と阿弥陀堂、北能舞台、唐門など桃山文化を今に伝える国宝建造物を多数有している。

 1994年(平成6)「古都京都の文化財」として、世界文化遺産に登録された。

 

 

 

 

 「興正寺」は真宗興正派の本山で親鸞が草創したことが起こりで本願寺と歩調を合わせるように天正19年(1591)に西本願寺の南隣である現在地へ移った。

 「正しき法を興し、さかえさす」との願いが込められ「興正寺」と称した。

 三門脇の紅白の梅が美しかった。

  

 

 

 

 東山区の泉涌寺は空海が庵を結んだことに由来する真言宗泉涌寺派の総本山。

 ここまで来ると、まちなかを外れ一気に山中に来た気がする。

 

 

 「降り参道」をおりた正面に見えるのが国の重要文化財「仏殿」で、泉涌寺の本堂でもあり、須弥壇には運慶作の阿弥陀・釈迦・弥勒の三尊仏が安置されている。

 3月中旬になると、長さ約16m、幅約8mと日本最大の巨大な「涅槃図」が公開される。

 

 (泉涌寺HPより)

 

 

 泉涌寺の名の由来となった清泉が地下から湧いた場所で、清少納言の歌碑があった。

 

 

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今宮神社と「あぶり餅」 ~京都ちゃり逍遥

2025-03-19 | 京都の旅

今宮神社と「あぶり餅」 ~京都ちゃり逍遥

 

 学生時代からご贔屓にしている京都・今宮神社の門前にある茶店「いち和」で名物の「あぶり餅」をいただいた。
 「あぶり餅」は竹串に刺したつき立ての餅を炭火で焦げ目がつくほどにあぶって、甘い白味噌のたれをかけた逸品で、かつては "隠れグルメ” だと思っていたが今や知らぬ人はいないくらい超有名になった。

 

 

 

 

 

 暖かな一日だったので、軒先の床几に腰かけていただくのが何とも風情がある。

「いち和」こと、一文字屋和輔は平安時代の長保2年(ちょうど1000年)創業という日本最古の和菓子店だ。

 平安時代からある井戸(お玉の井)があり、水神様を祀っている。

    

 

 大正時代の写真だという。

   

 

    1025年続く日本最古の和菓子店は鍾馗(しょうき)様が守る。

 

 向かいにも同じあぶり餅の茶屋「かざりや」があり、こちらは江戸初期の創業という。

 

 

 梅花見ごろの今宮神社を参拝する。今宮神社は悪疫除けの神社で「あぶり餅」も疫病除けの餅である。

 

 

 

 

 前回訪問時の記事

 最近、京都市内では駐車場やバス移動が大変なので、レンタサイクルを使うことが多い。

 今回は全く予定を立てずに気の向くままと思っていたら、案の定「あぶり餅」に来てしまった。

 京都駅前でレンタルして、西本願寺周辺、北野天満宮周辺、そして、ここに至った。

 これから、洛北から一気に下って洛東端の泉涌寺まで突っ走る。

 電動でもないママチャリなのに元気だなあと我ながら感心する。

 

 

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早咲き桜の咲くころ ~京都・平野神社

2025-03-17 | 花めぐり~3月

早咲き桜の咲くころ ~京都・平野神社

 

 平安時代より京都きっての桜の名所として知られる平野神社。

 境内は早咲きから遅咲きのまで約60種の桜があるので、長い期間楽しめるという。

 私はいつも遅れて参上するので、平野神社の満開桜をまだ見たことがない。

 今回は逆に早すぎたが、早咲き桜に辛うじて迎えられた。(3月14日)

 

 

 

              

 

  

 大阪の平野では杭全神社のクスノキが有名だが、こちらもご神木のクスノキが威容を誇っている。

  

  

 

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