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ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

東欧のマザー・テレサのふるさと・北マケドニア /コソボ /モルドバ  ~大阪関西万博 89

2025-08-21 | 万博

東欧のマザー・テレサのふるさと・北マケドニア /コソボ /モルドバ

 ~大阪関西万博 89

   万博で知らない国との出会いは好奇心を大いに刺激する。

 私のように「世界を旅する」を人生の夢としてきたようなものが、もはや、そんなこと自体が本当に夢でしかなくなったことに気付き始めた昨今、せめて、全館制覇に夢を託す。

 <北マケドニア>

 北マケドニアは、バルカン半島南部にある内陸国で、以前はユーゴスラビア連邦に属していた。

 自然豊かで美しい街並みが広がっている国でマザーテレサや、古くはアレキサンダー大王が誕生した地として知られている。

 マザーテレサは1910年、北マケドニア(当時はユーゴスラビア)のスコピエに生まれた。

 18歳の頃、修道会に入会し、その後はインドに渡り、カルカッタで教員および校長として勤めた。

 38歳に医療の訓練を受け、それ以降、世界中の貧しい人々を救いながら後継者の教育に励み、その功績から、69歳でノーベル平和賞を受賞した偉人である。

名産オフリド・パール。オフリド湖に生息する魚の鱗から作るらしい。

 

<コソボ>          コモンズA

20C後半に、ユーゴスラビア連邦セルビア共和国コソボ自治州だったが、ユーゴが解体されたあと、2008年、セルビアから独立した。

その際のコソボ紛争が記憶に残るが、未だにくすぶり続ける‟バルカンの火薬庫“とも云われている。

先進的な建築物が建ち、ローマ時代の城塞や文化遺産、歴史的な街並みも残る。

文化、民族、歴史が調和した美しい景観がある国。

 

<モルドバ>          コモンズD

モルドバは、ルーマニアとウクライナに挟まれた旧ソ連から独立した内陸国で、黒海に近い温暖な気候が特徴の国。

面積は九州とほぼ同じ広さで人口は約260万人(2024年時点)。

ヨーロッパ屈指のワイン生産国でもある。

ブースには「カーサ・マーレ」と呼ばれるお洒落な空間がある。

鏡張りの空間に郷土料理のオブジェが展示してあったり、可愛い刺繍入りの民族衣装が展示されていたりする。

ロシアとの関係もウクライナとよく似た状況にあり、隣国の惨状から何かと政情不安がつき纏う。

 

万博を通じて、今まで知らなかった国のことを僅かながらでも知り、困難に直面している国があることを更に知り、平和の尊さを改めて実感する。

 


アジアの純真・ラオス /モンゴル /スリランカ ~大阪関西万博 88

2025-08-19 | 万博

アジアの純真・ラオス /モンゴル /スリランカ ~大阪関西万博 88

 

東南アジアのラオス、東アジアのモンゴル、南アジアのスリランカ。

同じアジアでも遠く離れた3国の記事を書こうと思ったら、「アジアの純真」という言葉が浮かんできた。

PUFFYのひと昔前の歌だが、何となく、そんなイメージがあると思うのだが、どうだろうか。

 

<ラオス>         コモンズD

ラオスは本州ほどの広さを持つ内陸国で内約70%が高原や山岳地帯である。

メコン川は原生林の中を大きく蛇行しながら森の国を1,900kmに渡って流れる。

北部の古都ルアンプラバン。

早朝には凛とした静寂のなか、オレンジ色の袈裟を着た僧侶が長蛇の列をなして現れる「托鉢」が風物詩となっている。

世界的に有名な遺跡や観光名所があるわけではないラオスだが、豊かな自然と仏教の教えの中で、絶えず穏やかな時間が流れている。

ラオスの人口は650万人(2015年現在)。

 

<モンゴル>         コモンズD

国土の大部分は草原地帯で、北部には森林、南部にはゴビ砂漠が広がり、遊牧民の文化が色濃く残る国。

人口は約350万人で国土は日本の約4倍。

「日本人の多くは、モンゴルと聞くとゲルや馬頭琴、横綱の朝青龍、白鵬をイメージしてパビリオンを訪れる。」というが、私はやはり、チンギス・ハンやフビライを連想する。

現在の中国から東ヨーロッパまで、ユーラシア大陸にまたがる版図を誇ったモンゴル帝国。

13世紀にチンギス・ハンが創始者となった巨大帝国の片鱗をみてみたいと思っている。

 

<スリランカ>        コモンズA

スリランカはインドの南東に位置する緑ゆたかな熱帯の島。

面積は北海道の8割ほどで人口は約2200万人。

70%以上が仏教徒で「生きとし生けるものは皆幸せであれ」という慈愛の心に満ちた仏教国である。

旧名はセイロンで、言わずと知れた紅茶の国でもある。

スリランカの7大産地の紅茶の香り比べができる。

 

★★★

 


スイス Pav. の「シャボンの中のハイジ」~大阪関西万博 86

2025-08-17 | 万博

スイス Pav. の「シャボンの中のハイジ」~大阪関西万博 86

 スイスパビリオンは、ふわふわと浮かぶシャボン玉のような建物で球体の膜は特殊な材質を使い、総重量は400kg以下だという。

 これは従来の素材で作る建造物と比べると1%程の重さしかなく、自然に対する負荷も抑えられている。

 テーマは「ハイジと共に、テクノロジーの頂へ」。

 最初はスイスらしいモチーフが詰まった「切り絵」の世界。

 次は声を出すと大きなシャボン玉が出てきて、ゆらゆら浮かぶ様子が幻想的な不思議ワールド。

 そして、スイスの医療・技術系の展示が続く。

シャボンの一番てっぺんには大人気の「ハイジカフェ」。

 昔、時刻表片手にスイスをほぼ一周したことがある。

 ハイジのふるさと、マイエンフェルトも気ままに散策した。

 

 

 

 


夜の地球 Pav. と「夜の万博ウォーク①」  ~大阪関西万博 85

2025-08-16 | 万博

夜の地球 Pav. と「夜の万博ウォーク①」  ~大阪関西万博 85


 夜の地球パビリオンには輪島塗の大型地球儀「夜の地球 Earth at Night」が展示されている。

 直径1m、重さ215kgにもおよぶ大迫力の地球儀で、漆黒と金の発色の繊細な美しさに見とれてしまう。 

 石川県輪島漆芸美術館のもので宇宙から見た地球だという。

 製作に5年もかかり、被災でも無傷だったということで災害復興のシンボルとして展示されている。

 東京の輪島塗MAPが展示されていた。

 あと海外のものもあったが、何故か関西のMAPがない。

大漁旗とシックな内部展示のミスマッチ感が半端ないのは、出展が急に決まったからか。

もともとはイランがここに出展予定だったが急きょ、撤退したらしい。

関係者の苦心も同時に感じ取る。

 

 

「夜の万博ウォーク①」

 日中の酷暑に苛まれる万博ウオークだが、夜の帳が下りるとライトアップに映える幻想的な異次元ワールドとなる。

 大屋根リングからの絶景。


 

 

 

 

 


国際赤十字・赤新月運動 Pav. の「人間を救うのは、人間だ。」 ~大阪関西万博 84

2025-08-15 | 万博

国際赤十字・赤新月運動 Pav. の「人間を救うのは、人間だ。」 ~大阪関西万博 84

 

 1862年に創始者アンリー・デュナンが唱えた赤十字思想~それは「傷ついた人々を敵味方の区別なく救うこと」。

 明るい未来を描くことは、もちろん大切だが、楽しいばかりが万博じゃない。

 どうしようもなく苦しい現実にも目を向け、手を差し伸べることを躊躇しないこと。

 国際赤十字・赤新月運動パビリオンは戦争であったり、災害であったり、世界の様々な困難な場面に乗り込んでいく使命を持った活動を紹介している。

【ZONE1】プロローグでは、『世界の人々の何気ない日常を垣間見る映像インスタレーション』が広がっている。

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【ZONE2】半球型ドームシアターでは、世界の人道危機とそれに立ち向かい、立ち上がる人々姿を描いている。

 ガザ地区が攻撃される様子や東日本大震災の津波画像や阪神淡路大震災の火事の映像など、あらためて、没入映像で見ると心に突き刺さる。


ロシアによる侵攻が続くウクライナ・マウリポリから脱出する住民を支援する。(HP)

イスラエルの攻撃が続くパレスチナのガザ地区の野戦病院を支援する。(HP)

東日本大震災での活動。(HP)

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【ZONE 3】来場者が抱いた想いを表現できるコーナー。

“もし少しでも こころが動いたなら きっと世界は変わって行く。”


 日本大震災の発生から約1か月間、石巻赤十字病院(宮城県石巻市)の前に掲げられた「赤十字旗」が展示されていた。

 風雨にさらされて右半分がなくなっているが、「全ての患者を受け入れる」という決意の象徴だった。

 

 昨年、出向いた能登半島災害ボランティアのことを思い出していた。