ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

向井珍味堂 ~きな粉屋さんのロールケーキ

2013-02-28 | 平野の元気もん
   向井珍味堂 ~きな粉屋さんのロールケーキ

                     

 大阪市平野区加美・・・ものづくりの町・加美の㈱向井珍味堂の工場に近づくにつれ、香ばしい大豆の匂いに溢れてきた。
 関西のきな粉のシェア、3分の2を誇るこの会社は、いわゆる乾物屋さんで、きな粉の他、唐辛子、青のりを作っておられる。
 この地区には大企業ではなくとも、小回りのきく元気もん企業が数多い。
 多品種少量生産の㈱向井珍味堂も、そのひとつ。
 一口にきな粉といっても、大豆の焙煎方法や粉の細かさによって、60種類あるという。

                     

 中尾敏彦社長は「高品質な本当のおいしさ」を追求し、職人技の標準化や薬品を使わない害虫駆除の技術を開発されてきた。
 さらに商品の枝葉を広げるため、開発したのが、「きな粉屋さんのロールケーキ」である。
 極上の国産きな粉のみを使用。小麦粉は一切不使用。
 手作りならではの素朴な味と風味が人気で、工場の直売会やネット販売では、すぐに完売するという。

                     

                     

 オリジナルキャラクター「ななみ」くんと直売店。


                     

                     

                     

来る3月16日(土)10:00~14:00、本社にて、「平野区東住吉区うまいもん大集合!」と銘打った直売会イベントが開催されます。
 これは両区の元気もん食品会社もブースを出店。特別価格で購入できる催し。ぜひ、どうぞ。→向井珍味堂HP
                     blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking
   
 

      

「平野・町ぐるみ博物館」 1

2013-02-26 | 平野・町ぐるみ博物館
          「平野・町ぐるみ博物館」 1


                     

 「町ぐるみ博物館」というアイデアは実に秀逸である。
 身近にある、ほんのささいな事象に関するもの、しかも、できる範囲で無理をせず、自らが楽しみながら、それぞれの店で寺で個人宅で、ピンポイントにターゲットをしぼって、専門的にマニアックに展示する。
 そして、ひとつひとつの小さな博物館を町歩きしながら、廻ることで、大規模博物館を見学したような気がしてくる。
 平野郷とその周辺ではパズル、自転車、幽霊、和菓子、駄菓子、刀、珈琲屋、へっついさん、郵便局、鎮守の森、など数々のユニークな博物館が点在する。
 その中の「平野映像資料館」(染と織・まつや)は第4日曜のみの開館。
 まつやさんは呉服屋であるが、店主の松村長二郎さんは映像マニアで、貴重な映像資料を公開されている。
 この日は約80年前の映像を見せていただいた。

                     

                     

 松村さんは平野の生き字引でもあり、また町並みの保存にも尽力された、平野郷HOPEゾーン協議会会長でもあり、町で知らぬ人はいない。
 独特の語り口が人気で、テレビや講演会にも、引っ張りだこだ。

                     

                     

 明治39年、関西鉄道(現JR)、平野川あたりを行く蒸気機関車。

                     

 昭和40年代だろうか、国鉄平野駅。

                     

 もうひとつ、第4日曜だけの開館は「新聞屋さん博物館」。
 
 古い商店街の中に風格ある石造りの洋館、この一見、銀行を思わせる洋舘が「小林新聞舗」で、創業は明治22年と言うから、10O年以上の歴史があり大阪市内で一番古い新聞販売店。
 所蔵の明治からの新聞、号外、付録や新聞販売に関する写真、文献などの資料が展示されている。



                     

                     

                     

                     



                    blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking
   


 

明日香村「cafeことだま」 ~奈良うまいもん

2013-02-19 | 奈良うまいもん
   明日香村「cafeことだま」 ~奈良うまいもん

             

 飛鳥駅の西側にある、古い民家を改装して営業している『cafeことだま』さん。
 天智・天武天皇の母、斉明天皇陵と云われる「牽牛子塚古墳」が近くにあるが、一般の観光コースからは外れているので、周辺は閑散としている。

             

              


 外観は、普通の古い民家のようにしか見えないが、建物の中に入ると雰囲気は一変。
 シンプルでありながら、こだわりと美意識が感じられる内装と調度品が並んでいる。
 オーナーさんはこちらに移住されてきたとのこと。

             

 床の間に飾られているのは「斉明天皇」!?

             

 看板メニューの「ことだまランチ」1575円は奈良特産の大和肉鶏を使っている。

             

             

             

             

 ゆったり、ほっこりするには最適のカフェである。
 サンシュユの花が飾られていた。


             

             

             

            blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking




「KEN 'BAR」 ~平野グルメ・『DESPERADO』

2013-02-17 | 平野うまいもん
「KEN ’S BAR」 ~平野グルメ・『DESPERADO』

 

              

              

 平野にこんなお洒落なBARがあるなんて知らなかった。
 それに「KEN ’S BAR」と聞いて、同名のアルバムがあることから、平井賢が経営しているのかなんて思ってしまった。
 このお店は築200年の古民家を全面改修して、店舗として再生されたという。
 古民家の改修には膨大なコストがかかるが、外観の改修には平野郷HOPEゾーン事業の補助制度を活用されたという。
 腰をかがめて、くぐり戸から入る。
 大半の人がここで、頭をぶつけるそうだ。(もちろん、私も例外ではなかった。)
 一歩、店内に入ると、仏間、客間、居間などの仕切りを取っ払い、床の間を活かした優雅で広やかな和空間が広がる。
 酒瓶が並ぶカウンター越しに箱庭を望み、落ち着いた雰囲気を演出している。

              

              

              

                
 オーナーの種田健さんは元教員だが、長年、バーテンダーをされていたかのような鮮やかなシェイクさばきに見とれる。
 健さんにとって、平野郷の素晴らしさを無言で伝えるこの場所は新たなる教壇と言えるのかもしれない。

              

              

              

              

 自由が欲しいわけじゃない。
 プリズンは、この世界を一人で歩くことなんだ。
                        (DESPERADOより)


              

             blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking
   

「串カツ いぬい」 ~平野グルメ 

2013-02-11 | 平野うまいもん
     「串カツ いぬい」 ~平野グルメ 

 大阪市平野区平野本町の「串カツ いぬい」さん。
 町家が立ち並ぶ風情溢れる街の一角に昭和の佇まいの古びたお店。

              

 地元密着型で、よくメディアでも紹介される評判のお店。
 何といっても、殆どのネタが一串60円というから、地元に愛されているのがよくわかる。

              

              

              

 特製の衣を浸けて、絶品の串カツを揚げるご主人。
 奥さんとの絶妙の二人三脚で切り盛りする。

              

              

               

 ご主人のこの陽気さもリピーターが多い理由に違いない。
 何となく、ご主人に似た福助さんが飾ってあった。

              

 一押しの一品。「いぬい焼」。
 お好み焼き風だが、タコ焼きのような柔らかさ。
 クセになりそうな味だ。

              

 これも名物のドテ焼きに舌鼓を打ちながら、平野B級グルメの夜は更けていく。 


              

              blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking
   

勇壮なる神事 ~『お綱まつり』

2013-02-09 | 奈良の旅
  勇壮なる神事 ~『お綱まつり』

               

 『お綱まつり』は奈良県桜井市江包、素盞鳴(すさのお)神社と桜井市大西、市杵島神社で、毎年2月11日に行われる祭り。
「お綱はんの嫁入り」とも称される。
 初瀬川をはさんで、東方に素盞鳴神社、西方に市杵島神社が鎮座、素盞鳴尊と稲田姫命の結婚式とされ、江包から雄綱(男綱)、大西から雌綱(女綱)を運び寄り、神前でそれぞれの大注連縄を結合、「入船の儀式」を行う。
 古来より、五穀豊穣を祈る神事とされる。
 綱つくりが、また大変な作業で、それぞれの地区で村民総出で作られる。
 江包の男綱の先は、男性の象徴を示すものとされ、頭部の直径約二メートル、長さは四メートル近くあり、円錐形をしており、百メートルもの尾とも言える長い綱がついており、重さ約1トンほどにもなる。

              

 一方、大西の女綱の形は舟形(女形)で、一番太い所の廻りが約五メートル、長さ六メートル、これに引綱をつけ、約百メートルの尾がついて、総重量が男綱と同じぐらいになる。
 
 まず、両地区の田んぼで泥相撲が取られる。

              

              

              

 泥相撲の後、女綱がかつぎあげられ、素盞鳴神社を目指す。
 先頭には、祓い串を持った神職さんと仲人さんを伴って進む。

               

              

 やっとのことで到着した女綱は、すぐに社前西の榎の古木にくくりつけられる。

              

              

 一方、江包でも泥相撲が終わり・・・こっちも激しかった模様。

              

 男綱が担ぎあげられて、女綱、目指して突っ込んでいく。
 長い尾を引きずることなく、まるで精子のごとく、元気がよい。

              

              

 ようやく、男綱は、女綱が待つ素盞鳴神社の社前に到着。
 舟形の女綱に男綱がおさめられるクライマックスを迎える。
よくよく考えると、エロい神事である。
 ちっこいおっちゃんが龍の子太郎のように、綱に飛び乗った。

              

              

 伝統の行事を今年も無事、やり遂げた。
 男たちの友情を垣間見た一瞬だった。
 (写真は昨年の様子から)


              

             blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking



              

              

 

「なら瑠璃絵」 ~『瑠璃色の地球』

2013-02-07 | 奈良の旅
「なら瑠璃絵」 ~『瑠璃色の地球』

              

 

              

 奈良の冬の風物詩、「しあわせ回廊~なら瑠璃絵」。 (2月8日~14日)
 「なら瑠璃絵」は春日大社、興福寺、東大寺という奈良を代表する三社寺を幻想的な光の道でつなぎ美しい瑠璃絵の世界に誘う、イベントである。

 それぞれの社寺で手を合わせる(しわとしわをあわせる)ことで、心が洗われ、しあわせが訪れることを、そしてその小さな祈りの数々が大きな平和の祈りとなって世界に届くように、瑠璃色の星がいつまでも美しく輝くようにと、そんな願いを込められている。

 ルミナリエ、光のルネサンス、嵐山花灯路とは、また違ったイルミネーションが楽しめる。
 個人的にはそれらよりも、こちらの方が好きである。(写真は昨年の様子。)


              

              

              

              

              

              

              

              

              

              

             
             blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking


                

信貴山・鬼追い式

2013-02-05 | 奈良の旅
  信貴山・鬼追い式

 毘沙門天王の総本山、信貴山朝護孫子寺で節分大法要が行われた。
 鬼追式(豆まき)は、あばれる赤鬼、青鬼を毘沙門天王が退治し、吉祥天女が福豆を授けるとの逸話にちなんだ神事で、金棒やタイマツを持った鬼が、僧侶と年男に追われ、本堂から各宿坊門前まで逃げ廻る。

              

              

              

              

 お婆さんには“鬼”も、おにぃさん。世間話が弾むようだ。

              

 子どもたちにとって、やはり、鬼は恐い存在。
 「悪い子はいねえか!」なんて、それは“ナマハゲ”だろうって。

              

              

              

              

              

 宿坊に乱入する鬼たち。全部、廻るのは、なかなか大変!

              

              

 鬼を退治するのはヒーロー毘沙門天。
 お笑いの誰かに、よく似ている。

              

 そして、最後は吉祥天女による、豆の授与。
 鬼より、ごっつい天女様だった。


              

             blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking


節分会 ~鬼たちの放浪

2013-02-02 | 心の旅
  明日は節分会 ~鬼たちの放浪

              

 2月3日は節分の日。
 「節分」は本来、季節の移り変わる時の意味で、立春・立夏・立秋・立冬の前日を指していた。
 特に立春が1年の初めと考えられることから次第に、「節分」といえば春の節分を指すものとなっていった。
 立春を新年と考えれば、節分は大晦日にあたり、前年の邪気を祓うという意味をこめて、追儺(ついな)が行われていたわけで、「豆まき」もそのひとつ。

              
            
 節分の日に各地の神社やお寺で行われる追儺とは悪鬼・疫癘(えきれい)を追い払う行事のことである。

 奈良県天理市大和(おおやまと)神社でも2月3日に「鬼やらい式」という追儺が執り行われる。

 午後7時、太鼓の音を合図に、まず青鬼が拝殿に登壇。
 青鬼 「やぁー やぁー 我こそは この星山に住まいする 青鬼なるぞ! これより大暴れしてくれよう!」

              

 次いで赤鬼が登場し、名乗りをあげる。
 赤鬼 「やぁー やぁー 我こそは この星山に住まいする 赤鬼なるぞ! これより大暴れして 者ども ひねりつぶしてくれよう!」

              

 ややあって天狗の姿をした猿田彦が現れて高らかに鬼退治を表明。
 天狗 「やぁー やぁー 我こそは この大和神社を守護し奉る 猿田彦なるぞ! にっくき青鬼、赤鬼ども 来るなら来てみよ ひとひねりにつぶしてやろうぞ! これより青鬼、赤鬼どもを征伐しようと存ずる」

              

              

 仏式の鬼追いでは毘沙門天が最後に鬼を懲らしめるが、こちらでは猿田彦神(天孫一行を案内した伊勢の神、長い鼻で天狗のような異形の姿をした神)がその役を担う。

 *その他、関西各地・鬼が登場する節分会

 奈良市 興福寺、斑鳩町 法隆寺西円堂、吉野町 金峯山寺 蔵王堂

 三郷町 信貴山朝護孫子寺、  滋賀県 多賀町 多賀大社

 京都市 廬山寺、藤森神社、護王神社、法住寺 、 大山崎町 宝積寺

 藤井寺市 道明寺天満宮 、 神戸市 長田神社、宝塚市 中山寺 など

 興福寺の節分会の様子。

              

              

              

 また、節分会ではないが、明日は明日香村飛鳥坐神社の奇祭「おんだ祭り」がある。

              

              

               


blogramで人気ブログを分析
人気ブログランキングへ
ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村
FC2 Blog Ranking