ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

彼岸花の咲くころ ~明日香・案山子路と古宮土壇の夕焼け

2023-09-30 | 花めぐり~9・10月

彼岸花の咲くころ ~明日香・案山子路と古宮土壇の夕焼け

 

 彼岸花といえば、毎度定番の明日香村稲渕の案山子路(かかしロード)へ向かう。

 今年の巨大案山子は鶴瓶師匠だった。それにしても、アレがない。今年はアレで決まりと思ったのだが。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 「古宮土壇(ふるみやどだん)」は、推古天皇時代の庭園跡といわれる明日香村の夕焼け名所の一つ。

 田んぼの中に1本の木が立っている土壇(土を盛って築いた壇のこと)である。

 

 土壇の右に畝傍山が見える。

 

 

 

 母の遺句を添えてみた。

 

 

 

 

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彼岸花の咲くころ ~大淀町・世尊寺

2023-09-29 | 花めぐり~9・10月

彼岸花の咲くころ ~大淀町・世尊寺

 

 奈良県吉野郡、梨の産地として有名な大淀町に飛鳥時代創建と伝わる古刹、世尊寺が佇む。

 吉野地方では「比曽寺」として、大変栄えた寺院の一つで、往時には東塔、西塔を擁する大寺だったというが、相次ぐ戦乱による焼失などが原因で、建物自体は後世に建てられた。

 山号は霊鷲山世尊寺(りょうじゅさん せそんじ)、古くは、比蘇寺(ひそでら・比曽寺)と称した。

 この時期は彼岸花の名所としても知られている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 本物と間違いそうな猫がいた。山間の静かなお寺である。

 

 

 

 

 

 

 

 芭蕉も訪れたのだろう。句碑が立っていた。

 

 

 

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「きたまちといろ」 ~"奈良きたまち"を彩るカラフル・ランタン

2023-09-27 | 奈良の催事・イベント

「きたまちといろ」 ~"奈良きたまち"を彩るカラフル・ランタン

 

      近鉄奈良駅の北側に広がるエリア、通称「きたまち」で「きたまちといろ」というイベントが1週間にわたり開催された。

  どの会場もカラフルなランタンで彩られていた。

  <カレーフェス>(種々カレー帳) 奈良県庁回廊

 

 きたまちの様々なカレー店が大集合して出店。

 

 500円でライスを購入し、各店のカレーを別途、注文するというシステム。

 予備知識がないもので到着時、お客さんが一番並んでいた「つるカレー」をいただくことに。

 ナスのキーマカレーだったが、さすが、名物カレーというだけあって、おいしかった。

 

 

 

 

 

 <転害門前広場>

 東大寺西門である転害門前ではランタンとコンサートが催されていた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 <奈良公園バスターミナル・ホール・といろ市>

 

 

 

 

 

 

 

  

 

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送別の句 ~母の満中陰法要に寄せて ③

2023-09-25 | 心の旅

送別の句 ~母の満中陰法要に寄せて ③

 

 昨日、母の満中陰法要を無事、終えることができました。

 実家に戻ってからは、両親の介護と看取りが自分の使命のように思っておりましたので重要な仏事を含め、やり遂げたことで安堵しています。

 こじんまりとした法要でしたが、出席いただいた皆さんには前述の俳句写真を差し上げました。

 また、母筆による日本画も母の形見として、持ち帰っていただきました。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 俳句会の皆さんから弔句をいただきました。(抜粋)

      初秋の風を美しと逝かれしや   信彦

      秋立つ日去り難き句座を逝きたもふ   順子

      温顔の句友を偲ぶ夏の月   節子

      句友逝く秋の風鈴鳴りにけり   伸一

      句が生命(いのち)そんな君逝く秋の風   雅信

 天国に向けて発信します。ありがとうございました。

      秋彼岸 旅立つ母に 謝意告げる

 

  

 

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辞世の句 ~母の満中陰法要に寄せて ② 

2023-09-23 | 心の旅

辞世の句 ~母の満中陰法要に寄せて ② 

 満中陰  (まんちゅういん)は「中陰が満ちる」つまり中陰の終わる日、「49日の忌が明ける日」という意味である。

 中陰は中有(ちゅうう)とも呼ばれ、古代インド仏教では、人が亡くなってから次の生を受けるまでの49日間のことを指す。

 日本の仏教では、七七日にあたる49日を区切りに極楽浄土に行けるかどうかの判決が下されるといわれている

    判決を下す閻魔様にも、これらの句を鑑賞していただきたいものである。

 

「菰ぬちの薄日にすがり寒牡丹」

   春に咲く牡丹を温度管理などにより、人工的に冬に咲かせたのが「冬牡丹」。

 それに対し、「寒牡丹」はもともと春と冬に咲く品種で、必要のないところには養分は送らないため、殆ど、葉がない。

 菰を被り、寒さに耐えながら、一生懸命に咲いている「寒牡丹」が薄日に暖をとっている。

 

 「雪渓を踏みしは昔山を恋ふ」

 母は結婚前の銀行員時代に登山部に所属し各地の山を踏破していたようである。

 そのなかでも、白馬大雪渓はもっとも印象的だったという。

 (写真は立山室堂にて)

 

 「踏みゆけば音ついてくる落葉道」

 紅葉もさかりとなれば、大山寺参道は落ち葉で真っ赤に敷き詰められる。

 歩めば、「サクッサクッ」と音がついてくるようだ。

 

 「庭めでて雅び心の風炉手前」

 私は大阪市平野区で従事しているが、平野区の名所を題材に絵葉書を作ったことがある。

 約40~50種くらい作ったと思うが、そのうちの一つを母にお願いした。

 写真をイラスト化したもので場所は「がんこ平野郷屋敷」。

 

 「鳥の来てつらつら椿落しけり」

   ジョウビタキは渡り鳥であるが、何故か人馴れしているようで、撮影者のすぐ近くまで来て、愛嬌を振りまくことがある。

 春になると海を越えて、遠くモンゴルや中国西部、シベリア、サハリンへ渡るときく。

 魂はどこまで飛んでいくのだろう。

 

 「天近し信州山里 星月夜」

 南信州の"しらびそ高原”は、たびたび出かける私のお気に入りスポットだが、両親を連れて行ったことがある。

 中央アルプスと南アルプスを同時に眺望できる2000m級の展望台で夕陽だけでなく、月出と満天の星空も素晴らしい。

  天は確かに近い。

  

 「激つ瀬の飛沫の綺羅と紅葉谷」 

  今にも、激流の瀬音が聞こえてきそうな句である。紅葉が彩を添えている。

  紅葉時に ”みたらい渓谷” や ”赤目四十八滝” などに連れていったが、こんな句を作っていたとは知らなかった。

  

  「癒えぬ身の友の励まし春を待つ」  

  また、元気になって、俳句会に参加できるようになる日が来ることを願っていた。

  俳句会のご友人の励ましを糧に身体が回復すると信じて作ったのだろう。

  

  「露の世や 往生要集 源信忌」 

   いわゆる辞世の句はなかったが、この句が一番それに近いような気がする。

      「喜美子・遺句集」編纂が、せめてもの弔いになれば ・・・・ 

  百万回の ”ありがとう” を添えて。

 

  

 

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惜別の句 ~母の満中陰法要に寄せて ① 

2023-09-21 | 心の旅

惜別の句 ~母の満中陰法要に寄せて ①   

   

 母は生活に追われながらも多趣味な人でしたが、最後まで残った趣味は ”俳句” でした。

    また、床に臥せてからも、ずっと気にかけていたのは永年、所属していた俳句会のことでした。

 言葉を紡いで、言葉を彫り、言霊を吹き入れる。

 それこそが、俳人の皆さんの希求する処ではないでしょうか。

 母も、そんな作業をいつも、心中で描いていたに違いありません。

 しかし、残念ながら、最後の一年は霞ゆく意識に苛まれ、創作もままならなかったようです。

 私はこのたび、母の残した句を初めて、目の当たりにして、私の写真とコラボしようと思いついたのです。

 最初にして、最後のコラボです。

 生きているうちに、実践していたら、きっと、喜んでくれただろうにと少し悔いが残ります。

 満中陰法要を迎えるにあたって、今回の作品をご臨席いただいた皆様にお渡ししたいと思っています。

 そして、いつまでも、母を憶えていていただけたらと心から願う次第です。

 

 藤袴の香りに酔うて秋蝶来」

 旅する蝶、アサギマダラが藤袴畑に飛来していると聞き、曽爾村に連れていったことがある。

 

 白馬岳映す代田の水光る」

 白馬は母にとって、青春の忘れ形見である。4年前に白馬山麓に連れていったときは娘に戻ったかのようにウキウキしていた。

 

 「華やかに咲けど儚し白木蓮」  

   春到来を告げるかのように咲く白木蓮と青空のコントラストの妙はあまりに華やかだ。

 その光陰を捉えてみたが、鮮やかなだけに散り際の哀れさは見たくない花である。

 

 手水舎に浮かべ紫陽花溢るごと」

 近頃、手水鉢に花を浮かべる魅せ方がお寺で流行しているが、魁となったのは、2017年、長岡京市の楊谷寺ではないかと思っている。

 この写真と句はそのときのもの。

 

 名月や采女に手向く花扇」

 中秋の名月の宵、采女神社では采女の霊を鎮め人々の幸せを祈る例祭が催される。

 猿沢の池にリフレクションする管弦船と名月が神秘的だ。

 

 「濡れて咲く雨の牡丹に傘ささな」

   百花の王に例えられる牡丹の花は母も大好きだったようで、たびたび、登場する。

 珍しい雨の牡丹の描写。「傘ささな」も母にしては珍しい大阪弁表現で斬新だ。

 

 「伊吹嶺 風又風の花野なる」

 夏の伊吹山山頂付近は高山植物が咲き乱れ、色鮮やかなお花畑になる。

 シモツケソウ、イブキトラノオ、イブキフウロ、オオバギボウシ、キリンソウ、クガイソウ、コオニユリ、メタカラコウ、ルリトラノオ、シシウドなど、まさに百花繚乱の世界だ。

 吹きわたる風だけが、花を揺らして通り過ぎてゆく。

 

   「馥郁と光集めて福寿草」

    「馥郁」(ふくいく)を辞書で引くと、”よい香りが漂っているさま”とあり、私、今回初めて知った単語となる。

  母はアナログ人間だが、電子辞書だけはいつも、手元に置いて言霊には気を使っていた。

       冬の寒さのなか、僅かな光を集めて、暖を取る春待ち人のよう。

 

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”麒麟” が棲む ~西教寺・夏詣 ④

2023-09-17 | 滋賀の旅

 ”麒麟” が棲む ~西教寺・夏詣 ④    (完)

  

 夏詣で圧巻だったのはオブジェ制作の「馬遊舎」の作品展示。

 なかでも、「麒麟」には特に目を引いた。

 2020年の大河ドラマ『麒麟がくる』で明智光秀を平和の使者ともいうべき、麒麟に例え、従来の「逆賊」、「謀反人」、「陰気で狡猾」という光秀イメージを払拭したのは記憶に新しい。

 西教寺は光秀一族の菩提寺であるが、確かに”麒麟” が棲んでいるように感じた。

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

     

  

 

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和あかりの極楽世界 ~西教寺・夏詣 ③

2023-09-16 | 滋賀の旅

和あかりの極楽世界 ~西教寺・夏詣 ③

 

 和あかりに包まれた境内をはんなりとそぞろ歩き。

 幻想的な光のオブジェに極楽世界を垣間見る西教寺の夏詣。

 

 

 

 

 

 

   

  

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「風鈴参道通り抜け」 ~西教寺・夏詣 ②

2023-09-14 | 滋賀の旅

「風鈴参道通り抜け」 ~西教寺・夏詣 ②

 

 疫病退散・除災招福を祈願されたカラフルなガラス風鈴2000個が参道の天井を鮮やかに飾っていた。

 ガラス風鈴のひとうひとつを僧侶が手塗りをしたという。

 清々しい響きに邪気も払われたことだろう。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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西教寺・夏詣 ① ~極楽世界に続く"光の参道"

2023-09-12 | 滋賀の旅

西教寺・夏詣 ① ~極楽世界に続く"光の参道"

 

 比叡山の南東山麓に大きな寺域を持つ西教寺は天台真盛宗(てんだいしんせいしゅう)の総本山である。

 寺伝では、聖徳太子創建と伝わり、荒廃と再興のあと、戒律・念仏の道場となった。

 戦国時代には織田信長による延暦寺焼き討ちで焼失したが明智光秀(1528-82)が寺の復興に尽力したことから、光秀一族の菩提寺となった。

 夏詣は参道のライトアップに始まる。まるで、極楽世界に続く"光の参道"である。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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旧竹林院ライトアップ ② ~虹色グラデーションの庭園

2023-09-10 | 滋賀の旅

旧竹林院ライトアップ ② ~虹色グラデーションの庭園

 

 旧竹林院の2Fに上がると、また、違った角度からの絶景が臨める。

 虹色グラデーションの美しさに目を見張る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 通路や駐車場には数々の大津絵の行灯がある。 

 

 

 

  

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旧竹林院ライトアップ ① ~リフレクションの幻想庭園 

2023-09-09 | 滋賀の旅

旧竹林院ライトアップ ① ~リフレクションの幻想庭園 

 

 大津市坂本の名勝庭園・旧竹林院の夜間ライトアップが幻想的だ。

 暗い部屋に置いた座卓の表面に庭の樹木が反射するリフレクションが特に圧巻である。

 旧竹林院は、比叡山の僧が織田信長による焼き打ち後に建てた里坊(さとぼう、住まい)で現在は市の施設となっている。

  

 

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 

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黄昏逍遥 ~坂本・石垣の町並み

2023-09-07 | 滋賀の旅

黄昏逍遥 ~坂本・石垣の町並み

 黄昏時、久々に大津市坂本のまちを歩くと、あらためて石垣が美しいまちの景観をつくりだしていることに気づく。

 比叡山延暦寺や日吉大社の門前町として栄えた坂本は、穴太(あのう)衆積みと呼ばれる美しい積み方をした石垣が町中に多く見られ、また、里坊と言われる比叡山で修行 を積んだ僧侶たちの隠居坊もびっしり並んでおり、一帯は重要伝統的建造物群保存地区に指定されている。

 「石の声を聴き、石に従う」穴太衆、かく語りき。

 

 

 

 

 

 

 坂本を訪ねるたび利用する蕎麦屋は残念にも営業していなかった。

 またの機会に。Guuu~

 

 

 

 

 坂本駅の趣ある佇まい。

 

 京アニ制作「響け!ユーフォ二アム」とのコラボ列車が走っていた。寂寥の黄昏。

 

 

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レッド・ストーム ~奈良バサラ ④

2023-09-06 | 奈良の催事・イベント

レッド・ストーム ~奈良バサラ ④

 バサラ祭りの常連で顔ともいうべき、「てんやわん屋」さん。

 今年も赤い旋風を巻き起こした。

 

 十二神将の一人、伐折羅大将はその強烈な形相ゆえ、もっともインプレッシブ。

 既存の固定観念をぶち破る進取の心意気に溢れている。

 今年は特にヤングジェネレーションの活躍が目立った。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

    

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艶やかに 舞い踊るなり 八重櫻 ~奈良バサラ ③

2023-09-05 | 奈良の催事・イベント

艶やかに 舞い踊るなり 八重櫻 ~奈良バサラ ③

 

  コロナ禍で制限なくパレードを敢行するのは4年振りときく。

  例年、バサラ祭りを艶やかに彩ってくれるのは奈良市役所チーム「八重櫻」さんだ。

  普段は窓口などで市民サービスに勤しんでおられる方もいらっしゃるだろうに、プライベートでも奈良市のPRに頑張っておられる。

  酷暑なのに、皆さんの笑顔と元気が何より素晴らしい。

 

 

 

 

 

 

 

 

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

   

 

     

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