goo blog サービス終了のお知らせ 

ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

紅葉最終章 ・ “瑠璃の庭”  ~瑠璃光院 ②

2024-12-19 | 花めぐり・紅葉~11・12月

紅葉最終章 ・ “瑠璃の庭”  ~瑠璃光院 ②

 

 比叡山の麓に位置し、四季折々に色づく景観が古来より人々を惹きつける京都・八瀬の里に位置する「無量寿山光明寺 京都本院 瑠璃光院」。

 瑠璃とは、極楽浄土を飾る七宝の一つである浄土の色。

 種々の楓が繁茂する深山の地に、幾重もの苔に覆われ清らかな泉が湧く主庭全体がまさに瑠璃色に輝かんとする様子から「瑠璃光院」という寺号がつけられたという。

 今年も紅葉を愛でんと、多くの人が訪れた「瑠璃の庭」の紅葉も最終章を迎えていた。

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

  

 「阿弥陀来迎三尊図」                     「瑠璃石」(ラピスラズリ)

 

 「月次風俗図屏風(左隻)

 

 

 

    「八瀬もみじの小径」も散り紅葉が敷き詰められていた。

  

 

 

   

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


瑠璃光院 ① ~美・リフレクション

2024-12-18 | 花めぐり・紅葉~11・12月

瑠璃光院 ① ~美・リフレクション

 

 瑠璃光院へは出町柳駅から叡電に乗り、八瀬駅まで行くというルートを取った。

 以前、車で出かけたとき、八瀬駅前の駐車場が満杯で引き返したという苦い思い出があったからだ。

 

 

 

 紅葉シーズンも終盤、予約期間も終わり、すんなりと参詣することができた。

 

 瑠璃光院はもともと京都の実業家、田中源太郎の別荘として建てられた。

 その別荘に「喜鶴亭」の名を付けたのは、公卿出身の明治の政治家、三条実美である。

 その後、高級旅館となったが、やがて廃業し、岐阜県に本拠を置く浄土真宗の光明寺が買収し、寺院「瑠璃光院」として再スタートした。

 近頃は漆机に映る紅葉や新緑のリフレクションがインスタ映えするとブレイクするようになった。

   デスク・リフレクションの先駆けといえるかもしれない。もうひとつ、寺院ビジネスとしても。

 

 

 

  

 

 数寄屋造りの建物を囲む「瑠璃の庭」「臥龍の庭」「山露地の庭」それぞれ趣の異なる三つの庭園、三条実美公命名の茶室「喜鶴亭」のほか、八瀬名物「かま風呂」   等を鑑賞することできる。

 まずはメインともいえる書院2階の部屋から見える名残の紅葉リフレクション。

 

 

 

 

 

 

 

 

  

 

 

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村

 


カエデ山の紅葉 ~大阪公立大学附属植物園 ③

2024-12-16 | 花めぐり・紅葉~11・12月

カエデ山の紅葉 ~大阪公立大学附属植物園 ③

 

 4つの尾根に3つの谷というダイナミックな地形に11種類の森を復元するという壮大な実験プロジェクトの植物園。

 あまり宣伝されないので人が少ないことも幸いして、ゆっくりと自然を満喫できる穴場である。

   園内にあるカエデ山では紅葉最盛期を迎えていた。(12月1日)

 今季最高の紅葉だった。

 

 

 

  

 

 

 

 

              

 

 

 

  

 

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


"ブナ" や "アカイタヤ" の黄葉 ~大阪公立大学附属植物園 ②

2024-12-15 | 花めぐり・紅葉~11・12月

"ブナ" や "アカイタヤ" の黄葉  ~大阪公立大学附属植物園 ②

  

 ”アカイタヤ" はムクロジ科イタヤカエデの変種で北海道や東北など北国に多い高木落葉樹である。

 イタヤカエデは日本のカエデのうちで唯一樹液から糖分が採れる種でアイヌ民族はこの木から砂糖を採っていたという。

 陽光を透かした ”アカイタヤ” の黄葉が美しい。

 

  

 ”ブナ” はブナ科ブナ属の落葉広葉樹で森の女王といわれるくらい雄大であり、生態系にとっても、母のような存在感がある。

 ブナの黄葉も輝くように美しい。

  

 大阪公立大学付属植物園では樹木を中心に6,700種類の植物を収集・保存しており、広大な園内を散策するだけでも楽しめる。

 

    

  

 ”ホオノキ” や ”ユリノキ” の黄葉も美しい。

 

 

 

 

 

 コルタデリア・クイラ。イネ科。

 

 

 

 

 ハネセンナ。

               

  

 冬桜の樹が一本だけ、咲いていた。

 

 

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


メタセコイア・そそり立つレンガ色の紅葉 ~大阪公立大学附属植物園 ①

2024-12-13 | 花めぐり・紅葉~11・12月

メタセコイア・そそり立つレンガ色の紅葉 ~大阪公立大学附属植物園 ①

 

 晩秋から初冬にかけて、メタセコイアの色づいたレンガ色は陽光を浴びると燃えるようなオレンジ色になる。

 それは命を燃焼させることで、存在を誇示しているかのようだ。

 メタセコイアというと、マキノ高原の並木が有名だが、交野市にある大阪公立大学附属植物園のメタセコイアも素晴らしい。

  

 

  

  

 

  

 

  

 

  

 

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村

 


秋篠寺から水谷茶屋 ~大和の紅葉逍遥 ②

2024-12-11 | 花めぐり・紅葉~11・12月

秋篠寺から水谷茶屋 ~大和の紅葉逍遥 ②

 

 奈良市秋篠町、平城京の西北に位置する光仁天皇の勅願寺・秋篠寺は秋篠宮様の宮号に由来する。

 その理由は秋篠寺の伎芸天像が紀子妃殿下によく似ているように見えたからだとか。

 今なら、佳子様なのだろうかと思ったりする。

 境内には会津八一の歌碑が建ち、初冬の紅葉が鮮やかだった。

 

 

 

 

 

 

  

  

 

 

 

  

 あきしの の みてら を いでて かへりみる いこま が たけ に ひ は おちむ とす    (会津八一)

       <秋篠のみ寺をいでてかへりみる生駒がたけに日はおちむとす> 

 

 水谷茶屋は春日大社北側、若草山のふもとにある茶屋で、大正初期に建てられた”かやぶき”の建物である。

 晩秋の奈良公園のフォトジェニック・スポット。

 それなのに、こんなときに限り、いつも、たむろしている鹿たちがいない。

 

 

 

  

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


大和の紅葉逍遥 ① ~八咫烏伝説

2024-12-10 | 花めぐり・紅葉~11・12月

大和の紅葉逍遥 ① ~八咫烏(やたがらす)伝説

 

   1. 等彌神社

 等彌(とみ)神社は、奈良県桜井市の鳥見山の西麓に鎮座する古社である。

 鳥見山は、橿原神宮で即位した初代天皇の神武天皇が大嘗祭を行ったという ”まつりのにわ(霊畤れいじ)” がある場所で、日本建国の聖地になるという。

 御祭神は天照皇大神(あまてらすすめおおみかみ)・磐余明神(いわれみょうじん)であるが、ご神体として八咫烏も祀られている。

 

 

 

 

 

 

   2.  八咫烏神社

 3本足の烏の姿をした八咫烏は、神武天皇が日向(宮崎県)から大和へと向かう東征の途中、熊野から大和まで案内をしたと伝えられており、導きの神様として信仰されてきた。

 この八咫烏を祀るのが、宇陀市にある八咫烏神社である。

 ご祭神は建角身命(たけつぬみのみこと)で社伝によれば、八咫烏はこの神の化身と伝承されている。

 現在では、八咫烏はサッカー日本代表のエンブレムにもなっており、勝利(ゴール)へと導くシンボルとして知られており、サッカーファンの聖地とも云われている。

 

 

 

 

 

              

 

 

    3.  大願寺

 「道の駅宇陀路大宇陀」に隣接する大願寺は推古朝の7世紀に創建されたという真言宗御室(おむろ)派の寺院で、十一面観音菩薩立像を本尊としている。

 江戸時代、織田家宇陀松山藩の歴代藩主の信仰が篤かったという。

 よく利用する道の駅の側にこんな紅葉の隠れ寺があるとは知らなかった。

  

 狛犬ならぬ ”狛虎” に迎えられる。

 

 

 

   

   

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


"甦った天女″ 五重塔 ~女人高野・室生寺の紅葉 ③

2024-12-07 | 花めぐり・紅葉~11・12月

 "甦った天女″ 五重塔 ~女人高野・室生寺の紅葉 ③

  

 「金堂」を出て、参道をさらに登ると室生寺の本堂である「潅頂堂(かんじょうどう)」が見えてくる。

 こちらも国宝で、建立は鎌倉時代、日本三如意輪の一つに数えられる如意輪観音菩薩像が安置されている。

 

 

 

 

  

 

 本堂から奥ノ院へと続く石段の下から見上げると、樹齢600年の50メートルはある杉の木に囲まれ、自然と調和した朱塗りの日本一小さい五重塔が見える。

 その美しさから ”舞い降りた天女” のようだと評されてきた。

 室生寺の国宝建造物は、五重塔・金堂・本堂と3つあるが、創建時にまで遡ることができるのは、この五重塔のみである。

 ところが、平成10年、台風でなぎ倒された巨木が塔に倒れかかり、初層から五層までが損壊し、倒壊寸前となった。

 その後、宮大工さんの努力と技のお蔭で漸く、甦った五重塔を見上げると感慨もひとしおである。

  

 

   

 

             

 紅葉は本坊あたりが一番、鮮やかだった。

  

 

  

 

 

 

              

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


金堂の国宝・仏像 ~女人高野・室生寺の紅葉 ②

2024-12-06 | 花めぐり・紅葉~11・12月

金堂の国宝・仏像 ~女人高野・室生寺の紅葉 ②

 

 鎧坂と呼ばれる長い石段を登りきった先にある金堂は懸け造りが立派な建物で国宝指定されている。

 その金堂内に御本尊の国宝「釈迦如来立像」はじめ仏像群が祀られているが、特別拝観期間中のみ、スマートフォン限定で撮影可能になっている。

 時代は変わりつつある。

 

 

 

 

 

 「釈迦如来立像」は翻波式(ほんぱしき)とも呼ばれる独特の波がひるがえるような衣のひだの表現が特徴的。

 高さ234.8cm、榧の一本造りで平安時代初期の仏像。また後ろの「釈迦如来立像光背」も国宝。

 向かって右が「薬師如来立像」、左が「文殊菩薩立像」でどちらも、重要文化財で、この3体は平安時代作だという。

 そして、表情豊かな「十二神将立像」が守護する。(展示されているのは6体のみ)

               

   

  

 

 

    「弥勒菩薩立像」を祀る弥勒堂。

 

 

 

 

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村

 


女人高野・室生寺の紅葉 ① ~雨上がりの紅

2024-12-04 | 花めぐり・紅葉~11・12月

女人高野・室生寺の紅葉 ① ~雨上がりの紅

 

 真言宗室生寺派大本山である室生寺は、女人の参詣が禁じられていた高野山とは異なり、女人高野として女性の参詣を受け入れてきた。

 門前に連なる茶店や旅館を過ぎると、室生川の清流に朱塗りの反りが架かっている。

 「太鼓」と呼ばれるこのを渡ると室生寺の境内となる。 

 シャクナゲの名所として名高いが、雨上がりの紅も、しっとりと艶やかである。

 

 

 

              

   

 

 

 

 

 

      

  

 

 

 仁王門をくぐり、鎧と呼ばれる石段を登った先に金堂がある。

  

 

              

     

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村

                


岩壁の弥勒磨崖仏と紅葉 ~大野寺

2024-12-02 | 花めぐり・紅葉~11・12月

岩壁の弥勒磨崖仏と紅葉 ~大野寺

 

 役行者が開き、824年、弘法大師によって堂宇が建立されたとも伝えられる大野寺は、室生寺の西門と呼ばれている。

 宇陀川を挟んで対岸の高さ約30メートルの大岩壁に弥勒磨崖仏が線刻されており、13.8メートルと国内で最も高い磨崖仏だ。

 訪れたときは丁度、雨上がりで人気も少なく、宇陀川の清冽な流れと凛とした山の霊気にグラデーションの紅葉が映えて神秘的な雰囲気に満ちていた。

 

      

  

  

 

      

 

 

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


黄金色・幸せの風景 ~東大寺 西大門跡のイチョウ

2024-12-01 | 花めぐり・紅葉~11・12月

黄金色・幸せの風景 ~東大寺 西大門跡のイチョウ

 

 奈良県庁や奈良バスターミナルに隣接する西大門は、かつては平城京への東大寺の正門であり、現在の南大門と同等もしくはそれ以上の規模であったらしいが、1583年に大風で倒壊したと言われている。

 今は西大門に使われた礎石が顔を出しているだけ。

 ところが、晩秋にこの前を通ると、イチョウのあまりの鮮やかさに、ついつい、立ち止まって撮影してしまうのも例年の通例となった。

 イチョウに包まれる人たちが、とても幸せそうにみえた。

 

  

  

  

  

 

  

  

 

blogramで人気ブログを分析  
人気ブログランキングへ             


ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


高雄山・神護寺の紅葉 ~紅に彩られる石段と堂宇

2024-11-28 | 花めぐり・紅葉~11・12月

高雄山・神護寺の紅葉 ~紅に彩られる石段と堂宇

 

 神護寺は高雄山の中腹に建つ高野山真言宗の別格本山。
 和気清麻呂創建後、弘法大師・空海に委ねられ、真言宗立教開宗の礎を築いた。
 自然石を組んだ石段を登り切った先にある境内入口の楼門を見上げたときの景観が京都の代表的なイメージとして脳裏にインプットされている。

  

 

           

 金堂、御影堂、五大堂、毘沙門堂、鐘楼をはじめとした数々の堂宇と紅葉のコラボにも圧倒される。

 最奥部にある地蔵院前での  “錦雲渓” への ”かわらけ投げ” は子どものころの校外学習の時代を思い出してしまう。

 

 

 

  

 

 

 

 

 

 

 今年の紅葉は異常気象のせいか、くすんでいたり、ちじれていたり、なかには早く枯れたりしているのが多いように思う。

 

   

 

 

              blogramで人気ブログを分析

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


高雄・錦雲峡の紅葉 ~北山杉と清滝川の流れに

2024-11-27 | 花めぐり・紅葉~11・12月

高雄・錦雲峡の紅葉 ~北山杉と清滝川の流れに

 

 錦雲峡(きんうんきょう)は桂川の支流、清滝川渓谷の清滝から高雄(高尾)までの渓谷で清滝川沿いに遊歩道が整備されている。
 紅葉と雄大な渓谷と北山杉の美林が清滝川の清流に映る様は文字通り錦のような美しさだ。
 川沿いに並ぶ料亭の苔むした屋根のグリーンと紅葉の赤のコントラストが鮮やかだった。

 

 

 

 

 

 

  

  

 

   

 

 

   

 

 

              blogramで人気ブログを分析

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村


紅葉グラデーションのころ ~京北の隠棲寺・常照皇寺

2024-11-25 | 花めぐり・紅葉~11・12月

紅葉グラデーションのころ ~京北の隠棲寺・常照皇寺

 

 喧騒の京都市街を抜け、周山街道を北上し、「道の駅ウッディ京北」から、花脊に向けハンドルを切ると山間に隠れ寺の風情を感じさせる古刹がある。

 常照皇寺(じょうしょうこうじ)。

 臨済宗天龍寺派の禅寺で北朝初代の光厳天皇が開山した歴代天皇の帰依を得た皇室ゆかりの寺院で桜の名所でもある。

 山門から杉の木立と苔むした境内、石段、紅葉が緑色、黄色、橙色、赤色と徐々に変化するグラデーションは絶妙だ。

  

 

 

  

  

 

 

 

 

 

  

           

 

 

 

              blogramで人気ブログを分析

人気ブログランキングへ

ブログランキング・にほんブログ村へにほんブログ村
              にほんブログ村