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ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

Back to “ the 1970 ” 万博時空旅 ① ~三菱未来館

2025-04-12 | 万博

Back to “ the 1970 ” 万博時空旅 ① ~三菱未来館

 

 

 55年振りとなる大阪万博は冠に「関西」と付けた国家プロジェクトとして、大阪湾の人工島・夢洲にて、今まさに開幕しようとしていた。

 様々なネガティブな論評に晒されるなか、府民を招待したテストランも開催され、開幕間際のこのときになって、私もようやく開幕券を購入した。

 さあ、明日の「関西万博」初見参のため、今日は早めにベットに入るとするか。

 

 そして、朝、リーンリーンリーンとけたたましい目覚まし時計に飛び起きた。

 「あれっ!携帯のアラームじゃないぞ。」と寝ぼけ眼で考えながら、目覚ましのスイッチを切る。

 その日、私たち家族4人は祖父母を連れて、千里丘陵で開催されている「大阪万博」に初めて出かけることになっていた。

 朝起きたときのぼんやりとした最初の違和感は既になく、今日、万博に持っていくものを再度、チェックしてみる。

 チケットは子ども400円だった。大人は800円。もちろん、子ども券だ。

 ん!?子ども券・・と思ったが、違和感を感じたのは、その一瞬だけ。

 

 「万博ガイド」は持ったかな。パビリオンの配置図は既に頭の中に暗記しているが、一応、念のため。

 

 

 

 それから、スタンプ帳。訪問するパビリオンで記念にスタンプを押してもらうのだ。

 もちろん、愛用のカメラ。既に万博専用のアルバムも準備している。

   

 <未来の声>この記事の大半の写真はこのアルバムから。

 千里丘陵の万博会場へは家から30分ほど。

 最寄り駅の北大阪急行の桃山台駅から直通で行ける。しかも二駅目。

 

 

 学校の授業のひとつ、写生大会で、どんどん切り開かれる広大な雑木林の向こうに建設されていく燦然と輝く未来都市「万博会場」を描いたばかりだ。

 それくらい近いのだ。 まさに地の利という奴だ。

 会場にはスムーズに到着したが、さすがに来場者で溢れかえっている。

 

 

 

 

 

 

 まず、中央口から一番近い三菱未来館に行くことにした。開場と同時に走って並ぶ人たちがいる。

 噂に違わず、物凄い長蛇の列だ。入場まで3時間かかるという。

 

   三菱未来館は 50 年後の日本はどのように変わっているだろうかをテーマとして、人間が自然に打ち勝ち、未来を切り開く姿をドラマチックに、ホリミラースクリーン、スモークスクリーン、球体スクリーン、シルエトロンなど新しい技術を駆使して演出し、観客は未来を実際に体験することができる。

 初登場の「動く歩道」にのって、荒れ狂う大自然の猛威が左右のホリミラースクリーンに映し出された世界の中を旅する。

 それは多面スクリーンと巨大なマジックミラーの作り出す別世界で、観客を画面の中に溶けこませるほどの迫真力を持っていた。

 <未来の声>いわゆる今はやりの没入感映像が55年前に登場していた!

 50年後には実現しているであろう宇宙ステーションの世界気象管理センターや台風の制圧シーン、海底都市、海中牧場、海底発電所などの景観が展開する。

 緑に包まれた未来住宅の中には、壁かけテレビ、ホーム電子頭脳、電子調整器などがあった。

 <未来の声>これは実現しているものが多い!

 ほかに省力化された農業の姿、高周波誘導道路などの交通機関、人工太陽によるクロレラ培養地の景観などが紹介された。

 じいちゃん、ばあちゃんだけでなく、僕たちも目を丸くして、未来にワクワクした。

 

 

 ドイツ館     <未来の声>統一前の西ドイツ館

 

 古河パビリオンとオランダ館。   東大寺の七重の塔を再現していた。

 

 国連館の向こうにモノレール。

 

 大韓民国館の民俗舞踊。

 

 「鏡の殿堂」と云われたカナダ館。全面鏡張りの壁で記念撮影する家族。

 

 

  

 一日中、歩き回って、へとへとになって、太陽の塔のある中央口に帰ってきた。

 何故か、多くの人が太陽の塔を見上げて、指を指している。

 何が見えるのだろうと僕も一緒になって、太陽の塔を見上げた。

 え!?太陽の塔の目玉に人が・・・!

 ガードマンが慌てて、人を遠ざける。「爆弾を持ってるかもしれない。」

 <未来の声>後々、語り草になる、この事件当日に現場にいたなんて、何たることか。

 

 太陽の塔内部の「生命の樹」。テーマは「人類の進歩と調和」。

 あのころの輝く未来は今だった。

 

 

 

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