ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

「上方浮世絵館」 ~江戸時代の歌舞伎役者が見得を切る! 

2023-08-30 | 博物館・美術館

「上方浮世絵館」 ~江戸時代の歌舞伎役者が見得を切る! 

 

 道頓堀・法善寺門前の「上方浮世絵館」が外人さんに人気だと聞いて、出かけてきた。

 近頃は日本人より外人さんの方が日本文化に精通しているというから、うかうかしていられない。

 

 

 いつもは見落としているのに、あったあった。こんなところに「上方浮世絵館」。

 

 

 エントランスには江戸時代の道頓堀の様子が描かれた「摂津名所図会」のパネル。

 

 当時は芝居小屋が立ち並び、今以上に大変な賑わいだったという。

 

 上方浮世絵館で展示されている浮世絵は「上方浮世絵」といって、江戸の風景画や美人画とは違い、ほとんどが歌舞伎の役者絵である。

 当時の庶民はこの役者絵をブロマイドのように買っていたそうで、当時の暮らしや風俗が偲ばれる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 4階立で縦に細長い「上方浮世絵館」は展示室も、ちょっと面白い。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 館を出た途端、背後で江戸時代の歌舞伎役者が「どんなもんでぇい!」と見得を切ったような気がした。

 

 

 

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生駒・宝山寺の「獅子閣」 ~ハイカラモダンな擬洋風建物

2023-08-28 | 奈良の旅

生駒・宝山寺の「獅子閣」 ~ハイカラモダンな擬洋風建物

 

 1678年に湛海律師(たんかいりっし)により不動明王を祀って創建された宝山寺。

 本堂の後ろに建てられた“聖天堂”には、現世利益・商売繁盛の神さま“大聖歓喜天”が祀られていることから、特に商売人から絶大な信仰をあつめ、「生駒の聖天さん」または「生駒さん」と呼び親しまれている。

 境内から見上げたところにある「般若窟」は修験道の開祖・役行者や空海が修行したと伝わる。

 

 

 

 

 

 

 境内には、「獅子閣(重要文化財)」という明治時代1884年落慶の「擬洋風」の客殿がある。

 重要文化財に指定されており、赤・青・緑のステンドグラス風の窓や、らせん状の階段、襖絵、木製テラスなどが秀逸だ。

 和洋折衷のアンバランスな調和を見ることができる。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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生駒ケーブルに乗って、インドネシア料理 ~「摩波楽茶屋-マハラジャヤ」

2023-08-26 | 奈良うまいもん

生駒ケーブルに乗って、インドネシア料理 ~「摩波楽茶屋-マハラジャヤ」

 

 近鉄生駒駅と接続している鳥居前駅~宝山寺駅、宝山寺駅~生駒山上駅は「生駒ケーブル」が結んでいる。

 生駒ケーブルは日本最古のケーブルカーで、大正時代に宝山寺詣の人たちのために開設されたという。

 

 その歴史を紐解くと・・・。

1918年 8月29日、日本初のケーブルカーとして、鳥居前駅〜宝山寺駅間に国産技術による「生駒ケーブル」が誕生。
1926年 輸送力増強のため北側に宝山寺2号線を増設。複線化が完成。
1929年 生駒山上遊園地の開業にともない山上駅を建設。現在の姿に。
1944年 物資供給のため宝山寺2号線撤去。山上線は海軍専用使用。宝山寺1号線のみ営業を継続。
1945年 山上線が復活。
1953年 宝山寺2号線が復活。
2000年 ブル・ミケ・ドレミ・スイートが登場。
2018年 生駒ケーブルは100周年を迎える。

昭和レトロな車両も現役で活躍しているが、子どもたちに大人気な車両は「ミケ」と「ブル」である。

 

 

 

 

 

 

 

 山上線の「スイート」はケーキをイメージ。

 

 生駒山へは車で行くことが多いので、ケーブルの利用は滅多にないのだが、それには理由があった。
 目指すは宝山寺参道にある「インドネシア料理店・摩波楽茶屋」さんのランチ。
 酷暑だから、当然、ビール!でしょ。
 《摩波楽茶屋-マハラジャヤ-》さんは、バリ島出身のシェフが奈良地産の食材で創る本格インドネシア料理店。
 元旅館をリニュアルした店内には奈良盆地を一望できるテラス席もある。
 酷暑じゃなかったら、是非!という特等席である。
 
 
 
 

 

 

 

 

 

 

 店内はバリ気分。

 

 

 

 

 

 

 

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煌びやかな天女の舞 ~「天平たなばた祭り 平城京天平祭・夏」 ③

2023-08-24 | 奈良の催事・イベント

煌びやかな天女の舞 ~「天平たなばた祭り 平城京天平祭・夏」 ③

 

   光の天平行列のメインイベントは朱雀門前での天女の舞。

 煌びやかな天平絵巻が繰り広げられた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「天平たなばた祭り 平城京天平祭・夏」 ② ~光の天平行列

2023-08-23 | 奈良の催事・イベント

「天平たなばた祭り 平城京天平祭・夏」 ② ~光の天平行列

 

 天女たちの舞いを先頭に選ばれし君「彦星」、ミスコンシェルジュ奈良が務める「織姫」と煌びやかな女官たちによる光の天平行列。

 天の川に見立てた燈花の中を行く行列に見とれて涙を流しているひとがいた。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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「天平たなばた祭り 平城京天平祭・夏」 ① ~煌めくミラーボーラー

2023-08-22 | 奈良の旅

「天平たなばた祭り 平城京天平祭・夏」 ① ~煌めくミラーボーラー

 

   

 奈良時代、旧暦の7月7日(現在の8月ごろ)に、ここ平城宮で盛んに行われた祭を起源とする 「七夕」。

 そんな七夕にちなんだ、光と灯りのイベントが「天平たなばた祭り 平城京天平祭・夏」。

 和傘が光のオブジェになった。

 

 

 あまりの酷暑に奈良名物かき氷に手を出す。結局、平凡な練乳がけ抹茶となった。

 

 

 夕暮れと共に遣唐使船にも寂寥感が漂う。

 

 朱雀大路には天平祭のシンボル「巨大な光のオブジェ(ミラーボーラー)」が朱雀門をバックに登場した。

 ミラーボーラーは七夕の原型で中国から伝わる「乞巧奠(きこうでん)」の際に設ける祭壇「星の座(ほしのざ)」に飾られる「五色の糸」を表現した幻想的な光のアートである。
 
 
 
 
  
 
  
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 
 

 

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大阪リバーサイド・黄昏逍遥

2023-08-20 | 大阪の旅

大阪リバーサイド・黄昏逍遥

 

 堂島川リバーサイドから中之島を抜けて肥後橋に至る、一刻の ”黄昏逍遥”。

 街がいつもとは違う表情をみせるコバルトアワーに。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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モネの「睡蓮」の池へダイブ!! ~印象派ミュージアム ⑥ (完)

2023-08-18 | 博物館・美術館

モネの「睡蓮」の池へダイブ!! ~印象派ミュージアム ⑥

 

 いよいよ、"印象派ミュージアム"もクライマックス。

 クロード・モネの代表作『睡蓮』の池へダイブする。

 「睡蓮」は約250枚の油彩絵画となる連作でフランスのジヴェルニーにある「水の庭」の池とそこに生育する睡蓮をモチーフに描いた。

 モネの晩年までの30年間にわたって制作されたものだという。

 初期のものには日本風の太鼓橋が描かれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 <番外編>

 

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色即是空 ~印象派ミュージアム ⑤

2023-08-16 | 博物館・美術館

色即是空 ~印象派ミュージアム ⑤

 

 写実的作品で知られる印象派画家カイユボットは裕福であったため、印象派絵画を収集するとともに、印象派の画家たちの経済的支援も行った。

 

 

 

 印象派の世界観を探求していくために、其々の絵画を構成している色彩のひとつひとつを分解していく。

 物質を構成している、すべての要素を分子・原子の段階にまで分離していく様は、あたかも、諸行無常「色即是空」の世界。

 母を失ったばかりの私には、少しばかり酷な光景である。

 

 

 

 

 

 

 

 

   

   

   

   

 

 

 

   

 

 

 

 

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移ろう光と空間・IMPRESSIONISM ~印象派ミュージアム ④

2023-08-15 | 博物館・美術館

移ろう光と空間・IMPRESSIONISM ~印象派ミュージアム ④

 

    シスレーとピサロは風景画を描く印象派と云われている。 

 私は小さな頃から気づかぬうちに印象派の洗礼を受けていたようにも思う。

 何故なら、シスレーやピサロの作品には、デジャブともいえる、昔見た覚えのある作品が多いからだ。

 移ろう光と自然のみずみずしい息づかいが感じられるのが魅力的だ。

 今、主に風景写真を撮るようになったのも、その影響があったのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 

 ピサロの「白い霜」は地味だが好きな作品のひとつ。

 冬の朝に坂を上る農夫。凍てついた台地。質感まで細かく描こうとする正統派の姿勢が感じられる。

 

 

 

 

 

 モネの作品にたびたび登場する、美貌の印象派画家モリゾ。

 その描写にはモデルに対する以上の愛情が感じられる。

 

 そのモリゾの作品は穏やかで、微笑ましい情景などが特徴的。

 

 

 

 

 

 モネの代表作の中でも特にインプレッシブな「ラ・ジャポネーズ」と「散歩・日傘をさす女」。

 こちらのモデルは妻・カミユだと云われている。

 

 

 

 

   ルノワール「セーヌ川の舟遊び」。モネの作品かと思ったくらい、水面の光のゆらぎが美しい。

 

 

 

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変革への挑戦「ラ・グルヌイエール」 ~印象派ミュージアム ③

2023-08-13 | 博物館・美術館

変革への挑戦「ラ・グルヌイエール」 ~印象派ミュージアム ③

 

 印象派誕生のきっかけとなった2人の画家は、パリ郊外のセーヌ川沿のリゾート地(ラ・グルヌイエール)に一緒に出かけ、キャンパスを並べて作品を制作した。

 モネとルノワールである。

 「ラ・グルヌイエール」には随所に初期の印象派の技法 ”色彩分割による光の表現” や ”色と色を重ねない筆触” の試行錯誤の様子が見て取れるとされる。

 会場では、まず、筆の質感を残した描き方を実体験する。

 

 まるで、怒涛の波打ち際にいるような感覚。

 

 

 

 

 水面の光の揺らぎを表現することに挑戦していたモネに対し、ルノワールは人物描写に重きを置いたという。

   

 モンマルトルにある庶民的なダンスホールを描いた「ムーラン・ド・ラ・ギャレット」は、彼の代表作といわれている。

 

 

   

   

 

 

 

 有名な「踊り子」が代表作のドガと女流のパステル画家カサットは親交が深かったといわれている。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

  

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母・旅立ちの朝に

2023-08-09 | 心の旅

母・旅立ちの朝に

 

 私事ではございますが、本日、母の通夜、明日の告別式を迎えることとなりました。

 お世話になった皆様には心より御礼を申し上げます。

 ありがとうございました。

 不肖な息子でありましたので苦労ばかりかけましたが、最後は少しばかりの介護で百万分の一くらいは孝行はできたかなと思います。

 いや、まだまだ、足らなかったですね。

 本日、通夜で流すスライドショーを昨夜、必死になって作りましたので、その一端をご披露します。

 (TOPは父が写真コンテストで入選した作品で父がずっと、自慢していたもの。左から、母、私、ひいばあちゃん。

 カメラの腕というより、モデルの私が良かったのかな。)

 

 昭和7年生なので、赤字注釈は間違ってますね。

 

 まあ、そこそこだったかな。

 

 銀行員時代。まさに青春。

 

   白馬登山。銀行時代は登山部にいたらしい。

 

 

 私と一緒に。お気に入りの窓だったけど、ここから、落ちて、頭を打ったことがあり、それが原因だと思う。

 

 弟誕生時。大口の私。

 

 父の還暦祝い時

 

 

 水彩画もやっていた。

 

 介護歴も長かった。3人を見送って、最後は自分も被介護者になった。愛犬ラッキーと。

 

 遺影は早くから準備していました。お気に入りの着物で。

    趣味が俳句だった母作の句

       妖艶な 能の小面(こおもて) 月に舞う

       鳥の来て つらつら椿 落しけり

       緋衣の 巫女の笑まひや 破魔矢受く

 

 

 3年前、最後の家族旅行。

 

 昨年の卒寿祝い。

 突然、あっけなく逝ってしまいましたが、病で苦しまなかったことが救いです。

 本当にありがとうございました。

 

 

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19世紀の展覧会へ時空旅 ~印象派ミュージアム ②

2023-08-06 | 博物館・美術館

19世紀の展覧会へ時空旅 ~印象派ミュージアム ②

 

 19世紀フランスの美術界は、行政と繋がった組織によって、聖書や神話などをモチーフとし、緻密なタッチで、カメラのように瞬間を切り取ったような作風が推奨されていた。

 そのような中で筆跡の残った荒々しいタッチで、明確な輪郭線を描かずにモチーフを捉え、光の変化を含めた風景の再現に重きを置いていた彼等の作風はあまりに革新的で保守的な権力層は彼等を受け入れず酷評していた。

 権威主義的な保守層から受け入れられない画家たちが集まり、1874年に官製ではない独自による第一回の展覧会を開催した。

 その時に出品されていたモネの《印象、日の出》という作品のタイトルから、後に、彼等は「印象派」と呼ばれることになった。

 当時はこの展覧会も批判の的であったらしい。

 大衆に受け入れられるまでには、まだまだ、時間を要したが、この展覧会が新時代をこじ開ける発端となったのは間違いない。

 いつの世も権威主義的な保守層は時代の変化にブレーキをかけたがるものなのかもしれない。

 

 

 

 

   

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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モネの <印象・日の出> をめぐる旅  ~印象派ミュージアム ①

2023-08-04 | 博物館・美術館

モネの <印象・日の出> をめぐる旅  ~印象派ミュージアム ①

 

 大阪市福島区の堂島リバーフォーラムで「Immersive Museum OSAKA」が開催されている。

 "印象派"IMPRESSIONISMの名作を映像で魅せる新感覚のミュージアムである。

 会場前では、お洒落な若い女性たちがタムロしており、イケメン・コンサートでもあるのかと思ってしまった。

 が、理由はすぐにわかった。彼女たちは名作絵画の中に旅立とうとしていたのだ。

 

 まずは、モネ作『印象・日の出』に描かれている19Cフランスのル・アーヴル港をCGで再現した風景。

 

 

 

 

 

 

 

   

 

 『印象・日の出』は、クロード・モネが1872年にフランス北西部の港湾都市ル・アーヴルを描いた絵画で「印象派」の名前の由来となる美術史上、重要な意味を持つ作品である。

 

 

 

 

 

 

 

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「喜連灯火の夕べ」 ② ~夏の宵の灯り道

2023-08-02 | 平野のイベント

「喜連灯火の夕べ」 ② ~夏の宵の灯り道

 

 喜連の屋敷小路は灯火に照らされると、さらに絵になる空間。

 この素敵な一角をいつまでも残していただきたいものだ。

 

 

 

 

 

 灯りに浮かび上がる町並みは何故か、いつもの見慣れた街とは違って見える。

 それが街の再発見に繋がるといい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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