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ワンダースター★航星記

写真を撮るとは、決して止まらない時間を止めること。旅や日常生活のインプレッシブな出来事を綴ったフォトエッセイ集です。

名柄街道 ~彼岸花の咲くころ・葛城古道 ②

2021-09-21 | 奈良の旅

名柄街道 ~彼岸花の咲くころ・葛城古道 ②

 

 10年ぶりくらいに訪れた御所市名柄の旧名柄郵便局はお洒落なカフェ(郵便名柄館-郵便資料館&Tegamicafe)に生まれ変わっていた。

 大正期に建てられた郵便局で、洋風の外観と赤いポストや公衆電話など当時としてはモダンな大正ロマンの薫りが漂っている。

 

 Tegamicafeがある名柄は河内と結ぶ水越街道と交わったところで、宿場町として栄えてきた。

 名柄街道に沿って国の重要文化財に指定されている、中村家住宅をはじめとして、久保家・末吉家・池口家などの江戸時代の重厚な商家の建物が点在する。

 

 

 

 

 趣ある昭和6年創業「天然醸造 片上醤油」の醤油醸造蔵。
 奈良県産大豆を杉の大桶で発酵熟成させて、無添加・無調整の醤油を作っているという。

 

 

 今回は寄らなかったが、豆腐を試食できる梅本豆腐店など、見所も多い。

 

 

 

 

 

 

 

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明神池と池神社の伝説 ~下北山村 ③

2021-09-12 | 奈良の旅

明神池と池神社の伝説 ~下北山村 ③

 紀伊山地奥の谷あいにある下北山村は、奈良県最南端に位置する人口約800人の小さな山村で奈良県といえど、三重県熊野市や尾鷲市が近い。

 その下北山村の有名スポットが「不動七重の滝」、名湯「きなりの湯」と「明神池」をご神体とする「池神社」である。

 

 谷あいの村なので、神社は低地の集落の中だと思いこんでいたが、龍神池を目指す国道425号線は、ぐんぐん山を上がっていくではないか。

 やっと、登り切ったところで、神秘的な池が視界に飛び込んできた。

 国道は池神社・本殿とご神体・明神池の間、つまりは境内を突っ切っており、そこからして不思議な光景だった。

 

 

 池の畔に鳥居と祠がある。

 

 当地には、こんな伝説がある。伝説と言っても、近年に何度も現出したそうだが。

 明神池・池神社にまつわる<七つの不思議>

1 入る谷無し 出る川無しなのに決して涸れず、水位がひとりでに上昇することがある。

2 神社の前の道も聖域である。

3 池に石を投げると雷雨になる。

4 鯉や亀を殺(あや)めると死ぬ。

5 御神木を伐ると祟りがある。

6 吉兆の「浮木様(うきさま)」が現れる。

7 池の水神(すいじん)「白龍(はくりゅう)」が立ち登る。

                      (下北山村 公式HPより)

 

 

 池には「浮木様(うきさま)」と呼ばれる御神木の梢の部分が流木となってときどき現れるそう。

 4mくらいの大きさで真っ白で上に草が生えていて、亀が乗っているらしい。

 この亀は「神様が遊びに出られた化身」で、吉兆のしるしとか「国家の一大事」のときに現れるとか言われている。

 昔、豊臣秀吉は神社の御神木を伐ったというが、彼が住んでいた大坂城・落城のときには、浮木様が現れて、七日七晩、池の中を回り続けたともいわれている。

 ☆彡☆彡☆彡

 ・・・それって、もしかして、あれじゃあ!!??  

 

 池原ダムは総貯水容量3億3480万立方メートル、アーチダムとしては日本最大を誇る。
 堤頂長460mもアーチダムとしては、黒部ダム(492.0 m)に次いで、国内で2番目の長さ。

 

 広大な貯水池をいただく巨大な池原ダムの直下に下北山キャンプ場やスポーツ公園、温泉などがある。

 

 下北山村はのんびり、ゆったりとしたムードが漂う美しい村だった。

 

 

 

 

 

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 “前鬼ブルー” に魅せられて ~下北山村 ②

2021-09-10 | 奈良の旅

 “前鬼ブルー” に魅せられて ~下北山村 ②

 

 大峰山脈の孔雀岳や釈迦ヶ岳等を源とする前鬼川の水は青く透き通っている。

 高知県・仁淀川の “仁淀ブルー” や長野県・阿寺渓谷の "阿寺ブルー” などと並び称されて、“前鬼ブルー” と云われている。

 ブルーというより、実際にはアクア・ブルーという方が近いと思うが光線によって、その青を刻々と変えていく。

 前鬼川と言う一風変わった名前は、奈良時代に修験道の開祖と呼ばれた役行者の従者「前鬼」が住み着いた場所というのが由来になっている。

 前鬼川の上流は修験道の聖地、大峰奥駈道である。

 

 

 

 

 

 

 

  清流に魚影が・・・。

 

 

 

 

 

 

 

 こんな聖地でこんなん食する人もいないだろうなと思いながら、オムライスをいただく。

 

 

 

 

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前鬼「不動七重の滝」 ~下北山村 ①

2021-09-07 | 奈良の旅

前鬼 「不動七重滝」 ~下北山村 ①

 前鬼 不動七重の滝 (ぜんき ふどうななえのたき)は奈良県最南部で、世界遺産「紀伊山地の霊場と参詣道」である大峯山系「大峯奥駆道」の霊域に位置する。

 七段に分かれていることが特徴で総落差は約160m。

 水量豊かな前鬼川の水を滝つぼに落とす光景は雄大であり「日本の滝100選」にも選定されている。

 まずは展望所から全貌を眺めようとするが木々が邪魔して、全貌とまではいかない。

 上写真は前鬼ブルーに輝く五段目の滝つぼ。

 断崖絶壁の間を縫うように爆音を立てて流れ落ちる七重の滝。

 かつて、この地で役行者が修業したと伝わる。

滝を横目に更に奥へ進むと幾重ものトンネルがある。

背筋がぞくっとする。このあたりに漂っている霊気のせいか。

 一番大きな三段目の大滝をすぐ側で楽しむ滝見台に行くため、遊歩道入り口まで戻り、谷底まで徒歩で降り、沢をつたって滝見台直下まで行き、あとは急登をひたすら昇る。

 

 

 滝見台から

 

 

 

 

 

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「陶工房 釉(ゆう)」の光と影 ~大宇陀松山の陶灯 ③

2021-09-03 | 奈良の旅

「陶工房 釉(ゆう)」さんの光と影 ~大宇陀松山の陶灯 ③

 ライトアップされているとはいえ、少し寂し気な町並みの一角にひと際、明るさを放つ古い民家。

 暗闇から光源に集う虫のように一歩、中に足を踏み入れると幻想のアナザ・ワールドが広がっていた。

 陶器から投影される光模様がゆらゆらと蠢き、不思議な安らぎの世界を演出している。

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

  

 

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大宇陀松山の陶灯 ② ~夏の夜の幻想

2021-08-31 | 奈良の旅

大宇陀松山の陶灯 ② ~夏の夜の幻想

 陶工房 釉(ゆう)さんの陶灯。

 宮沢賢治が描いた童話の世界を見ているような気がした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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光が織りなす幻想世界 ~大宇陀松山の陶灯 ①

2021-08-29 | 奈良の旅

光が織りなす幻想世界 ~大宇陀松山の陶灯 ①

 

 宇陀松山夢街道で恒例の町並みライトアップのイベントが開催されていた。

 今回のお目当ては「陶工房 釉(ゆう)」さんの陶灯の展示。

 陶灯~陶器に開けられた細かな穴から、こぼれる光りが織りなす幻想の空間が広がる。

 歴史薫る奈良県大宇陀の松山地区、重要伝統的建造物群保存地区の一画に、 築180年の住居兼工房である陶工房 釉(ゆう)が在る。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 
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ならまちと周辺・デジスケッチ ~晩夏のころ

2021-08-25 | 奈良の旅

ならまちと周辺・デジスケッチ ~晩夏のころ

 少し、暑さも和らいだと思ったのも束の間、また、茹だるような蒸し暑さのぶり返し。

 コロナで遠方外出もままならず、ネタの尽きたブロガーほど、哀れなものはない。

 仕方なく、近隣のいつものところに、暑さにふらふら、日干しになりながら、デジスケッチ。

 

 元興寺極楽坊と元興寺塔跡。折しも地蔵会だが、夜の灯火は見れない。

 

 

 十輪院に参る。

 

 

 

 

 ならまち界隈をぶらり。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 消防ポンプ収納庫の上に鎮座する大鹿さま。

 

 百日紅目当てで毎度毎度の浮見堂へ。

 

 

 彼等も木陰で茹だっていた。

 

 

  

 

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蓮の咲くころ 生蓮寺 ② ~てるてる坊主に願って

2021-07-15 | 奈良の旅

蓮の咲くころ 生蓮寺 ② ~てるてる坊主に願って

 

 生蓮寺は平安時代に嵯峨天皇の皇后の安産を祈願して創建されたことから、「安産祈願のお地蔵様」として、有名である。

 また、弘法大師は寺の前の旧街道を高野山に向かって歩く道すがら、寺に立ち寄り、道中の晴天を祈願したと伝えられることから、「晴れ祈願の地蔵様」として親しまれている。

 ご本尊の地蔵菩薩は3m以上もあり、大らかで優しい表情で人々の願いを聞いてくださっておられるようだ。

 折しも、コロナ終息の願いを込めて、世の中が晴れ渡るようにと、全国から「てるてる坊主」が送られてきているという。

 

 

 

 

 

 私も何十年かぶりに「てるてる坊主」を吊るしてみた。

 

 賓頭盧さんの天真爛漫な笑顔は、どことなく、猪木に似ている。

 

 

 本堂内はちょっと、ワンダーな空間が広がっていた。

 

 

 

 境内もやっぱり、ワンダーである。

 

 

 

 

 

 

 

 

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倭迹々日百襲姫命、またの名を「卑弥呼」?

2021-06-11 | 奈良の旅

倭迹々日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメ)、またの名を「卑弥呼」?

 

 最古の前方後円墳である「箸墓古墳」は、三輪山を背景に静かに佇んでいた。

 古墳の前に小さな石造りの鳥居があり、「倭迹迹日百襲姫命 大市墓」とある。

倭迹々日百襲姫命(ヤマトトトヒモモソヒメ)・・・舌を百回くらい噛みそうな名である。 

 何度か舌を噛みながら、その名ヤマトトトヒモモソヒメと繰り返していると・・・。

「 「日巫女」(ひみこ)でいいんですよ。」と、どこからか、声がした。

「 あかん。寝不足な上に、この暑さ。熱中症かもしれない!」

「 私はシャーマンだったから、日巫女でいいんですよ。」と何処からか再び、声がした。

「 とうとう、俺にも、きたか!まあ、ええわ。あんた、ここの主?」

「 そうよ。なんべんも、私の名を呼んだじゃあない!」

「 古代のそんな高貴なお方が、現代の俗人みたいな話し方をするかい!」

「 あなたの脳波レベルに合わせただけよ!」

「 なんちゅうことを!!

  ところで、あんた、帝のそばに仕える巫女のような存在だったときくけど。」

「 そうよ。 ただ、当時の巫女は、帝より権威があってね。

  私は霊力を駆使して、乱れた国を平らに治めたわ。

  私は王になりたかったんだよ。

  だから、あちゃらの大国に使節を遣わしたんだ。

  王として、認めてほしくってね。」 

「 あちゃらの大国って、魏のことだね。」

「 金印や三角縁神獣鏡をたくさん、賜ったわ。

  方向音痴の使節だったんで、デタラメの記録を残して、後の世に物議を醸したけどね。

  三角縁神獣鏡は今でも、天理市の黒塚古墳館に展示されてるわ。」

「 そういえば、纒向遺跡(まき むくいせき)で、大量の桃の種が見つかったと 報道されていたな。

  古代シャーマンに使ったと思われるとしていた。」

「 そうよ。当時の桃は食用じゃなくて、祭儀用だったから。」

「 しかも、その種を放射性炭素(C14)で年代測定してみると、“西暦135~230 年の間に実った可能性が高い”との分析結果が出たらしい。」

「 そりゃあ、私がシャーマンしてたころの桃だもの。

  今のJR巻向駅近に私が祈祷していた宮殿があってね。」

「 ”ヒミコ”と言えば、”ぶさいくなヒミコの邪馬台国!”を思い出す。」

「 誰がぶさいくよ!」

「 学生のころ、“ぶさいく(239年)な、ヒミコ”と語呂合わせで年代を憶えてたんだよ。」

「 もっと、いい語呂合わせ、考えてよ。」

「 倭迹迹日百襲姫命は三輪山の神、大物主と結婚したという伝説がある。」

「 それがね、夜しか、来ないのよ。彼。 蛇みたいにいろいろと、シツコイ人、実は本当に蛇だったの。

  それで、嘆き悲しんだあげく、箸であそこを突いて自害した。・・・だから、箸墓。

  ということになっているけど、実はこの話、帝の作り話よ。」

「 作り話?帝の?」

「 本当は、纒向の宮で、帝の兵たちの焼き討ちにあったの。祭儀用の桃もろともね。

  たくさんの人が嘆き悲しんで、全長160mある、大市の墓に「親魏倭王の金印・銀印」や「三角縁神獣鏡」と一緒に葬られたわ。

  帝は第10代ではなく、初代だってこと。

  西麓の王朝の歴史を闇に葬ったこと。

  私が一時期でも、倭の王のように思われていたこと。

  そして、私を殺めたのは帝だってこと。

  これは、2000年間の秘密!

  帝はその秘密を封印するために、2000年間、私の墓はけっして、あばかせないようにした。」

「 あんたは、やっぱり、卑弥呼 ?」

  もう、それっきり、声は聞こえなくなった。  同時に頭痛が・・・。

「 今のは白昼夢か? 伝承の年代とも合わんしなあ。

やっぱり、熱中症かも。早く帰って、寝よ!」

 纒向石塚遺跡の丘の上を心地よい悠久の風が吹き渡っていた。

 

 (内容はフィックションです。)

 

 


高天彦神社と葛城古道

2021-05-25 | 奈良の旅

高天彦神社と葛城古道

 

 高天彦神社が鎮座する御所市の金剛山山麓一帯は、日本神話に登場する天孫降臨の舞台・高天原であるとの伝説が残る。

 神社の御祭神である高皇産霊神(タカミムスビノカミ)は、天孫の瓊々杵尊(ニニギノミコト)が高天原から降臨する際に天孫降臨の命令を下した神である。

 高天原伝説は高千穂はじめ全国各地に残るが、初めて、この地を訪れたときから感じる、ただならぬ気配に伝説の信ぴょう性を思う。

 また、第10代とされる崇神天皇以降の三輪山麓の大和朝廷に滅ぼされるまで、大和の葛城地方を根拠地とした別系統の皇室があったという「葛城王朝説」もある。

 大和朝廷に対峙する勢力があったことは土蜘蛛伝説が残ることからも間違いないのだろう。

 歴史は勝利者によって、編纂されるからだ。

 

 

 

 

 大和朝廷の都を一望し、彼らは何と思ったことだろう。

 

 古道の先に至る高鴨神社も新緑に包まれていた。

 

 九品寺では、黄菖蒲も終盤だった。

 

 

 

 

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森の熊さん ~高天山草園 ②

2021-05-23 | 奈良の旅

森の熊さん ~高天山草園 ②

 

 高天山草園はエビネランだけでなく、数々のワイルドフラワーが咲き乱れる森の別天地。

 そんななかで、ほっこりさせてくれるのは、緑の苔に覆われた木像たち。

 森の熊さんの笑顔にことのほか、癒される。(本物の熊さんでなくて、よかった。)

 

 

 

 

 

 

 

 

 一人静かに「ヒトリシズカ」はじめ、白い花が多い気がした。

 

 

 

 

 

 この日は誰にも遭遇しない静かな園だったが、私の天敵である、「蚊」の襲来には参った。

 おまけに、吸血マダニまで、お土産にもらって、やはり、自然の森は生きている。

 

 

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廣瀬神社・砂かけ祭(御田植祭) ④ ~早乙女

2021-02-19 | 奈良の旅

廣瀬神社・砂かけ祭(御田植祭) ④ ~早乙女

 

 

 祭りのラストを飾るのは、早乙女による田植えである。

松苗は松葉で作られ、中に籾種が2,3粒入っている。

この松苗を田の水口に挿すと悪病・害虫などから、田を守るとされており、

参拝者にも、配られる。

ラストのラストは地元の子どもたちの合唱団による歌の奉納だった。

 

 「田人は、こんなに、かわいかない」と、砂だらけの髪を梳いた。

 

 

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