日曜絵かきの散歩道 “doucement,doucement”

日曜絵かきは楽しくて孤独 青空に誘われてつい散歩に
“ドゥスモン、ドゥスモン(ゆっくり、ゆっくり)”

ファントム

2018年11月12日 | Memories of ZUKA
宝塚友の会抽選方式にはずれ
先着順方式で何とか2階A席を確保した
今年の大本命
雪組公演『ファントム』



いつもはそこで
チケット取り終了〜となるわけだけど
今回はもうひとつねばって
プレイガイドの抽選に申し込んだ
完全にダメもとだったのに
当たった

しかも
通路を挟んだ向こうが
SS席という
私には奇跡のような席だった



開演すると
Phantomの文字が
風に吹かれるようにして消え
映像はトンネルのような水路を進んで
オペラ座の地下
ファントムの住みかと思しき場所を見せ
観客を『ファントム』の世界へといざなう

そして
ファントムが歌い出す

僕の叫びを聞いてくれ♪

最初の1曲で
落とされた中年の乙女心



7年振りの再演
中年の乙女心的には
2004年宙組公演
2006年花組公演以来の
『ファントム』

ひとことで言い表すと
"なんも言えねえ"

何も言えないくらい
何もかもがよかった



あっちの組の誰それ
こっちの組の誰それと
ここのところ浮気心が止まらない
中年の乙女心だけど
望海風斗に惚れ直した



音楽を愛し
母の思い出を胸に
ずっと孤独に生きてきたエリックが
愛しくてしかたがなかった

オペラ座のファントムとして
皆を怖れさせながらも
どこかはかなげで
かわいいとさえ思った



エリック愛を
延々と語ってしまいそうなので
このへんで配役表とポートレートを

まず配役表





そしてポートレート



左から3人ずつ

ガブリエル(音楽教師)
カルロッタ
(新しいプリマドンナ/新支配人の妻)
ジャン・クロード(楽屋番)



マダム・ドリーヌ(バレエ教師)
ファントム(エリック)
ファントムの従者



ヴァレリウス(カルロッタの付き人)
モンシャルマン(文化大臣)
フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵
/アラン・ショレ(オペラ座の新支配人)



ルドゥ警部
ファントムの従者
ジェラルド・キャリエール
(オペラ座の前支配人)



モーク・レール(舞台監督)
リシャール(オペラ座の団員)
ミレイユ(オペラ座の団員)



フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵
/アラン・ショレ(オペラ座の新支配人)
ジャム(オペラ座の団員)
ミフロワ(警官)



ジョセフ・ブケー(衣装係)
/イジドール(オペラ座の団員)
ベラドーヴァ(若かりし頃のキャリエールの恋人 エリックの母)
/レミー(オペラ座の団員)
セルジョ(オペラ座の団員)
/若かりし頃のキャリエール



クリスティーヌ・ダーエ
(オペラ歌手を目指す少女)



今日の役替わりは

彩凪翔が
オペラ座のパトロンの1人
フィリップ・ドゥ・シャンドン伯爵を
さわやかに演じ

朝美絢が
オペラ座の新支配人で
カルロッタに振り回される夫
アラン・ショレを
リンカーンみたいなあご髭つけて
コミカルに演じた



カルロッタと言えば
初演の出雲綾が強く印象に残ってる

舞咲りんのカルロッタは
『幕末太陽傳』のおくまを思わせて
期待を裏切らないおもしろさだった



開演前に
キャトルレーヴを覗いたら
永遠輝せあのポストカードが
売り切れて1枚もなかった

劇中劇「カルメン」で
白い衣装着て踊る
劇団員のセルジョ効果か
はたまた
若かりし頃のキャリエールが
ぴたりとはまってたからか



ああやっぱり
雪組トップコンビの歌は
最高!



カルロッタの推薦(悪だくみアリ)で
タイターニア役を務めることになった
クリスティーヌ

劇中劇「フェアリー・クィーン」の始まる前
オーケストラの指揮者が目に入って
あれ?あんなに長髪の美男子だっけ?
と思ったら…

いつのまにすり替わったんだろう



第1幕の終わりがどんなだったか
なかなか思い出せなかったんだけど
このあとファントムは
クリスティーヌを小舟に乗せて
2人だけの世界へと漕ぎ出す





もう君を離したくない♪
2人だけの世界へ旅立つ♪
命をかけて♪



第2幕の開演前



ファントムの住みか
揺らめくキャンドル



どの歌も素晴らしかった
でも最後は
キャリエールとエリック
父と子のデュエットが持って行った気がする

エリック 私の愛しい子よ♪

今までに聴いたことのないような
深みのある声で
彩風咲奈が歌いはじめ
父と子が初めて本心を明かすデュエット

モーリー・イェストン氏を
感動させたのはこれかあと思った
胸が震えた



1本物は
本編の後に付くフィナーレも楽しみ

ストレートティーを飲んだ後で
ミルクを入れて2度楽しむみたいに
本編で歌われる数々の名曲に
アレンジが加えられて
2度楽しませてくれる

シャンドン伯爵を演じた
彩凪翔の歌に始まって
かっこいい群舞や
赤い衣装を着たトップコンビの
デュエットダンスなどなど
最後のパレードまで
存分に



でも
演者と目が合ったと
錯覚するほどの距離で観ることなんか
滅っっっっっ多にないから
BAR仮説のロッチのように
こう思わずにはいられなかった

もう少しだけ楽しませて〜



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なんも言えねえわりには
ゴタク並べました

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敬称略となっております

上から目線チックで堪忍!