１ぴきのムムリク

ハーモニカの音がやんで、テントからは、１ぴきのムムリクがあらわれました。
みどり色の古ぼけたぼうしをかぶって、パイプをくわえています。

ムーミンとスナフキンの出会いの場面だ


ムーミンの友達のスニフが
谷間で見つけたガーネットを
できるだけたくさん持ち帰ろうとする
失敗してひとつも持ち帰れずに嘆いていると
スナフキンが言う


そうだな。
なんでも自分のものにして、持って帰ろうとすると、むずかしいものなんだよ。
ぼくは、見るだけにしてるんだ。
そして、立ち去るときには、それを頭の中へしまっておくのさ。
ぼくはそれで、かばんを持ち歩くよりも、ずっとたのしいね。

何となくかっこいいと思っていたスナフキンの
本当のかっこよさを知った気がした


ムムリク って何だろうて思って
仕事帰りに
ムーミンキャラクター図鑑を立ち読みしたら
Snusmumriken（スヌースムムリケン）で
嗅ぎ煙草を吸う人
この英訳 Snufkin が
おなじみの スナフキン という名の由来らしい

でも図鑑の スナフキン の名前の横に
Nuuskamuikkunen
とあって
こちらがスナフキンのフィンランド名なのかな


どうであれ
スナフキンは
やっぱりスナフキンだ
はじめからスナフキンだった
フローレンと違って

それにしても １ぴき とは
スナフキンも
ムーミン谷の多彩な仲間の１人なんだな
あ やっぱり １人 って言ってしまう