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本と映画とテレビと鉄道をこよなく愛するブログ

「新宿ゴールデン街」のぬくもり

2005年08月09日 | エッセイ・日記・意見
11年前になろうか、同期の友人に連れて行って貰った店がある。一見(いちげん)の客はお断りのポリシーを貫いている「新宿ゴールデン街」の店である。店は、狭い階段を上がって、二階にあり、僕と一回り違う(57歳)のマスターが一人でやっている。開店時間は、夜の八時だが、最近、マスターは「パチンコ」で、八時半頃行った方が安全だ。閉店はその日の店の乗り次第。カウンターの中に、客が入っても全部で10人は入れるかどうか。

心に沁みる映画とかを観た後、無償にこの店に行って、一人で飲みたくなる。酒は、僕の推薦した「グレン・モーレンジー」と「サントリーの角ビン」そして、焼酎の「二階堂」の三種類。アテは自動的に出てくる。
僕はここで、4時間位、マスターと二人でボーっとしていた事がある。混む時には、凄く混むのだが、お客が来ない時は何時間も一人の時もある。夏は暑いし、冬は寒いので、梅雨時の適度な気温の日、雨の音を聞きながら、水割りを傾けていると、ホームグラウンドに戻った気分で飲める。大臣も来るし、俳優も脚本家も監督も来る。通い始めた11年前には、よく「テレビ屋」と「本編(映画)」の間で、喧嘩が起こったものだ。今は、そんなことも起こらない。

「新宿ゴールデン街」は、区役所通りの入り口の右側のカーブした遊歩道を歩いて(ここは昔の「都電の線路跡」)、右手に見えてくる。昔は「青線」。非合法の売春宿だったところだ。

だから、飲んでいても、人肌に抱かれた様に気持ちよく長時間飲む事ができるのかもしれない。


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