「ブラウンの電気歯ブラシ」を使って、今、寝る前の歯磨きをしていました。その口の中で、作動する音が「般若心経」を唱えている様な音がして、帰宅して缶ビールを6本も空けた世俗的な僕には尊い思いを味合わせてくれました。
「般若心経」とは・・・以下、引用です。
仏説摩訶般若波羅蜜多心経
かん じ ざい ぼ さつ ぎょう じん はん にゃ は ら みっ た じ しょう けん ご うん かい くう
観自在菩薩。行深般若波羅蜜多時。照見五蘊皆空。
ど いっ さい く やく しゃ り し しき ふ い くう くう ふ い しき しき そく ぜ くう
度一切苦厄。舎利子。色不異空。空不異色。色即是空。
くう そく ぜ しき じゅ そう ぎょう しき やく ぶ にょ ぜ しゃ り し ぜ しょ ほう くう そう
空即是色。受想行識亦復如是。舎利子。是諸法空相。
ふ しょう ふ めつ ふ く ふ じょう ふ ぞう ふ げん ぜ こ くう ちゅう
不生不滅。不垢不浄。不増不減。是故空中。
む しき む じゅ そう ぎょう しき む げん に び ぜっ しん い む しき しょう こう み そく ほう
無色 無受想行識。無眼耳鼻舌身意。無色声香味触法。
む げん かい ない し む い しき かい む む みょう やく む む みょう じん
無眼界 乃至無意識界。無無明亦 無無明尽。
ない し む ろう し やく む ろう し じん む く しゅう めつ どう む ち やく む とく
乃至無老死 亦無老死尽。無苦集滅道。無智亦無得。
い む しょ とく こ ぼ だい さつ た え はん にゃ は ら みっ た こ
以無所得故。菩提薩。依般若波羅蜜多故。
しん む けい げ む けい げ こ む う く ふ おん り いっ さい てん どう む そう
心無礙 無礙故。無有恐怖。遠離一切顛倒夢想。
くう ぎょう ね はん さん ぜ しょ ぶつ え はん にゃ は ら みっ た こ
究竟涅槃。三世諸仏。依般若波羅蜜多故。
とく あの く た ら さん みゃく さん ぼ だい こ ち はん にゃ は ら みっ た
得阿耨多羅三藐三菩提。故知般若 波羅蜜多。
ぜ だい じん しゅ ぜ だい みょう しゅ ぜ む じょう しゅ ぜ む とう どう しゅ
是大神呪。是大明呪。是無上呪。是無等等呪。
のう じょ いっ さい く しん じつ ふ こ こ せつ はん にゃ は ら みっ た しゅ
能除一切苦。真実不虚。故説般若波羅蜜多呪。
そく せつ しゅ わっ ぎゃ てい ぎゃ てい は ら ぎゃ てい は ら そう ぎゃ てい
即説呪日。羯諦 羯諦。波羅羯諦。波羅僧羯諦。
ぼ じ そ わ か はん にゃ しん ぎょう
菩提薩婆訶。般若心経。
◆大まかな意味*
観音さまが修行によって深い智慧を完成した時、物体や精神には実体がなく空であると悟り、すべての苦悩や災厄から抜け出すことができた。
舎利子(お釈迦さまの弟子)よ、物体は実体のないものであり、実体がないのが物体である。つまり、物体の本質は実体がないということであり、実体のないものこそが物体なのだ。これは、感覚や意識といった精神的なことも同じである。舎利子よ、すべての現象には実体がないのだから、生じることも滅することもない。汚いとかきれいということもない。増えたり減ったりすることもない。物体もなく、精神や感覚もない、目に映る世界もなければ、意識に映る世界もない。悟りを妨害するものもなく、悟りを促すものもない。老いも死もないし、老いや死がなくなることもない。苦しみの原因もなければ、苦しみを解決する方法もない。悟れないし、悟りもない。何もないのだから。菩薩さまは、こうした深い智慧によって、すべてにこだわりがない。こだわりがないから恐怖もない。すべての誤った妄想からはなれて、究極の静寂の境地となる。過去・現在・未来の仏さまも、この深い智慧の完成によってこのうえなく優れた境地となった。この深い智慧こそが、比類なく最上の、すべてを明らかにする真理の呪文である。これは偽りなく、本当にすべての苦を除く。ここに、この深い智慧の呪文を示そう。
行ける者よ。行けるものよ。彼岸に行ける者よ。
彼岸にともに行けるものよ。悟りよ幸いあれ。
彼岸に渡る智慧の教え。
*あくまでも大まかな意味です。表面の経文につきましても、宗派によって読み方などが異なります。正しくは菩提寺にお尋ねください。
◆般若心経とは?
おそらく、多くのお経の中で最も有名なのが般若心経でしょう。日本で一般的に知られている般若心経は、西遊記の三蔵法師のモデルである玄奘三蔵の翻訳によるもので、これは、全600巻という膨大な量の「大般若経」から、エッセンスだけを抜き出してまとめた、いわばダイジェスト版のようなものです。般若心経の「心」の字はそれを表しています。
正しくは「般若波羅蜜多心経」と言い、原語のサンスクリット語で分解すれば、「般若=プラジュニャー(最高の智慧)」・「波羅ム=ハラム(彼岸=悟り)」・「イ多=イター(渡る)」ですから、「彼岸へ渡るための智慧」となります。これに「心=フリダヤ(核心)」が加わって、「プラジュニャーパーラミターフリダヤスートラ」(スートラ=経=教え)つまり、「悟りをひらくための智慧を説いた教え、その核心」という意味になります。
◆内容は?
「空」の境地を説いています。空の境地とは何事にもこだわりのない心のことで、悟りにもこだわるな、煩悩の克服にもこだわるな、と教えます。煩悩の克服や悟りにこだわると、それが執着になってしまい、かえって悟れない結果になってしまいます。こうしたこだわりをすべて捨てれば、おのずから空の境地がひらけ、彼岸=悟りへ到達できるということでしょう。
http://www.e-sogi.com/arekore/kyo1.html