昨日は我家のイチジクの写真を載せました。そしたら今日は職場の近くの人からイチジクをいただいてしまいました。それが下の写真なのですが、昨日の写真と見比べてもらえると分かるのですが、なんか違いますね。
種類が異なるのでしょうか、実(身)が裂けています。でもとても甘くて美味しかったです。今イチジクは高価ですからね。
(本文) 第4楽章が続くというのではなく、高揚感が続いているというべきなのか、一昨日が”ゲネプロ”まで、昨日は”本番”まで詳しく書いてきました。今日は打ち上げのときのことを書こうかなと思っているので、正しくは「続き」よりは「エピローグ」とすべきかもしれません。(こんなことどうでもいいのに、相変わらずくどい言い方、書き方をしています。)
打ち上げの予定は午後9時からとなっていましたが、公演が終了したのが遅かった(時計はさずすようにと言われていたので、何時に始まり何時に終わったのか、はっきりは分かりません。)ようなので、打ち上げ会場への集まりも三々五々だった(我々初心者のテノール組は早かったですが)し、始まったのは9時をかなり回っていたのではないかと思います。参加者は50人弱(女性の方が多かったかも)。会費は@4,000円で飲み放題とのこと。その店の名前は”Welcome to the Moon”です。なかなかいい感じの名前の店です。”Moon” が”Freude”ならもっともっとよかったかも。
打上会には、指揮者の山下先生、指導者の佐藤淳一先生、ピアノの掛田先生お参加しました。発声練習を担当してくれた佐藤順子先生は残念ながら欠席のようです。指導者の淳一先生は終始ニコニコしていました。日頃の練習もとってもユーモアがあり、大きなジェスチャーを交えて指導してくれます。厳しさの中にも笑いがあるのでホッとします。
打ち上げ参加者全員、興奮と感動、感激で全身が満たされ、やったーという達成感、充実感、解放感が入り混じり、どの人の顔も晴れ晴れ、さっぱりしています、そう感じられます。当然ホッとしたという安心感もあります。しかもみんなゲネプロよりも上手く歌えたという感じで、文句なしにとってもいい表情をしています。上気しています、無理もない、5月からの練習の成果を遺憾なく発揮できたのですから。
乾杯のビールの美味かったこと!!格別のビールの味でした。昼頃の疲労感はとっくにどこかに飛んでしまいました。そして、淳一先生の講評?があり、そのとき先生は本番の出来は95点と言ったのです。ようやく昨日のブログのタイトルにたどり着きました。自然に大きな拍手が湧き起こりました。だから先生は常にニコニコしていたのでしょう。
95点、ということは四捨五入すれば100点じゃないか!!これ以上何を望むことがある、それで十分ではないか、そう思ったのですが、先生にしてみれば満足な出来ではあるが、まだ5点分不満なところがある、改善して欲しいということなのでしょうか。でもここで100点満点をとってしまったら、12月の本番はどうなってしまうのでしょうか。やはりここは95点という高得点でいいのです。OKなのです。5点は12月に向けて加点していけばいいのですから。
ゲネプロの時の採点が80点。その結果をもとに本番前に修正して練習した結果が95点、15点も急上昇したのです。本番に強いなんてみなさん凄い度胸をしている、大したものです。先輩である経験者のみなさんの踏ん張り、努力の賜物ではないでしょうか。何しろテノールで言えば、30人のうち仙唱が5人、大学生が7人、せんくらは18人ですが、そのせんくらの18人のうち私のような初心者は7人しかいないのです。18-7=11 11人は経験者ということになります。30人のなかで初心者は7人のみ、23%しか占めません。
打ち上げ会では我々テノールの初心者4人がテーブルを囲みました。話しに盛り上がりました。大体同じような年代の4人ですが、いろいろと経験しています。一人は楽器を演奏していたし、20年前に第九を歌ったことがある人、去年ベルリンで第九を歌ったばかりの人とか、いろんな素晴らしい過去をもっている人たちです。そこいくと私は何もない!見事に何も存在しない!!みんなでの音楽は高校の1年か2年の授業でお仕舞です。その後簡単なコードでギターを弾いてみたりはしましたが、正式な合唱の経験は皆無。40余年ぶりの音楽との対話、対決?がよりによってベートーベンの第九合唱となってしまった。なんと無謀なことでしょう、なんて無茶苦茶な挑戦だったことでしょう。
でも挫けずに、逃げずに立ち向かってきたからこそ今日(10/3)の自分があるのだと思うと、誰かのフレーズですが、自分で自分を褒めてやりたくなります。 Newone , 偉い! あんたは偉い!!
4人でケータイの番号を交換し合いました。
そうそう指揮者の山下先生は途中で帰りましたが、今夜のことをわれわれに話しかけてきました。仙台クラシックフェスティバルが5年目を迎えたこと、それだけ音楽が仙台市民に浸透している、仙台には住んではいないがとってもいい印象を持っていること等々を滔々としゃべったのですが、詳しいことは思い出せません。エネルギッシュな指揮と同じく、語りにも熱いものがありました。
あっという間に時間は経過し、最終の地下鉄の時間に追われるように打ち上げ会場を出て、仲間とともに地下鉄に乗り込みました。そして自宅に着いたのは本当に久し振りの午前様になりました。
(最後) 第九の合唱でとくに気に入っている箇所があります。それを書いて今日は終わりです。
① 595小節からの ff のところですが、595小節から602小節までは男性(テノール・バス)のみの出番ですが、そこに603小節からソプラノとアルトが入って、4つのパートが揃うところ。
② 654小節からのいわゆる二重フーガといわれているところ。①とは逆に、アルトが654小節から、ソプラノが655小節から先に入りますが、テノールは662小節から、バスが663小節から入って、4つのパートが揃うところ。
その醸し出すハーモニー、調和が本当に鳥肌が立つくらい感動的です。混声合唱の素晴らしいところというべきでしょうか。まさに男と女しかいない人間の素晴らしいところといえるのかも。人間賛歌、人間万歳です。
お付き合いありがとうございます。