今日12月23日は天皇誕生日です。満74歳ということです。
平成天皇の誕生日となりましたが、それ以前は、昭和時代は皇太子の誕生日ということで、別に祝日ではありませんでした。
そのためか日中は街中を右翼の街宣車が走り回り、相も変わらず戦前と戦中の軍歌を鳴り響かせていました。毎度毎度の光景です。
しかし、今日23日という日はそれだけではありません。それ以上に重大な日でもあります。
1948年ですから、今上天皇は15歳くらいの皇太子のときになるのでしょうか、1948年・昭和23年12月23日に、アジア太平洋戦争で連合国軍による極東軍事裁判において、いわゆるA級戦犯とされ死刑を求刑された7人の死刑が執行された日なのです。
このことはマスコミはあまり報道しません。でも、改めて日本にとって8月15日と同じくらい注目すべき日としてもいいのではないでしょうか。改めて先の戦争責任を国民全体で考える日にしてもいいのではないかと考えます。
夏と冬の2回考える。そのくらいしないと、もともと忘れっぽい日本人はますます忘却の彼方に追いやってしまいそうで、それは芳しいこととは思いません。
結局、戦争犯罪人については7人の処刑だけで終わってしまった感じで、その後の日本人による日本及び日本人の責任追及が疎かになってしまい、それが現在まで尾を引いているといえないでしょうか。
靖国の問題、南京虐殺や沖縄の集団自決の問題、従軍慰安婦の問題等明確に検証してこなかったつけが戦後60年以上もたっているというのに、また昭和の時代が終わったというのに、何にも決着がついていないことにつながっている。加害者としては早く忘れようとしても、被害者は忘れないということを忘れている。このような不幸な状態が一体いつまで続いていくのでしょうか。
連合国は、アメリカはなぜ12月23日という皇太子の誕生日にA級戦犯を処刑したのか、何かで読んだ記憶がありますが、あえてこの日を選んで処刑したのだと。それだけ連合国側にとって日本・日本軍は憎悪の対象でもあったわけです。あの戦争を忘れないようにしようということもあったのでしょうか。俗な言葉で言えば嫌がらせ、見せしめでもあるようですが。
ですが、今の日本は企業は最高の利益を得ているというのに、社員には還元されず、儲ければ儲けるほどますますグローバル化の名の下にリストラが横行し、正社員になるのは狭き門、なったらなったで過酷な労働条件で長続きはしたくてもできない状態の労働者の実態がありますが、これは全て小泉・安部ライン、及び竹中平蔵ら売国奴による日本のアメリカ化の結果です。一体いつまで続くのでしょう、どこまでアメリカに隷従し続けるのでしょうか。日本人の誇りはどこに行ってしまったのでしょう。
ちなみに死刑が執行された7人の遺体は、横浜市の久保山火葬場で火葬され、遺骨はアメリカ軍により東京湾に捨てられたということです。