鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

品川正治さんの公開授業(その3)

2007-12-29 22:46:10 | お知らせ

 今日から年末休みです。ゆっくりと起きました。

 

 一日家に居て、テレビ三昧。そうそう3時過ぎに堤防の散歩に行きました。これは、朝日新聞に連載された「あなたの安心」≪歩いて健康、そのために≫に影響されたものです。早足、歩幅も広くとっての散歩は、時間にして25分くらい、距離にすると2キロくらいになるのでしょうか。牛越橋と澱橋の間の往復です。

 

 お昼はアメリカ映画【カジノ】、夜は日本映画【シムソンズ】を見ました。【カジノ】はロバート・デ・ニーロ主演の映画で、とっても見応えがあります。これで2回目か。

 【シムソンズ】はなんだろうと思ってみてみたら、思い出しました。2,3年前に同名の本が出版され読んだことを。つまり、この前の冬季オリンピックで一躍脚光を浴びた、国民の間に知れ渡った”カーリング”に挑戦した女子高校生4人の物語です。

 北海道は常呂町(ところちょう)での物語です。チーム名も本当はアメリカのテレビドラマにちなんで「シンプソンズ」にするつもりだったというところが面白いです。

 「フラガール」や「スウィングガールズ」の系列になるのでしょうが、こういう清清しい爽やかな映画もいいものです。

 

 そのほかに気がついたこと、なんとナント何とTBS系列で「華麗なる一族」を再放送しているのですね。一日に2時間ずつだから、2話ずつということですか。チラッと見てみました。

 

(きのうの続きです。ここからが本番です。)

 品川さんたちは、昭和21年5月1日に復員となりました。日本に向かう船の上で、日本国憲法草案が発表された新聞を見たそうです。上官が、日本の憲法がこう変わるということを知った上で上陸するようにと言ったといいます。

 9条を読んで全員が泣きました。よもや憲法で戦争放棄をうたっているとは、そこまで突っ込んで書いてくれたか、全く想像できなかったと。それが現憲法との最初の出会いとなり、そういう憲法がありうるなんて想像もできなかったと。日本国だけが持つ憲法の理念、世界のプレイヤーとしての力を持っている日本としては二度とつくりにくい憲法である。

 

 しかしながら、日本の政党、政治権力は一度も本気で憲法を守ろうとはしなかった。改正はできないから、解釈憲法を続けてきた。一度も憲法を改正しないが、自衛隊はでき、有事法制が制定され、イラクに自衛隊が派遣派遣されるまでになった。憲法第9条の旗はぼろぼろである。しかし、国民は憲法の旗竿を握って放そうとしていない。

 憲法をめぐるきわめて異常な現象、60年間支配層と国民とのねじれが続いている。安倍内閣は5年以内に憲法を改正すると言い出した。 しかし、7月の参議院選挙で国民は初めて主権を発動した選挙と思っている、確信している。一度一応改憲は遠のいた。

 大連立構想や国連決議、集団安保下国連決議があれば第9条があっても自衛隊を派遣できる等の発言をしている小沢は、日本の憲法を汚している。

 

  憲法第9条は「戦争を人間の目で見る」という思想、これに対して国連は「戦争を国家の目でしか見られない」。日本国憲法は、国連憲章よりも一歩先を行っている。正義の戦争もやらないのが日本の憲法である。人間という視点を持つことが大切。

 そのためには、① 国家の目で見るのか、人間の目で見るのか、いつでも自覚していて欲しい。② 戦争は国が起こしたのではない。起こすのは人間、止めることができるのも人間である。戦争を起こそうと考えるのは人間で、自分はどちら側の人間なのか、一番基本の座標軸を持って欲しい。

 品川さんは、若い頃国家が起こした戦争の中での人間の生き方はどうあるべきか、悩んだといいますが、その問い自体が間違っていた、何のために哲学を勉強したのか、自分をののしったそうです。

 誰が戦争を始めようとしているのか、いざ戦争となれば、全て相手が悪くなる。だから今言わないといけない、と。

 

 若い人向きに、普遍的に言うと、① 戦争は勝つためには全てを犠牲にする。自由、人権、命さえも勝ってからとなり、価値観が転倒する。② 戦争は全てを動員する。学問も。ロボットは戦争で使える。③ 権力の中枢に戦争指導者が入らざるを得ない。

 (続きは明日に)


  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする