鮎と戯れて・・・魚族に感謝

東北地方を中心とした短い夏のあまり多くない鮎釣りの記録。家族に感謝して。近くの広瀬川の環境等にも拘るも、オフは時事問題も

水産白書

2007-05-25 22:30:09 | 思いつくまま

 天気予報どおり、午後から本格的な雨となり、楽しみにしていた楽天VS巨人戦は中止となりました。調子のいい楽天だから、やらせてみたかったのですが。

 つい2,3日前の新聞に掲載されていたことですが、「水産白書」はいろいろ考えさせられます。

 「我が国においては、若年層を中心に急速に『魚離れ』が進行しています。他方、世界的には健康志向などから水産物に対する需要が高まっており、我が国が輸入競争に負ける『買い負け』も起きています。」と、水産白書の冒頭に書かれているそうです。

 水産物は、日本人の動物性タンパク摂取量の四割を占める歴史的にも重要な栄養源でありながら、その消費は2001年から減少を続け、「魚食大国」に陰りが見られる一方で、世界的には水産物が健康食との評価を高め、急速に需要を伸ばしているということです。

 しかし、救いは「魚離れ」ではあっても「魚嫌い」になったわけではないということです。おととしの調査(大日本水産会)では、魚介料理を食べる機械を増やしたいと答えた人は過半数を占め、子どもに切り身魚をもっと食べさせたいと答えた母親は7割近くに上っているといいます。

 

 食料自給率が4割という潜在的な「食料貧困国家」である日本としては今後どうしたらいいか。以下僭越ながら私見を述べさせていただきたい(そんなに大げさなことではないですが)。

 それには、釣りをする人の数を増やすのが一番であると考えます。海や川での釣りですが、それも親子での釣りを広めたい。

 ここで言う親とは、なにも父親というばかりではありません。母親の出番も重要だと考えます。母親が子どもに魚を食べさせたいと、本当に思うのであれば、母親こそ子どもと釣りに行くべきです。父親はそれをサポートしてやる、父親の出番があるというのはいいことではありませんか。

 すばらしい自然体験です。考えてみてください。いや、考えるまでもないことですが、釣りをしているところは自然の中です。川や海という自然に抱かれて、魚と戦い、戯れ、時に一体と化し、自然に癒され、人間性を自然に回復している、例え一時ではあっても。

 そして、釣った魚は、持ち帰って一緒に料理するのです。そうすれば子どもも魚を食べるのを嫌がらないでしょう。

 料理をすることによって、親子の会話が弾むだろうし、包丁さばき等の技術を親から子どもに伝えることも可能となります。

 小さいときから川や海で遊び、親しみ、釣った魚を食べれば大きくなっても魚嫌いにはならないだろうし、彼らの子どもにもいい影響を与えるのではないでしょうか。

 料理の過程で、命の尊さにも気をつけるでしょう。人間は生きていくために動植物の命をいただいている、だからご飯を食べる前に“いただきます”ということも教えられるだろうし、命の大切さを具体的に教えることができます。

 

 もちろんそのためには、釣りのできる環境を残していかなければなりません。常に自然環境に目を配ることにもなります。

 川や海に親しめば、川や海の状況、おかれている環境等にいやでも気を配る、気にかかることになるでしょうし、そうなれば立派な親子での環境教育となります。間違っても、川や海を汚すようなことはないのでしょうか。

 今外来魚が日本古来の魚種を駆逐しています。ようやく国も重い腰を上げて、害のある外来魚を駆除し始め、宮城県の伊豆沼ではNPO等が中心となって、活発な動きを展開しています。ブラックバスの産卵礁をつくって一網打尽にしようとしていますが、一部の不心得者がそれを壊したりしているようで、情けない話です。

 

 ブラックバスというと、いつのまにかキャッチ&リリースが当然のこととされてきましたが、基本的には釣ったブラックバスは食べればいいのです。本場アメリカではたべているというではありませんか。

 ようやく新聞の切抜きが役に立つときがきました。地元の河北新報、2006年10月5日の夕刊の「加藤家の釣り日記」のなかにアメリカ・オハイオ州では、釣ったブラックバスやブルーギルを食べる、食べ方は、日本の天ぷらのようなものですが、小麦粉にコーンミール(とうもろこしの粉)を同量混ぜるのだそうです。そうすると食感がサクサクして実に美味しいということです。軽いのでドンドン食べられるとのこと。

 ただ、日本では野池や沼にすむブラックバスは汚くて、とても食べる気にはなれないでしょう。よくもこんなところに住んでいるものだと、その生命力には驚くばかりですが、少なくともきれいな川や湖にすんでいるバスは、釣ったら持ち帰って料理してみましょう。小麦粉ととうもろこしの粉を同量混ぜての天ぷらです。

 

 また、川島隆太先生の話の引用になりますが、先生は、生活の中で脳をたくさん使う例として“調理する”ということを言っています。

 今日何を作るかということを考えることから盛り付けるまでその全てにおいて、脳は活発に動いているそうです。活性化しています。だから女性は元気で長生きするので、男性も是非とも料理を行うべきと言っています。そのくらい料理をするということは、すばらしいことなわけです。

 私は、釣りをするということも料理に負けず劣らず脳をいっぱい使うすばらしい行為だと思っています。もうすぐ夏を迎えます。いよいよシーズンとなります。冬眠・春眠からようやく目覚める時期がやってまいりました。もう少しです、努々(ゆめゆめ)怠りなく、ご同輩諸兄。

コメント (1)
  • X
  • Facebookでシェアする
  • はてなブックマークに追加する
  • LINEでシェアする