二代目猫は、カップめんに異様に食いついた。野良時代の食生活が想像できて少し切ない。
が、塩気を抜いて箸で一本たらしてやると、もむもむと上手にたぐって食べる。
お蕎麦やそうめんも好きで、じっと見上げて催促してくる。2本位食べると満足するのだが食べ方が可愛かった。
うちに来た時は既に立派な野良だったので、なつくまで2か月以上かかったかなぁ。
とにかく脅さない、焦らない。
ゴハンをあげたら、食べ終わるまでのぞかない。慣れたらちょっとのぞいて、少しずつ開けっ放しにしていき、ゴハンの位置を少しずつ部屋の中に移動させていった。びくびくしながらもようやく部屋に入るようになった頃、ベランダに腰かけていたら、向こうから膝に乗ってきた。嬉しかったねぇ~。同時に避妊手術受けさせなきゃな、と思った。ここまでやったら私の責任だもんね。
で、すっかり冬の寒さになった頃、初めてゴハンでもないのに自分から入って来て、真っ直ぐ座布団に行って丸まった。
へ?なぜ座布団!君の人生に座布団なんてなかったでしょ?なぜ当然のようにそこで丸まる?君の目には温度センサーでも付いとるのか?
あったかくて、寝心地のいい場所を見つける本能に心底感服いたしました。
その日を境に我が家が彼女のテリトリーになり、びくびく猫がベタベタの甘ったれ猫に変身。私を信頼してくれてホントにありがとうですよ。
そして避妊手術後一度外に放して以来、決して自分で外に出たがらずうちの中で暮らしました。
野良を家猫にするなら寒い冬が一番ですな。一度部屋の暖かさを知ったら、寒い野良生活には戻りたくなくなるもんね。