週のスタート、今週もこのタイトルからスタートしたい。
先般、「仏語圏アフリカを知るためのメディア」について述べた。
私は、アフリカを新たに志す後輩たちに、不定期に『アフリカ概論』、『アフリカで働くための仏語速習法』といったガイダンスを開いている。
そこで配布するハンドアウトに、メディアについて述べている部分がある。ちょうど前回の補足になる内容であるので、そのまま引用する形でご紹介したい。
(アフリカ地元メディアとの付き合い方)
アフリカの地元メディアは、一般に非常に読みずらいです。フランス語の表現の問題もありますが(特に新聞)、コンテクスト、現地語の多様(特にラジオ)などにも起因します。また中立的、体系的な報道を行っているメディアはほとんどありません。
他方、現地でどんなことが話題になっており、どのように論評されているかは、現地紙でしか知りえません。いずれにせよ欠かせない有用な媒体ですので、各メディアの特性を知った上で付き合うことが重要です。
(書店)
今の時代、基本はインターネットですが、電気も通信も必ずしも安定しないアフリカではまだまだ紙媒体は有効です。ここでは貴重な一冊が手にはいる書店をご紹介します。
◆Harmattan / Librairie International
16,Rue des Ecoles, 75005, Paris
メトロSt.Michel駅, Clunny Sorbonne駅, Maubert Mutualit�駅が便利。
Harmattanは学術書の出版社です。またパリ5区、Quartier Latinに学術書専門書店を展開しており、ジャンルごとに店舗を持っています。
このうち、国際政治店は圧巻です。仏語によるアフリカ書籍が集中しており、この棚は全部セネガル、こちらはザイールと、アフリカ萌えが絶頂に達する品揃えです。インターネット購入もできます。ただし届く国なら(キンシャサから頼みましたが、ついぞダメでした)。
そもそもアフリカには本屋が極めて少ないです。アフリカ自身が文字を持たなかったこと、植民地時代に’Civilisation’が進まなかったこと、そして現在も言論の自由に問題があることなどがその原因です。アフリカでものをいいたい人、表現したい人はパリに集まり、出版します。Harmattanはアフリカ人の本を多く出版し、普及してきました。アフリカの言論の自由、民主主義の普及に大きく貢献してきたともいえるかもしれません。
アフリカを知る上で、残念ながらアフリカにいたのではわからないことも多くあるのが現実です。研究者や情報屋がパリを根拠とするのには相応の理由があるのです。
(写真:カルチェ・ラタンのHarmattan。少し先に見える緑の看板の店。)
![](https://blogimg.goo.ne.jp/user_image/2e/0f/f6f77be9b378f52dd058d47c1aa99bef.jpg)
先般、「仏語圏アフリカを知るためのメディア」について述べた。
私は、アフリカを新たに志す後輩たちに、不定期に『アフリカ概論』、『アフリカで働くための仏語速習法』といったガイダンスを開いている。
そこで配布するハンドアウトに、メディアについて述べている部分がある。ちょうど前回の補足になる内容であるので、そのまま引用する形でご紹介したい。
(アフリカ地元メディアとの付き合い方)
アフリカの地元メディアは、一般に非常に読みずらいです。フランス語の表現の問題もありますが(特に新聞)、コンテクスト、現地語の多様(特にラジオ)などにも起因します。また中立的、体系的な報道を行っているメディアはほとんどありません。
他方、現地でどんなことが話題になっており、どのように論評されているかは、現地紙でしか知りえません。いずれにせよ欠かせない有用な媒体ですので、各メディアの特性を知った上で付き合うことが重要です。
(書店)
今の時代、基本はインターネットですが、電気も通信も必ずしも安定しないアフリカではまだまだ紙媒体は有効です。ここでは貴重な一冊が手にはいる書店をご紹介します。
◆Harmattan / Librairie International
16,Rue des Ecoles, 75005, Paris
メトロSt.Michel駅, Clunny Sorbonne駅, Maubert Mutualit�駅が便利。
Harmattanは学術書の出版社です。またパリ5区、Quartier Latinに学術書専門書店を展開しており、ジャンルごとに店舗を持っています。
このうち、国際政治店は圧巻です。仏語によるアフリカ書籍が集中しており、この棚は全部セネガル、こちらはザイールと、アフリカ萌えが絶頂に達する品揃えです。インターネット購入もできます。ただし届く国なら(キンシャサから頼みましたが、ついぞダメでした)。
そもそもアフリカには本屋が極めて少ないです。アフリカ自身が文字を持たなかったこと、植民地時代に’Civilisation’が進まなかったこと、そして現在も言論の自由に問題があることなどがその原因です。アフリカでものをいいたい人、表現したい人はパリに集まり、出版します。Harmattanはアフリカ人の本を多く出版し、普及してきました。アフリカの言論の自由、民主主義の普及に大きく貢献してきたともいえるかもしれません。
アフリカを知る上で、残念ながらアフリカにいたのではわからないことも多くあるのが現実です。研究者や情報屋がパリを根拠とするのには相応の理由があるのです。
(写真:カルチェ・ラタンのHarmattan。少し先に見える緑の看板の店。)
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