ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

仏語圏アフリカを知るためのメディア

2013-04-15 05:02:05 | アフリカ情勢
週のはじめ、ちょっとマジメに。

アフリカ情勢を知る三種の神器、と私が呼んでいるメディアがある。RFI(フランス国際放送ラジオ)、France24(TVニュースネットワーク)、そしてJeune Afrique(週刊のクオリティ誌)だ。アフリカ大陸ではFrance24がTV5Mondeに代わることもある。

およそアフリカの知識人たるものはこれらの情報にアクセスしており、いわは共通のプラットフォームとなっている。Rfiに至っては、フランス語さえできるレベルであれば、階層を超えて、アフリカ中が耳を傾ける。世界を知り、音楽を楽しみ、サッカーに興奮する。アフリカ人はわれわれよりよっぽど国際情報ツウだ。私もアフリカではRfiを通じて日本の首相の交代を知り、事故や災害を知った。

アフリカではこれらのメディアを通じて、ガバナンスが論じられ、ビジネスが語られ、文化が発信される。ひとたび戦乱や政変が起きれば頼みの綱となる。そしてそのメディアの矛先がアフリカの指導層に向かうこともしばしばだ。

これらメディア、政府にとって都合が悪くなると、しばしば放送電波が止まったり、雑誌が発禁となったりする。以前、ギニアではJeune Afriqueの入手が困難な時期があったが、道端ではプレミアがついて売られていたのをみたことがある。また、コンゴ民主共和国のキンシャサでもRfiの電波が止められたことがある。が、コンゴ川をわたれば対岸はお隣、コンゴ共和国の首都ブラザビル。世界で最も近い首都間距離。そちらの電波を拾えば、何事もなく情報が聞けてしまうのだが。

いずれも日本では若干アクセスが難しく、Rfi、France24は基本はインターネット経由ということになる。Jeune Afriqueは、私は定期購読でパリから毎週おくってもらっている。年間240ユーロ。アフリカでは毎号、1700セーファーフラン(350円くらい)だから、ずいぶん高い買い物だ。しっかり読まなきゃ、、、

アフリカの言論についてはまた別に書きたいと思う。

(写真:Jeune Afrique誌と10年来の旅のお供、ラジオ)



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3 コメント

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Unknown (コンゴちゃん)
2013-05-01 19:37:11
Jeune Afriqueのカビラ特集号がでたとき、キンシャサの店頭からあっという間に姿を消してしまったので、やっと見つけたら6ドルでした。ボラれたのかと思いましたが、いつもこの程度の価格だそうです。なので、日本までの年間購読も価値のある価格だと思います。PNCに行ったら、幹部がみんな、この号を手にしていたのに笑。
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Re:Unknown (nbote)
2013-05-03 08:55:24
この号、コーラを模した記事、'Kabila light'という特集記事じゃないですか?Enfant gate(ダダッ子)カビラ、のようなトーンの記事だったように覚えてますが。あ、でもF.シェベヤ事件とか、政変未遂事件とか、いくらでも発禁になりそうな号はありましたからね!
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Unknown (コンゴちゃん)
2013-05-03 09:52:12
そうです。カビラ:モブツ・ライトと揶揄された号です。店頭から消えた(政府が買い占めたという噂と、飛ぶように売れたという両方の説があり)後も、路上でコピーが売られていました。
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