ぶらぶら★アフリック

アフリカ・プロモーター、ンボテ★飯村がお送りする100%アフリカ仏族ぶらぶらトーク!

フランス語辞書トーク(4)~仏英辞書

2015-04-02 07:30:16 | フランス語
辞書雑談トークを続けている。第一話は基本編、第二話はマニアックな仏仏辞書、第三話はやさしくたのしい仏仏辞書について述べてきた。

今日お話しするのはフランス語と第三の言語の間の辞書。第2外国語として仏語を勉強している人に便利なのが、しばしば仏和辞書以上にこの手の辞書だ。

(ンボテの使用する仏英辞書)


日本語を介さなくても、言語の親和性が高い英→仏の方が近い単語を探しやすいのはごく自然なこと。

ンボテは逆に、そこそこできる仏語→苦手な英語に置き換えるのに、仏英辞書を使っている。英語圏に行くときは重たくてもこれを出張にもっていくこともあるくらいだ。電子辞書より紙が使いやすい。


別の言語でも同様。ンボテがメインで使っているポルトガル語辞書も、ポ←→和ではなく、仏←→ポだ。仏・ポは同じラテン語系で、文法や運用を含め、仏英よりもずっと親和性が高い。

(仏ポ辞書)



しかし落とし穴がある。こればかりをやっているとあまり構文の運用力がつかなくなる、ということだ。どういうことか?

英語とフランス語の違いは、動詞の運用にあるという話を聞いたことがある。それからまた別のある本で読んだが、フランス語の動詞は英語よりも数が圧倒的に少ないらしい。そして意味内容を文型、構文が決めている。だから仏語ではより動詞運用の学習が非常に重要だ、というのだ。確かに実感値もそれに近いものがある。

仏英辞典は、相当する英語の単語はならべてあるので、意味内容を置き換えるにはいい。しかし単語の運用、使い方についてはあまり教えてくれない。単語の置き換えだけでは意味をなさないことも多いのだ。そこを理解しておく必要がある。あたり前の話だが、学習する際にはその辞書、媒体の長所・短所を意識して、教材を使うといいと思う。


第一話で触れた'Le Petit Robert'の押し売り(?)、いやプロモーション広告。クリスマスシーズンには「贈り物は'Le Petit Robert'をどうぞ!」という広告がよく送られてくる。日本だと山本⚫︎の海苔つめあわせセットといったところだろうか?辞書の帯には辞書を普通に「読んでいる人」の写真があしらわれている。

(この帯がそう)


それだけ辞書はフランス語世界では身近ということなのだろうか?フランス国民教育相の実施する仏語資格試験'DALF'のレベルC(→受験記はこちら)では、仏仏辞書の持ち込みを可としている。使えるものなら使ってみろといいたいのか。そこまで言語感覚に繊細であれといいたいのか。

全四回も書いてしまった辞書トーク。この辺で終わりにしようと思う。

(フランス語辞書トーク、おわり)

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