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『星の王子さま』〜サン・テグジュペリ誕生日、過ぎちゃったけど

2016-07-08 07:30:48 | フランス語
「星の王子さま」・・・フランス語を学んでいるものであれば、必ず一度は手にする小説。先週、6月29日は、著者のサン・テグジュペリ(Saint-Éxupery)の生誕の日。1900年のこの日に生まれた日だったそうだ。

原題を'Le Petit Prince'(小さな王子さま)という。現在一般に広まっている「星の王子さま」との邦訳は、ストーリーから言ってもあまりにファンシーすぎる。

この小説にはたくさんの隠喩があり、たくさんの批判があり、そしてたくさんの夢が描かれている。砂漠に降り立った小さな王子さまは、メルヘンの中で現実を旅する。



著者のサン・テグジュペリ。飛行士で小説家。郵便輸送機の操縦士は、のちに兵士として従軍する運命に。その忌避からアメリカに渡る。そんなことから、星の王子さまの初版は1943年、ニューヨークで出版された英語版だった。原版のフランス語版は、それから遅れること2年、パリでその姿を見ることとなった。


語学の専門家によれば、英仏両版を読み比べると、見えるものに大きな差異があるという。継続しつつある過去。現実と非現実。主観であって主観でない世界。フランス語だから描かれる微妙な世界観。フランス語独特の世界観、態、統辞法を教えてくれる。

« Le plus important est invisible »
「本当に大切なものは見えないんだよ。」

「ぼく」と王子さまとの出会い。見知らぬ星のおかしなおとなたち。不時着した不毛の大地に井戸を求めてさまよう「ぼく」。サハラの大地で何かを探し求める、自分の姿にも重ねてみるのだった。


(おわり)

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