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アフリカ連合・委員長の座は誰の手に?!

2016-12-15 07:30:45 | アフリカ情勢
アフリカ連合(AU)委員長の選挙、前回2012年の改選以来、毎度大きな議論を呼んできた。2016年6月、ルワンダのキガリで開かれたAU総会では、ポストを去ると表明したドマミニ・ズマ委員長の後任選定が行われることとなっていたが、決着をみないまま閉幕。次回2017年1月の総会で再度選出が行われることになる。

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2016年、アフリカのキーパーソン(中編)~遅読みJeune Afrique

さてそのAU委員会の長は誰の手に?

(フランス国際ラジオ放送(RFI)ウェブサイトより))


現在、5人の候補が上がっている。うち2名は7月の総会時にも立候補していた。ボツワナのペロノミ・ベンソン・モイトイ外務大臣、女性。赤道ギニアのアガピト・ンバ・モクイ外務大臣だ。

そして3人の新候補。ケニアのアミナ・モハメッド・ジブリ外務大臣。チャドのムッサ・ファキ・マハマ外務大臣。そしてセネガルのアブドゥライ・バチリ元大統領府大臣、元国連事務総長中部アフリカ特使である。

9日のJeune Afrique誌ウェブサイト記事では、選挙のの観測記事が乗せられている。前回立候補した二人の当選可能性は薄く、他方、新候補3人にはいずれも分があり、それぞれ第一回目投票では東アフリカ、中部アフリカ、西アフリカから支援を得るだろう、としている。

そして2017年1月の総会ではもう一つの大きなアジェンダ、そう、モロッコのAU復帰と、アラブ・サハラ民主共和国(République arabe sahraouie démocratique : RASD)、つまり西サハラ問題に差しあたる。

マラボーの異変〜西サハラをめぐるガチな話

つまり議長選の投票の行方に、この問題が大きく影響するのではないかもともみられている。

モロッコと親モロッコ国の立場にもっとも近いのがセネガルのアブドゥライ・バチリ候補だ。セネガルのマッキー・サル大統領は、モロッコのモハメッド6世との特別の連盟関係を築いてきた。

他方、親西サハラの急先鋒は、もちろんモロッコと緊張関係が続くアルジェリア。彼らはチャドのマハマ候補を支持してくるものとみられる。先の'Jeune Afriqué記事によれば、仏語圏が二分されて争われる中、ケニアのジブリ候補が漁夫の利を密かに狙っている、と閉じている。


いずれにせよ、今回は均衡した投票となることが予期される。候補の中ではジブリ氏とバチリ氏が決戦に進むのではないかとみられる。決選投票となれば、親西サハラの仏語圏諸国がこぞってジブリ候補に投票すると予期され、同候補がますます有利ということか?

蓋を開けてみないとわからない、というが鍋の中ではどんな煮物ができあがるのか。注目である。

(おわり)

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