昨日よりJeune Afrique新年合併号で特集されている『2016年、アフリカのキーパーソン』をご紹介している。これまでまずは政界の注目人物7組10名をご紹介。
昨日の記事はこちら。
今日は政界編の続きとして、8組9名を見ていくことにしよう。
◆モハメド・バズーム(ニジェール大統領府付大臣)、アスミ・マサウドゥ(内務大臣)
ニジェール大統領選挙を前に二人の起爆装置、はたまた「ブルドッグ」が始動。キャンペーンを見越し、地方オルグに奔走するバズーム大臣。市民社会油灯勢力の逮捕や弾圧をも辞さないマサウドゥ大臣。
◆ドラミニ・ズマ(アフリカ連合委員会(AUC)委員長、南アフリカ)
2012年から勢力的にAUCを率いてきたマダム・ズマ。早いもので2016年に委員長の任期がやってくる。その後、続投が既定路線と思いきや、、、ここで勇退のシナリオが出てきた。2019年の南アフリカ共和国大統領選挙において、ジェイコブ・ズマ大統領を後継するとの話が浮上してきているのだ。このためには2017年のANC党大会で総裁選に出馬する必要があり、AUC委員長の任期、活動と抵触するというのだ。さて顛末やいかに。
◆ラムタヌ・ラマムラ(アルジェリア外相)
そのズマの後継と目される1人が、アルジェリアのラマムラ外相(63)。アフリカ事情に精通し、国連、AUあらゆる要職についてきた。また多くの紛争の仲裁にも関与。
◆アリ・ボンゴ・オンディンバ(ガボン大統領)
石油資源からの脱却、経済の多角化、当時の誘致、、、床油価下落のあおりを受けながら大統領選に突入。前回選挙の宿敵、アンドレ・ンバ・オバム、ピエール・マンブンドゥはいなくとも、経済政策、旧体制の刷新が彼の次のチャンスにのしかかる。
◆ララオ・ラバロマナナ(アンタナナリボ市長、マダガスカル)
元大統領ファーストレディーにして首都の市長。多くを語らず、寡黙を保つが過半数を経て現職へ。都市衛生、インフラ再建など課題は満載、しかし国庫は底。試練の2016年。
◆マルク・クリスチャン・カボレ(ブルキナファソ大統領)
初の民主的大統領選挙で選ばれた、58歳のファソの新大統領。国の中央で首相、国民議会議長、閣僚など要職の経験を豊富に有し、コンパオレ体制崩壊の前夜に野党へ。そしてコートジボワールに逃れている前大統領には国際指名手配が向けられた。一連のナーバスな問題に取り掛かる。
◆リオネル・ザンス、パトリス・タロン(ベナン首相、同国実業家)
2月28日の大統領選挙に向けた候補の本命ツートップ。ザンス首相、61歳。ヤイ・ボニ現大統領から後継の指名。対するタロン氏は57歳。頭には復讐の念。同国最大の企業を経営し、2006年の大統領選挙では貢献。しかし「毒盛り」、大統領機攻撃のための無人機取得、謀略のための兵士のリクルート、税関での横領など、多くの咎を被せられ、失脚。両氏の間には蜜月の関係があったが、今回選挙で直接対決へ。ザンス氏は、大統領だった叔父を盾に、フランス人ではないか、との野党の疑念を払拭。タロン氏もヤイ・ボニへの仕返しと、綿花・コトヌ自治港などの経済的利権回収のために帰還するのではないことを、証明すべき時がきた。
この他、下記のような人物も取り上げられている。
マリ: アブドゥライ・ディオップ(外相)
ニジェール: マハマドゥ・イスフ(大統領)
ナイジェリア: ムハマドゥ・ブハリ(大統領)
セネガル: マッキー・サル(大統領)、カリファ・サール(ダカール市長)
ブルンジ: ピエール・ンクルンジザ(大統領)
コンゴ共和国: ドニ・サス・ンゲソ(大統領)
チャド: イドリス・デビ・イトゥノ(大統領)
などなど。
ということで、ここまで政界から16組19名をご紹介。次回は政界以外から12名をご紹介したい。
(つづく)
昨日の記事はこちら。
今日は政界編の続きとして、8組9名を見ていくことにしよう。
◆モハメド・バズーム(ニジェール大統領府付大臣)、アスミ・マサウドゥ(内務大臣)
ニジェール大統領選挙を前に二人の起爆装置、はたまた「ブルドッグ」が始動。キャンペーンを見越し、地方オルグに奔走するバズーム大臣。市民社会油灯勢力の逮捕や弾圧をも辞さないマサウドゥ大臣。
◆ドラミニ・ズマ(アフリカ連合委員会(AUC)委員長、南アフリカ)
2012年から勢力的にAUCを率いてきたマダム・ズマ。早いもので2016年に委員長の任期がやってくる。その後、続投が既定路線と思いきや、、、ここで勇退のシナリオが出てきた。2019年の南アフリカ共和国大統領選挙において、ジェイコブ・ズマ大統領を後継するとの話が浮上してきているのだ。このためには2017年のANC党大会で総裁選に出馬する必要があり、AUC委員長の任期、活動と抵触するというのだ。さて顛末やいかに。
◆ラムタヌ・ラマムラ(アルジェリア外相)
そのズマの後継と目される1人が、アルジェリアのラマムラ外相(63)。アフリカ事情に精通し、国連、AUあらゆる要職についてきた。また多くの紛争の仲裁にも関与。
◆アリ・ボンゴ・オンディンバ(ガボン大統領)
石油資源からの脱却、経済の多角化、当時の誘致、、、床油価下落のあおりを受けながら大統領選に突入。前回選挙の宿敵、アンドレ・ンバ・オバム、ピエール・マンブンドゥはいなくとも、経済政策、旧体制の刷新が彼の次のチャンスにのしかかる。
◆ララオ・ラバロマナナ(アンタナナリボ市長、マダガスカル)
元大統領ファーストレディーにして首都の市長。多くを語らず、寡黙を保つが過半数を経て現職へ。都市衛生、インフラ再建など課題は満載、しかし国庫は底。試練の2016年。
◆マルク・クリスチャン・カボレ(ブルキナファソ大統領)
初の民主的大統領選挙で選ばれた、58歳のファソの新大統領。国の中央で首相、国民議会議長、閣僚など要職の経験を豊富に有し、コンパオレ体制崩壊の前夜に野党へ。そしてコートジボワールに逃れている前大統領には国際指名手配が向けられた。一連のナーバスな問題に取り掛かる。
◆リオネル・ザンス、パトリス・タロン(ベナン首相、同国実業家)
2月28日の大統領選挙に向けた候補の本命ツートップ。ザンス首相、61歳。ヤイ・ボニ現大統領から後継の指名。対するタロン氏は57歳。頭には復讐の念。同国最大の企業を経営し、2006年の大統領選挙では貢献。しかし「毒盛り」、大統領機攻撃のための無人機取得、謀略のための兵士のリクルート、税関での横領など、多くの咎を被せられ、失脚。両氏の間には蜜月の関係があったが、今回選挙で直接対決へ。ザンス氏は、大統領だった叔父を盾に、フランス人ではないか、との野党の疑念を払拭。タロン氏もヤイ・ボニへの仕返しと、綿花・コトヌ自治港などの経済的利権回収のために帰還するのではないことを、証明すべき時がきた。
この他、下記のような人物も取り上げられている。
マリ: アブドゥライ・ディオップ(外相)
ニジェール: マハマドゥ・イスフ(大統領)
ナイジェリア: ムハマドゥ・ブハリ(大統領)
セネガル: マッキー・サル(大統領)、カリファ・サール(ダカール市長)
ブルンジ: ピエール・ンクルンジザ(大統領)
コンゴ共和国: ドニ・サス・ンゲソ(大統領)
チャド: イドリス・デビ・イトゥノ(大統領)
などなど。
ということで、ここまで政界から16組19名をご紹介。次回は政界以外から12名をご紹介したい。
(つづく)